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東京23区にあるヴィクトリアン調のおしゃれなテラス・中庭の写真

Roll Wall House

1枚の長い壁をぐるぐると2回転半、巻いてつくった住宅。 エントランス・ギャラリー・リビング・ダイニング・キッチン・和室・中庭・などの空間を、巻いた壁に沿って配した。それら空間と壁の関係は、ちょうどロールケーキのクリームと生地の関係に似ている。 建て主は夫婦2人で、子供が3人いるが、それぞれすでに結婚して独立している。だから部屋数はそんなに要らない。その代わり、収集した美術品を飾りたい、来客が多い、広いキッチンがほしい、親族であつまってにぎやかに過ごしたい・・・色々な要望があった。それらを空間に置き換えて、長い壁で巻いて、ひとつにまとめている。 壁の外側はタイル張り、内側は塗装。壁に対して、窓は角型に開け、ドアはアーチ型に開けた。中庭に面した窓からは「半巻き先」のタイルや塗装が見え、ドアを抜けると「ひと巻き先」の空間へ近道できる。 壁はエントランス部分が最も高くてパラペット上端が9m、そこからだんだん下がっていって、最後の中庭部分では7.5mになる。中庭の採光を考えるとパラペットは低いほうがいい。それが結果的には、単調な箱型になりそうだった建物外観に微妙な変化を与えている。