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2019年4月の建築・デザイン・工芸にふれる展覧会・イベント情報
イームズハウスを詳しく紹介する展覧会や、グセアルスの展覧会、トルコ至宝展などをご紹介します。
Houzz Japan
2019年4月1日
Houzz Japan 公式アカウント
*休館日や入場料などの詳しい情報は各公式ホームページでご確認ください。(記事内は一般の料金)
会場風景 撮影:光齋昇馬
【東京】EAMES HOUSE: DESIGN FOR LIVING
イームズハウス:より良い暮らしを実現するデザイン
会場:GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)
会期:5月30日まで
入場料:無料
20世紀の名作住宅のひとつ、「イームズハウス」のデザイン思想を読み解く展覧会が開催中だ。「イームズハウス」は、戦後需要が増大した住宅の大量供給を実現するモデルを提案するためにアメリカの建築雑誌『arts & architecture』が掲載したケース・スタディ・ハウスのなかのひとつ。その8番目としてイームズ夫妻が設計し、1949年に完成した。“DESIGN FOR LIVING"(使う側の身になって考える)はイームズ夫妻のデザインに於ける一貫した思想。単に斬新なスタイルという観点ではなく、機能性や合理性に適ったデザインを根気強く丹念に追求した。その建築デザインと考え方は、今でも世界に影響を与え続けている。
【東京】EAMES HOUSE: DESIGN FOR LIVING
イームズハウス:より良い暮らしを実現するデザイン
会場:GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)
会期:5月30日まで
入場料:無料
20世紀の名作住宅のひとつ、「イームズハウス」のデザイン思想を読み解く展覧会が開催中だ。「イームズハウス」は、戦後需要が増大した住宅の大量供給を実現するモデルを提案するためにアメリカの建築雑誌『arts & architecture』が掲載したケース・スタディ・ハウスのなかのひとつ。その8番目としてイームズ夫妻が設計し、1949年に完成した。“DESIGN FOR LIVING"(使う側の身になって考える)はイームズ夫妻のデザインに於ける一貫した思想。単に斬新なスタイルという観点ではなく、機能性や合理性に適ったデザインを根気強く丹念に追求した。その建築デザインと考え方は、今でも世界に影響を与え続けている。
会場風景 撮影:光齋昇馬
会場では同時に、イームズ夫妻がイサム・ノグチ等を介して日本のデザイン界と交流し、相互に影響し合ったエピソードも紹介。当時日本のデザイン界をリードしていた剣持勇が『工芸ニュース』に寄稿した文章からは、魂を震撼させるような衝撃を受けた様子が見てとれるだろう。一方、イームズ夫妻も、日本の伝統文化に触れデザインに取り入れた痕跡がイームズハウスに見られる。この展覧会でイームズ夫妻のデザインの軌跡を辿ると、そこにある現代性と未来につながる普遍的な価値感が見えてくる。◆詳しくはこちら
会場では同時に、イームズ夫妻がイサム・ノグチ等を介して日本のデザイン界と交流し、相互に影響し合ったエピソードも紹介。当時日本のデザイン界をリードしていた剣持勇が『工芸ニュース』に寄稿した文章からは、魂を震撼させるような衝撃を受けた様子が見てとれるだろう。一方、イームズ夫妻も、日本の伝統文化に触れデザインに取り入れた痕跡がイームズハウスに見られる。この展覧会でイームズ夫妻のデザインの軌跡を辿ると、そこにある現代性と未来につながる普遍的な価値感が見えてくる。◆詳しくはこちら
WASHED PATTERN TILE
【多治見】グセアルス展 パターン・シード~漂う未来模様~
会場:多治見市モザイクタイルミュージアム
会期:5月12日まで開催
入館料:300円
河川敷や海岸などに流れ着いた陶磁器のかけらを使って、新たな模様「washed pattern」を創作する村橋貴博・岩瀬敬美のアートプロジェクト 「guse ars (グセアルス)」の展覧会が開催中だ。
【多治見】グセアルス展 パターン・シード~漂う未来模様~
会場:多治見市モザイクタイルミュージアム
会期:5月12日まで開催
入館料:300円
河川敷や海岸などに流れ着いた陶磁器のかけらを使って、新たな模様「washed pattern」を創作する村橋貴博・岩瀬敬美のアートプロジェクト 「guse ars (グセアルス)」の展覧会が開催中だ。
今回の特別展では、グセアルスが生み出した模様(パターン)と、それぞれの模様の種子(シード)となった多治見の陶磁器片、さらに生み出した模様をタイルに刷り、そのタイルを割って新たな未来のパターンを考えている。併設して近代の「笠原茶碗」や多治見市が所蔵する陶磁器片等を展示し、タイル製造が始まる前の時代の多治見と現代、そして未来をつなぐ。◆詳しくはこちら
『シード』とは、それぞれの模様の子孫であり種子であり、陶片そのものでもある。種子が次の世代へ子孫を残していくように、陶片も未来に続く模様の子孫を繋いでいくーーグセアルス
『シード』とは、それぞれの模様の子孫であり種子であり、陶片そのものでもある。種子が次の世代へ子孫を残していくように、陶片も未来に続く模様の子孫を繋いでいくーーグセアルス
金重陶陽《耳付水指》1958年
東京国立近代美術館蔵
【東京】The 備前–土と炎から生まれる造形美–
会場:東京国立近代美術館工芸館
会期:5月6日まで開催
入館料:900円
桃山時代の古備前の名品から近代、現代の備前焼を紹介する展覧会が開催中だ。釉薬を施さず、土と炎の造形から生まれるやきものとして古くから日本人に愛されてきた備前焼。「窯変(ようへん)」「緋襷(ひだすき)」「牡丹餅(ぼたもち)」など、薪窯による焼成で生まれた景色は他のやきものにはないみどころだ。
会場は茶人たちに愛された古備前の名品から近代の重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品の展示へと続く。そして最後に伊勢﨑淳や森陶岳といった現在活躍中の若手作家9人の作品が並び、土と炎の美の系譜をたどる展覧会となっている。◆詳しくはこちら
東京国立近代美術館蔵
【東京】The 備前–土と炎から生まれる造形美–
会場:東京国立近代美術館工芸館
会期:5月6日まで開催
入館料:900円
桃山時代の古備前の名品から近代、現代の備前焼を紹介する展覧会が開催中だ。釉薬を施さず、土と炎の造形から生まれるやきものとして古くから日本人に愛されてきた備前焼。「窯変(ようへん)」「緋襷(ひだすき)」「牡丹餅(ぼたもち)」など、薪窯による焼成で生まれた景色は他のやきものにはないみどころだ。
会場は茶人たちに愛された古備前の名品から近代の重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品の展示へと続く。そして最後に伊勢﨑淳や森陶岳といった現在活躍中の若手作家9人の作品が並び、土と炎の美の系譜をたどる展覧会となっている。◆詳しくはこちら
Tom Sachs
photo: Mario Sorrenti
【東京】トム・サックス ティーセレモニー
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:4月20日から6月23日
入場料:1400円
手描きのプラダのロゴで作られた便器、エルメスの包装紙を模したマクドナルドのバリューセットなど、独特のユーモアで作品を制作し高い評価を受けているトム・サックスの日本での初個展が開催される。
独自のまなざしで日本の文化に深いリスペクトを向けるトム・サックスは2012年から本格的に茶道を学び、伝統的な茶の湯の世界とそれを取り巻く儀礼や形式を独自の解釈で再構築した。
photo: Mario Sorrenti
【東京】トム・サックス ティーセレモニー
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:4月20日から6月23日
入場料:1400円
手描きのプラダのロゴで作られた便器、エルメスの包装紙を模したマクドナルドのバリューセットなど、独特のユーモアで作品を制作し高い評価を受けているトム・サックスの日本での初個展が開催される。
独自のまなざしで日本の文化に深いリスペクトを向けるトム・サックスは2012年から本格的に茶道を学び、伝統的な茶の湯の世界とそれを取り巻く儀礼や形式を独自の解釈で再構築した。
《Tea House》 2011
©Tom Sachs Courtesy of Tomio Koyama Gallery
会場は体感型の空間として、庭(「内露地」「外露地」)、手作りの合板の茶室、ボーイング747機の設備をより機能的にしたトイレユニット(「雪隠」)、鯉が泳ぐ美しい佇まいの池、そしてさまざまな門によって構成される。これらのインスタレーションに加え、今までにサックスが制作してきた茶道具などで2012年からのあゆみを振り返る。「古い伝統の真の発展を目指す」というイサム • ノグチの姿勢に着想を得たサックスの茶の湯の世界を体感できる。◆詳しくはこちら
©Tom Sachs Courtesy of Tomio Koyama Gallery
会場は体感型の空間として、庭(「内露地」「外露地」)、手作りの合板の茶室、ボーイング747機の設備をより機能的にしたトイレユニット(「雪隠」)、鯉が泳ぐ美しい佇まいの池、そしてさまざまな門によって構成される。これらのインスタレーションに加え、今までにサックスが制作してきた茶道具などで2012年からのあゆみを振り返る。「古い伝統の真の発展を目指す」というイサム • ノグチの姿勢に着想を得たサックスの茶の湯の世界を体感できる。◆詳しくはこちら
【東京】トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカブの美
会場:国立新美術館 企画展示室 2E
会期:5月20日まで
入館料:1600円
オスマン帝国時代の宮殿生活・芸術観を紹介する展覧会が開催されている。会場にはトルコ・イスタンブルのトプカプ宮殿博物館が所蔵する16世紀から19世紀までの貴重な宝飾品、美術工芸品が並ぶ。タイルや敷物、壁用カーテン、家具などに施された、チューリップをはじめとした美しい花々に目を奪われるだろう。さらにオスマン帝国のスルタンと日本の皇室の交流を示す品々やトルコに渡った明治期の日本美術品を展示し、両国の友好関係にも光をあてている。◆詳しくはこちら
会場:国立新美術館 企画展示室 2E
会期:5月20日まで
入館料:1600円
オスマン帝国時代の宮殿生活・芸術観を紹介する展覧会が開催されている。会場にはトルコ・イスタンブルのトプカプ宮殿博物館が所蔵する16世紀から19世紀までの貴重な宝飾品、美術工芸品が並ぶ。タイルや敷物、壁用カーテン、家具などに施された、チューリップをはじめとした美しい花々に目を奪われるだろう。さらにオスマン帝国のスルタンと日本の皇室の交流を示す品々やトルコに渡った明治期の日本美術品を展示し、両国の友好関係にも光をあてている。◆詳しくはこちら
アルミン・リンケ撮影、ルイ・カレ邸/AlvarAalto, 1956-59/61-63
ⓒArmin Linke, 2014
【東京】アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
会場:東京ステーションギャラリー
会期:4月14日まで
入館料:1200円
昨年スタートした日本でのアルヴァ・アアルトの国際巡回展が東京で開催されている。個人宅から公共建築まで設計し、建築にあわせて家具をはじめドアノブなどのディテールにいたるまでデザインしたアアルト。会場には椅子や照明、ガラス製品などのプロダクトをはじめ、壁面タイル、ドアノブ、家具の部材サンプル、そして建築模型、映像資料など約300点が展示されている。
フィンランドの豊かな自然のなかに見出した有機的なフォルムを設計やデザインに取り入れたアアルト。図面、模型、映像そして改めて作品を見直すことでアアルトが周辺環境との親和性や、空間と光の調和に心を砕いていたことが見て取れる。抽斗にはオリジナルドローイングやスケッチが収められ、アアルトの筆致をじっくり見ることができる。◆詳しくはこちら
ⓒArmin Linke, 2014
【東京】アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
会場:東京ステーションギャラリー
会期:4月14日まで
入館料:1200円
昨年スタートした日本でのアルヴァ・アアルトの国際巡回展が東京で開催されている。個人宅から公共建築まで設計し、建築にあわせて家具をはじめドアノブなどのディテールにいたるまでデザインしたアアルト。会場には椅子や照明、ガラス製品などのプロダクトをはじめ、壁面タイル、ドアノブ、家具の部材サンプル、そして建築模型、映像資料など約300点が展示されている。
フィンランドの豊かな自然のなかに見出した有機的なフォルムを設計やデザインに取り入れたアアルト。図面、模型、映像そして改めて作品を見直すことでアアルトが周辺環境との親和性や、空間と光の調和に心を砕いていたことが見て取れる。抽斗にはオリジナルドローイングやスケッチが収められ、アアルトの筆致をじっくり見ることができる。◆詳しくはこちら
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