新学期に備えて考えたい、子供部屋のデスクまわり
就学前にきちんと準備したい子供部屋のデスクコーナー。場所選び、家具選び、色選び、壁収納の活用など、押さえておきたいポイントを実例とともにご紹介します。
ブラッキン・ヘザー
2016年3月17日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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4月からいよいよ新学期。友人や知人の「春休み中に4月から中学校に入る娘の部屋の模様替えをしなければ」、「勉強机を買い替えたい」、「今度一年生になる息子の勉強する場所や、教科書などの収納をどうしようか」といった声も、ちらほらと聞こえてきました。
学年や学校が変わり、毎日のライフスタイルが変わるお子さんも多くいらっしゃることでしょう。進級すれば教科書も増えますし、新しい趣味ができたり、自分の部屋の使い方や、机に向かっている時間も変わったりしてくるかもしれません。子供部屋のデスクコーナーは、机そのものだけではなく、その周辺のしつらえも大切です。収納はもちろん、色づかいや飾るアイテム、お子さんの個性も考慮しながら考えたい大切な場所でもあります。
新学期に向けた子供部屋づくりについて、今回は机まわりをテーマにご紹介したいと思います。
学年や学校が変わり、毎日のライフスタイルが変わるお子さんも多くいらっしゃることでしょう。進級すれば教科書も増えますし、新しい趣味ができたり、自分の部屋の使い方や、机に向かっている時間も変わったりしてくるかもしれません。子供部屋のデスクコーナーは、机そのものだけではなく、その周辺のしつらえも大切です。収納はもちろん、色づかいや飾るアイテム、お子さんの個性も考慮しながら考えたい大切な場所でもあります。
新学期に向けた子供部屋づくりについて、今回は机まわりをテーマにご紹介したいと思います。
お絵描き机から始まる、子供部屋の計画
小学校に上がる前は、勉強机というよりも、お絵描きなどができる小さなテーブルを使うこともあるかと思います。こういったお絵描き机から、デスクに座って何かをするという習慣が身についてきますし、また、勉強机の置き場所のシミュレーションにもなります。
この姉妹の、黄色の埋め込みの本棚が素敵なアクセントになったスペースには、将来的には勉強机が置かれるのでしょう。
小学校に上がる前は、勉強机というよりも、お絵描きなどができる小さなテーブルを使うこともあるかと思います。こういったお絵描き机から、デスクに座って何かをするという習慣が身についてきますし、また、勉強机の置き場所のシミュレーションにもなります。
この姉妹の、黄色の埋め込みの本棚が素敵なアクセントになったスペースには、将来的には勉強机が置かれるのでしょう。
低学年ではLDのデスクコーナーも一考を
小学生、特に低学年の頃は、自分の部屋よりもダイニングなど、家族の共有スペースで宿題などをすることも多いでしょう。
ダイニングでの学習はどうしても食事のときに中断されてしまうので、それならたとえば、リビングやダイニングの一角にデスクコーナーを設けてはいかがでしょうか。
両親に見守られながら、時には一緒に並んで、勉強だけではなく、お絵描きや趣味も楽しめるスペースに。文房具用の引き出しや、本や教科書を入れる収納も設けることで、リビングダイニングの整理整頓も保てます。
少し大きくなって自分の部屋で勉強することになったら、この場所は家族のパソコンコーナーや日常的な雑事もできるスペースとして、末長く使えるでしょう。
小学生、特に低学年の頃は、自分の部屋よりもダイニングなど、家族の共有スペースで宿題などをすることも多いでしょう。
ダイニングでの学習はどうしても食事のときに中断されてしまうので、それならたとえば、リビングやダイニングの一角にデスクコーナーを設けてはいかがでしょうか。
両親に見守られながら、時には一緒に並んで、勉強だけではなく、お絵描きや趣味も楽しめるスペースに。文房具用の引き出しや、本や教科書を入れる収納も設けることで、リビングダイニングの整理整頓も保てます。
少し大きくなって自分の部屋で勉強することになったら、この場所は家族のパソコンコーナーや日常的な雑事もできるスペースとして、末長く使えるでしょう。
多目的スペースのスタディコーナー
2階の階段を上がったところに設けられたデスクスペース。勉強したり、静かに本を読んだり、大人も使えそうな、リビングダイニングとはまた別の多目的エリアのようです。たっぷりの収納もあり、子供の勉強関係だけではなく、家族全員の書類も1ヶ所にまとまりそうですね。
こういった場所も、静かに勉強に集中でき、両親も簡単に時々覗きに来られるので安心かもしれません。木の優しい質感に囲まれて、リラックスして勉強ができそうな空間です。
2階の階段を上がったところに設けられたデスクスペース。勉強したり、静かに本を読んだり、大人も使えそうな、リビングダイニングとはまた別の多目的エリアのようです。たっぷりの収納もあり、子供の勉強関係だけではなく、家族全員の書類も1ヶ所にまとまりそうですね。
こういった場所も、静かに勉強に集中でき、両親も簡単に時々覗きに来られるので安心かもしれません。木の優しい質感に囲まれて、リラックスして勉強ができそうな空間です。
長く使えるデスクを選びましょう
勉強机は長期に渡って使う家具ですから、上質でシンプルなものを選びましょう。温かみのある木の風合いの、上品でシンプルなデザインの机であれば、小学生から高校生、大学生になっても飽きずにずっと使えそう。こんな淡いブルーの壁との組み合わせも、どの年齢でも合うのではないでしょうか。
勉強机は長期に渡って使う家具ですから、上質でシンプルなものを選びましょう。温かみのある木の風合いの、上品でシンプルなデザインの机であれば、小学生から高校生、大学生になっても飽きずにずっと使えそう。こんな淡いブルーの壁との組み合わせも、どの年齢でも合うのではないでしょうか。
こちらの机を中学生の頃から使っているという息子さん、今は20代だそうです。ベーシックなデザインで質のよい机は、長く使えることが実感できます。また、上質な木の家具は年月を重ねるにつれ、だんだんとよい味わいも出てきます。将来、ご自分の家族を持つようになったら、長く愛用していた机をお子さんが受け継ぐ、といった素敵なこともできるようになりますね。
アクセントになるデザインの椅子
デスクコーナーには、椅子も大切な要素です。長時間座るためには、疲れない座り心地のよい椅子を選びたいもの。また、椅子はひとつでインテリアの表情を大きく変えることもできるので、シンプルなデスクにデザインポイントのある椅子の組み合わせはおすすめです。
こんなきれいなピンクの椅子なら可愛いアクセントに。ナチュラルな質感の木のテーブルと合わせているので、甘さも程よく抑えられています。
デスクコーナーには、椅子も大切な要素です。長時間座るためには、疲れない座り心地のよい椅子を選びたいもの。また、椅子はひとつでインテリアの表情を大きく変えることもできるので、シンプルなデスクにデザインポイントのある椅子の組み合わせはおすすめです。
こんなきれいなピンクの椅子なら可愛いアクセントに。ナチュラルな質感の木のテーブルと合わせているので、甘さも程よく抑えられています。
デスクスペースにおすすめのカラーリング
机まわりの壁を、清涼感のある淡いブルーに塗ってみるのはいかがでしょう。いくつかのトーンでボーダーに塗るのもいいですね。ライトブルーやパウダーブルーは、茶色とも相性がとてもよいので、木製の家具を置いても素敵です。チョコミントのイメージですね。
- 落ち着きのあるさわやかなブルー
机まわりの壁を、清涼感のある淡いブルーに塗ってみるのはいかがでしょう。いくつかのトーンでボーダーに塗るのもいいですね。ライトブルーやパウダーブルーは、茶色とも相性がとてもよいので、木製の家具を置いても素敵です。チョコミントのイメージですね。
- 集中できる穏やかなグリーン
- 活気をつけるアクセントの赤
赤いハート形の背もたれが特徴的なチェアなど家具に赤、壁に明るいブルー。こちらも、はっきりした明るい色づかいが上手なお部屋です。
- 白ベースにくっきりとした色合わせ
机の前の壁の活用法
次に、壁の活用法について考えてみたいと思います。
座っているときに目の前が何もない壁だと、逆に圧迫感を感じてしまうことも。壁は絵や写真を飾る場所としてもよく使われますが、ひと工夫すればより実用的に、そして個性を思いきり出せる、子供部屋インテリアのフォーカルポイントにもなります。
机の前にコルクボード、またはこの写真のようなファブリックボードを取り付けて、メモやスケジュール表、好きなアイドルの写真(?)などを貼る場所に。アクセサリーやメダルのような小物を吊るすこともできるので、特に女の子にはうれしいアイテムかもしれませんね。優しいブルーグリーンと赤の色づかいも可愛らしいです。
次に、壁の活用法について考えてみたいと思います。
座っているときに目の前が何もない壁だと、逆に圧迫感を感じてしまうことも。壁は絵や写真を飾る場所としてもよく使われますが、ひと工夫すればより実用的に、そして個性を思いきり出せる、子供部屋インテリアのフォーカルポイントにもなります。
机の前にコルクボード、またはこの写真のようなファブリックボードを取り付けて、メモやスケジュール表、好きなアイドルの写真(?)などを貼る場所に。アクセサリーやメダルのような小物を吊るすこともできるので、特に女の子にはうれしいアイテムかもしれませんね。優しいブルーグリーンと赤の色づかいも可愛らしいです。
小物収納におすすめなのは、万能のペグボード。毎日使う文房具や勉強道具がひと目でわかり、手に取りやすい場所に置けるのがいいですね。写真や絵のほか、よく置き場所に困ってしまうこわれやすい工作作品なども、ベグボードなら安全に飾ることができるのでは。好きな色に塗れば、机まわりがさらに個性的で楽しいスペースになります。
お絵描きだけではなく、メモやTo do リストなどを書くためにもうれしい、ブラックボードペイントの壁。お母さんもついつい子供たちへ励ましのメッセージを書いてあげたくなりそうですね。 飾り棚を取り付けたり、ポールから文房具を吊るすなど、よく見るとおしゃれで実用的なアイデアがいっぱいのデスク壁です。
収納スペースの工夫
机まわりには本や教科書はもちろん、文房具などの勉強道具が、手が届く範囲にあるのが理想。机の上にものがたくさん置いてあると集中力も落ちてしまいがちなので、子供が1人で片づけられ、いつもすっきりさせておけるよう、周囲に充実した収納スペースがあるといいですね。
勉強道具以外にも、おもちゃやコレクションアイテムなど、好きなものも置ける、こんな壁一面の収納兼デスクがあれば理想的です。デスクの天板は、使わないときにはたためばフラットな壁面収納となり、遊べるスペースも広がります。面材の鮮やかなグリーンと白のツートーンも印象的な色合わせです。
机まわりには本や教科書はもちろん、文房具などの勉強道具が、手が届く範囲にあるのが理想。机の上にものがたくさん置いてあると集中力も落ちてしまいがちなので、子供が1人で片づけられ、いつもすっきりさせておけるよう、周囲に充実した収納スペースがあるといいですね。
勉強道具以外にも、おもちゃやコレクションアイテムなど、好きなものも置ける、こんな壁一面の収納兼デスクがあれば理想的です。デスクの天板は、使わないときにはたためばフラットな壁面収納となり、遊べるスペースも広がります。面材の鮮やかなグリーンと白のツートーンも印象的な色合わせです。
机の上の壁にボックス型収納を取り付ければ、本やコレクションのアイテムを置いて、いつでも簡単に手に取ることができます。小物をまとめるのに重宝する、引き出し収納も併用して。高さを使って、動きと遊び心のあるデスクエリアを演出しています。こちらも、収納のブルーをアクセントに、ホワイトとツートーンでまとめた配色が素敵です。
相部屋でもそれぞれのスペースを
2人部屋では、お互いが集中でき、多少のプライバシーも確保できるように工夫があるとベストです。低い壁や家具でそれぞれのスペース、そして勉強する場所と寝る場所の間仕切りがあると、よりメリハリのある空間に。こちらの子供部屋はパリのアパルトマンの一室。落ち着いたトーンのブルーや赤の組み合わせがさすが、おしゃれですね。
2人部屋では、お互いが集中でき、多少のプライバシーも確保できるように工夫があるとベストです。低い壁や家具でそれぞれのスペース、そして勉強する場所と寝る場所の間仕切りがあると、よりメリハリのある空間に。こちらの子供部屋はパリのアパルトマンの一室。落ち着いたトーンのブルーや赤の組み合わせがさすが、おしゃれですね。
階段を降りたところにある部屋の壁一面に設けられた子供専用スペース。ここでは、勉強する時間と遊ぶ時間がしっかり区別でき、さらに必要な収納がすべて1ヶ所にまとまっています。
使わないときは扉を閉めれば、普通のすっきりしたクローゼットの扉のように見えます。そして扉を開ければ楽しいカラーの、3人の子供たちそれぞれの専用スペースが出現。扉が間仕切りになり、またひとつひとつのパーツが、その子のニーズに合わせてできているところもお見事です。
使わないときは扉を閉めれば、普通のすっきりしたクローゼットの扉のように見えます。そして扉を開ければ楽しいカラーの、3人の子供たちそれぞれの専用スペースが出現。扉が間仕切りになり、またひとつひとつのパーツが、その子のニーズに合わせてできているところもお見事です。
個性を生かし、成長に合わせて進化させられるベースづくり
最初のうちは両親の手助けが必要でも、大きくなってくればだんだんと子供自身の好みもはっきりしてきて、自然と机まわりを自分にとって使いやすいよう工夫したり、好きなものを飾ったりするようになります。初めのベースづくりをしっかりとしてあげて、その後は成長とともに進化していく子供部屋のインテリアを、必要に応じてサポートしてあげましょう。
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子供の「地頭力」を育む片づけと収納
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Heatherさん、なるほど〜ない物ねだりですね!笑。ちなみにこどもの時に、部屋のテーマカラーとかありましたか?「こども部屋の色は決めた?」みたいな夫婦の会話を映画で聞いたことがあって、「まず色から決めるんだ〜」と思ったことがあるので。(それはアメリカ映画だったかもしれませんが・・・)
村上さん、子供部屋は結構色から決まることが多いのだと思います。私の小さいころのお部屋はやはりピンクと淡いブルーが好きでした。子供部屋は色がとても大事ですね。
Heatherさん、やはりそうなんですね!いろいろ教えて頂きありがとうございました〜!