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7月の日本&海外デザインイベント情報
いよいよ7月。この夏、観に行きたいデザインやアートの展覧会をご紹介します。
Junko Kawakami
2016年7月1日
Freelance since 1999.
毎月、日本と海外のデザイン関連イベントをご紹介するデザインイベントカレンダー。未来の家を構想するプロジェクトや国際現代アートフェスティバル、フランスの伝統テキスタイル展など、今月もさまざまな展覧会が各地で開催されています。また、アメリカ、イタリア、ドイツなど、海外のデザインイベントもご案内。夏休みに海外に出かける予定のある人は、ぜひチェックしてみてください!
写真:《お城の庭》 J.B.ユエによるデザイン 1785 年 銅版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館蔵 ©Courtesy Musée de la Toile de Jouy
西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:7月31日まで開催中
入場料:1,400円
18世紀にドイツ出身のプリント技師オーベルカンプが開発し、フランス・ヴェルサイユ近郊の工場で生産された「トワル・ド・ジュイ」。東インド会社がもたらしたインド更紗に影響を受けて生まれた田園や植物モチーフの美しいテキスタイルは、19世紀にはウィリアム・モリスらにも影響を与え、現在でもインテリアファブリックとして高い人気を誇っている。今回の展覧会はフランスのトワル・ド・ジュイ美術館の全面協力を得て、インスピレーションの源泉となったインド更紗もあわせ、トワル・ド・ジュイの誕生と発展の歴史を紐解き、貴重なアイテムを数多く展示する展覧会となっている。◆詳しくはこちら。
*観覧チケットが当たるキャンペーン開催中です。詳しくはこちら。
西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:7月31日まで開催中
入場料:1,400円
18世紀にドイツ出身のプリント技師オーベルカンプが開発し、フランス・ヴェルサイユ近郊の工場で生産された「トワル・ド・ジュイ」。東インド会社がもたらしたインド更紗に影響を受けて生まれた田園や植物モチーフの美しいテキスタイルは、19世紀にはウィリアム・モリスらにも影響を与え、現在でもインテリアファブリックとして高い人気を誇っている。今回の展覧会はフランスのトワル・ド・ジュイ美術館の全面協力を得て、インスピレーションの源泉となったインド更紗もあわせ、トワル・ド・ジュイの誕生と発展の歴史を紐解き、貴重なアイテムを数多く展示する展覧会となっている。◆詳しくはこちら。
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上の写真:2013年開催時の会場風景
HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION
会場:お台場・青海駅前 特設会場
会期:7月30日〜8月28日
入場料:1,800円
デザイナー原研哉の企画のもと、人々の生活をもっと豊かにする住宅や都市、産業の未来を構想するべく、2011年3月から活動が始まったHOUSE VISIONプロジェクト。2回目の展覧会となる今回は、集団の中の個、 あるいはこの集合のかたちを問い直される時代において、「CO-DIVIDUAL 分かれてつながる/離れてあつまる」をテーマとし、LIXILやTOTOなど15社の企業と、藤本壮介、柴田文江、谷尻誠・吉田愛など13人・ユニットの建築家・クリエイターが協働し、13のエキシビジョンハウスを設営し、技術と創造性をかけあわせて「家」の新しい可能性を提示する。会期中は、新しい住まいと暮らしのありかたをめぐるさまざまなトークやイベントも毎日開催される。◆詳しくはこちら。
HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION
会場:お台場・青海駅前 特設会場
会期:7月30日〜8月28日
入場料:1,800円
デザイナー原研哉の企画のもと、人々の生活をもっと豊かにする住宅や都市、産業の未来を構想するべく、2011年3月から活動が始まったHOUSE VISIONプロジェクト。2回目の展覧会となる今回は、集団の中の個、 あるいはこの集合のかたちを問い直される時代において、「CO-DIVIDUAL 分かれてつながる/離れてあつまる」をテーマとし、LIXILやTOTOなど15社の企業と、藤本壮介、柴田文江、谷尻誠・吉田愛など13人・ユニットの建築家・クリエイターが協働し、13のエキシビジョンハウスを設営し、技術と創造性をかけあわせて「家」の新しい可能性を提示する。会期中は、新しい住まいと暮らしのありかたをめぐるさまざまなトークやイベントも毎日開催される。◆詳しくはこちら。
写真:NAVE―パフォーミング・アーツ・ホール(チリ、サンティアゴ/2015年)撮影:Cristobal Palma
スミルハン・ラディック展 BESTIARY:寓話集
会場:TOTOギャラリー・間
会期:7月8日〜9月10日
入場料:無料
チリの首都サンティアゴを拠点に活動するスミルハン・ラディックは、近年関心が高まっている南米の現代建築界にあって、独自の世界観で注目を集める建築家だ。自身の記憶の中にある原風景やアート作品、お気に入りの童話などからインスピレーションを得ながら、敷地の形状や環境に応じて、詩的な作品をつくりだしている。「BESTIARY:寓話集」と題した今回の展覧会では、空想上の生き物に見立てた 20 余りの模型を中心に、現代の寓話集を提示するほか、これまでのプロジェクトのスケッチブックなども展示する。◆詳しくはこちら。
スミルハン・ラディック展 BESTIARY:寓話集
会場:TOTOギャラリー・間
会期:7月8日〜9月10日
入場料:無料
チリの首都サンティアゴを拠点に活動するスミルハン・ラディックは、近年関心が高まっている南米の現代建築界にあって、独自の世界観で注目を集める建築家だ。自身の記憶の中にある原風景やアート作品、お気に入りの童話などからインスピレーションを得ながら、敷地の形状や環境に応じて、詩的な作品をつくりだしている。「BESTIARY:寓話集」と題した今回の展覧会では、空想上の生き物に見立てた 20 余りの模型を中心に、現代の寓話集を提示するほか、これまでのプロジェクトのスケッチブックなども展示する。◆詳しくはこちら。
写真:直島パヴィリオン 所有者:直島町 設計:藤本壮介建築設計事務所 撮影:福田ジン
瀬戸内国際芸術祭 2016
会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、本島(秋のみ)、高見島(秋のみ)、粟島(秋のみ)、伊吹島(秋のみ)、高松港・宇野港周辺
会期:夏期/7月18日〜9月4日、秋期/10月8日〜11月6日
入場料:作品鑑賞パスポート 5,000円
3年に1度開催され、今回が3回目となる瀬戸内国際芸術祭は、現代アートの島として国際的にも知られる直島をはじめ、瀬戸内の島々を会場とし、地元コミュニティも巻き込んだ現代アートの祭典だ。家プロジェクト(直島)を始め、建築や住宅をめぐるアート作品も数多く展示されている。作品鑑賞パスポートを入手し、複数日かけて回るのがおすすめだ。◆詳しくはこちら。
瀬戸内国際芸術祭 2016
会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、本島(秋のみ)、高見島(秋のみ)、粟島(秋のみ)、伊吹島(秋のみ)、高松港・宇野港周辺
会期:夏期/7月18日〜9月4日、秋期/10月8日〜11月6日
入場料:作品鑑賞パスポート 5,000円
3年に1度開催され、今回が3回目となる瀬戸内国際芸術祭は、現代アートの島として国際的にも知られる直島をはじめ、瀬戸内の島々を会場とし、地元コミュニティも巻き込んだ現代アートの祭典だ。家プロジェクト(直島)を始め、建築や住宅をめぐるアート作品も数多く展示されている。作品鑑賞パスポートを入手し、複数日かけて回るのがおすすめだ。◆詳しくはこちら。
【海外・アメリカ】
美――クーパー・ヒューイット・デザイン・トリエンナーレ(Beauty — Cooper Hewitt Design Triennial)
会場:クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(アメリカ、ニューヨーク)
会期:8月21日まで
入場料:16ドル
クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館が開催するデザイン・トリエンナーレ。第5回となる今回は、心と身体と感覚に働きかけるデザインの美の力をテーマにし、世界から63組のデザイナーによる250作品を集めて展示する。写真の幻想的な雰囲気の戸棚はトゥオマス・マルクンポイカの作品。焼入れ加工した鉄の輪を溶接してつくられている。◆詳しくはこちら(英語)。
美――クーパー・ヒューイット・デザイン・トリエンナーレ(Beauty — Cooper Hewitt Design Triennial)
会場:クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(アメリカ、ニューヨーク)
会期:8月21日まで
入場料:16ドル
クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館が開催するデザイン・トリエンナーレ。第5回となる今回は、心と身体と感覚に働きかけるデザインの美の力をテーマにし、世界から63組のデザイナーによる250作品を集めて展示する。写真の幻想的な雰囲気の戸棚はトゥオマス・マルクンポイカの作品。焼入れ加工した鉄の輪を溶接してつくられている。◆詳しくはこちら(英語)。
【海外・ドイツ】
ムラーノ。ミラノ。ヴェネチア。ガラス
(Murano. Milano. Venezia. Glass)
会場:ディ・ノイエ・ザムルング 国際デザインミュージアム (ドイツ、ミュンヘン)
会期:7月1日〜10月16日
入場料:10ユーロ
1895年の第1回ヴェネチア・ビエンナーレに出品された写真の「スパイラルグラス」は、その繊細なデザインにより、ムラーノ島のガラス職人のわざと、イタリアのモダンなセンスを世界に知らしめた。今回の展覧会では、世界最高のムラーノガラスコレクションとして知られるベルリンのホルツ・コレクションから、200のガラス作品とスケッチを展示。モダンガラスという概念を変えた貴重な作品の数々を見ることができる。◆詳しくはこちら(英語)。
ムラーノ。ミラノ。ヴェネチア。ガラス
(Murano. Milano. Venezia. Glass)
会場:ディ・ノイエ・ザムルング 国際デザインミュージアム (ドイツ、ミュンヘン)
会期:7月1日〜10月16日
入場料:10ユーロ
1895年の第1回ヴェネチア・ビエンナーレに出品された写真の「スパイラルグラス」は、その繊細なデザインにより、ムラーノ島のガラス職人のわざと、イタリアのモダンなセンスを世界に知らしめた。今回の展覧会では、世界最高のムラーノガラスコレクションとして知られるベルリンのホルツ・コレクションから、200のガラス作品とスケッチを展示。モダンガラスという概念を変えた貴重な作品の数々を見ることができる。◆詳しくはこちら(英語)。
【海外・イタリア】
スーパースタジオ 50
(Superstudio 50)
会場:国立21世紀美術館(イタリア、ローマ)
会期:9月4日まで開催中
入場料:11ユーロ
用事がなくてもこの夏はローマを訪れてほしい。ザハ・ハディドが設計し2009年に竣工した国立21世紀美術館で、イタリア史上最も過激な建築家集団スーパースタジオの回顧展が開催されているからだ。1966年に、大学を卒業したての6人の若い建築家が結成したスーパースタジオの軌跡をたどる展覧会は、インスタレーションからグラフィック作品、写真まで、200点を展示している。写真のデカダンスあふれるソファは1969年の作品。◆詳しくはこちら(英語)。
スーパースタジオ 50
(Superstudio 50)
会場:国立21世紀美術館(イタリア、ローマ)
会期:9月4日まで開催中
入場料:11ユーロ
用事がなくてもこの夏はローマを訪れてほしい。ザハ・ハディドが設計し2009年に竣工した国立21世紀美術館で、イタリア史上最も過激な建築家集団スーパースタジオの回顧展が開催されているからだ。1966年に、大学を卒業したての6人の若い建築家が結成したスーパースタジオの軌跡をたどる展覧会は、インスタレーションからグラフィック作品、写真まで、200点を展示している。写真のデカダンスあふれるソファは1969年の作品。◆詳しくはこちら(英語)。
【海外・イギリス】
エンジニアリング・シーズン
Engineering Season
会場:ヴィクトリア&アルバート博物館(イギリス、ロンドン)
会期:11月6日まで開催中
入場料:無料
ヴィクトリア&アルバート博物館の中庭に新たに設置された屋外インスタレーションは、英国の構造工学の最先端を示す作品だ。建築と構造工学と生物模倣(バイオミミクリー)の統合をめざす4年間の研究成果としてうまれたパヴィリオンは、カブトムシの翅(はね)の構造や、自然界の軽量な構造物を参考にしてつくられたもの。屋根の下を通る観客の動きをデータとして収集し、それに応じてパヴィリオンが動くしかけになっている。◆詳しくはこちら(英語)。
その他の注目イベント
【海外・イタリア】
ヴェネチア・ビエンナーレ建築展
Biennale Architettura 2016
会場:イタリア、ヴェネチア市内各会場
会期:11月27日まで開催中
入場料:25ユーロ
【海外・ドイツ】
バウハウスのすべて
(The Bauhaus: It’s All Design)
種別:建築デザイン展
開催地:国立絵画展示館(ボン)
会期:2016年8月14日まで開催中
入場料:10ユーロ
【海外・香港】
「イギリス銀器の傑作」
種別:展覧会
開催地:両依蔵(リャンイ)博物館
会期:2016年8月18日まで開催中
入場料:200香港ドル
【海外・アメリカ】
草間彌生「ナルシスの庭」
種別:屋外展示
開催地:グラスハウス(アメリカ、コネティカット州ニューケイナン)
会期:11月30日まで開催中
入場料:25ドル
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行ってみたい/すでに行ったイベントはありますか?
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会期:11月6日まで開催中
入場料:無料
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Biennale Architettura 2016
会場:イタリア、ヴェネチア市内各会場
会期:11月27日まで開催中
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バウハウスのすべて
(The Bauhaus: It’s All Design)
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開催地:国立絵画展示館(ボン)
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入場料:10ユーロ
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種別:展覧会
開催地:両依蔵(リャンイ)博物館
会期:2016年8月18日まで開催中
入場料:200香港ドル
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種別:屋外展示
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