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木製ダイニングテーブルの選び方と手入れの方法
ダイニングテーブル選びは悩ましいもの。人気の高い木製テーブルの賢い選び方と、長く美しく使うための手入れのアドバイスをご紹介します。
Melissa Tai
2017年7月4日
木のダイニングテーブルといっても、材料はチェリー、オーク、タモ(アッシュ)、ブラックウォールナット、サウスアメリカンウォールナット、メープル、チーク、高級合板などさまざま。3万円程度のものから30万円を超えるものまでありますが、その違いを見極めるには、リサーチはもちろん、たくさんの商品を見て、組み立てを知ることが必要です。でも、勉強をしても、メーカーはたくさんありますし、マーケティングの戦略に惑わされることも。北欧スタイルの木製家具を扱うシンガポールのメーカー兼ショップ〈グレイ&サンダーズ〉のチェイスさんとカルヴィンさんは「家具の世界では売る側が誤った情報を伝えることもあります。大金を投じる前に、まずは木材についてよく調べてみてほしいですね」と話します。
今回は木製家具のスペシャリストに、家具によく使われる木の材質について解説してもらいます。さらに、木製のダイニングテーブルを選ぶときに注意すべき点、長く使うために気をつけたい点についても、専門家の視点からご紹介します。
今回は木製家具のスペシャリストに、家具によく使われる木の材質について解説してもらいます。さらに、木製のダイニングテーブルを選ぶときに注意すべき点、長く使うために気をつけたい点についても、専門家の視点からご紹介します。
ダイニングテーブルによく使われる木材とは
ダイニングテーブルは2種類に分類できます。木質が密なハードウッドの無垢材と、非無垢材です。
写真のような木の自然なラインを活かしたナチュラルエッジのテーブルがトレンドになるなか、〈グレイ&サンダーズ〉ではもっとも広く使われている木材としてゼブラウッド、ブラックウォールナット、サウスアメリカンウォールナットを挙げています。
また、タモ材(アッシュ)は高品質なわりに価格が手頃なためよく用いられます。価格はだいぶ上がりますが、チークも、密な木目と虫をよせつけない天然の油分のおかげで耐久性の高いため、人気が高い木材です。
非無垢材で、家具で最も使われているのが中質繊維板(MDF)です。ウォールナット材を化粧貼りしたMDFは、割れや反りを生じにくく、手ごろな値段なので多くの店で取り扱っています。
ダイニングテーブルは2種類に分類できます。木質が密なハードウッドの無垢材と、非無垢材です。
写真のような木の自然なラインを活かしたナチュラルエッジのテーブルがトレンドになるなか、〈グレイ&サンダーズ〉ではもっとも広く使われている木材としてゼブラウッド、ブラックウォールナット、サウスアメリカンウォールナットを挙げています。
また、タモ材(アッシュ)は高品質なわりに価格が手頃なためよく用いられます。価格はだいぶ上がりますが、チークも、密な木目と虫をよせつけない天然の油分のおかげで耐久性の高いため、人気が高い木材です。
非無垢材で、家具で最も使われているのが中質繊維板(MDF)です。ウォールナット材を化粧貼りしたMDFは、割れや反りを生じにくく、手ごろな値段なので多くの店で取り扱っています。
MDFとは
MDFとはハードウッド、ソフトウッドの繊維を圧熱し、成型加工した素材です。価格の安さで重宝されることが多いMDFですが、高級合成木材としても進化しているため、必ずしも安価とは限らない、と〈グレイ&サンダーズ〉は指摘します。
MDF材の多くは突板を貼っています。表面をなめらかに仕上げた薄い木のシート材で、自然でシームレスな表情をつくります。MDFは強度と汎用性の高さから、薄い木材を用いるデザイン重視タイプの家具に使用する傾向があります。
高級志向の家具では、傷に強く耐水性のある厚めの突板が使われますが、厚みのある板ははがれやすくなります。また、ハードウッドと異なり、MDF材は傷がつくと修復するのが難しくなります。
MDFとはハードウッド、ソフトウッドの繊維を圧熱し、成型加工した素材です。価格の安さで重宝されることが多いMDFですが、高級合成木材としても進化しているため、必ずしも安価とは限らない、と〈グレイ&サンダーズ〉は指摘します。
MDF材の多くは突板を貼っています。表面をなめらかに仕上げた薄い木のシート材で、自然でシームレスな表情をつくります。MDFは強度と汎用性の高さから、薄い木材を用いるデザイン重視タイプの家具に使用する傾向があります。
高級志向の家具では、傷に強く耐水性のある厚めの突板が使われますが、厚みのある板ははがれやすくなります。また、ハードウッドと異なり、MDF材は傷がつくと修復するのが難しくなります。
耐久性に優れたハードウッドの無垢材
当然といえば当然ですが、ハードウッドをうたっているからといって、やみくもに信じて買ってしまわないこと。〈グレイ&サンダーズ〉ではハードウッドの品質を見極めるポイントとして以下の点を挙げています。
当然といえば当然ですが、ハードウッドをうたっているからといって、やみくもに信じて買ってしまわないこと。〈グレイ&サンダーズ〉ではハードウッドの品質を見極めるポイントとして以下の点を挙げています。
- ブラックウォールナット、サウスアメリカンウォールナット、アメリカンウォールナット。これらはどう違うのでしょうか? 宣伝文句に惑わされてはいけません。ブラックウォールナットは主に北米産で、伐採に規制があるため価格は高くなっています。サウスアメリカンウォールナットは値が下がりますが、ブラックウォールナットとはまったく異なる樹種ですので注意が必要です。小売店ではサウスアメリカンウォールナットを「アメリカンウォールナット(ブラックウォールナットの別称)」と称して、値段を上乗せしている例を多く見かけます。どちらも木目に特徴のある美しいハードウッドですが、ブラックウォールナットの方が希少性が高く、手に入れるのも難しくなります。疑問を感じたら木目をよく見て確かめましょう。
- ゼブラウッドは木目が印象的な、エキゾチックで人気の高いハードウッドです。ブラックウォールナットより価格は手ごろですが、これはブラックウォールナットの産地である北米よりもゼブラウッドの産地アフリカの方が木の育成、伐採にかかるコストが低いことが背景にあります。
- タモ(アッシュ)は標準的なダイニングテーブルに広く用いられ、価格と丈夫さで人気があります。ナチュラルで明るい色合いは、スカンジナビアやジャパニーズスタイルの家によく合います。ダークなウォルナットに近い色に塗装し、高級感を出す場合も多くあります。
- チークは耐久性に優れ、シリカ成分を含むため、反りや木目のゆがみが生じず、家具の形を長く保つことができます。値段は張りますが、耐水性と抗菌性を備えているため、屋内、屋外ともに使われています。ただし絶滅の危機にある樹木のため、購入するときは認証を受けた製品を選び、規格にもとづいてきちんと管理、生産されていることを確認してください。
サイズも重要
決めるのは木材の種類だけではありません。テーブルのサイズも重要な検討事項です。どの程度の大きさが必要か、どんな形のものが自分の家にふさわしいかを考えて決めます。
一般的に、知っておくべき数字は以下のとおりです。
決めるのは木材の種類だけではありません。テーブルのサイズも重要な検討事項です。どの程度の大きさが必要か、どんな形のものが自分の家にふさわしいかを考えて決めます。
一般的に、知っておくべき数字は以下のとおりです。
- テーブルについて食事をするとき、必要な空間は1人あたり幅60センチ(テーブルの脚があって実質的に使えないスペースを除く)
- テーブルと壁やほかの家具との間は最低でも106センチ(できれば122センチが理想)は離す
- テーブル幅が122センチ以上になると、テーブルの中心に手が届きづらい
- 搬入できるかを考えるのも忘れずに。マンションならエレベーターに入るか、戸建て住宅なら玄関のドアを通ることができるか(ダイニングルームへ行くのに階段を使う場合、階段を通ることができるかどうかも)をチェック
以上をふまえて、どんなテーブルを選べばよいのでしょうか?
6人以下の家族でそれほど家が広くなければ、円形か楕円形でペデスタルベース(1本脚)のテーブルがベストな選択かもしれません。円形のテーブルはよりくつろげる雰囲気になりますし、脚が中心に1本だけあるタイプは、脚が邪魔になることがないのでテーブル面を最大限に使えます。直径122センチを超える丸テーブルになると、会話や食事の提供がしづらいため避けたほうがよいでしょう。
6人以下の家族でそれほど家が広くなければ、円形か楕円形でペデスタルベース(1本脚)のテーブルがベストな選択かもしれません。円形のテーブルはよりくつろげる雰囲気になりますし、脚が中心に1本だけあるタイプは、脚が邪魔になることがないのでテーブル面を最大限に使えます。直径122センチを超える丸テーブルになると、会話や食事の提供がしづらいため避けたほうがよいでしょう。
黒は魅力的ですが、傷やへこみが目立ちやすい色です。テーブルトップの表面材が黒い場合は特に隠すのが難しいといえます。
幼い子どもがいる家庭なら、〈グレイ&サンダーズ〉でおすすめするのはハードウッドのテーブル。傷がついても簡単に修復できるためです。
部屋が広くないなら、広げれば座れる人数が増える折りたたみ式のテーブルにするのも一案です。折りたたみ式テーブルは一般的にMDF材が主流ですが、無垢材のものもあります。
幼い子どもがいる家庭なら、〈グレイ&サンダーズ〉でおすすめするのはハードウッドのテーブル。傷がついても簡単に修復できるためです。
部屋が広くないなら、広げれば座れる人数が増える折りたたみ式のテーブルにするのも一案です。折りたたみ式テーブルは一般的にMDF材が主流ですが、無垢材のものもあります。
長く使うために
ハードウッドでもMDFでも、品質を守る使い方は基本的に変わりません。木製のテーブルをより長く使うためには、日ごろから丁寧な扱いを心がけるよう、〈グレイ&サンダーズ〉では次のような注意点を挙げています。
ハードウッドでもMDFでも、品質を守る使い方は基本的に変わりません。木製のテーブルをより長く使うためには、日ごろから丁寧な扱いを心がけるよう、〈グレイ&サンダーズ〉では次のような注意点を挙げています。
- 冷たい飲み物にはコースターを使う
- 熱いなべやフライパンなどは直接テーブルに置かず、鍋敷きを使う
- とがったものや重いもの(鍵など)を乱暴に置いたり落としたりしない
- 拭くときは湿らせた布で木目の方向に沿って拭く
- しみやこぼれの跡が心配なら、水性のコーティング材を使う
- 環境に配慮したハードウッドの無垢の家具を扱う〈エスニクラフト・オンライン〉では次のようなアドバイスも。何かをこぼしたらすぐに拭きとって、跡が残らないようにすること。なかなか取れないしみを自分で取る場合、表面をきれいに拭いて乾燥した状態で、目のごく細かいサンドペーパー(320番以上)をかける。サンドペーパーは木目に沿ってかけ、その後《オスモ・ハードワックス・オイル》を薄く塗布し、少なくとも1日以上乾燥させる。
教えてHouzz
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