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使い方を限定しない、多目的な住空間とは?
壁が動かせたり、間取りが柔軟に変更できる、多機能なスペースに注目が集まっています。
Rebecca Naughtin
2019年1月16日
私たちの住まいのサイズはどんどん小さくなっています。仕事、休息、娯楽のために個別の場所を確保することが難しくなるにつれ、限られた空間を用途を限定しない多目的なスペースとして活用することが定着してきました。壁が移動したり、天井の高さが変わったり、昼と夜で違う使い方ができたり。仕事場や団らんの場所をリラックスするための空間へと瞬時に変えられる、フレキシブルな空間のことです。
まずは、多目的な生活空間で鍵となる要素とはどのようなものかを押さえましょう。そして、どうやったらそれを自分の住まいに組みこむことができるか、ヒントをみていきましょう。
まずは、多目的な生活空間で鍵となる要素とはどのようなものかを押さえましょう。そして、どうやったらそれを自分の住まいに組みこむことができるか、ヒントをみていきましょう。
機能性を想像で再形成する
郊外の広い住宅から都市部のコンパクトな住まいに引っ越すなら、それぞれの部屋がどのように機能するかというイメージを変えるタイミングです。収納スペースが不足している(狭い住居に共通する不満ですね)などの問題に取り組むときには、スマートな解決策と、新しい方法を試してみる心構えが必要です。
この小さな住宅のキッチンは、すばらしい例です。部屋の天井の高さを十分に上げることで、天井付近の空間がさらなる利用可能スペースとなり、書斎や目立たない収納コーナーとして使えます。結果として、キッチンはもはやただのキッチンではなく、用途の広い(そしてすっきりとした)、多目的に使えるスペースになっています。
郊外の広い住宅から都市部のコンパクトな住まいに引っ越すなら、それぞれの部屋がどのように機能するかというイメージを変えるタイミングです。収納スペースが不足している(狭い住居に共通する不満ですね)などの問題に取り組むときには、スマートな解決策と、新しい方法を試してみる心構えが必要です。
この小さな住宅のキッチンは、すばらしい例です。部屋の天井の高さを十分に上げることで、天井付近の空間がさらなる利用可能スペースとなり、書斎や目立たない収納コーナーとして使えます。結果として、キッチンはもはやただのキッチンではなく、用途の広い(そしてすっきりとした)、多目的に使えるスペースになっています。
しまい込む
以前と比べてより多くの人が在宅勤務をするようになり、住まいのスペースはますます不足しています。狭さを克服するための手段でよくあるは、メインリビングに机や書斎コーナーを設置することです。でも、夜にのんびりしたいときや、友人と家庭料理を囲んでくつろいだりするときに、仕事の備品が丸見えというのはできれば避けたいところ。それなら折りたたみドアを取りつけてはいかがでしょうか。作業場所をすぐに隠せるので、すてきな解決策となるでしょう。
より柔軟性をもって、リビングスペースがさらに多くの機能を果たすことを想定してみましょう。仕事のスペース、団らんのゾーン、くつろぎの場、さらにはパーティーの空間ににするには、動かしやすいテーブル、キャスター付き収納、スタッキングや折りたたみができる椅子、モジュール式の家具を加えてみるのはどうでしょうか。
以前と比べてより多くの人が在宅勤務をするようになり、住まいのスペースはますます不足しています。狭さを克服するための手段でよくあるは、メインリビングに机や書斎コーナーを設置することです。でも、夜にのんびりしたいときや、友人と家庭料理を囲んでくつろいだりするときに、仕事の備品が丸見えというのはできれば避けたいところ。それなら折りたたみドアを取りつけてはいかがでしょうか。作業場所をすぐに隠せるので、すてきな解決策となるでしょう。
より柔軟性をもって、リビングスペースがさらに多くの機能を果たすことを想定してみましょう。仕事のスペース、団らんのゾーン、くつろぎの場、さらにはパーティーの空間ににするには、動かしやすいテーブル、キャスター付き収納、スタッキングや折りたたみができる椅子、モジュール式の家具を加えてみるのはどうでしょうか。
流動的なスペース
多目的な空間で作られた住まいは、将来的な暮らし方の変化にも対応してくれます。ライフスタイルの変化や家族に新たなメンバーが加わったときにも、他のスペースを侵食することなく、うまく適応できます。
十分に活用されていないスペースを最大限に活用することは重要なポイントです。このリノベーションでは、階段下のスペースが充電ステーション、そして美しいペット、黒いラブラドールのためのこじんまりしたスペースにもなっています。将来、用途の広いこの場所を書斎コーナーや収納として使うこともできるでしょう。
多目的な空間で作られた住まいは、将来的な暮らし方の変化にも対応してくれます。ライフスタイルの変化や家族に新たなメンバーが加わったときにも、他のスペースを侵食することなく、うまく適応できます。
十分に活用されていないスペースを最大限に活用することは重要なポイントです。このリノベーションでは、階段下のスペースが充電ステーション、そして美しいペット、黒いラブラドールのためのこじんまりしたスペースにもなっています。将来、用途の広いこの場所を書斎コーナーや収納として使うこともできるでしょう。
内と外のシームレスなつながり
ガラス壁をうまく配置することで、住まいの内と外との間に、有意義なつながりを生みだすことができます。この写真では、オープンプランのリビングエリア/キッチンに自然光を取り込むことで、実際よりも広い空間のように見せながら、壁の全幅にわたるガラス張りが内外のゾーン間の境界をあいまいにしています。このアイデアは、ほかの場所でもうまく機能します。想像してみてください、たとえば浴室を、屋外のシャワーとスパを備えたプライベートで見栄えのいい中庭へとつなげてみてはどうでしょう。
ガラス壁は家の内側で境界をぼかすためにも使えます。部屋の間に間仕切り壁を選ぶ代わりに、前面あるいは半分の高さまでのガラスのパネルを使ってみてはどうでしょうか。光が流れこんでスペース同士がつながっているという感覚がありながらも、空間が区切られているという感じも得られるでしょう。
ガラス壁をうまく配置することで、住まいの内と外との間に、有意義なつながりを生みだすことができます。この写真では、オープンプランのリビングエリア/キッチンに自然光を取り込むことで、実際よりも広い空間のように見せながら、壁の全幅にわたるガラス張りが内外のゾーン間の境界をあいまいにしています。このアイデアは、ほかの場所でもうまく機能します。想像してみてください、たとえば浴室を、屋外のシャワーとスパを備えたプライベートで見栄えのいい中庭へとつなげてみてはどうでしょう。
ガラス壁は家の内側で境界をぼかすためにも使えます。部屋の間に間仕切り壁を選ぶ代わりに、前面あるいは半分の高さまでのガラスのパネルを使ってみてはどうでしょうか。光が流れこんでスペース同士がつながっているという感覚がありながらも、空間が区切られているという感じも得られるでしょう。
閉じていない部屋
屋外のエリアをリビングスペースとしても使う柔軟さは、小さな住まいで暮らす上では素晴らしいアイデアです。閉じてしまわないことで、自然との結びつきを保てるでしょう。
もし、閉じていないリビングスペースが強風や暑さを考えると実用的ではないかもしれない、という不安があるなら、その心配にはおよびません。最近では、あなたやゲストが屋外とのつながりを感じながら、雨にぬれることなく涼しく心地の良い環境を確保する方法もたくさんあります。
例えばルーバー付きあるいは格納式の屋根、ビニール製の屋外用ブラインド、電動ガラスパネルなどがあります。激しい雨でびしょぬれになる心配なく、自然光を取り入れることができます。
アウトドアリビングの写真をみる
屋外のエリアをリビングスペースとしても使う柔軟さは、小さな住まいで暮らす上では素晴らしいアイデアです。閉じてしまわないことで、自然との結びつきを保てるでしょう。
もし、閉じていないリビングスペースが強風や暑さを考えると実用的ではないかもしれない、という不安があるなら、その心配にはおよびません。最近では、あなたやゲストが屋外とのつながりを感じながら、雨にぬれることなく涼しく心地の良い環境を確保する方法もたくさんあります。
例えばルーバー付きあるいは格納式の屋根、ビニール製の屋外用ブラインド、電動ガラスパネルなどがあります。激しい雨でびしょぬれになる心配なく、自然光を取り入れることができます。
アウトドアリビングの写真をみる
柔軟な間取り
さらに機能性のある住まいにしたいなら、固定された間取りにはもはや意味なんてないでしょう。そのかわり、変化するあなたのニーズに合ったスペースにするためのフレキシブルな間取りと移動可能な壁を考えてみましょう。
素材感を変えてみるだけで、柔軟な間取りを実現できることがあります。透明な材質でできた仕切りは、生活、仕事、就寝や、そのほかのゾーンをこまかく区切ることができて、将来取り替えることも簡単です。
さらに機能性のある住まいにしたいなら、固定された間取りにはもはや意味なんてないでしょう。そのかわり、変化するあなたのニーズに合ったスペースにするためのフレキシブルな間取りと移動可能な壁を考えてみましょう。
素材感を変えてみるだけで、柔軟な間取りを実現できることがあります。透明な材質でできた仕切りは、生活、仕事、就寝や、そのほかのゾーンをこまかく区切ることができて、将来取り替えることも簡単です。
縦方向の仕切り
自宅をディナーパーティーのために開放したり、子供たちが宿題をするための静かなスペースを作ってみたりしたいですか?扉が壁のなかに収納される引き戸(ポケットドア)を使えば、広いオープンプランのスペースを、ゆるやかにあるいは完全に分割された空間にすぐに切り替えることも可能です。
自宅をディナーパーティーのために開放したり、子供たちが宿題をするための静かなスペースを作ってみたりしたいですか?扉が壁のなかに収納される引き戸(ポケットドア)を使えば、広いオープンプランのスペースを、ゆるやかにあるいは完全に分割された空間にすぐに切り替えることも可能です。
あいまいな境界
多目的な空間を作りの考え方は、屋外のスペースやファサードにも応用できます。この写真では、フェンス壁の一部がスイングアップ式ガレージドアにもなります。ガレージの屋根が左側のプールエリアにもかかっているので、どこまでがガレージでどこからがプールエリアなのかはっきりとしない、あいまいさのレイヤーを創りだしています。
家づくりのヒントの記事を読む
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