
スプリットハウス
Photographer: Masao Nishikawa
Houzz ユーザーのコメント:

成瀬友梨さん:「余白のある家を作りたい」ーー新型コロナによって、家に対する考え方に、変化はありましたか?自分自身はそこまで大きな変化はありませんでした。ただ、小さな子供が自宅にいて在宅で仕事をするのは難しいですね。ーー新型コロナ以降は、どのような家が求められていくとお考えですか? 人々が住む場所、家での過ごし方、建物のかたち、素材などについて、理由とともに教えてください。リモートワークがある程度受け入れられるようになると、通勤時間の短さのインセンティブが下がるので、遠くても良い環境を選ぶ人がより出てくると思います。そして、今回狭い家でかなりストレスの溜まった人も多いと思いますので、広さも求められるようになるのでは、と思います。家で過ごす時間が増えるので、家族とだけではなく一人で過ごせる居場所がたくさんあって、光の移ろいや窓からの景色の変化が楽しめるような家が良いのではないでしょうか。室内だけでなく、外で過ごす時間も大切になります。庭やテラスといった屋外空間で、食事をしたり、くつろいだり、そんなことができる家は素敵ですね。ーーご自身が手がけられた中で、そうしたポイントを取り入れている事例がありましたら、教えてください。スプリットハウス:天井の高い大きなリビング、書斎や和室、寝室などが小さいながらも複数あって、複数人あるいは一人の居場所を選び取ることができます。OPEN CAVE:庭の緑を家のいろんな場所から楽しむことができます。高いところに開けた大きな窓からは、プライバシーを気にせず空の変化を楽しむこともできます。密集した住宅街に住んでいることを感じさせない、開放感のある住宅です。

上の写真を見て欲しい。旗竿地に建っているとは思えない、開放感ある内部空間だ。 建て主は30代後半のご夫妻。上は小学校の中学年、下は保育園に上がる前の三人の男の子たちのことを考えて、都内で土地を探していたところ、住んでいるところから遠く離れていないこの旗竿地に巡りあった。マイホームを建てるなら、こんな家にしたい、こんなふうに暮らしたいと描いていた夢がある。叶えられるかどうか、雑誌で作品を見て、その作風が気に入っていた建築家に頼んでみた。学生時代からユニットを組む、成瀬友梨さんと猪熊純さんが代表を務める設計事務所である。

続いて、審査員特別賞をご紹介します。審査員特別賞・谷尻誠賞成瀬猪熊建築設計事務所講評キッチンとは何か。その原理を考えてみると、シンクとコンロが設置された瞬間に、そこはキッチンになるわけです。この作品は、それをまさに形にした空間だと思いました。単純に棚をつくってコンロをおいてシンクをつくれば、それでキッチンになるわけです。その場合、キッチンはその空間のための家具のように自然とつくられているので、自ずと空間にあってきます。キッチンは、空間の中で存在感を強く主張しがちだったりするのですが、この空間ではちゃんと力を抜いた設計でつくられていて、共感しました。
Houzz 寄稿者のコメント:

blue and wood interesting combo, not sure how nice over the long-term

2015年11月から2016年1月末にかけて、Houzzのプラットフォームを使ってLIXIL(リクシル)が『"キッチンで暮らす"施工事例コンテスト」を開催。 特別賞
