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意外性のある木のしつらえ13選
日本人にとって木は身近な素材。だからこそ、表現の仕方にこだわってみたいと思いませんか。木を見事につかった空間のしつらえをご紹介します。
akiyoshi kawajiri
2016年5月25日
ハウスメーカー、ゼネコン、設計事務所から長年多くのオーダー家具の設計と施工管理の依頼を請けてきました。現在は、2004年に開発したフロートテレビボードとその他の家具の販売、家具データ販売、家具の記事のライティングを中心に活動しています。
ハウスメーカー、ゼネコン、設計事務所から長年多くのオーダー家具の設計と施工管理の依頼を請けてきました。現在は、2004年に開発したフロートテレビボードとその他の家具の販売、家具データ販売、家具の記事のライティングを中心に活動しています... もっと見る
木は家を支えるものであり、言うまでもなく家の建築の主な材料です。そして木のあしらい方一つで家の雰囲気をも左右させるものであり、モダンにも落ち着きのあるデザインにもなるものです。特に木にはそれぞれの木目もあり、木そのものの色というものがあり、組み合わせ方、加工の仕方などで表現の仕方には限界すらないのではと思ってしまいます。ここではその表現の多様さを取り上げてみます。
1. 板で作られた壁
この壁の素材は建材というより板と言ったほうがしっくりきます。そして隙間をあけているところも板の素材感が出ていて見事です。
この壁の素材は建材というより板と言ったほうがしっくりきます。そして隙間をあけているところも板の素材感が出ていて見事です。
2. 素材の魅力をそのまま見せる
壁の仕上げと並び、手前に見えるダイニングテーブルの仕上がりは、シンプルに木の魅力を見せる加工です。どんな材料でも手を加えようとすればいくらでも手が加えられますが、このように素材そのものの味をストレートに見せるのも、また1つの技です。
壁の仕上げと並び、手前に見えるダイニングテーブルの仕上がりは、シンプルに木の魅力を見せる加工です。どんな材料でも手を加えようとすればいくらでも手が加えられますが、このように素材そのものの味をストレートに見せるのも、また1つの技です。
3. ルーバーで仕上げたキッチンの背面
通常、キッチンの背面は壁となっているものが多いのですが、ここではルーバーとしているので、光も漏れ、開放感につながっています。
通常、キッチンの背面は壁となっているものが多いのですが、ここではルーバーとしているので、光も漏れ、開放感につながっています。
4. サッシの柱に奥行きをもたせて収納に
サッシの付く柱に奥行をもたせ、収納可能なボックスとしています。建築と家具デザインがマッチしていて無駄がありません。
サッシの付く柱に奥行をもたせ、収納可能なボックスとしています。建築と家具デザインがマッチしていて無駄がありません。
5. アイランドキッチンに続くダイニングテーブル
キッチンや周りに見える建具やカップボードはモダンな仕上がりとなっており、ダイングテーブルとベンチの素材が対比的で目を惹きつけられます。
キッチンや周りに見える建具やカップボードはモダンな仕上がりとなっており、ダイングテーブルとベンチの素材が対比的で目を惹きつけられます。
6. 木目の粗さを活かしたデザイン
パッと見ただけで強く印象に残ります。木を一枚一枚を見てみると木目の粗さと色の濃さが入り混じっていることがわかります。それが床から壁へと繋がっているところにもこだわりを感じます。
パッと見ただけで強く印象に残ります。木を一枚一枚を見てみると木目の粗さと色の濃さが入り混じっていることがわかります。それが床から壁へと繋がっているところにもこだわりを感じます。
7. 無垢材をそのままダイニングテーブルに
無垢材のテーブルは珍しくはないのですが、1枚の板を長く使うことで木材そのものの存在感が引き立っています。
無垢材のテーブルは珍しくはないのですが、1枚の板を長く使うことで木材そのものの存在感が引き立っています。
8. 木目をアクセントに使う
この室内の仕上げはホワイトとグレー素材だけにし、カップボードの下段のキャビネットとアイランドキッチンの背面だけを木目としています。こういう使い方もあるのですね。
この室内の仕上げはホワイトとグレー素材だけにし、カップボードの下段のキャビネットとアイランドキッチンの背面だけを木目としています。こういう使い方もあるのですね。
9. なぜキッチンに網代柄?
天井の間接照明、レンジフードと、作りはモダンそのもののキッチンですが、ところどころに和の設えがうかがえます。きっと左の茶箪笥を引きたるためでしょう。
天井の間接照明、レンジフードと、作りはモダンそのもののキッチンですが、ところどころに和の設えがうかがえます。きっと左の茶箪笥を引きたるためでしょう。
10. モダンなキッチンを囲む木材
木が全体を占める中、中心となる部分にはホワイトのモダンなキッチンという組み合わせ。意外性と開放感をあわせもつ空間演出です。
木が全体を占める中、中心となる部分にはホワイトのモダンなキッチンという組み合わせ。意外性と開放感をあわせもつ空間演出です。
11. 床と柱とキッチンと
床と柱とキッチンは同一素材の木目となっている思い切ったデザイン。一見うるさく感じますが、天井は明るく、凹凸も無くすることでシンプルさを強調し、バランスが保たれている印象を受けます。
床と柱とキッチンは同一素材の木目となっている思い切ったデザイン。一見うるさく感じますが、天井は明るく、凹凸も無くすることでシンプルさを強調し、バランスが保たれている印象を受けます。
12. 網代編みと格子を活かしたデザイン
洗面化粧台のキャビネットの扉は網代編み。さらに袖には格子があしらわれています。窓の障子と合わせすべて和を意識した作りとなっています。
洗面化粧台のキャビネットの扉は網代編み。さらに袖には格子があしらわれています。窓の障子と合わせすべて和を意識した作りとなっています。
13. 贅沢に木を使った装飾空間
この化粧室はさまざまに加工された木が目に入ってきます。天井には網代編み、そして下がり壁の笠木の木目、そして床材の加工。とても贅沢に木を使った装飾空間です。
この化粧室はさまざまに加工された木が目に入ってきます。天井には網代編み、そして下がり壁の笠木の木目、そして床材の加工。とても贅沢に木を使った装飾空間です。
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