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あえて導入したい、丸いインテリアアイテムの魅力
インテリアに丸いものをプラスすると、空間の魅力に意外性や浮遊感が生まれます。
杉田真理子
2017年1月23日
数多くあるインテリアアイテムを比べるとき、スタイルやカラー、素材やサイズなど、注目すべきポイントは多数存在します。その中で、意外と見落とされがちなものの一つに、アイテムの「形」があります。例えば、円形のテーブルを想像してみてください。四角いテーブルに比べ、食事や仕事をするなどの機能は同じでも、見た目の雰囲気や、使い勝手は大きく変わってきます。今回は、インテリアアイテムを「形」から切り取る試みとして、「円形」アイテムに焦点を当て、通常の四角形とは一味違う、それぞれの特徴と魅力を探ります。
そもそもなぜ、住宅や家具は四角形のものが多いの?
ふと注意を向けてみると、一般的な建物や部屋の形は、隅のある四角形をしています。同様に、普段使用する窓やドア、テーブルやベットに至るまで、四角形の家具が中心です。その理由として、木材やレンガなどの素材を使う場合に、四角形のものがよりバランスよく組み立てられるということがあります。また、部屋の形が直線で構成されていれば余計なデットスペースが生まれにくくなるため、より効率的な形であるとも言われています。しかし、少数派ではありますが、やわらかな印象の丸いアイテムも長く愛され続けてきました。
ふと注意を向けてみると、一般的な建物や部屋の形は、隅のある四角形をしています。同様に、普段使用する窓やドア、テーブルやベットに至るまで、四角形の家具が中心です。その理由として、木材やレンガなどの素材を使う場合に、四角形のものがよりバランスよく組み立てられるということがあります。また、部屋の形が直線で構成されていれば余計なデットスペースが生まれにくくなるため、より効率的な形であるとも言われています。しかし、少数派ではありますが、やわらかな印象の丸いアイテムも長く愛され続けてきました。
丸いアイテムの代表格といえば…
コンクリートやプラスチックなどの新たな素材の発見や、既成概念を覆したこれまでにないデザインを追求する過程で、これまで少数派であった形のアイテムも増えてきています。例えば、丸型の代表的アイテムとして、アールニオの《バブルチェア》や《ポールチェア》などがあります。どちらも斬新なデザインとして人気を博していますが、実は身近なところにも、注意を向ければ「丸い」インテリアデザインは意外と沢山あるのです。通常の四角形とは異なる、円形ならではの魅力とは?アイテム毎に、その魅力を探っていきましょう。
コンクリートやプラスチックなどの新たな素材の発見や、既成概念を覆したこれまでにないデザインを追求する過程で、これまで少数派であった形のアイテムも増えてきています。例えば、丸型の代表的アイテムとして、アールニオの《バブルチェア》や《ポールチェア》などがあります。どちらも斬新なデザインとして人気を博していますが、実は身近なところにも、注意を向ければ「丸い」インテリアデザインは意外と沢山あるのです。通常の四角形とは異なる、円形ならではの魅力とは?アイテム毎に、その魅力を探っていきましょう。
丸いカーペット:固苦しくない、緩やかな印象に
四角形がメジャーなラグやカーペット。しかし、円形のタイプをあえて導入することにより、角張りによるかたさを払拭できるというメリットがあります。空間をはっきりと仕切らないために、見た目の可愛らしさに加えて、広々とした演出が可能です。
四角形がメジャーなラグやカーペット。しかし、円形のタイプをあえて導入することにより、角張りによるかたさを払拭できるというメリットがあります。空間をはっきりと仕切らないために、見た目の可愛らしさに加えて、広々とした演出が可能です。
丸いオットマン:どの方向からも座り込める、コロンとした可愛らしさ
ソファの付属品としてあまり注目を浴びない傾向にあるオットマンも、あえて円形のものを置くことで、主役級の存在感がプラスされます。大きめのサイズを置けば、コーヒーテーブルやちょっとした小物を置く場所としても応用可能です。何よりも丸いオットマンは、コロンと一つ置いておくだけで様になるかわいさがあります。
ソファの付属品としてあまり注目を浴びない傾向にあるオットマンも、あえて円形のものを置くことで、主役級の存在感がプラスされます。大きめのサイズを置けば、コーヒーテーブルやちょっとした小物を置く場所としても応用可能です。何よりも丸いオットマンは、コロンと一つ置いておくだけで様になるかわいさがあります。
丸いソファ:暖炉を囲むような、暖かな距離感を演出
無駄のない効率的な配置を考えると、どうしても長方形やL字型がメジャーとなるソファ。珍しくはありますが、大人数向けの、ドーナツのような形の円形ソファも存在します。一般宅向けには、弧を描くように曲線を描いた半円形のソファも。複数人で座っても身体の向きが一点に集まるので、お互いの顔が見える、まるで暖炉を囲んでいるかのような距離感が魅力的です。
無駄のない効率的な配置を考えると、どうしても長方形やL字型がメジャーとなるソファ。珍しくはありますが、大人数向けの、ドーナツのような形の円形ソファも存在します。一般宅向けには、弧を描くように曲線を描いた半円形のソファも。複数人で座っても身体の向きが一点に集まるので、お互いの顔が見える、まるで暖炉を囲んでいるかのような距離感が魅力的です。
丸い窓:船の中のような、個性のある空間作りに
窓といえば、普段目にするものは四角のものがほとんど。圧力がかかっても割れにくい丸窓は船のイメージが強いですが、インテリアとして、あえて丸窓を導入してみるという手も。珍しい円形の窓を導入すれば、それだけで、個性的な空間のできあがりです。
窓といえば、普段目にするものは四角のものがほとんど。圧力がかかっても割れにくい丸窓は船のイメージが強いですが、インテリアとして、あえて丸窓を導入してみるという手も。珍しい円形の窓を導入すれば、それだけで、個性的な空間のできあがりです。
丸いテーブル:全員の顔が見えるというメリット
丸いテーブルは、使用人数をフレキシブルに調整できるだけでなく、座っている人全員の顔を見渡しやすいという点にメリットがあります。ダイニングテーブルだけではなく、コーヒーテーブルなどにも素敵です。角がないので、小さな子供がいる家庭にも安心、といったメリットもあります。
丸いテーブルは、使用人数をフレキシブルに調整できるだけでなく、座っている人全員の顔を見渡しやすいという点にメリットがあります。ダイニングテーブルだけではなく、コーヒーテーブルなどにも素敵です。角がないので、小さな子供がいる家庭にも安心、といったメリットもあります。
丸い鏡:おくだけでアクセサリーに
これも四角い形が一般的な鏡ですが、アクセサリーとして、丸い鏡を導入するというアイデアも。一枚だけでも、大きさやフレームによっては一つの絵画のようなインパクトがあります。小ぶりなものを複数枚並べて置いても、可愛らしいフェミニンな印象になり素敵です。
これも四角い形が一般的な鏡ですが、アクセサリーとして、丸い鏡を導入するというアイデアも。一枚だけでも、大きさやフレームによっては一つの絵画のようなインパクトがあります。小ぶりなものを複数枚並べて置いても、可愛らしいフェミニンな印象になり素敵です。
まだまだあります! 意外な丸アイテム
他にも、スツールやクッション、シンクの形まで、丸くデザインされたアイテムは多数存在します。珍しいもので丸型のベットまで! 注意さえ向ければ、インテリアの様々な形とそのバリエーションの多さにきっと驚くはずです。
他にも、スツールやクッション、シンクの形まで、丸くデザインされたアイテムは多数存在します。珍しいもので丸型のベットまで! 注意さえ向ければ、インテリアの様々な形とそのバリエーションの多さにきっと驚くはずです。
スタイルやカラー、素材やサイズなど、多くのバラエティの中にそれぞれの特徴と魅了がある中で、アイテムの形にも注目してデザインを見てみませんか。余計な隙間を生まないための合理的な形であり、あらゆる素材から組み立てやすいとされる四角形が圧倒的なシェアを占める中、丸いからこそのアイテムの魅力を、ぜひ感じてみてください。
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