キッチンの「たまりがちで収納にも困るもの」を整理するためのヒント
収納しにくい雑多なものは、キッチンにもたくさんあります。調理道具や食器以外のこまごまとしたアイテムにフォーカスして、処分や整理の方法を考えてみました。
ブラッキン・ヘザー
2020年10月16日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
... もっと見る
キッチンには、大きくてかさばるもの、小さくて行方不明になりやすいもの、形がバラバラなもの、つい買い込んで増えがちなものと、整理収納の難しいアイテムがたくさんあります。毎日使う場所だからこそ、それらのものの出し入れのしやすさや、どこに何があるかの把握、適正な量の管理はとても大切です。この記事では、キッチン収納のお悩みアイテムとしてよく話題になるものをピックアップしました。今から少しずつ、小さなお悩みアイテムをお片付けしていけば、年末の大掃除はだいぶ楽になるはずです。
1. 大きさや形がバラバラ、場所をとるボード類、トレー類
場所をとるまな板やトレー類、オーブン用の天板は、最も収納しにくいキッチンアイテム。上下に重ねると下のものが取り出しにくいので、立てる収納が原則です。サイズや形がある程度異なるものでも、深めの引き出しの中や棚に収納できますし、雑誌などを整理するためのボックスやブックエンドなどを利用して仕切れば、さらに使いやすくなります。
場所をとるまな板やトレー類、オーブン用の天板は、最も収納しにくいキッチンアイテム。上下に重ねると下のものが取り出しにくいので、立てる収納が原則です。サイズや形がある程度異なるものでも、深めの引き出しの中や棚に収納できますし、雑誌などを整理するためのボックスやブックエンドなどを利用して仕切れば、さらに使いやすくなります。
棚の中に立ててしまう方法も、出し入れしやすくておすすめです。ここでも市販の仕切りやスタンドなどを使うほか、DIYで仕切り板を作るのもよいアイデアです。この写真はホームセンターでサイズに合わせて板をカットしてもらい、組み立てた我が家の棚。困っていたアイテムの収納が一気に解決されました。
トレーやボード類以外にも、寿司桶やカセットコンロ、お鍋の蓋やマフィンやパイなどのお菓子の型、魚焼き用の網、フライパンや平たい鍋など、重ねにくいものはこのように、立てる方向で収納するとよいでしょう。
Houzzでインテリアの専門家を探す
トレーやボード類以外にも、寿司桶やカセットコンロ、お鍋の蓋やマフィンやパイなどのお菓子の型、魚焼き用の網、フライパンや平たい鍋など、重ねにくいものはこのように、立てる方向で収納するとよいでしょう。
Houzzでインテリアの専門家を探す
2. それ、全部必要? 食品用保存容器
気がつくと大量にたまってしまっている保存容器。なんとかうまく引き出しや棚に収めようとしてもまるでパズルのようで、使っているうちにごちゃごちゃに。そんなときは、全部が必要なのか見直しましょう。使い勝手が悪いもの、古くなって黄ばんでいるもの、蓋と容器のどちらか片方しか残っていないものは処分を。保存容器はできれば同じメーカーで揃え、あまり違う種類を買わないことも収納しやすくするポイントです。
気がつくと大量にたまってしまっている保存容器。なんとかうまく引き出しや棚に収めようとしてもまるでパズルのようで、使っているうちにごちゃごちゃに。そんなときは、全部が必要なのか見直しましょう。使い勝手が悪いもの、古くなって黄ばんでいるもの、蓋と容器のどちらか片方しか残っていないものは処分を。保存容器はできれば同じメーカーで揃え、あまり違う種類を買わないことも収納しやすくするポイントです。
専用の収納場所を決め、そこに入る以上は増やさないこと。引き出しやボックスを使うと出し入れしやすいです。重ねて収納するためには、写真のように蓋と容器を分けるとベストです。サイズごとにまとめて収納しましょう。深い引き出しなら蓋をしたまま積み重ねてもよいですが、その場合もサイズごとに分けて整理整頓することで、必要な容器がすぐに取り出せます。
棚に収める場合は収納ボックスやかごに入れれば、崩れ落ちることもありません。蓋もサイズごとに分けてまとめることで、探す手間が省けます。
3. どんな収納がベスト? ゴミ袋、レジ袋、ラップフィルム類
エコバッグの普及でレジ袋はだいぶ減りましたが、ちょっとしたゴミを捨てるときなどに便利なので、ストックしている人も多いはず。レジ袋はできればたたんで箱や引き出しの一部にまとめるとかさばりません。また、最近はゴミの分別が細かくなり、ゴミ袋を何種類も揃えなければならなくなりました。こういった「袋類」の収納は、1か所にまとめるのがおすすめです。写真のような専用のコーナーはよいアイデア。レジ袋は布袋に入れてキッチンやパントリーに吊るす方法も手軽でポピュラーです。
エコバッグの普及でレジ袋はだいぶ減りましたが、ちょっとしたゴミを捨てるときなどに便利なので、ストックしている人も多いはず。レジ袋はできればたたんで箱や引き出しの一部にまとめるとかさばりません。また、最近はゴミの分別が細かくなり、ゴミ袋を何種類も揃えなければならなくなりました。こういった「袋類」の収納は、1か所にまとめるのがおすすめです。写真のような専用のコーナーはよいアイデア。レジ袋は布袋に入れてキッチンやパントリーに吊るす方法も手軽でポピュラーです。
ジッパー付きの保存袋、ラップフィルムやアルミホイルなど、いくつか種類を揃えている人が多いと思います。ゴミ袋を含めたこれらの消耗品は意外と使用頻度が高いので、取り出しやすい場所にまとめて管理できれば理想的。すぐ使う分は専用の引き出しを確保するか、大まかに分類して収納ケースなどにまとめ、シンクの下や棚などに置くとよいでしょう。ストック分は別に保管しますが、まとめ買いする場合も買いすぎには要注意。他のものと同様、量を決めておくことが肝心です。
4. 引き出しの中で行方不明になりがちな、小さいキッチン雑貨
サイズのごく小さなキッチン雑貨は、定位置がなかなか決まらず、行方不明になりやすいもの。たとえば、クッキー型やお菓子作りの道具、輪ゴムや爪楊枝、竹串、たこ糸、袋どめクリップなどをまとめて入れていた引き出しの中は、気づけばいつもごちゃごちゃ。また、ストックがあるのを忘れてしまい、同じものを買ってしまうことも起こりがちです。
こういった雑多な小物が入っている引き出しの中には、案外使わないものもある可能性が。本当に必要かどうか判断し、不要なものは処分しましょう。
サイズのごく小さなキッチン雑貨は、定位置がなかなか決まらず、行方不明になりやすいもの。たとえば、クッキー型やお菓子作りの道具、輪ゴムや爪楊枝、竹串、たこ糸、袋どめクリップなどをまとめて入れていた引き出しの中は、気づけばいつもごちゃごちゃ。また、ストックがあるのを忘れてしまい、同じものを買ってしまうことも起こりがちです。
こういった雑多な小物が入っている引き出しの中には、案外使わないものもある可能性が。本当に必要かどうか判断し、不要なものは処分しましょう。
小さな引き出しがたくさんあるミニチェストも、細かいアイテムの収納に大変便利です。私はIKEAのミニチェストをキッチンで使っていますが、お菓子作りの道具や小さなキッチンアイテムの他、スパイスや小袋に入った調味料やふりかけなどを分けて、引き出しが6個ずつある2つのミニチェストに収納しています。
5. 買い込みすぎてしまう保存食品
何かに使えると思ってつい買い物かごに入れてしまう缶詰や瓶詰などの保存食材。比較的長持ちするものの、気がつくと何年も前に買ったものがパントリーの奥に潜んでいることも。こういった事態を防ぐには、何を持っているのか、内容を「見える化」し、常に把握しておくことが大切です。
自分にとってわかりやすいルールで食材を分類し、できる限り見渡せるように置くこと。特に奥行きの深い棚では、奥の方に何があるか一目でわかるように工夫しましょう。同じものがある場合は奥から縦に同じ列に、または奥から手前に向かって低くなるように並べると見やすいです。
何かに使えると思ってつい買い物かごに入れてしまう缶詰や瓶詰などの保存食材。比較的長持ちするものの、気がつくと何年も前に買ったものがパントリーの奥に潜んでいることも。こういった事態を防ぐには、何を持っているのか、内容を「見える化」し、常に把握しておくことが大切です。
自分にとってわかりやすいルールで食材を分類し、できる限り見渡せるように置くこと。特に奥行きの深い棚では、奥の方に何があるか一目でわかるように工夫しましょう。同じものがある場合は奥から縦に同じ列に、または奥から手前に向かって低くなるように並べると見やすいです。
かごやケースにまとめるとさらにすっきり。かごごと取り出すアクションになるので、そのたびに何がいくつ残っているか把握できます。透明な素材やワイヤーのような中が見えるケースなら確認しやすいですし、中が見えないケースならラベルをつけるのがおすすめです。
いただき物の食材の管理は要注意です。普段食べないような素材の缶詰などはいったんしまうとそのままになりがち。「特別な日に」としまい込み、気がつくと賞味期限切れに。あまり食べ慣れない食材でも、今ではネットで検索すればさまざまなレシピや食べ方が見つかります。せっかくなので、いただいたらすぐに新しいメニューにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
いただき物の食材の管理は要注意です。普段食べないような素材の缶詰などはいったんしまうとそのままになりがち。「特別な日に」としまい込み、気がつくと賞味期限切れに。あまり食べ慣れない食材でも、今ではネットで検索すればさまざまなレシピや食べ方が見つかります。せっかくなので、いただいたらすぐに新しいメニューにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
6. もらうとうれしいけれどなかなか減らない、いただき物のお茶類
お茶やコーヒーなどは人からもらうことも多く、増えがちなアイテムです。高級なものだと特別な日や来客時にと手をつけずにおきがちですが、多くの場合、その機会が来る前に次々と増えてしまいます。もったいないと思わずに、早めに消費しましょう。いただいた高級なお茶は、普段の自分へのご褒美と思えばいいのです。日常のブレイクタイムに、ちょっと贅沢な気分でどんどん楽しみましょう。
お茶やコーヒーなどは人からもらうことも多く、増えがちなアイテムです。高級なものだと特別な日や来客時にと手をつけずにおきがちですが、多くの場合、その機会が来る前に次々と増えてしまいます。もったいないと思わずに、早めに消費しましょう。いただいた高級なお茶は、普段の自分へのご褒美と思えばいいのです。日常のブレイクタイムに、ちょっと贅沢な気分でどんどん楽しみましょう。
我が家では、お茶やコーヒーが増えてきたと思ったら、大きなポットでアイスティーやアイスコーヒーを作っています。茶葉を使って作る紅茶のケーキもおいしいですよ。しまい込むのではなく、見える場所にまとめて、賞味期限が近いものを手前に、一定量を超えないように管理を。日々を楽しく過ごしながら無駄なく使い切れます。
お茶やコーヒーのアイテムは、まとめて収納すると、より気軽に飲めるようになります。ティーポットや急須、フィルター、茶漉しなど、ジャンルごとにお茶と一緒にかごや棚にまとめて、いつでもさっと淹れられるような収納を目指しましょう。
片付け・収納アドバイザーを探す
収納・整理整頓・片付けの記事を読む
整理収納の小さな悩み。家じゅうの「たまりがちで片付けにくいもの」をどう解決する?
お茶やコーヒーのアイテムは、まとめて収納すると、より気軽に飲めるようになります。ティーポットや急須、フィルター、茶漉しなど、ジャンルごとにお茶と一緒にかごや棚にまとめて、いつでもさっと淹れられるような収納を目指しましょう。
片付け・収納アドバイザーを探す
収納・整理整頓・片付けの記事を読む
整理収納の小さな悩み。家じゅうの「たまりがちで片付けにくいもの」をどう解決する?
おすすめの記事
キッチンの記事
家事をストレスフリーに! キッチンカウンター下収納の使い方と収納アイデア
オープンタイプのキッチンが人気の今、キッチンカウンター下収納はその後の使いやすさを左右する重要な検討事項です。種類別カウンター下収納の特徴を参考に、家族が使いたくなるキッチンまわりをつくりましょう。
続きを読む
トイレ・洗面所の記事
家じゅうのタオルやシーツをすっきり収納。リネンクローゼットのすすめ
バスまわりやベッドまわりのリネン、ストックも含めてどこにしまっていますか? 点在させるのではなく1ヶ所にまとめる、リネン専用の収納庫があると便利です。
続きを読む
小さな住まい
幅や間口の狭い部屋を快適に使う13のアイデア
幅や間口の狭い部屋は使いにくいものと思い込んでいませんか? 家具の選び方や配置、色使いで、実際よりも広く使いやすい空間を作り出すことができます。
続きを読む
片付け・収納・家事
収納を考えるよい機会。衣替えをしながら、クローゼットの中身も見直しましょう
衣替えを済ませた方もこれからの方も、洋服の収納法やクローゼットの使い方、この機会に見直してみませんか。
続きを読む
片付け・収納・家事
調味料とスパイスの収納アイデア・実例30選
調味料やスパイスを美しく、しかも使いやすく整理整頓・収納すれば、見た目だけでなく無駄を防ぎ、調理や掃除の時短にもつながります。
続きを読む
引き出し型の収納にしたら、丼など食器の高さが入らず後悔しました。
^_^る
>引き出し型の収納にしたら、丼など食器の高さが入らず後悔しました。
株式会社pentas(ペンタス)と申します。
収納相談、片付け作業、講座運営をしているものです。
同様のお悩みを3件ほど、しかもリフォーム直後にご相談を受けました。
使っているモノ全ての大きさを把握している方はほぼいらっしゃいません。
ビアグラス、タンブラー、フルートやワイングラス、
深めの丼、高台付の器など
高さが10センチ以上になるものは要注意です。
収納の深さが一様でない場合には、まだ収納できる望みがあるかもしれません。
例えば、種類は減らさず、数を減らす(5枚セットを2枚になど)ことで
スペースに余裕ができるかもしれません。
高さのあるグラスなどは寝かして、
割れないようにクッション材(あるいはフェルト素材)を敷いたり
同素材を仕切りに使って、割れづらく使いやすくするための工夫もチャレンジしてみてください。
ご参考になれば幸いです。