中古マンションのDIYリノベーションで手に入れた、理想の一人暮らしの部屋
手頃で手に入りやすい素材を使い、ほぼDIY+少しだけ工務店の力を借りて、等身大の暮らしやすい住まいを実現!
Janet Paik
2017年10月15日
どんなHouzz?
住まい手:バイオテクノロジー企業で弁護士・コンサルタントを務めるライアン・ロアさん
所在地:サンフランシスコのノブ・ヒル地域
規模:延床面積42平方メートル
建物の竣工年:1964
ビフォー
背景:ライアン・ロアさんは2015年、ノブ・ヒルにあるアパートメントを購入し、初めてホームオーナーとなった。「買ったときは、かなり傷んでいたんです」とロアさんは言う。「1964年以来、手を加えられていなくて、アスベスト吹き付け天井の除去も含め、壁も床も、あらゆる平面をリフォームする必要がありました」。
住まい手:バイオテクノロジー企業で弁護士・コンサルタントを務めるライアン・ロアさん
所在地:サンフランシスコのノブ・ヒル地域
規模:延床面積42平方メートル
建物の竣工年:1964
ビフォー
背景:ライアン・ロアさんは2015年、ノブ・ヒルにあるアパートメントを購入し、初めてホームオーナーとなった。「買ったときは、かなり傷んでいたんです」とロアさんは言う。「1964年以来、手を加えられていなくて、アスベスト吹き付け天井の除去も含め、壁も床も、あらゆる平面をリフォームする必要がありました」。
アフター
リノベーション内容:天井は吹き付けアスベストを除去し、なめらかな質感の塗装で仕上げている。ロアさんは、天井高240センチほどの空間をすっきりと明るく、開放的にしたいと考えた。床は汚れたカーペットをはがし、新しくコルクフローリングを敷いた。壁は白いペンキを塗りなおして、リビングの天井近くに段差をつくり、その下に照明を取り付けている。キッチンとバスルームは、タイル、キャビネット、照明、床を新調した。天井近くまで届く屋内のドアは、特注して取り換えたものだ。リノベーションにかかった期間は5か月だった。
デザインチーム:「リノベーションもインテリアも、デザイナーには依頼していません。インターネットで徹底的にリサーチしてアイデアを探し、すべて自分で決めたんです。Houzzもかなり活用しました。時間のかかるプロセスでしたが、その価値がありましたね」とロアさんは言う。また、プロジェクト全体を通して、ロアさんのお父さんが緊密に協力してくれた。「業者にお願いしたのは、一部の電気や配管工事と、カウンタートップの設置、アスベスト天井の除去くらいです」。
カラーコーディネートとスタイル:「100パーセント白で統一したくはありませんでしたが、シルバー、グレー、トープといったトーンで抑えてまとめています」とロアさんは言う。キッチンとバスルームの壁は白で、残りのリビングエリアの壁はトープだ。「建物自体がミッドセンチュリーモダン的なので、自分の部屋でもその雰囲気を保ちながら、ラグジュアリーさを加えたいと思いました」。
窓まわり:
ロアさんのお母さんが、シアーなバチスト生地を使ってオリジナルのカーテンをつくってくれた。
リノベーション内容:天井は吹き付けアスベストを除去し、なめらかな質感の塗装で仕上げている。ロアさんは、天井高240センチほどの空間をすっきりと明るく、開放的にしたいと考えた。床は汚れたカーペットをはがし、新しくコルクフローリングを敷いた。壁は白いペンキを塗りなおして、リビングの天井近くに段差をつくり、その下に照明を取り付けている。キッチンとバスルームは、タイル、キャビネット、照明、床を新調した。天井近くまで届く屋内のドアは、特注して取り換えたものだ。リノベーションにかかった期間は5か月だった。
デザインチーム:「リノベーションもインテリアも、デザイナーには依頼していません。インターネットで徹底的にリサーチしてアイデアを探し、すべて自分で決めたんです。Houzzもかなり活用しました。時間のかかるプロセスでしたが、その価値がありましたね」とロアさんは言う。また、プロジェクト全体を通して、ロアさんのお父さんが緊密に協力してくれた。「業者にお願いしたのは、一部の電気や配管工事と、カウンタートップの設置、アスベスト天井の除去くらいです」。
カラーコーディネートとスタイル:「100パーセント白で統一したくはありませんでしたが、シルバー、グレー、トープといったトーンで抑えてまとめています」とロアさんは言う。キッチンとバスルームの壁は白で、残りのリビングエリアの壁はトープだ。「建物自体がミッドセンチュリーモダン的なので、自分の部屋でもその雰囲気を保ちながら、ラグジュアリーさを加えたいと思いました」。
窓まわり:
ロアさんのお母さんが、シアーなバチスト生地を使ってオリジナルのカーテンをつくってくれた。
最初の持ち家となる物件を探すときに、ロアさんが重視したのはロケーションだった。ノブ・ヒルは、まさにサンフランシスコの中心といえる地区だ。「ノブ・ヒルは便利だし、すごくサンフランシスコらしさが感じられるところが大好きなんです」とロアさんは言う。「仕事にも、いい雰囲気のバーやレストランにも歩いて行けます。近所に友達がたくさん住んでいるのもいいですね」。
ソリューション:もとはかなり狭苦しく暗かった部屋だが、ロアさんの目標どおり、すっかり明るく開放的な空間に変身した。「240センチの天井というのはわりと低いので、できるかぎり高さを演出したいと思いました。家具は低めのものを選び、天井から床まで届くカーテンや丈のある植物といった高さのあるものを取り入れて、目線を高いところに引き寄せています」とロアさん。「また、色を明るめにして、鏡をたくさん使うことで、スペースをできるだけ広く感じさせるようにしました」。
部屋の角にあるバーワゴンは、もとはゴールドだったものを分解してシルバーに塗りなおした。
部屋の角にあるバーワゴンは、もとはゴールドだったものを分解してシルバーに塗りなおした。
ロアさんはネットで見た写真をヒントに、〈IKEA〉のテレビ台《ラック》にヘアピンレッグを取り付けた。「中央部分は空洞だったので、金属のレールと、〈ホーム・デポ〉で買った薄い合板を2枚取り付けました」とロアさん。合板にはステイン塗装をして取っ手を付けている。
ビフォー
最大の難問:「人を呼んでおもてなしすることが多いので、リビングルームの真ん中にベッドがあるのは避けたかったんです」とロアさんは言う。最初に考えたアイデアのひとつは、ウォークインクローゼットをベッドスペースとして作り変えることだったが、撤去するべき壁のなかに建物の配管が通っていたため不可能だった。「廊下とキッチンの横にもうひとつ、ガラス張りの引き戸の付いたクローゼットがあったので、そちらを壁収納ベッドに改造することにしたんです」とロアさんは言う。
最大の難問:「人を呼んでおもてなしすることが多いので、リビングルームの真ん中にベッドがあるのは避けたかったんです」とロアさんは言う。最初に考えたアイデアのひとつは、ウォークインクローゼットをベッドスペースとして作り変えることだったが、撤去するべき壁のなかに建物の配管が通っていたため不可能だった。「廊下とキッチンの横にもうひとつ、ガラス張りの引き戸の付いたクローゼットがあったので、そちらを壁収納ベッドに改造することにしたんです」とロアさんは言う。
アフター
「クローゼットのつくり付けの棚をすべて撤去して、鏡張りの引き戸を特注の折り戸に交換しました。棚を撤去したあとはかなりひどい状態だったので、たくさん石膏ボードを使って整えてから、壁に彫刻アートを飾り、吊り天井をつくって照明を埋め込みました」。おかげですっきりとした印象になり、ベッドを引き出しているときにもクローゼットのような印象はなくなった。
いくつか壁収納ベッドを比較して、壁とベッドフレームのあいだの隙間がいちばん少ないものを選んだ。ベッドはクローゼットの幅にぴったり収まっている。
「クローゼットのつくり付けの棚をすべて撤去して、鏡張りの引き戸を特注の折り戸に交換しました。棚を撤去したあとはかなりひどい状態だったので、たくさん石膏ボードを使って整えてから、壁に彫刻アートを飾り、吊り天井をつくって照明を埋め込みました」。おかげですっきりとした印象になり、ベッドを引き出しているときにもクローゼットのような印象はなくなった。
いくつか壁収納ベッドを比較して、壁とベッドフレームのあいだの隙間がいちばん少ないものを選んだ。ベッドはクローゼットの幅にぴったり収まっている。
ビフォー
問題:コンパクトなキッチンは、リノリウムの床も調理機器も、かなり年季の入ったものだった。「1964年から改装されてなかったんです。機器類のほとんどは使い物になりませんでした。スチール製のキャビネットには木目調のシートを張って仕上げていて、かなり変な感じでしたね」とロアさんは言う。
この写真の左端に見える引き戸のクローゼットが、壁収納ベッドを設置した場所。2枚の鏡張りの扉は立て掛け式の姿見にアレンジして、リビングルームとウォークインクローゼットで使っている。
問題:コンパクトなキッチンは、リノリウムの床も調理機器も、かなり年季の入ったものだった。「1964年から改装されてなかったんです。機器類のほとんどは使い物になりませんでした。スチール製のキャビネットには木目調のシートを張って仕上げていて、かなり変な感じでしたね」とロアさんは言う。
この写真の左端に見える引き戸のクローゼットが、壁収納ベッドを設置した場所。2枚の鏡張りの扉は立て掛け式の姿見にアレンジして、リビングルームとウォークインクローゼットで使っている。
アフター
ソリューション:キッチンはすべて取り壊し、ゼロからリノベーションした。ツヤのある‹IKEA›のキャビネットと、新しいステンレスの機器類を設置し、ペニンシュラ型カウンターには、天板と側面が1枚につながったクォーツ製カウンタートップを使っている。ペニンシュラがあることで座る場所が増え、作業をしたり食事をするスペースにもなる。
「カウンターとキャビネットのスペースを最大活用したかったんです。IHコンロは、4口型の大きなものではなく2口型にしました。また、オーブンは置かないことにして、代わりに熱風式オーブンレンジを選びました」とロアさんは言う。「こうすればスペースの節約になりますし、焼き菓子も肉料理も問題なくつくれますよ」。
ソリューション:キッチンはすべて取り壊し、ゼロからリノベーションした。ツヤのある‹IKEA›のキャビネットと、新しいステンレスの機器類を設置し、ペニンシュラ型カウンターには、天板と側面が1枚につながったクォーツ製カウンタートップを使っている。ペニンシュラがあることで座る場所が増え、作業をしたり食事をするスペースにもなる。
「カウンターとキャビネットのスペースを最大活用したかったんです。IHコンロは、4口型の大きなものではなく2口型にしました。また、オーブンは置かないことにして、代わりに熱風式オーブンレンジを選びました」とロアさんは言う。「こうすればスペースの節約になりますし、焼き菓子も肉料理も問題なくつくれますよ」。
引き出しを開けると中のライトが点灯する。
ドキリとした瞬間:「バックスプラッシュの鏡をカットしてもらうために、サイズを測ってテンプレートをつくったのですが、そのときにちょっと厳密に測りすぎました」とロアさんは言う。「鏡が届いてみると、きつすぎてはまらなかったんです。いくつも角のある形状にカットしていたので、とてもデリケートで割れやすい状態でした。結局、コンロの部分を動かして3ミリ余裕をつくってから、やっと鏡をはめこむことができました。手間が掛かりましたし、ヒヤヒヤしましたね」。
贅沢したところ:天板と側面がつながった、白いクォーツのカウンタートップ。
贅沢したところ:天板と側面がつながった、白いクォーツのカウンタートップ。
アフター
ソリューション:〈IKEA〉のキッチンキャビネットと同じシリーズから選んだツヤ仕上げの洗面台とキャビネットで、バスルームにも収納を追加した。リノリウムの床はタイルに張り替え、新しく設置した照明が明るくさわやかな雰囲気を演出している。
ソリューション:〈IKEA〉のキッチンキャビネットと同じシリーズから選んだツヤ仕上げの洗面台とキャビネットで、バスルームにも収納を追加した。リノリウムの床はタイルに張り替え、新しく設置した照明が明るくさわやかな雰囲気を演出している。
「以前のものを残したのは、シャワーのタイルだけですね」。
鏡:床に置いて立て掛けているのはロアさんがDIYでつくった鏡。リビングルームのクローゼットに使われていた鏡張りの引き戸にモールディングを取り付けている。
おすすめの記事
Houzzがきっかけの家(国内)
ジョージア・オキーフ邸をイメージした、4人家族の暮らしにフィットする家
文/永井理恵子
Houzzで見つけた建築家に依頼して、予算内で夢の住まいを実現!通りかかった人に「素敵ですね!」とよく褒められる、シンプルながらスタイリッシュなお宅です。
続きを読む
日本の家
ゲストへの思いやりの心をしつらえた、離れのある家
文/杉田真理子
東京から訪れるゲストのため、母屋のほかにゲストルームの離れをしつらえた住まい。伝統的な日本家屋の美しさが、自然の中で引き立つ家です。
続きを読む
Houzzがきっかけの家(国内)
家族で自然を満喫。極上の浴室と広々としたデッキを備えた軽井沢の別荘
3人の子供たちの成長期に家族で軽井沢ライフを楽しむため、オーナーは時間のかかる土地探し&新築計画を見直し、中古物件を購入。Houzzで見つけた長野県の建築家に改修を依頼して、飛躍的に自然とのつながりが感じられる住まいに変身させました。
続きを読む
リノベーション
建築家がゲストハウスに再考したガレージ
多目的スペースへと作り替えられた空間とカーポートの追加によって、スタイリッシュにアップデートされた、歴史あるニューイングランド様式の住宅をご紹介します。
続きを読む
世界の家
ビルバオのグランビア通りに佇む、1950年代のクラシカルなフラットハウス
既存のモールディングが美しい85平方メートルのリビング、ダイニング、ホームオフィスをもつ、エレガントなフラットをご紹介します。
続きを読む
図面が見たいなぁ。(^。^)