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アシンメトリーな部屋をバランスよく仕上げるための5つのステップ
アシンメトリーなデザインを思い通りにまとめたインテリアをつくるのは難しいもの。専門家も実践している以下のステップで、視覚的バランスを意識してみましょう。
Brendan Guy
2018年11月28日
左右対照の「シンメトリー」は、バランスのよい安定した調和感を生みだすのにぴったりなデザインです。一方、左右非対称の「アシンメトリー」を意識して部屋をスタイリングすると、より面白みと奥行きのあるデザインに仕上がります。アシンメトリーデザインのポイントは、視覚的なバランスを保つこと。この記事では、アシンメトリーなデザインをインテリアに取り入れる際、視覚的バランスをうまく取るための5つのステップをご紹介します。
建築やインテリアデザインにおける「シンメトリー」と「アシンメトリー」とは?
建築やインテリアデザインにおける「シンメトリー」と「アシンメトリー」とは?
ステップ1. 家具と照明を効果的に配置する
シンメトリーにベッドとサイドテーブルが配置されたベッドルームの事例です。全体的にすっきりとまとまっていますが、あえて種類の異なるサイドテーブルでアシンメトリーの要素を付け足すことで、より空間に動きをプラスしています。
この時、全く異なるアイテムをあえて選ぶのがポイント。似たようなアイテムは避け、サイズや形状、スタイルも全く異なるものを選ぶことで、より効果的なアインメトリー効果を生み出せます。視覚的な統一感を保ちたい場合は、同じスタイルの照明を置くなどでバランスを保ちましょう。
シンメトリーにベッドとサイドテーブルが配置されたベッドルームの事例です。全体的にすっきりとまとまっていますが、あえて種類の異なるサイドテーブルでアシンメトリーの要素を付け足すことで、より空間に動きをプラスしています。
この時、全く異なるアイテムをあえて選ぶのがポイント。似たようなアイテムは避け、サイズや形状、スタイルも全く異なるものを選ぶことで、より効果的なアインメトリー効果を生み出せます。視覚的な統一感を保ちたい場合は、同じスタイルの照明を置くなどでバランスを保ちましょう。
ステップ2: 中心点に合わせてバランスを考える
家具のサイズやスタイルが異なるアシンメトリーな部屋でも、中心点に合わせて注意深くアイテムを配置することで、視覚的バランスを保つことができます。
このリビングの事例では、木材のパーテーションウォールやスモールテーブル、ローチェアなど、異なる素材や種類のアイテムが使われていなますが、中心点を意識することで全体の調和性が保たれています。大きな黒いチェアとフロアランプが、その向かいに位置する黒い窓フレームとマッチしているのが良い例でしょう。
家具のサイズやスタイルが異なるアシンメトリーな部屋でも、中心点に合わせて注意深くアイテムを配置することで、視覚的バランスを保つことができます。
このリビングの事例では、木材のパーテーションウォールやスモールテーブル、ローチェアなど、異なる素材や種類のアイテムが使われていなますが、中心点を意識することで全体の調和性が保たれています。大きな黒いチェアとフロアランプが、その向かいに位置する黒い窓フレームとマッチしているのが良い例でしょう。
この事例も、中心点を意識してデザインされたアシンメトリーの部屋です。線上に家具が配置されることで、それぞれのアイテムの形状や色合いがうまくマッチし、全体的な調和が保たれています。
ステップ3. 建具を最大限に使用する
こちらのキッチンの事例では、アイランドカウンターに合わせて設置されたベンチを中心に、それぞれのアイテムの割合とバランスを意識した施工がなされています。
この事例におけるアシンメトリー な要素のポイントは、異なるサイズや形状のアイテムが、視覚的に同じインパクトを持つように計算されていること。サイズの小さい家具に黒を使用し、冷蔵庫などの面積の大きいものには淡い色合いを使う、などの視覚的なトリックを施して、全体のバランスをとっています。
こちらのキッチンの事例では、アイランドカウンターに合わせて設置されたベンチを中心に、それぞれのアイテムの割合とバランスを意識した施工がなされています。
この事例におけるアシンメトリー な要素のポイントは、異なるサイズや形状のアイテムが、視覚的に同じインパクトを持つように計算されていること。サイズの小さい家具に黒を使用し、冷蔵庫などの面積の大きいものには淡い色合いを使う、などの視覚的なトリックを施して、全体のバランスをとっています。
このベッドルーム事例にある細長い窓のように、部屋に特徴的な要素がある場合は、家具を効果的に配置しバランスをとる必要があります。この事例では、部屋の大半を占めるベットと視覚的なバランスを保つために、収納家具が効果的に設置されています。
ステップ4:アート作品を活用する
このリビングの事例では、木製のフレームと暗い色合いのアート作品を一点投入することで、部屋の対象側にある木製のチェアとのバランスが保たれています。
特に賃貸で、なかなかインテリアの自由がきかない場合は、アート作品を効果的に使用し、アシンメトリーなデザインを楽しむのが良いでしょう。
このリビングの事例では、木製のフレームと暗い色合いのアート作品を一点投入することで、部屋の対象側にある木製のチェアとのバランスが保たれています。
特に賃貸で、なかなかインテリアの自由がきかない場合は、アート作品を効果的に使用し、アシンメトリーなデザインを楽しむのが良いでしょう。
この事例では、大きな窓と同じようなサイズのアート作品が対象的に位置付けられています。素材や色合いは異なるものの、大きな窓と釣り合うサイズのアートを置くことで、視覚的なバランスが生まれています。
ステップ5:モノクロでまとめる
アシンメトリー なデザインでありつつ、モノクロのカラースキームを採用することで視覚的な統一感が生まれているこちらの事例。長椅子、アームチェアと椅子はどれも淡い色合いでまとめられており、焦点を分散させることで、ほどよいバランスを生み出しています。壁が家具と同一のカラースキームで統一されているのもポイントです。
アシンメトリー なデザインでありつつ、モノクロのカラースキームを採用することで視覚的な統一感が生まれているこちらの事例。長椅子、アームチェアと椅子はどれも淡い色合いでまとめられており、焦点を分散させることで、ほどよいバランスを生み出しています。壁が家具と同一のカラースキームで統一されているのもポイントです。
このリビングの事例では、灰色と茶色をベースにしたカラースキームが全体に統一されています。大きな家具にはあくまでも淡い色合いを使用し、それとは別にアクセントの家具を効果的に配置することで、部屋全体に調和感があります。
カラースキームを効果的に使用することは、望み通りのアシンメトリーデザインを達成する一つのヒントです。また、ここでもアートが効果的に使用されています。
インテリアにアシンメトリーなスタイルを取り入れる際のバランスの取り方について、イメージがわいたでしょうか?ぜひ、ご自身の部屋でも試してみてください。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
現代のインテリアに生き続ける、ル・コルビュジエの影響
カラースキームを効果的に使用することは、望み通りのアシンメトリーデザインを達成する一つのヒントです。また、ここでもアートが効果的に使用されています。
インテリアにアシンメトリーなスタイルを取り入れる際のバランスの取り方について、イメージがわいたでしょうか?ぜひ、ご自身の部屋でも試してみてください。
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