少しの和をプラスして、洗練された心地よい家を作る5つのアイデア
おしゃれなホテルやカフェの和モダンな空間のように、 日本人にとってなじみのある要素を家づくりにも取り入れてみましょう。
Rie Horiguchi
2021年1月17日
畳や障子など、日本人にはなじみ深い和の要素。暮らしは西洋化しても和のテイストを取り入れたいという要望をよく伺います。現代のライフスタイルに合う和の要素を少しプラスし、洗練された和モダンな家をつくるアイデアをご紹介します。
リビングダイニングに畳を使うレイアウト
ごろんと寝転がったり、畳に座る生活は日本人にとって馴染みの深いライフスタイル。家族の集まるリビングや、ダイニングの一部に畳を取り入れたスタイルは幅広い世代に人気があります。
畳を現代らしく使うヒントは、空間を仕切りすぎないこと。リビングの一部に畳コーナーを設けると、ソファが不要になることも。畳と家具のレイアウトも一緒に考えておきましょう。
ごろんと寝転がったり、畳に座る生活は日本人にとって馴染みの深いライフスタイル。家族の集まるリビングや、ダイニングの一部に畳を取り入れたスタイルは幅広い世代に人気があります。
畳を現代らしく使うヒントは、空間を仕切りすぎないこと。リビングの一部に畳コーナーを設けると、ソファが不要になることも。畳と家具のレイアウトも一緒に考えておきましょう。
リビングの奥に畳スペースを設けるなら、アクセントに格子を設けるのもよいアイデアです。空間を仕切る役目を果たしつつ、開放感や明るさを保てます。
和モダンに調和する床材
ひとえに床材といっても、樹種によって仕上がりのイメージは全く異なります。和風な空間を作りたいときは、スギやヒノキといった床材がおすすめです。
スギ材は、足触りがよく、温かく感じます。無垢フローリングの中ではリーズナブルなのも嬉しいポイントです。やわらかい素材のため、傷やへこみが付きやすいのがデメリットと感じる方がいる一方、暮らしの味と捉える方も。
ひとえに床材といっても、樹種によって仕上がりのイメージは全く異なります。和風な空間を作りたいときは、スギやヒノキといった床材がおすすめです。
スギ材は、足触りがよく、温かく感じます。無垢フローリングの中ではリーズナブルなのも嬉しいポイントです。やわらかい素材のため、傷やへこみが付きやすいのがデメリットと感じる方がいる一方、暮らしの味と捉える方も。
ヒノキも日本古来の木材で、爽やかな香りや耐水性、強度や弾性もある床材です。ヒノキと聞くと和のイメージが強いですが、美しい木目はインテリアを選びません。
ほかにも、タモやサクラ、クリなどの床材は、和の雰囲気を出しつつも、モダンなインテリアと調和が取りやすい素材です。
光と空間をコントロールする和の建具
障子は、窓から入った光を拡散して部屋中に光を届け、防寒対策にもなる機能的な建具です。リビングや畳スペースの窓、部屋の建具に採用するだけで、和のテイストを感じることができ、アイキャッチにもなります。
障子紙の破れが心配な場合は、強化障子紙や、アクリワーロン(アクリル装飾樹脂板)など、耐久性のある素材を選定しておくと安心です。
建物や室内の印象を格段に変える建具と枠に注目
障子は、窓から入った光を拡散して部屋中に光を届け、防寒対策にもなる機能的な建具です。リビングや畳スペースの窓、部屋の建具に採用するだけで、和のテイストを感じることができ、アイキャッチにもなります。
障子紙の破れが心配な場合は、強化障子紙や、アクリワーロン(アクリル装飾樹脂板)など、耐久性のある素材を選定しておくと安心です。
建物や室内の印象を格段に変える建具と枠に注目
手仕事を感じられる左官壁
壁を漆喰や珪藻土、シリカライムといった左官壁で仕上げると、空間は一気に和の雰囲気に包まれます。
左官壁はクロス仕上げと比較するとイニシャルコストがかかりますが、仕上がりの印象のよさや、空気を清浄化する機能、メンテナンスのしやすさも考慮するとコストパフォーマンスのよい素材といえるでしょう。
壁を漆喰や珪藻土、シリカライムといった左官壁で仕上げると、空間は一気に和の雰囲気に包まれます。
左官壁はクロス仕上げと比較するとイニシャルコストがかかりますが、仕上がりの印象のよさや、空気を清浄化する機能、メンテナンスのしやすさも考慮するとコストパフォーマンスのよい素材といえるでしょう。
漆喰壁は古くからある白や明るい色のほか、最近ではドラマティックな濃い色も選べます。和の要素を取り入れつつも、モダンに仕上げたいときにオススメの素材です。
フラットな金コテ仕上げはもちろん、コテあとを残したラフ仕上げも可能です。また、漆喰壁は防火性に優れているので、ガスコンロを採用したキッチン周りにもよく使われます。
珪藻土は、落ち着いた色合いが多いため、和の要素を取り入れやすい素材です。
フラットな金コテ仕上げはもちろん、コテあとを残したラフ仕上げも可能です。また、漆喰壁は防火性に優れているので、ガスコンロを採用したキッチン周りにもよく使われます。
珪藻土は、落ち着いた色合いが多いため、和の要素を取り入れやすい素材です。
再評価された土間
日本古来の家屋には、来客の応対や、日々の作業、家族とのコミュニケーションを取る場所として、土間が用いられました。近年汎用性の高さが再評価され、現代の住宅でも取り入れたい要素として人気の空間です。
玄関の延長線上に土間を作り、来客との交流の場にしたり、自転車やバイクを置いたり、さまざまな使い方で楽しめます。雨の日は、洗濯干し場としても使えます。
日本古来の家屋には、来客の応対や、日々の作業、家族とのコミュニケーションを取る場所として、土間が用いられました。近年汎用性の高さが再評価され、現代の住宅でも取り入れたい要素として人気の空間です。
玄関の延長線上に土間を作り、来客との交流の場にしたり、自転車やバイクを置いたり、さまざまな使い方で楽しめます。雨の日は、洗濯干し場としても使えます。
家の機能が向上した現代は、シックハウスやカビの発生、過乾燥といった問題点も指摘されます。
古くから使われてきた素材や技術は、日本の風土で育まれたものだけに日本の気候に合っています。そうした要素を上手に活かすことは、心地よい暮らしを底上げする大切な要素とも言えるのです。
左官・大工職人をさがす
工務店をさがす
土間は万能空間
古くから使われてきた素材や技術は、日本の風土で育まれたものだけに日本の気候に合っています。そうした要素を上手に活かすことは、心地よい暮らしを底上げする大切な要素とも言えるのです。
左官・大工職人をさがす
工務店をさがす
土間は万能空間
おすすめの記事
専門家とのやりとり
家を建てたい!まずはどうすれば良い?〜専門家の探し方〜
文/荒木康史
「専門家はどう探せば良いの?」「ハウスメーカー、工務店、建築家ってどう違うの?」など、家づくりで最初にぶつかる疑問にお答えします。
続きを読む
エコ・サステナブル
世界の専門家が注目する、サステナブルな住まいづくりのかたちとは?
今後期待されるサステナブル=持続可能なソリューションとは?Houzzで活躍する世界の専門家に伺いました。
続きを読む
専門家とのやりとり
建築家と家づくりをするメリットとは?
文/志田茂
「値段が高そう」「敷居が高い」……。建築家との家づくりは大変そうだと思っている人もいると思います。でも、唯一無二の理想の住まいを実現したいなら、建築家との家づくりはおすすめです。
続きを読む
キッチンの記事
プロに聞く、オーダーキッチンを作りたいなら知っておきたいこと
デザインと使い勝手がカスタマイズされたオンリーワンのオーダーキッチン。取り入れたいなら知っておくべきことを専門家に聞きました。
続きを読む
キッチンの記事
家事をストレスフリーに! キッチンカウンター下収納の使い方と収納アイデア
オープンタイプのキッチンが人気の今、キッチンカウンター下収納はその後の使いやすさを左右する重要な検討事項です。種類別カウンター下収納の特徴を参考に、家族が使いたくなるキッチンまわりをつくりましょう。
続きを読む
専門家とのやりとり
心地よい住まいを実現するために、自分に問うべき質問とは?
インテリアのプロたちが依頼主に、最初に投げかける質問があります。それに対する自分の答えと向き合うことで、自分と住まいとの関係をよりよく変えていきましょう。
続きを読む
和室の記事
古民家リノベーションで古き良き日本家屋の趣を楽しむには
文/安井俊夫
昔ながらの日本家屋を、現代のデザインやライフスタイルにマッチするようにリノベーションする。そのメリットとデメリット、お得になることなど、知っておいた方がよいことに関してご紹介します。
続きを読む
廊下・階段の記事
階段にはどんな種類がある?その特徴や配置の基本
文/安井俊夫
1階から2階へと移動するための単なる通路ではなく、目線の高さが変わることで感じる楽しみや快適さを感じられる階段。その種類や基本情報をご紹介いたします。
続きを読む
リビングの一角に置き畳をしています。広さは6畳ほど。部屋の広がりを阻害しないよう小上がりのような高さを設けずに、畳の厚さ分に留めました。光の調整や視線をさえぎるため、和風のパーティションを使用しています。