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猫と人の幸せな暮らし:アートディレクター菅村将哉さんと夏目ちゃんが暮らす白い部屋
犬好きだった菅村さんをすっかり猫の虜にしてしまったのは、ちょびひげ模様がなんともキュートな夏目ちゃん。白くて明るいデザイナーズマンションで送る一人と一匹の暮らしを拝見します。
Junko Kawakami
2017年2月21日
Freelance since 1999.
2月22日は「ニャン(2)ニャンニャン(22)」の猫の日。Houzzでは、「猫と暮らし」をテーマに4軒の愛猫家のお宅を訪ねました。個性豊かな猫ちゃんたちのさまざまな表情をお楽しみください。
今回は、アートディレクター・グラフィックデザイナーの菅村将哉さんと夏目(なつめ)ちゃんが暮らす家におじゃましました。
この家の猫ちゃん
名前:夏目ちゃん(メス)
年齢:2歳10ヵ月
種類:雑種
好きなもの:液状のおやつ、羽根つきのおもちゃ
おうち:東京都内にある菅村将哉さんの仕事場兼自宅のマンション(1LDK)
今回は、アートディレクター・グラフィックデザイナーの菅村将哉さんと夏目(なつめ)ちゃんが暮らす家におじゃましました。
この家の猫ちゃん
名前:夏目ちゃん(メス)
年齢:2歳10ヵ月
種類:雑種
好きなもの:液状のおやつ、羽根つきのおもちゃ
おうち:東京都内にある菅村将哉さんの仕事場兼自宅のマンション(1LDK)
「子供の頃から祖母の家でダックスフントを飼っていることもあり、元は犬好きだったんです。でも今は夏目のおかげですっかり猫好きに」と話す菅村さん。夏目ちゃんとの出会いは3年近く前のこと。菅村さんが一人暮らしを始めてから、実家の家族はアメリカンショートヘアを飼い始めたが、「すごく気の強い子で、たまに実家に顔を出す僕には触らせてくれず、手を出すと傷だらけに。それで、子猫から飼えば懐いてくれるんじゃないかなと思って」インターネットで里親募集サイトを巡回して、子猫を探し始めた。
ところが、里親募集サイトでも、保健所から引き出してきた動物の保護施設でも、猫を飼ったことのない単身の男性は「お断り」。それでも、「個人で今すぐにでも里親を見つけたいと困っている人がいるのでは?」と思った菅村さんは、SNSで「里親募集」というハッシュタグやキーワードを検索して子猫を探し始めた。
「募集していたのは、偶然僕と同じ美容室に通っている人でした。その人の千葉のおばあちゃんのところで飼っている猫2匹が同時に子どもを産んでしまい、家には成猫・子猫をあわせて15匹がいる状態で、SNSで引き取り手を探していて。運よく縁がつながって、引き取ることができました。」
チャームポイントは言うまでもなく、ちょびひげと髪の毛のように見える模様。蝶ネクタイが実に凛々しく似合っているけれど、実はれっきとした女の子である。
引き取ることが決まるとすぐ、菅村さんは子猫の名前を考え始めた。「ちょびひげ模様だと『チョビ』となりがちだけど、それは安直すぎていやだったんです。それで、チョビに勝る名前を求めて、ちょびひげの有名人、例えばチャプリンとか波平とか、ほかに英語の名前もあれこれ考えていたんですが、まだ小さすぎてオスかメスかも判別できていないので、性別に縛られる名前では違っていたときにまずいなあ、と。そんなとき、仲のいいデザイナーの友だちが、『旧札の千円札が見つかったんだけど、これ、めずらしくない? 』と見せてくれて『あ、夏目漱石もちょびひげやん!』と(笑)。それで、オスなら『漱石』、メスなら『夏目』と名付けようと思ったんです。」
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夏目ちゃんのアップ。鼻のところの模様は「逆さにするとミッキーマウスが隠れてるんですよ」と菅村さん。ありきたりな白黒模様ではにゃいのである!
夏目ちゃんと菅村さんが暮らしているのは、都内の住宅地にある11畳のLDKと8畳のベッドルームがある1LDK。白を基調としたデザイナーズマンションだ。
床も壁も真っ白で、白いテーブルやデスク、棚、アート作品を置いた明るい部屋は、白黒の夏目ちゃんの姿が美しく映える。
ベッドルームの端には、白いバンカーズボックスがきれいに積み上げてある。「この部屋は収納がそれほど多くないので、オフシーズンの洋服や仕事の資料などを整理して置いています」と菅村さん。ボックスの上は夏目ちゃんのお気に入りのスポット。
バンカーズボックスの隣にあるキャットタワーももちろん白。
猫を飼い始めると猫グッズが増えていくものだが、菅村さんの場合はグラフィックデザイナーだけあって、「自作品」も多い。窓台に置かれた爪とぎにも夏目ちゃんの模様が。「市販の爪とぎをカスタマイズして白いテープで巻き、夏目の顔をデザインしたマークを入れました。」
「右の招き猫は夏目。招き猫発祥の地と言われる豪徳寺で招き猫を2つ買ってきて、1つを夏目模様にしちゃいました。」
夏目ちゃんの性格をたずねると、「一言でいえば、女王様(笑)。わがままだし、かまってほしいときにかまってあげないといつまでも『遊んでよー!』と呼び続けるのがかわいくて」と嬉しそうに話す菅村さん。最近のお気に入りのおもちゃは羽根がついたもの。
夏目ちゃんと暮らし始めてすっかり猫に夢中になってしまい、「今では、どこにいっても猫がいたら目を留めてしまいますね。のら猫がいたらすぐ写真をとってしまいますし」と話す菅村さん。実は近々、保護ボランティアの方から新たに猫を迎えたいと思っているそう。
「ただ、問題は夏目ですね。4、5週間の赤ちゃんの時に引き取って、母猫から離れて育ったせいか猫としての社会性があんまりないように感じます。仲良く暮らせるかどうか、まずはトライアルすることになりますね」と菅村さん。新入り猫ちゃんが受け入れられたら、また取材に行かせてくださいね!
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