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2019年2月の建築・デザイン・工芸にふれる展覧会・イベント情報
RCRアーキテクツの展覧会を始め、家の温熱環境を考える断熱展、日本の国産材を使った家具づくりをするSOMAの展覧会などをご紹介します。
Houzz Japan
2019年2月1日
Houzz Japan 公式アカウント
*休館日や入場料などの詳しい情報は各公式ホームページでご確認ください。(記事内は一般の料金)
左) Eleena Jamil「WUF09KL Bamboo Pavilion」2018 年 © Eleena Jamil Architect
右) Eleena Jamil「Bamboo Playhouse」2015年 © Eleena Jamil Architect
【東京】- Green, Green and Tropical - 木質時代の東南アジア建築展
会場:建築倉庫ミュージアム展示室B
会期:2月6日〜5月6日(会期中展示替えのため休館期間あり。)
入館料:3,000円(3月3日まで展示室Aで開催中の「新素材研究所・ -新素材×旧素材-」の観覧料含む。)
坂茂、芦澤竜一、柄沢祐輔、アフマッド・ジュハラ、アンドラ・マーティン、アディ・プルノモ、エレーナ・ジャミルら東南アジア諸国で注目を集める建築家やデザイナーによる木質デザインおよび建築空間の新潮流に焦点を当てた展覧会が開催される。
右) Eleena Jamil「Bamboo Playhouse」2015年 © Eleena Jamil Architect
【東京】- Green, Green and Tropical - 木質時代の東南アジア建築展
会場:建築倉庫ミュージアム展示室B
会期:2月6日〜5月6日(会期中展示替えのため休館期間あり。)
入館料:3,000円(3月3日まで展示室Aで開催中の「新素材研究所・ -新素材×旧素材-」の観覧料含む。)
坂茂、芦澤竜一、柄沢祐輔、アフマッド・ジュハラ、アンドラ・マーティン、アディ・プルノモ、エレーナ・ジャミルら東南アジア諸国で注目を集める建築家やデザイナーによる木質デザインおよび建築空間の新潮流に焦点を当てた展覧会が開催される。
Adi Purnomo「Tanah Teduh #4」2013年 ©Adi Purnomo,Riichi Miyake
東南アジア圏には紫檀、黒檀、チークといった高品質の木材だけでなく、竹や藤などの植物材料もある。そのため古くから地元住民の間でノウハウが蓄積され多種多様な木質建築が存在する。会場では伝統的・慣習的に展開されてきた建築群を紹介するとともに、科学的に再現できない素材と技術に注目し3つのテーマに分けて展示する。さらに調査研究を通して未来を見据えたレジリエントな建築技術を展望する。◆詳しくはこちら
東南アジア圏には紫檀、黒檀、チークといった高品質の木材だけでなく、竹や藤などの植物材料もある。そのため古くから地元住民の間でノウハウが蓄積され多種多様な木質建築が存在する。会場では伝統的・慣習的に展開されてきた建築群を紹介するとともに、科学的に再現できない素材と技術に注目し3つのテーマに分けて展示する。さらに調査研究を通して未来を見据えたレジリエントな建築技術を展望する。◆詳しくはこちら
イラスト:沼田汐里
【東京】断熱展〜持続可能な暮らしに向かう暖かい家〜
会場:シティラボ東京
開催日:2月22日
入場料:無料、トークイベントは1回1,500円(通し券3,000円)
「冬暖かく、夏涼しい」当たり前にあるべき家の性能がヨーロッパの先進国と比べると著しく低い日本。そんな日本の住宅事情を変えるため、住まいの熱環境や断熱の重要性、その先に実現できる快適な暮らしを工務店や建築家などのつくり手、そして住まい手にわかりやすく知ってもらうイベントが開催される。会場では全4回のトークイベントのほか、全国の断熱に関する会社がブースを出展。断熱空間を体感できる「断熱タイニーハウス」も登場する。◆詳しくはこちら
【東京】断熱展〜持続可能な暮らしに向かう暖かい家〜
会場:シティラボ東京
開催日:2月22日
入場料:無料、トークイベントは1回1,500円(通し券3,000円)
「冬暖かく、夏涼しい」当たり前にあるべき家の性能がヨーロッパの先進国と比べると著しく低い日本。そんな日本の住宅事情を変えるため、住まいの熱環境や断熱の重要性、その先に実現できる快適な暮らしを工務店や建築家などのつくり手、そして住まい手にわかりやすく知ってもらうイベントが開催される。会場では全4回のトークイベントのほか、全国の断熱に関する会社がブースを出展。断熱空間を体感できる「断熱タイニーハウス」も登場する。◆詳しくはこちら
Exterior of Granby Workshop
【東京】アートが日常を変える 福原信三の美学
Granby Workshop : The Rules of Production
Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio II
会場:資生堂ギャラリー
会期:3月17日まで開催中
入場:無料
資生堂ギャラリー開館100周年を記念して初代社長、福原信三の美学を紹介する企画の第2弾が開催中だ。社会や日常の中にある美や創造性を資生堂の経営のなかで追求した福原に共感し、第2弾ではイギリスの建築家集団ASSEMBLE(アッセンブル)のメンバーが来日。彼らがリバプールで地域住民と協同で都市再生に取り組み、実践しているグランビー・ワークショップ(2015年にこの取り組みが評価され「ターナー賞」を受賞して大きな話題となった)をギャラリーで展開。このワークショップのなかで、益子の土を使い日常使いの陶器をワークショップ参加者とともに制作。そして日本の陶芸作家とのコラボレーションによって窯焼きし完成させる。◆詳しくはこちら
【東京】アートが日常を変える 福原信三の美学
Granby Workshop : The Rules of Production
Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio II
会場:資生堂ギャラリー
会期:3月17日まで開催中
入場:無料
資生堂ギャラリー開館100周年を記念して初代社長、福原信三の美学を紹介する企画の第2弾が開催中だ。社会や日常の中にある美や創造性を資生堂の経営のなかで追求した福原に共感し、第2弾ではイギリスの建築家集団ASSEMBLE(アッセンブル)のメンバーが来日。彼らがリバプールで地域住民と協同で都市再生に取り組み、実践しているグランビー・ワークショップ(2015年にこの取り組みが評価され「ターナー賞」を受賞して大きな話題となった)をギャラリーで展開。このワークショップのなかで、益子の土を使い日常使いの陶器をワークショップ参加者とともに制作。そして日本の陶芸作家とのコラボレーションによって窯焼きし完成させる。◆詳しくはこちら
藤本壮介《ベトンハラ・ウォーターフロント施設》、コンピューター・グラフィックス、2012年
【埼玉】インポッシブル・アーキテクチャー -もうひとつの建築史-
会場:埼玉県立近代美術館
会期:2月2日から3月24日まで
観覧料:1200円
20世紀以降の国内外の完成に至らなかったアンビルト(unbuilt:未完)の建築に焦点をあて、それらを「インポッシブル・アーキテクチャー」と称して紹介する展覧会が開催される。ここでの「インポッシブル」という言葉は単に建築構想が過激で無理難題な提案であることを意味しない。技術的には可能でも社会的な条件や制度によって実施できなかったり、実現性よりも既存の制度に対して批評精神を打ち出す点に主眼を置いた提案だったりと、作者の夢や思考がより直接的に表現されている。そして不可能に目を向けると可能性との境界や潜在性が浮かび上がる。会場では安藤忠雄、藤本壮介、磯崎新、前川国男、ルードヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、ブルーノ・タウトなど40人の建築家・美術家による「インポッシブル・アーキテクチャー」の図面、模型、関連資料を約190点展示する。◆詳しくはこちら
【埼玉】インポッシブル・アーキテクチャー -もうひとつの建築史-
会場:埼玉県立近代美術館
会期:2月2日から3月24日まで
観覧料:1200円
20世紀以降の国内外の完成に至らなかったアンビルト(unbuilt:未完)の建築に焦点をあて、それらを「インポッシブル・アーキテクチャー」と称して紹介する展覧会が開催される。ここでの「インポッシブル」という言葉は単に建築構想が過激で無理難題な提案であることを意味しない。技術的には可能でも社会的な条件や制度によって実施できなかったり、実現性よりも既存の制度に対して批評精神を打ち出す点に主眼を置いた提案だったりと、作者の夢や思考がより直接的に表現されている。そして不可能に目を向けると可能性との境界や潜在性が浮かび上がる。会場では安藤忠雄、藤本壮介、磯崎新、前川国男、ルードヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、ブルーノ・タウトなど40人の建築家・美術家による「インポッシブル・アーキテクチャー」の図面、模型、関連資料を約190点展示する。◆詳しくはこちら
コバルト釉人物図蓋物 皿付 マイセン ドイツ、19世紀
【大阪】西洋ちょこっとアンティークー1935年、小林一三の欧米旅行記から
会場:逸翁美術館
会期:3月31日まで(会期中展示替えのため休館期間あり)
入館料:700円
阪急阪神東宝グループの創業者・小林一三が外遊先で手に入れたアンティークの品々を紹介する展覧会が開催されている。鉄道事業や、宝塚少女歌劇(宝塚歌劇)の公演、1930年代にはホテルや阪急百貨店を開業するなど西洋の生活スタイルを世に広めた小林一三。意外にも欧米への外遊は1935年が初めてだった。1年間に渡り欧米諸国の美術館・博物館を巡り、各地でさまざまな工芸品を買い入れた。小林は同時代にモダンと言われたアール・デコの製品よりも、むしろ歴史や伝統を感じさせるアンティークに心を惹かれたようだ。会場では小林の外遊旅行記とともに持ち帰った品々が展示され、文化人としても知られた小林が抱いた西洋文化への想いをたどる。◆詳しくはこちら
【大阪】西洋ちょこっとアンティークー1935年、小林一三の欧米旅行記から
会場:逸翁美術館
会期:3月31日まで(会期中展示替えのため休館期間あり)
入館料:700円
阪急阪神東宝グループの創業者・小林一三が外遊先で手に入れたアンティークの品々を紹介する展覧会が開催されている。鉄道事業や、宝塚少女歌劇(宝塚歌劇)の公演、1930年代にはホテルや阪急百貨店を開業するなど西洋の生活スタイルを世に広めた小林一三。意外にも欧米への外遊は1935年が初めてだった。1年間に渡り欧米諸国の美術館・博物館を巡り、各地でさまざまな工芸品を買い入れた。小林は同時代にモダンと言われたアール・デコの製品よりも、むしろ歴史や伝統を感じさせるアンティークに心を惹かれたようだ。会場では小林の外遊旅行記とともに持ち帰った品々が展示され、文化人としても知られた小林が抱いた西洋文化への想いをたどる。◆詳しくはこちら
川合優(木工家・SOMAディレクター)
【兵庫】SOMA 日本の森と素木の家具
会場:竹中大工道具館1Fホール
会期:2月9日から3月17日
入館料:500円(常設展観覧料含む)
岐阜県美濃加茂市の木工家・川合優がディレクターをつとめる「SOMA」の活動を紹介する展覧会が開催される。川合は木工家として日本古来の木の文化と奥深さを体感すると同時に国内の木材利用の状況にも目を向けるようになった。伐採期にある木が放置され生態系が崩れつつある日本の森の現状の解消と、日本古来の木の文化を現代の生活に取り入れる方法を考え、2016年にライフスタイルブランド、「SOMA」を立ち上げた。
【兵庫】SOMA 日本の森と素木の家具
会場:竹中大工道具館1Fホール
会期:2月9日から3月17日
入館料:500円(常設展観覧料含む)
岐阜県美濃加茂市の木工家・川合優がディレクターをつとめる「SOMA」の活動を紹介する展覧会が開催される。川合は木工家として日本古来の木の文化と奥深さを体感すると同時に国内の木材利用の状況にも目を向けるようになった。伐採期にある木が放置され生態系が崩れつつある日本の森の現状の解消と、日本古来の木の文化を現代の生活に取り入れる方法を考え、2016年にライフスタイルブランド、「SOMA」を立ち上げた。
丸盆
一人の木工家が始めた活動は次第に多くの人の共感を集め、家具の製造販売にとどまらず、ワークショップやフィールドワーク、森を活かすための活動などさまざまなコラボレーションが実現している。会場では日本の木を生かした「SOMA」や川合の代表作および新作を通して現代の木の楽しみ方を紹介する。◆詳しくはこちら
一人の木工家が始めた活動は次第に多くの人の共感を集め、家具の製造販売にとどまらず、ワークショップやフィールドワーク、森を活かすための活動などさまざまなコラボレーションが実現している。会場では日本の木を生かした「SOMA」や川合の代表作および新作を通して現代の木の楽しみ方を紹介する。◆詳しくはこちら
『ラ・リラ・シアター・パブリック・スペース』 (2011年)スペイン、リポイ
©Hisao Suzuki
【東京】RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー
会場:TOTOギャラリー・間
会期:3月24日まで開催中
入館料:無料
2017年にプリツカー建築賞を受賞したことが記憶に新しいRCRアーキテクツの展覧会が開催されている。RCRアーキテクツのこれまでの歩みに加え、「夢」をテーマにカタルーニャ地方ガロッチャで進めている『ラ・ヴィラ』プロジェクトを紹介している。人々が集い、ともに学び、自然を空間として体感してもらうことで、知覚することそのものを学ぶ研究の場となる。会場にはその中のひとつ、『紙のパビリオン』で使われる構造体の一部も展示されている。奈良県吉野町の人びととの関係が発展して実現した。そのほか会場では、吉野の山とガロッチャの映像、直筆のドローイングの展示を通じ、彼らが実現しようとしている「夢のジオグラフィー」の一端を体感することができる。◆詳しくはこちら
〈RCR アーキテクツ〉が語る「3人で建築をつくるということ」
プリツカー賞審査委員長の建築家グレン・マーカットが明かす「〈RCR〉が受賞者に選ばれた理由」
©Hisao Suzuki
【東京】RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー
会場:TOTOギャラリー・間
会期:3月24日まで開催中
入館料:無料
2017年にプリツカー建築賞を受賞したことが記憶に新しいRCRアーキテクツの展覧会が開催されている。RCRアーキテクツのこれまでの歩みに加え、「夢」をテーマにカタルーニャ地方ガロッチャで進めている『ラ・ヴィラ』プロジェクトを紹介している。人々が集い、ともに学び、自然を空間として体感してもらうことで、知覚することそのものを学ぶ研究の場となる。会場にはその中のひとつ、『紙のパビリオン』で使われる構造体の一部も展示されている。奈良県吉野町の人びととの関係が発展して実現した。そのほか会場では、吉野の山とガロッチャの映像、直筆のドローイングの展示を通じ、彼らが実現しようとしている「夢のジオグラフィー」の一端を体感することができる。◆詳しくはこちら
〈RCR アーキテクツ〉が語る「3人で建築をつくるということ」
プリツカー賞審査委員長の建築家グレン・マーカットが明かす「〈RCR〉が受賞者に選ばれた理由」
会場風景 撮影:吉村昌也
【東京】民藝 MINGEI - Another Kind of Art展
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
会期:2月24日まで開催中
入館料:1,100円
日本民藝館館長を務めるプロダクトデザイナーの深澤直人が、同館の所蔵品のなかから選び抜いたさまざまな民藝146点を展示する展覧会が開催中だ。会場では民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事をとらえた映像のほか、深澤の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真で現代に生きる民藝の姿を紹介する。会場の作品に添えられた深澤のコメントにも注目。その素直な言葉によって作品がぐっと身近に感じるとともにその純粋な感動に共感するだろう。◆詳しくはこちら
【東京】民藝 MINGEI - Another Kind of Art展
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
会期:2月24日まで開催中
入館料:1,100円
日本民藝館館長を務めるプロダクトデザイナーの深澤直人が、同館の所蔵品のなかから選び抜いたさまざまな民藝146点を展示する展覧会が開催中だ。会場では民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事をとらえた映像のほか、深澤の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真で現代に生きる民藝の姿を紹介する。会場の作品に添えられた深澤のコメントにも注目。その素直な言葉によって作品がぐっと身近に感じるとともにその純粋な感動に共感するだろう。◆詳しくはこちら
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