片付け企画 Part 1:書類山積みのワークスペースを整理収納のワザで使いやすく!
「春のお片づけキャンペーン」の当選者の方の家で、整理収納アドバイザーのすはらひろこさんがお片づけを実践! 書類山積みで使いにくかったワークスペースが、すっきりと気持ちのよい空間になりました。そのプロセスをレポートします!
栗原晶子|Akiko Kurihara
2016年6月24日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
春の片付けキャンペーン「片付け・収納のプロがあなたの家に! Houzzとつくる新生活」にご応募いただいた中から、当選された方のお宅を、整理収納アドバイザーのすはらひろこさんが訪ねて一緒にお片付け! 今回は、書類が山積みのS邸のワークスペースを整理収納しました。
共働きのご夫婦と長男、長女の4人、愛犬、愛猫と暮らすS邸。1階のリビングダイニングが生活の中心です。ご主人の趣味関連の道具や、ペットのケージ、ダイニングテーブルやソファが置かれたリビングの一角には、主に奥さまが利用するワークスペースがあります。
シンプルなデスクにパソコンと資料を置き、書類を読み返したり、事務作業をしたりする場所でした。しかし、この部屋に暮らし始めて約5年。多忙な毎日でモノは増え続け、デスクの回りはいつしか物置き状態に。
「いらないモノがたくさんあるのはわかっているけれど、捨てるのが厄介でつい後回しにしてしまって……」とSさん。
共働きのご夫婦と長男、長女の4人、愛犬、愛猫と暮らすS邸。1階のリビングダイニングが生活の中心です。ご主人の趣味関連の道具や、ペットのケージ、ダイニングテーブルやソファが置かれたリビングの一角には、主に奥さまが利用するワークスペースがあります。
シンプルなデスクにパソコンと資料を置き、書類を読み返したり、事務作業をしたりする場所でした。しかし、この部屋に暮らし始めて約5年。多忙な毎日でモノは増え続け、デスクの回りはいつしか物置き状態に。
「いらないモノがたくさんあるのはわかっているけれど、捨てるのが厄介でつい後回しにしてしまって……」とSさん。
では、さっそく片付けをはじめましょう。まずは現状をチェックしながら、デスクの上と周辺のモノをすべて出します。
片付けたい場所のものをすべて出す
- デスクの脇に置いたキャスター付きオープンラックの中にもモノがいっぱい。仕切りの付いていない棚(左)には、モノを積み上げた状態。そのまま活用できそうな引き出し式の事務用書類ケース脇のすき間には、モノが差し込まれています。
- パソコンのディスプレイ前は、積んでいたノートや書類が雪崩状態。「最近はノートパソコンを使っているので、このディスプレイはもう使っていないのだけど……」とSさん。
- 棚に入りきらなかった書類を詰めたダンボールの上にもさらに紙類を重ねてしまいがち。定期的に送られてくる紙資料などもあるので、紙類はすぐに溜まってしまいます。
- 書類や資料を平積みした上に、置かれたバッグ。腰より少し低いくらいの高さには、モノを置きやすいので、あっという間に山ができてしまいます。
「すき間にもモノが詰めこまれてますね。とにかく全部出してみましょう」とすはらさん。机の下からは大量の紙袋も出てきました。
出したものを並べてみる
デスク回りのものをすべて出して並べた状態です。書類のほかにもCD-ROMやケーブル、部品などこまごましたものも出てきました。モノを出すときには、種類の異なるモノはなるべく重ねず並べるのがポイントです。
デスク回りのものをすべて出して並べた状態です。書類のほかにもCD-ROMやケーブル、部品などこまごましたものも出てきました。モノを出すときには、種類の異なるモノはなるべく重ねず並べるのがポイントです。
パソコンのディスプレイやハードディスクは、処分するか否かをすぐには決められないので保留に。プリンターはこの位置でそのまま使いたいのでデスクに置いておきます。
カテゴリー別に分ける
次に、中身を確認しながら、書類を分けていきます。ここではプラスチック製のファイルボックスに立てて入れながら仕分けます。
「これは何の書類ですか?使用頻度はどれくらいですか?」すはらさんがSさんに質問しながら作業を進めていきます。
・今使っているもの
・こまめに見返すもの
・見返すことは少ないが保管しておきたいもの
・不要なもの
基準ができてくると、分けるスピードは徐々に早くなります。
次に、中身を確認しながら、書類を分けていきます。ここではプラスチック製のファイルボックスに立てて入れながら仕分けます。
「これは何の書類ですか?使用頻度はどれくらいですか?」すはらさんがSさんに質問しながら作業を進めていきます。
・今使っているもの
・こまめに見返すもの
・見返すことは少ないが保管しておきたいもの
・不要なもの
基準ができてくると、分けるスピードは徐々に早くなります。
ノートやファイリングされている資料もケースに立てて収納。クリアファイルやバインダーなど、未使用の文具類専用のボックスも作りました。
デスクの下にカラーボックス横置きにし、整理しやすい収納スペースを作ることに。収納用品はあらかじめデスクの幅や奥行を採寸した上で準備しました。
使いやすさを考えながら収納する
仕分けたものを入れたファイルボックスを、デスク下のカラーボックスの中と、ボックス上の空間に収めていきます。使用頻度の高いものから順に取り出しやすい位置に収納するのもポイントです。
仕分けたものを入れたファイルボックスを、デスク下のカラーボックスの中と、ボックス上の空間に収めていきます。使用頻度の高いものから順に取り出しやすい位置に収納するのもポイントです。
上段は、ファイルボックスの開口部を手前にして、取り出しやすく。左から書籍、文具、雑貨などをカテゴリーごとに収納しました。
下段のファイルボックスは、背を手前にし整然とした印象に。「ファイルボックスに収納するのは、書類だけと限定しなくてもいいんです。散らかりやすい小物は、ボックスで仕切るイメージです。時間のあるときに、見出しのラベルを貼って、中身を分かりやすくしておくのがおススメです。」とすはらさん。こうすれば、モノを積み重ねずにすむので、出し入れがしやすくなり、見た目にもすっきりした状態が保てます。
下段のファイルボックスは、背を手前にし整然とした印象に。「ファイルボックスに収納するのは、書類だけと限定しなくてもいいんです。散らかりやすい小物は、ボックスで仕切るイメージです。時間のあるときに、見出しのラベルを貼って、中身を分かりやすくしておくのがおススメです。」とすはらさん。こうすれば、モノを積み重ねずにすむので、出し入れがしやすくなり、見た目にもすっきりした状態が保てます。
保管用として蓋付きボックスを活用する
書類以外に多かったCDやDVDは、主にSさんのボランティア活動で残している記録画像などでした。大切に保管しておきたいモノとして、A4サイズの蓋付き紙製ボックスに収納します。蓋付きボックスは重ねられるので出し入れの少ないモノを保管するのにオススメです。
書類以外に多かったCDやDVDは、主にSさんのボランティア活動で残している記録画像などでした。大切に保管しておきたいモノとして、A4サイズの蓋付き紙製ボックスに収納します。蓋付きボックスは重ねられるので出し入れの少ないモノを保管するのにオススメです。
蓋付きボックスは、サイドのキャスター付きオープンラックに重ねて収納し、左側にはこまごました文具類や事務用品を収納した引き出し式書類ケースを収めました。
今回のお片付けで捨てたモノはこちら。紙袋や不要な書類が中心です。また、当初は処分に迷っていた、今は使用していないパソコンのディスプレイやハードディスクも、これを機にまとめて処分することにしました。
デスクの上には、現在使用しているノートや資料を厳選し、ブックエンドに立てて置きました。
「スペースに余裕が出来たので、デスク上に何か飾りませんか?」というすはらさんの提案に、Sさんが部屋にあったサボテンと雑貨をセレクト。
「スペースに余裕が出来たので、デスク上に何か飾りませんか?」というすはらさんの提案に、Sさんが部屋にあったサボテンと雑貨をセレクト。
デスクに置くのは必要最小限のもの、書類や資料はデスク下に出し入れしやすくボックスで仕切って収納。ボックスに収まりきらなくなったら、要不要を見なおすという新たな片付けの目安もできました。
「しまう前には、とりあえず取っておこう!ではなく、それが本当に残しておくべきものなのかを考えるといいですね」というすはらさんからのアドバイスに、「このスペースを維持するよう頑張ります!」とSさん。
窓から光が差し込む明るいワークスペースを目にし、Sさんが明るく宣言してくださいました。
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片付けが苦手な人へ、片付けのきっかけを自分でつくる6つの方法
あなたが家を片付けるべき10の理由
もう困らない、書類の整理収納と保管のシステム
教えてHouzz
いかがでしたか? コメント欄でご感想をおきかせください。
「しまう前には、とりあえず取っておこう!ではなく、それが本当に残しておくべきものなのかを考えるといいですね」というすはらさんからのアドバイスに、「このスペースを維持するよう頑張ります!」とSさん。
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私は書類を捨てるものと捨てないものに仕分けるのに時間がかかります。また個人情報が書かれた書類を破って捨てるのも面倒で。何かアドバイスいだたけると嬉しいです!
渡辺さま
書類は、あっという間に増えてしまいますよね。捨てるものと捨てないものの仕分けは、「次に使うのはいつか?」を基準に分けてみるのはいかがですか?捨てないものの中には、明確に次に使う時期がわかるものと、記録とか記憶として残しておきたいものとに分かれると思います。まずはざっくりでいいと思いますよ。
個人情報のある書類の扱いも気になりますよね。宛名などあまり範囲が広くないものは専用スタンプなどで、紙そのものが個人情報という場合には、量や頻度が多ければシュレッダーも便利ですね。あとは、溜めないように都度処分していくことを心がけてみてくださいね。