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東京23区にあるアジアンスタイルのおしゃれなLDK (白い壁、無垢フローリング、茶色い床、暖炉なし) の写真

Half & Half House

この住宅は、以下A・Bの性格が異なる住宅を、半分ずつ合わせることで成り立っている。 A:陸屋根の住宅 南と西に接道する角地で、日当り・風通し・見通しがよく、それらを室内に取り込む水平連続窓と屋上バルコニー設けている。水平連続窓には透明ガラスを使っているが、通行人からの視線が気にならないように高い位置に設けている。 ・外壁は水平性を強調する曲面とし、光のあたり方によって表情を変える磁器質タイル張り ・室内は天井の梁をあらわしにして、天井高さを確保し、リビング・ダイニング・個室を配置 B:切妻屋根の住宅 北と東に迫っている隣家に対し、型板ガラスを使った小窓で視線を遮りながら、必要採光と換気を確保している。 ・外壁は周囲の住宅地にとけ込むように、一般的なモルタル金コテ+弾性塗料 ・室内は天井高さを抑えつつ、天井内部に空調機や換気扇を納め、キッチン・浴室・洗面所・トイレ・小屋裏物置を配置 敷地は日当りがよい住宅街の角地だが、そこに立ってみると、角地の「出隅」と「入り隅」では、周辺環境から受ける印象がずいぶん違うことに気付く。出隅は南と西に接道して明るく開放的だが、周りから見られているようで、少々落ち着かない。一方、入り隅は北と東に迫る隣家の隙間に向かって後ずさりして、半ば隠れているような安心感があるが、圧迫感や暗さがある。 出隅・入り隅、それぞれの環境に対応したA・Bの住宅を設定し、それを半分ずつ斜めに合わせた。角地が何もない更地の場合、通行人が何気なく立ち入って、斜めにショートカットして通り抜けてゆくことがあるが、A・Bの住宅の合わせ目を設定するのであれば、そのショートカットラインとするのが自然ではないかと考えたからだ。