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木とコンクリートで統一感。シンプルであたたかみのある部屋
バーチ合板とコンクリートという清々しい素材の組み合わせを使用した、建築家の自宅アパートメントです。
Nadezna Siganporia
2019年1月29日
インドの建築家でSMLアーキテクツの創設者であるマヘック・ラランの自宅には、最小限の装飾しかありません。過剰な装飾物や素材が排除されたミニマルな空間では、バーチ合板とコンクリートのシンプルな組み合わせがすべてを表現しています。
未加工で露出したバーチ合板がドア、雨戸、枠や取っ手、建てつけ家具、間仕切り、収納ユニット、スクリーン、テーブルトップ、引き出し、そしてベッドに至るまで、家中で使用されています。力強くクリーンな線が主張する一方で、ところどころに取り入れた色や植物が、あたたかみのある居心地のよい雰囲気を作っています。
未加工で露出したバーチ合板がドア、雨戸、枠や取っ手、建てつけ家具、間仕切り、収納ユニット、スクリーン、テーブルトップ、引き出し、そしてベッドに至るまで、家中で使用されています。力強くクリーンな線が主張する一方で、ところどころに取り入れた色や植物が、あたたかみのある居心地のよい雰囲気を作っています。
どんなHouzz?
住まい手:建築家マヘック・ララン
所在地:ムンバイ
竣工年:2017年
広さ:75平米、寝室2部屋、バスルーム2か所
インテリアデザイナーおよび建築家:SMLアーキテクツ創設者・建築家マヘック・ララン
写真:Sameer Tawde
住まい手:建築家マヘック・ララン
所在地:ムンバイ
竣工年:2017年
広さ:75平米、寝室2部屋、バスルーム2か所
インテリアデザイナーおよび建築家:SMLアーキテクツ創設者・建築家マヘック・ララン
写真:Sameer Tawde
玄関を開けると、リビングへと続くダイニングエリアがあります。来客は、バーチ合板のダイニングテーブルと、同じ素材で作り付けられた格子の間仕切りに迎えられます。この間仕切りがリビング兼ダイニングスペースとその他のスペースとを部分的に仕切っています。
間仕切りの先にはオープンプランのキッチンがあります。その右手には、ゲスト用の寝室とその奥にある主寝室へと続く廊下があります。
間仕切りの先にはオープンプランのキッチンがあります。その右手には、ゲスト用の寝室とその奥にある主寝室へと続く廊下があります。
室内に使用する色を減らしたことで、すっきりとした空間になっています。リビングエリアでは、合板の柔らかなベージュ色が、対照的な白黒の家具や調度品に対してニュートラルな背景を作り出しています。
L字型でスライド式の窓は完全に折り畳むことができ、空間を自然な光で満たします。
表面の大部分にバーチ合板を使用することで統一感が生まれ、それぞれの要素がその手前にある要素の延長として姿を現しています。
「素材が統一されている感覚は、もうひとつの主な素材、コンクリートの床によってさらに強調されています。床は、アパートメント全体をつないでいます」とラランは説明します。
むき出しのエジソンバルブを吊り下げた照明や、模様のあるソファクッションが、視覚的に面白い要素を加えています。
L字型でスライド式の窓は完全に折り畳むことができ、空間を自然な光で満たします。
表面の大部分にバーチ合板を使用することで統一感が生まれ、それぞれの要素がその手前にある要素の延長として姿を現しています。
「素材が統一されている感覚は、もうひとつの主な素材、コンクリートの床によってさらに強調されています。床は、アパートメント全体をつないでいます」とラランは説明します。
むき出しのエジソンバルブを吊り下げた照明や、模様のあるソファクッションが、視覚的に面白い要素を加えています。
縦格子の部分的な間仕切りは、室内を開放的に見せながらも、パーソナルスペースのプライバシーを十分に確保しています。
「最大の課題は、もともとあった重い石壁を撤去することでした。間取りの構成を変えることで利便性が向上し、限られた空間の中でもスペースの広がりを感じることができるようになりました」とラランは話します。
「最大の課題は、もともとあった重い石壁を撤去することでした。間取りの構成を変えることで利便性が向上し、限られた空間の中でもスペースの広がりを感じることができるようになりました」とラランは話します。
ダイニングエリアには、建築家自ら特注し、18ミリ厚のバーチ合板で作った艶のあるテーブルがあります。テーブルの脚は間仕切りのパターンと呼応しています。
椅子は、目立ちすぎない外観の黒くパウダーコーティングされたシースルーのワイヤーフレーム・チェアを選びました。シンプルな黒い金属部品のついたコンクリート製のペンダントライト3つがこの限られたエリアを照らし、部屋全体の色や素材を引き立たせています。
Chairs: Rubberband; lights: GOMAADS
椅子は、目立ちすぎない外観の黒くパウダーコーティングされたシースルーのワイヤーフレーム・チェアを選びました。シンプルな黒い金属部品のついたコンクリート製のペンダントライト3つがこの限られたエリアを照らし、部屋全体の色や素材を引き立たせています。
Chairs: Rubberband; lights: GOMAADS
キッチンのキャビネットと収納ユニットにもバーチ合板を使用しています。「この素材の耐久性は、クリアマットオイルの遮水コーティングを使うことで向上します」とラランは話します。
考え抜かれたデザインの収納ユニットは隅々まで活用することができ、吊り下げ式シャッター、オープンシェルフ、縦型シャッター、引き出しなど、複数の方法で開くさまざまなセクションに分かれています。溝付ガラスや、特別にデザインされたエッジが未加工でむき出しのままのドアノブ、そしてコンクリート仕上げのカウンタートップが、合板の色調に面白いディテールをもたらしています。
考え抜かれたデザインの収納ユニットは隅々まで活用することができ、吊り下げ式シャッター、オープンシェルフ、縦型シャッター、引き出しなど、複数の方法で開くさまざまなセクションに分かれています。溝付ガラスや、特別にデザインされたエッジが未加工でむき出しのままのドアノブ、そしてコンクリート仕上げのカウンタートップが、合板の色調に面白いディテールをもたらしています。
ゲストルームで最も視覚的な重みが感じられるものは、壁一面の長さに合わせた作り付けのシンプルなワードローブ、そして垂直な面と内側に向かって角度をつけてある収納ベッドです。両脇に円すい形のウォールライトがある、縦方向のパネルでできた黒いヘッドボードが、この小さな部屋に趣を加えています。
ワードローブユニットもクリアマットオイルを使ったコーティングが施されています。その繊細なデザイン要素として、未加工でむき出しの合板面を見せるために作られた長い取っ手が特徴的です。
「主寝室のベッドはユニークです。いろいろなかたちで腰掛けることができるよう、小上がりになっています」とラランは話します。小上がりの端は、ベッドの長さに沿って本を収納できるようになっており、これも賢い収納のデザインと言えます。
この部屋は、友人を招くカジュアルな空間として利用できるように作られています。隣接する壁に設置されたスライドして畳める2つの窓が、部屋の開放感を高めます。
この部屋は、友人を招くカジュアルな空間として利用できるように作られています。隣接する壁に設置されたスライドして畳める2つの窓が、部屋の開放感を高めます。
主寝室と続きになったバスルームでは、黒いタイルを壁全体に貼っています。それを合板で縁取られた鏡と、特注した一枚の大理石から作られたシンクが相殺しています。この住まい全体で特徴的なもうひとつの面白いディテールは、バーチ合板の配電盤に設置されたビンテージのトグルスイッチです。
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