レゴ好き必見!25万ピースのレゴを楽しむための究極の家!収納のヒントもいっぱいです
子供のころからのLEGO好きが高じて、1900年代に建てられた家をレゴを思う存分に楽しみ、しっかり整理整頓するための家にフルリノベーション。レゴみたいなカラフルな色も魅力です。
Fred Albert
2015年5月18日
「子どもの頃からレゴが大好きだったんです」というシアトル在住の建築家、ジェフリー・ペルティエさん。「だからこそ、建築家になったんだと思います。レゴがきっかけだったんです」
大人になっても、ペルティエさんのレゴへの情熱は衰えることなく、レゴのセットを買い続けた。そして、レゴが25万ピースを超えたころ、もっと広い空間が必要なことに気づいたのだった。
ペルティエさんとパートナーのクリストファー・パスコさんは、シアトル市内に立つ1902年築のフォースクエアと呼ばれるトラディショナルスタイルの住宅を手に入れた。荒れ果ててはいたものの、つくりはしっかりしていて、大きさもちょうどよかったし、さらに立地もとても便利だった。二人は構造の骨格は維持しつつ、現代的生活に即した家にしたい、と考えた。「両方とも実現可能な家だったんです。間取りはモダンですが、古い雰囲気のある家ですから」とペルティエさん。それに、レゴと同じく、どんなカラーパレットにも合う家だった。
動画も公開中(英語のみ)。
どんなHouzz?
居住者:ジェフリー・ペルティエさんとパートナーのクリストファー・パスコさん、息子のケレンくん(1歳)、愛犬のヒーロとアシーナ(犬種はキャヴァリエ・キング・チャールズ・スパニエル)
所在地:シアトル近郊のキャピトル・ヒル
規模:306平方メートル; ベットルームx5、バスルーム(トイレ含む)x4
竣工年:1902年(リノベーションは2013年)
エピソード:リノベーション中にタイムカプセルを発見。この家が学生寮として使用されていた1980年代に埋められたものらしい。
Photographs by John G. Wilbanks
フォースクエアの住宅とは?
スタイルのルーツ:モダン建築の誕生
大人になっても、ペルティエさんのレゴへの情熱は衰えることなく、レゴのセットを買い続けた。そして、レゴが25万ピースを超えたころ、もっと広い空間が必要なことに気づいたのだった。
ペルティエさんとパートナーのクリストファー・パスコさんは、シアトル市内に立つ1902年築のフォースクエアと呼ばれるトラディショナルスタイルの住宅を手に入れた。荒れ果ててはいたものの、つくりはしっかりしていて、大きさもちょうどよかったし、さらに立地もとても便利だった。二人は構造の骨格は維持しつつ、現代的生活に即した家にしたい、と考えた。「両方とも実現可能な家だったんです。間取りはモダンですが、古い雰囲気のある家ですから」とペルティエさん。それに、レゴと同じく、どんなカラーパレットにも合う家だった。
動画も公開中(英語のみ)。
どんなHouzz?
居住者:ジェフリー・ペルティエさんとパートナーのクリストファー・パスコさん、息子のケレンくん(1歳)、愛犬のヒーロとアシーナ(犬種はキャヴァリエ・キング・チャールズ・スパニエル)
所在地:シアトル近郊のキャピトル・ヒル
規模:306平方メートル; ベットルームx5、バスルーム(トイレ含む)x4
竣工年:1902年(リノベーションは2013年)
エピソード:リノベーション中にタイムカプセルを発見。この家が学生寮として使用されていた1980年代に埋められたものらしい。
Photographs by John G. Wilbanks
フォースクエアの住宅とは?
スタイルのルーツ:モダン建築の誕生
ペルティエさんと不動産業に携わるパスコさんは、この家に住み始めて7年目にリノベーションを決意。以前は暗くて、庭に対して閉じた家で、この家にもともとあったはずの特徴的なデザインもほとんどなくなっていた。「この家の魅力だったはずの部分がすっかり撤去されているんです」とペルティエさん。この家は一時期、学生寮として使われいたようだった。
アフター:「どの空間も特別だと感じられる家にしたくて」とペルティエさん。リビングには床から天井までの本棚をあらたに設置し、最大限の収納を実現。
この地域の気候を考慮して、明るいカラーパレットを使っている。「シアトルの空はどんよりとしたグレーの日が多いんです。だから明るい色を使いたいと思いました。10年たって気に入らなくなったら塗り直せばいいのですから」とペルティエさん。
この地域の気候を考慮して、明るいカラーパレットを使っている。「シアトルの空はどんよりとしたグレーの日が多いんです。だから明るい色を使いたいと思いました。10年たって気に入らなくなったら塗り直せばいいのですから」とペルティエさん。
リビングの壁はシャーウィン・ウィリアムズ(Sherwin-Williams)のFireworksという色に。まさに花火を思わせる鮮やかな色だ。この家には天井の廻り縁(クラウン・モールディング)がなかったので、ペルティエさんは家中にこれを加えていった。また、造作本棚の上部の飾りは、既存の飾りに合わせてつくってもらった。図書館用のハシゴを設置したので、上の段まで楽にアクセスできる。このハシゴは、キッチンに持って行って使うこともできる。
一家が2001年にこの家に引っ越してきたとき、暖炉は崩れていて、がれきがあちこちに散らかっている状態だった。
そこで、がれきを撤去し、新しい暖炉を設置。天井は高いが床面積は小さい部屋なので、ペルティエさんは、高さ150センチの腰羽目板を壁にめぐらせた。そうすると、部屋全体に安宅傘が生まれると同時に、塔の中にいるような圧迫感がなくなった。暖炉の前は台が設置してあり、人が多いときは座る場所になるし、飲み物を置いたりすることもできる。
そこで、がれきを撤去し、新しい暖炉を設置。天井は高いが床面積は小さい部屋なので、ペルティエさんは、高さ150センチの腰羽目板を壁にめぐらせた。そうすると、部屋全体に安宅傘が生まれると同時に、塔の中にいるような圧迫感がなくなった。暖炉の前は台が設置してあり、人が多いときは座る場所になるし、飲み物を置いたりすることもできる。
赤いリビング、グリーンのファミリールームに対して、グレーのダイニングは、ゲストに落ち着いた印象を与える空間になっている。「ここには、静かな色、古くてクラシックな雰囲気が絶対に必要だと思いました」とペルティエさん。
隣接する部屋の壁の色が違っていても、廻り縁の色とフローリング(ブラジル産チェリー材)を統一しているので、家全体に一体感が生まれている。
ペルティエさんはキッチンも一旦スケルトンに戻し、元のキッチンの部材を利用しつつリノベーション。マッドルームとトイレも設置した。空間をゾーニングし、スムーズな動線を実現している。
キャビネットには照明が仕込まれているが、何かを特に飾りたくてそうしたのではなく、光のレイヤー(重なり)は空間を美しく見せてくれるのでは、と考えたそう。
キャビネットには照明が仕込まれているが、何かを特に飾りたくてそうしたのではなく、光のレイヤー(重なり)は空間を美しく見せてくれるのでは、と考えたそう。
すぐに手が届くオープンシェルフには料理の本や毎日使うテーブルウェアを置いている。
リノベーション前は、屋外と屋内が分断されていた。そこで、ペルティエさんは、マッドルームとトイレを撤去し、格納式ドアを設置して、庭に出られるように改装した。
リノベーション前は、屋外と屋内が分断されていた。そこで、ペルティエさんは、マッドルームとトイレを撤去し、格納式ドアを設置して、庭に出られるように改装した。
ドアを開けていると、まるで屋外で料理をしているような気分に。デッキと階段を設置したので、庭にも楽に降りられる。
キッチンと玄関の間にある収納の下には2匹の愛犬のケージが。片側はいつも開放している。また、両側が網戸になっているので、痛風にもなるし、犬たちも眺めを楽しむことができる。
「犬小屋は場所をとりますし、周囲に家具を置くのもなかなか難しいもの。造作すれば、家の中に犬の居場所をつくってあげることができます」
犬たちは昼間は自由に家の中を歩き回っているけれど、どうやらこちらの犬小屋に入っているのがお気に入りのようす。安全で守られている気がするのだろう。底の部分に排水口も設置してあるので、そそうがあっても大丈夫。
「犬小屋は場所をとりますし、周囲に家具を置くのもなかなか難しいもの。造作すれば、家の中に犬の居場所をつくってあげることができます」
犬たちは昼間は自由に家の中を歩き回っているけれど、どうやらこちらの犬小屋に入っているのがお気に入りのようす。安全で守られている気がするのだろう。底の部分に排水口も設置してあるので、そそうがあっても大丈夫。
廊下にはマゼンタ色の二段ドアを設置。玄関からも奥のキッチンが見える。
リノベーション前はマスターベッドルームがなかったため、2つのベッドルームをつなげて、新たにつくった。ベッドルームを入るとすぐに、片側の壁にはクローゼットを設置されており、クローゼットとドレッシングルームを合わせた空間になっている。
玄関ポーチの屋根には、広いデッキを 設置。ドレッシンルームの脇のドアからアクセスできる。
玄関ポーチの屋根には、広いデッキを 設置。ドレッシンルームの脇のドアからアクセスできる。
以前はバスルームは2階に1つあるだけだった。そこで、マスターベッドルームの脇にもあたらにバスルームを設置した。シャワースペースの両側にシャワーヘッドをつけている。薬棚のようなキャビネットの下部はオープンになっており、毎日使うものを整理整頓しやすい。
オフィスとして使っている部屋の壁はブルーに。
アフター:ペルティエさんは地下を75センチほど掘り下げ、快適な地下室を作った。ここなら、2階で息子のケレンくんが眠っている時間帯でも、気兼ねなく友達をもてなすことができる。
「レゴラウンジ」と名付けた地下室には、バー、メディアルーム、ランドリー、収納、ゲスト用ベッドルームがある。「地下室の空間を最大化するために、かなりのガンガンと大工事しましたね。地下室の床を掘り下げるのは大変でしたが、家の形に手を加えることなく、あらたな空間を手に入れることができました」
本棚には、ペルティエさんのレゴコレクションがきれいに整理整頓されている。ケレンくんはまだ1歳なので、レゴで遊ぶことにも、棚からレゴを引っ張り出すことにも興味はないようす。
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階段上にあったクローゼットは撤去し、地下室にあった階段も気持ちのよいデザインに改装。
「地下室には、少しモダンな雰囲気がほしいと思いました。ここは見るからに新しい空間ですから」とペルティエさん。プロジェクションTVを天井から吊るし、メディアルームとしても使用。
地下のベッドルーム。天井高が270センチもある上、壁が白く、ヘッドボードのある面は明るい色にしているため、地下室という感じがしない。
もともとの外観は、明るい色使いが好きなペルティエさんとパスコさんから見ると少しおとなしすぎてものたりない感じだった。ヴィクトリア朝の住宅をカラフルに塗ったサンフランシスコの有名なストリート〈Painted Ladies〉のように、外壁を鮮やかに塗ることに。
アフター:商業地域に隣接しているため、少々派手めなことをやっても大丈夫、とペルティエさんたちは判断。外壁はベンジャミン・ムーアの Douglas Fir、廻り縁部分は同じくベンジャミン・ムーアのBlushing Redという色で塗装した。「空の色が暗い日でも、明るくてハッピーな気分になれます」とペルティエさん。
「毎日、少なくとも2人は、うちの写真を撮影する人がいますね。もちろん、素敵だと思っているのか、ひどいと思っているのかはわかりませんが(笑)」とペルティエさん。「万人受けする色ではないと思います。でもそれでいいと思っています」
「毎日、少なくとも2人は、うちの写真を撮影する人がいますね。もちろん、素敵だと思っているのか、ひどいと思っているのかはわかりませんが(笑)」とペルティエさん。「万人受けする色ではないと思います。でもそれでいいと思っています」
リビング、ダイニング、ファミリールームの配置は変更しなかったが、キッチンの周囲の数室は統合し、地下室への階段を作り直し、玄関脇には小さなパウダールームを追加した。
2階にあった中程度の大きさのベッドルームは、マスターバスルームとランドリーに変更した。
Houzz TVでは、現在この家を撮影した動画を公開中:
(Part1、2ともに英語のみ)。
Part 1: Watch the video of this home’s amazing Lego-filled basement
Part 2: Take a video tour of the rest of this colorful Seattle home
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参考になる記事でしたので、コメントをさせていただきました。
本当にレゴの色合いは、心を楽しく豊かにしてくれると、私は常に感じていました。
私自身もレゴなどのブロックの色合いが好きで、ブロック遊びを始めた経験があり、また、今もブロック遊びが好きで続けております。
家の内装色を、白色を基調とした時、
レゴブロックの様な色を合わせた良い雰囲気は、本当に素敵な印象を与えると思います。
良い記事を読ませていただきありがとうございました。