AB DESIGN｜エービーデザイン株式会社

当社は庭づくりをするにあたり「ここちよさ」をとても大切にしています。 「ここちよさ」はその土地の特性や建物の配置、庭の向き、素材の選び方によりずいぶん変わるものです。 特に植物の配置はとても大切で、その配置次第で私たちに景観としての美しさや楽しさを与えてくれるだけでなく、住宅周辺にわずかな気候の変化をもたらし、住まいの「ここちよさ」をつくりだしてくれます。 私たちはこのわずかな気候の変化を「微気候」と呼んでいます。 たとえば、夏。道路で温められた熱気は遮るものがないと直接に室内に入り、室内を暑く不快にします。それで窓を締めきってエアコンをかけてしまいます。しかし、道路側から順番に生垣、低木、中高木と植えてみると・・・。 室内に注ぎ込まれる熱気は生垣や低木で遮られ、中高木によって日陰が作られ、地面はひんやり冷やされる。ここで冷やされた空気を涼しく優しい風として、室内に取り入れることで快適な住宅環境が作られます。 昔の日本の民家では、この植物の働きを理解して、暴風、目隠し、陽射し除けなどとして庭を機能的に使ってきました。 省エネや自然との共存が見直されてきた現在、住宅の庭づくりだけでなく、国や地域の緑化プロジェクトに参加する機会も増えてきました。植物を植えて景観をよくしたり楽しんだりすることに加え、そこに植物の力を発揮するしかけをつくり、近隣単位、待ち単位で微気候が実現すれば人々の住環境はもっと豊かで快適なものになるでしょう。 当社は環境デザインに基づき、微気候の庭を実現しながら、そこに暮らすクライアントが式の変化をたのしみ、植物のいとおしさ、樹木や草花が有機的につながった美しさを感じられる庭をつくりたいと考えています。