事業の経営者なら知っておきたい、健全な企業会計のための5つのアドバイス

忙しい中小企業の経営者が知っておくべき、キャッシュフローと予算を管理するのに役立つアドバイスをご紹介します。

HouzzUK 2017年9月16日

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設計や施工、建材のビジネスなど、家づくりの専門家は、日頃から多岐にわたる業務を抱えています。多数のクライアント、プロジェクト、スケジュールに追われるため、お金の管理をする時間をつくること自体が一苦労というのが現実です。そこで、この記事では、キャッシュフローや予算管理など、健全な経営に役立つシンプルなアドバイスをご紹介します。

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キャッシュフローを管理する
事業を営む場合、キャッシュフローが鍵になります。どれほど利益率がよくても、ビジネスの成功を左右するのはキャッシュフローです。基本的には、キャッシュイン（入ってくるお金）がキャッシュアウト（出ていくお金）を上回っていればよいので、週、月、あるいは四半期ごとのキャッシュフローを把握することが重要です。

健全なキャッシュフローを維持するために最も大切なことは、必ず期日までに、取引先やクライアントから入金してもらうこと、そして自分のほうも請求に対する支払いを行うことです。たいていの企業が、ときとしてキャッシュフローがマイナスになる状態を経験します。そこで、そうした事態を事前に想定した対策を考えておくことは重要です。対策とは、例えば、銀行の融資枠の確認や、取引先への支払期限延長の交渉などです。

期日までに支払ってもらうには？
クライアントが必ず期日までに支払ってくれるとは限りませんが、できるだけそうしてもらうための秘訣はあります。できるだけ早く請求書を送付することや、プロジェクトが次の段階に進む前に終了分を請求することも一つの手です。

スムーズに支払ってもらえる工夫をしましょう。オンライン決済システムを使う場合はわかりやすい操作方法を伝えることが重要です。また、支払いの条件や期限も請求書に明記しておきましょう。

このプロセスをもっと簡便化したいなら、オンラインの会計ソフトを使ってみるのもおすすめです。

Houzzで管理会計を担当するリー・エドワーズは次のようにアドバイスします。「クライアントに早急に支払いをしてもらうには、請求書の詳細が正確であることが不可欠です。特に消費税の記載をしっかり確認しましょう。また、振込先の銀行口座の記載もれはよくありますので、注意しましょう。」

Elina Päsok photography

支出を記録する
すべての支出をきちんと把握できるよう、毎週、決まった時間に支出の管理をしましょう。領収書はすべてひとつのフォルダーにまとめておき、週に一度、まとめて帳簿や会計ソフトに記入するのがおすすめです。

「そんな時間は取れない」という方は、領収書をスキャンしたり写真にとったりするだけで情報が読み取って記録するアプリもたくさんありますので、レシートをもらったらすぐに記録をすませてしまいましょう。

「どの支出についても、用途などの明細をきちんと記録しておくことです。内容によっては課税控除の対象にならないものもあります。明細がなく、用途がわからないと、担当の会計士や税理士が判断できず、課税控除の対象から外してしまう場合もありえます。また、各支出について明細が記録されていれば、もっと正確にコストの分析ができます」とエドワーズはアドバイスします。

Freeman & Whitehouse

予算を立てる
自社の財政をしっかりと管理するためには、予算を立てることが何よりも重要です。予算は、定期プロジェクトや一回限りのプロジェクトに対して、使えるお金や貯められるお金を把握するのに役立ちます。

簡単なガイドラインとして、まずは利益、売上、投資、借入、貯蓄など、全ての収入を合算します。それから家賃、光熱費、給料、サービス料などの固定費に、材料費、請負業者、マーケティング費、交通費などの変動コストを足し、収入と差し引きします。機材のアップグレードやオフィス用品の買い替えなど、そのときだけ発生する経費も忘れず算入すること。

「予算を50％オーバーしたからといって、必ずしもビジネスがうまくいっていないわけではなく、予算の立て方が楽観的すぎた可能性があります。多少の予算オーバーがあってもカバーできるだけの余裕をもっておき、定期的に予算に対する推移をレビューします。予算とはいつでも修正ができるもの。こまめに予算をレビューし、必要に応じて修正していくと、もっと正確な予算が立てられるようになります」とエドワーズは言います。

Melanie Bennett, Interior stylist

専門家を雇おう
ビジネスの会計については、専門家を雇ったほうが有効なケースもあります。公認会計士やファイナンシャルアドバイザーはキャッシュフローの計算、帳簿のチェック、予算管理を手伝ってくれます。また、税金対策を行い、節税のアドバイスや、払い過ぎや払い漏れがないようにしてくれます。

「最新の会計制度や規制を理解している専門家に会計や帳簿管理の義務を果たしてもらうのは、とても価値があることです。経理がきちんとできていないと、修正のための事務の負担が非常に大きくなり、事業全体に影響が出ます」とエドワーズは言います。

さらに、「よい会計士を雇えば、中小企業向けの減税促進税制を利用した節税など、ビジネスにとって有益なアドバイスを与えてくれます」とエドワーズは話します。

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