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家づくりを成功に導く、サイズを計測しておきたいモノと場所とは?
自分の「暮らしのサイズ」を測っておくと物件を探すときや新居の打ち合わせで専門家と具体的に話を進められるようになります。
Rie Horiguchi
2018年12月27日
家づくりを考えているクライアントの方から「何からはじめたらよいかわからない」という声をよく伺います。まずは新居に持っていきたい家具や、使いたい家電、身の回りにある小物などの寸法を測ってみましょう。サイズ感が身に付き、設計者やインテリアデザイナーとの打合せがスムーズに進むでしょう。
置きたい家具の寸法を測る
ソファやダイニングテーブル、ベッドなどの大きな家具の寸法を測りましょう。これから購入する予定なら、ホームページやカタログで寸法を確認し、部屋の中で新聞紙やヒモを使って、幅・奥行き・高さの3つの寸法を再現してみるのがおすすめです。
特に、L型のコーナーソファやカウチソファ(シェーズロング)を置きたい場合には、頭の中でイメージしているよりサイズが大きいことに驚くでしょう。
ソファやダイニングテーブル、ベッドなどの大きな家具の寸法を測りましょう。これから購入する予定なら、ホームページやカタログで寸法を確認し、部屋の中で新聞紙やヒモを使って、幅・奥行き・高さの3つの寸法を再現してみるのがおすすめです。
特に、L型のコーナーソファやカウチソファ(シェーズロング)を置きたい場合には、頭の中でイメージしているよりサイズが大きいことに驚くでしょう。
ソファのほか、コーヒーテーブルやスタンドライトといった一緒に置く家具や照明もあわせて寸法を確認しましょう。生活動線に必要な寸法が、自ずと導き出されます。
1. ダイニングテーブルの寸法を測る
若い世代のご家庭では、今使っているダイニングテーブルをそのまま使い、将来的に買い替える方も多くいらっしゃいます。
若い世代のご家庭では、今使っているダイニングテーブルをそのまま使い、将来的に買い替える方も多くいらっしゃいます。
- 子どもは◯人欲しい
- 友人や親戚、来客が多い
- リビング学習の場所として使いたい
置きたい椅子があるなら、椅子の寸法も一緒に確認しておきましょう。例えば、写真の『CH24(Yチェア)』のようなアームが大きな形状の椅子は、テーブルに椅子が収まらないので生活動線を大きめに取る必要も出てきます。
家具を置くスペースが限られるとわかっているなら、ダイニングテーブルに収まるベンチや椅子を選ぶのもよいアイデアです。テーブルに収まるか、サイズを確認しておきましょう。
2. ベッドを測る
寝室のサイズはベッド選びで決まると言っても過言ではありません。夫婦の寝室はシングルをふたつ置くか、ダブルベッドやクイーンベッドを置くかを検討してから、寸法確認をしましょう。
身長が高い方はロングタイプのベッドがおすすめです。一般的なベッドの長さより10cmほど長いので、寝室の広さ(畳数)を考える際の重要なポイントになります。頭に入れておくとよいでしょう。
寝室のサイズはベッド選びで決まると言っても過言ではありません。夫婦の寝室はシングルをふたつ置くか、ダブルベッドやクイーンベッドを置くかを検討してから、寸法確認をしましょう。
身長が高い方はロングタイプのベッドがおすすめです。一般的なベッドの長さより10cmほど長いので、寝室の広さ(畳数)を考える際の重要なポイントになります。頭に入れておくとよいでしょう。
3. チェスト・収納用品を測る
チェストやTVボード、収納グッズなど、部屋の一角に置きたい家具は必ず確認しておきましょう。
ポイントは、本体の寸法ではなく、一番出っ張った場所を測ること。本体の寸法を測ったものの、取っ手や天板が本体よりも出っ張っていて、「入れたい場所に入らなかった」ということがよく起こります。
チェストやTVボード、収納グッズなど、部屋の一角に置きたい家具は必ず確認しておきましょう。
ポイントは、本体の寸法ではなく、一番出っ張った場所を測ること。本体の寸法を測ったものの、取っ手や天板が本体よりも出っ張っていて、「入れたい場所に入らなかった」ということがよく起こります。
スタッキングタイプの収納や、収納グッズを並べて使う場合には、使う状態で寸法を測っておくこと。単独で使うときと実際の寸法が異なることがあります。
新居にロボット掃除機を導入する予定がある方は、ロボット掃除機の高さはもちろん、チェストやソファの脚下の寸法もしっかり測っておくのがおすすめです。
4. キッチン・デスク周辺の家電を測る
キッチンやデスク周辺は家電が集中する場所です。今ある家電を使うにしても、新しく購入するにしても、寸法は要チェックです。特に、オーブンレンジやトースター、炊飯器などの本体が熱くなったり蒸気が出たりする調理器具は、本体寸法はもちろん離隔距離(壁やモノから離す距離)も必ずチェックしておきましょう。
キッチンやデスク周辺は家電が集中する場所です。今ある家電を使うにしても、新しく購入するにしても、寸法は要チェックです。特に、オーブンレンジやトースター、炊飯器などの本体が熱くなったり蒸気が出たりする調理器具は、本体寸法はもちろん離隔距離(壁やモノから離す距離)も必ずチェックしておきましょう。
デスク周りに置きたいプリンターも同様です。用紙を入れる部分や配線部分が大きくて、使いにくいことがあるため、使う状態で寸法を確認するのがベターです。
5. 衣類や本、身の回りにあるものを測る
洋服を選ぶとき、自分に合うサイズかどうかは確認しても、衣類の大きさを測る機会はありません。ただしクローゼットを計画するときは、衣類そのもののサイズが使いやすさの決め手になります。
例えば、ロングコートや男性のジャケットは、イメージしている長さと、実際の長さが違うということが多いです。特に、パイプハンガーを上下に設置する場合や、下部に引き出し収納を設けるなら、必ず確認しておきましょう。
洋服を選ぶとき、自分に合うサイズかどうかは確認しても、衣類の大きさを測る機会はありません。ただしクローゼットを計画するときは、衣類そのもののサイズが使いやすさの決め手になります。
例えば、ロングコートや男性のジャケットは、イメージしている長さと、実際の長さが違うということが多いです。特に、パイプハンガーを上下に設置する場合や、下部に引き出し収納を設けるなら、必ず確認しておきましょう。
書籍は形状やサイズがバラバラになりやすく、同じ判型ながらカバーの種類でサイズが微妙に異なります。自分の家にはどんなサイズの本が多いのか、把握しておくとよいでしょう。
身近にある雑多な小物や洗剤ボトル、トイレットペーパーなどの日用品はすっきり収納に収めたいという方も多いでしょう。収納を上手に活用するには、入れるモノの寸法も把握しながら、どこに何を置くのか考えること。日常的に使うモノの寸法は、必ず測っておきましょう。
心地よく暮らせる住まいは、偶然の産物でも日々の努力の結晶でもありません。人の動きやモノのサイズ、空間の大きさなど、住まいに関わる寸法を緻密に計算して作られています。
理想の暮らしや、日常的に使うモノや使い方は家庭ごとに異なります。家づくりを成功させるには、設計者やインテリアデザイナーには知りえない、自分たちの暮らしそのものの寸法を測ることか大切です。
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