運動したくなるホームジムのつくりかた
運動のモチベーションがアップするフィットネス空間を自宅につくるには?専門家のアドバイスを参考に、デザインしてみましょう。
Gwendolyn Purdom
2022年11月4日
「運動」を日々の目標に掲げる人は少なくありません。でもしばらく経つとガクンとやる気をなくしてしまう人が多いのも事実です。
住まいづくりの専門家たちは、自宅に適切な専用スペースを持つことが継続的に体を動かすモチベーションアップにつながると言います。では、どのようなホームジムならば、やる気を保ちやすいのでしょうか?専門家3人に話を聞きました。
住まいづくりの専門家たちは、自宅に適切な専用スペースを持つことが継続的に体を動かすモチベーションアップにつながると言います。では、どのようなホームジムならば、やる気を保ちやすいのでしょうか?専門家3人に話を聞きました。
必要な器具だけを取り入れる
ウェイトを使わないワークアウトや、自宅でジム体験を味わえるようデザインされたアプリなどの普及で、自宅にいながら簡単に(かつ楽しく)カロリーを消費できるようになってきました。
「最近のホームジムは『スペースはより広く、使う器具はより少なく』という傾向がありますね」と話すのは、住宅向けジムのデザイナー兼フィットネスコンサルタントのダーリン・ダニエルズさんです。
ホームジムの見た目と雰囲気を最優先にし、自分に合ったものだけを取り入れることで、ワークアウトがしやすくなる、とダニエルズさんは話します。
場所をとる器具を詰め込んだ部屋はもはや必須ではありません。選りすぐりの固定式マシンを少々とストレッチやヨガ、あるいはファンクショナル・トレーニングを行う広さがあれば空間をより有効に活用できるだろうと、他の専門家たちも話します。
Mirrorのインタラクティブ・ホーム・トレーニング・システムのような最新フィットネス機器なら、インテリアとしても使えます(この機器は、フィットネスレッスンのライブ配信をしていない時間はおしゃれな姿見になります)。
ウェイトを使わないワークアウトや、自宅でジム体験を味わえるようデザインされたアプリなどの普及で、自宅にいながら簡単に(かつ楽しく)カロリーを消費できるようになってきました。
「最近のホームジムは『スペースはより広く、使う器具はより少なく』という傾向がありますね」と話すのは、住宅向けジムのデザイナー兼フィットネスコンサルタントのダーリン・ダニエルズさんです。
ホームジムの見た目と雰囲気を最優先にし、自分に合ったものだけを取り入れることで、ワークアウトがしやすくなる、とダニエルズさんは話します。
場所をとる器具を詰め込んだ部屋はもはや必須ではありません。選りすぐりの固定式マシンを少々とストレッチやヨガ、あるいはファンクショナル・トレーニングを行う広さがあれば空間をより有効に活用できるだろうと、他の専門家たちも話します。
Mirrorのインタラクティブ・ホーム・トレーニング・システムのような最新フィットネス機器なら、インテリアとしても使えます(この機器は、フィットネスレッスンのライブ配信をしていない時間はおしゃれな姿見になります)。
最適な場所を選ぶ
使うマシンやトレーニングを決める前に、家のどこにジムがあれば、運動を継続しやすいかを考えましょう。ホームジムの場所によって、ジムを使う頻度が変わるかもしれないからです。人目につかず静かな地下室は理にかなった選択であることが多いです。床がコンクリートなら、そうでない部屋よりも重い器具やウェイトを扱うこともできます。ガレージも同様だと、ダニエルズさんは言います。
でも、薄暗い地下室で運動にやる気を感じられないのであれば、使っていない寝室などを活用して専用のジムスペースにすることも選択肢のひとつです。Studio 133のインテリアデザイナー、クリス・パウエルさんいわく、ワークアウト専用のスペース作ることで、モチベーションに大きな違いが生まれることもあるそうです。少し隔離されている場所を選ぶことも、トレーニングに対する集中力を高めてくれるとダニエルズさんは話します。
「ジムスペースがリビングやキッチンの隅にあったら(他のことが気になるので)邪魔してくれ、と言っているようなものですよね」と彼は言います。
使うマシンやトレーニングを決める前に、家のどこにジムがあれば、運動を継続しやすいかを考えましょう。ホームジムの場所によって、ジムを使う頻度が変わるかもしれないからです。人目につかず静かな地下室は理にかなった選択であることが多いです。床がコンクリートなら、そうでない部屋よりも重い器具やウェイトを扱うこともできます。ガレージも同様だと、ダニエルズさんは言います。
でも、薄暗い地下室で運動にやる気を感じられないのであれば、使っていない寝室などを活用して専用のジムスペースにすることも選択肢のひとつです。Studio 133のインテリアデザイナー、クリス・パウエルさんいわく、ワークアウト専用のスペース作ることで、モチベーションに大きな違いが生まれることもあるそうです。少し隔離されている場所を選ぶことも、トレーニングに対する集中力を高めてくれるとダニエルズさんは話します。
「ジムスペースがリビングやキッチンの隅にあったら(他のことが気になるので)邪魔してくれ、と言っているようなものですよね」と彼は言います。
現実的な目標に沿ってデザインする
ワークアウト用のスペースについて現実的に考え、いくつかの重要な質問を自分に問いかけながら目標に沿ってデザインしていくのがよい、とダニエルズさんは説明します。
次のことを考えてみましょう。
これらの質問に対する答えからデザインの方向性を決めていきます。自分自身と、デザインを依頼した専門家に対しては常に正直でいることを心がけてください。
「聞いたことはあるけれど、自分では使ったことがないという器具を購入する人は多いです」とダニエルズさんは言います。「『他のマシンよりもカロリーを燃焼できると聞いたので、ローイング・マシンが欲しい』など、健康面のメリットだけを見て購入する人も多いですが、それは大きな間違いです。器具を置いても楽に動き回れる十分なスペースがなければ、きっと使わなくなります。そのマシンを使ったエクササイズが好きでないのなら、それにどれだけメリットがあろうが、使わないのですから何の意味もありません」
専門家のアドバイス:「使用中に転倒した場合、壁に激突してしまうような場所にランニングマシンを置いてはいけません」(パウエルさん)
ワークアウト用のスペースについて現実的に考え、いくつかの重要な質問を自分に問いかけながら目標に沿ってデザインしていくのがよい、とダニエルズさんは説明します。
次のことを考えてみましょう。
- ジムで成し遂げようとしていることは何ですか?
- どのくらいのスペースが必要ですか?
- 好きな器具は何ですか?
- ジムを利用するのは何人ですか?
- どのような種類のトレーニングを行いますか?
- 予算はいくらですか?
これらの質問に対する答えからデザインの方向性を決めていきます。自分自身と、デザインを依頼した専門家に対しては常に正直でいることを心がけてください。
「聞いたことはあるけれど、自分では使ったことがないという器具を購入する人は多いです」とダニエルズさんは言います。「『他のマシンよりもカロリーを燃焼できると聞いたので、ローイング・マシンが欲しい』など、健康面のメリットだけを見て購入する人も多いですが、それは大きな間違いです。器具を置いても楽に動き回れる十分なスペースがなければ、きっと使わなくなります。そのマシンを使ったエクササイズが好きでないのなら、それにどれだけメリットがあろうが、使わないのですから何の意味もありません」
専門家のアドバイス:「使用中に転倒した場合、壁に激突してしまうような場所にランニングマシンを置いてはいけません」(パウエルさん)
床は重要
床は、専門家との会話の中で何度も話題に上りました。床の安全面だけでなく、美しさを考慮することで、スペース全体の雰囲気が決まります。
「床は5番目の壁です」と話すのは、Urbanology Designsのインテリアデザイナー、ジンジャー・カーティスさんです。「予算に限りがあっても、せめてカーペットを剥がして床にはお金をかけたほうがいい、とアドバイスしますね」
パウエルさん率いるスタジオ133のチームは、写真のホームジムを作った時、市販のゴム製ジムフロア材と落ち着きのある竹のベニヤ板、そしてアコーディオン式のウィンドウウォールを組み合わせました。「外壁を完全に折り畳んでしまえるので、ワークアウトやヨガを屋内でも屋外でも、できるのです」とパウエルさんは話します。
この他に人気のあるジム用床材には、ビニール製、コルク製、スポンジ製、堅木などがあります。
インテリアデザイナーを探す
床は、専門家との会話の中で何度も話題に上りました。床の安全面だけでなく、美しさを考慮することで、スペース全体の雰囲気が決まります。
「床は5番目の壁です」と話すのは、Urbanology Designsのインテリアデザイナー、ジンジャー・カーティスさんです。「予算に限りがあっても、せめてカーペットを剥がして床にはお金をかけたほうがいい、とアドバイスしますね」
パウエルさん率いるスタジオ133のチームは、写真のホームジムを作った時、市販のゴム製ジムフロア材と落ち着きのある竹のベニヤ板、そしてアコーディオン式のウィンドウウォールを組み合わせました。「外壁を完全に折り畳んでしまえるので、ワークアウトやヨガを屋内でも屋外でも、できるのです」とパウエルさんは話します。
この他に人気のあるジム用床材には、ビニール製、コルク製、スポンジ製、堅木などがあります。
インテリアデザイナーを探す
元気の出る雰囲気に
ホームジムのムードや雰囲気によって、使用頻度は大きく左右される、とカーティスさんは強調します。フィットネススペースを住宅に設計する際、照明、眺め、有機的な穏やかさの感覚といった要素は重要です。
このプロジェクトでは、住宅の所有者がヨガのインストラクターとNFL選手でした。カーティスさんはふたりそれぞれに必要な設備を組み込みながら、癒し効果のある白い壁、大きな窓、温かみのある木の扉を取り入れ、屋外の景色とのつながりも確保しました。
「ワークアウトの最中、体は疲労し、緊張し、追い込まれます。刺激を与えてくれ、明るく元気の出るワークアウト環境というものが、目指す結果を生み出すのに一役買ってくれるのです」とカーティスさんは言います。「健康とは肉体面だけでなく精神面のことでもあるのです」
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運動したくなるホームジムのための10アイテム
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「ワークアウトの最中、体は疲労し、緊張し、追い込まれます。刺激を与えてくれ、明るく元気の出るワークアウト環境というものが、目指す結果を生み出すのに一役買ってくれるのです」とカーティスさんは言います。「健康とは肉体面だけでなく精神面のことでもあるのです」
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ディテールを大切にする
マシン完備の商業的なジムよりも自分にフィットしていると感じられたジムを作り上げたいと思う人もいるでしょう。それなら、水やシューズの収納、観葉植物、音楽やテレビ、アート作品などを取り入れて空間を仕上げるのがよい、と専門家たちは言います。
「縄跳びやストレッチバンドを掛けておくための美しい木製ペグボードを使うのも、単に床に物を積み上げておくだけの状態よりも良いでしょう」とカーティスさんは言います。
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「縄跳びやストレッチバンドを掛けておくための美しい木製ペグボードを使うのも、単に床に物を積み上げておくだけの状態よりも良いでしょう」とカーティスさんは言います。
エネルギーに満ちた刺激的な空間を
ホームジムは高額なジムの会費を節約し、毎日の習慣をより便利にこなすための投資です。「自分だけのシャワーを使い、ベンチについた誰かの汗を拭き取る必要もなく、マシンを使うための順番待ちをすることもありません」とダニエルズさんは言います。でも、このメリットを享受するためには、エネルギーに満ちた刺激的な空間づくりが必要です。「一番やりたくないのは、朝5時に起きて、寒くて暗くて不快なフィットネス空間へ向かうことですよね」
ホームジムの写真をもっと見る
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