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ヴィンテージな雰囲気を生かした、サンフランシスコのリノベーション
鉄骨の構造やチーク材の床など、隠れていた魅力を最大限に引き出したサンフランシスコのリノベーション事例。
Bryan Anthony
2019年1月12日
今回紹介するのは、サンフランシスコのアパートメント。リノベーションを担当したデザイナーのDeniece Duscheoneは「玉ねぎの皮を剥くような感じ」でリノベーションをしたと語りました。既存の構造を解体していくにつれ、建物のが元々持っていた個性や魅力が明らかになった、という意味のようです。
写真: Christopher Stark
どんなHouzz?
住まい手:共働きのカップル
所在地:サンフランシスコ、ジャクソンスクエア地区
規模:79平方メートル(850平方フィート)
設計:Deniece Duscheone Design
この2階建てのアパートは、19世紀後期に建てられたビル内にあります。レンガの壁が魅力的なアパートでしたが、リノベーション前は、床はシミだらけで、フロア全体を走る元々の鉄骨の構造は、石膏ボードで覆われていました。
1階から階段をあがると、2階のリビングへ繋がっています。階段のガラス製の手すりは、視覚的な開放感を空間にプラスしています。Lindsey Adelmanによってデザインされたガラス製のシャンデリアが階段の上部に吊り下げられており、ドラマチックで温かみのある雰囲気を演出しています。
どんなHouzz?
住まい手:共働きのカップル
所在地:サンフランシスコ、ジャクソンスクエア地区
規模:79平方メートル(850平方フィート)
設計:Deniece Duscheone Design
この2階建てのアパートは、19世紀後期に建てられたビル内にあります。レンガの壁が魅力的なアパートでしたが、リノベーション前は、床はシミだらけで、フロア全体を走る元々の鉄骨の構造は、石膏ボードで覆われていました。
1階から階段をあがると、2階のリビングへ繋がっています。階段のガラス製の手すりは、視覚的な開放感を空間にプラスしています。Lindsey Adelmanによってデザインされたガラス製のシャンデリアが階段の上部に吊り下げられており、ドラマチックで温かみのある雰囲気を演出しています。
リノベーション前は、ステンレス製の暖炉があまりに目立ってしまい、それ以外の要素が映えていなかった、とデザイナーのDuscheoneは説明します。そこで、「ステンレスの代わりに、シンプルなホワイトの石膏ボードを使用することで、現代的で明るい雰囲気をプラスすることを目指しました」とのこと。
「もう一方の壁からは石膏ボードを剥がし、元々の鉄骨構造を露わにすることで、インダストリアルな雰囲気を付け加えることを目指しました」
「もう一方の壁からは石膏ボードを剥がし、元々の鉄骨構造を露わにすることで、インダストリアルな雰囲気を付け加えることを目指しました」
元々あった赤黒い床のシミを取り除くと、非常に美しいチーク材の床が出てきました。「非常に頑固なシミだったので、その下にこれほど美しいチークの床が隠れているなんて、思いもしませんでした」
シミを取り除き、元々の自然な色合いを露出させたところで、透明なオイルで仕上げをかけ、元々の素材を守りつつも木材の色調を強調させるようにデザインしました。
シミを取り除き、元々の自然な色合いを露出させたところで、透明なオイルで仕上げをかけ、元々の素材を守りつつも木材の色調を強調させるようにデザインしました。
元々のキッチンには、少し高めのアイランドカウンターが備え付けられていました。これが、リビングとキッチンを分断させているようにデザイナーは感じました。
「限られたスペースなので、リビングとキッチンを分断させず、空間を大きく見せることを意識しました。」とDuscheoneは説明します。
高さを低めにデザインし直した新しいアイランドカウンターには、ホワイトクオーツを使用。Benjamin Mooreデザインの紫がかった灰色を使用した、新しい収納スペースも完備しました。真鍮の取っ手によって、より洗練された雰囲気が実現しています。
「限られたスペースなので、リビングとキッチンを分断させず、空間を大きく見せることを意識しました。」とDuscheoneは説明します。
高さを低めにデザインし直した新しいアイランドカウンターには、ホワイトクオーツを使用。Benjamin Mooreデザインの紫がかった灰色を使用した、新しい収納スペースも完備しました。真鍮の取っ手によって、より洗練された雰囲気が実現しています。
もともとはリビングの暖炉まで繋がっていたキャビネットは取り外し、デザイナー自らがデザインしたカスタムのシェルフが新たに付け加えられました。「キッチンとリビングの連続性を保つことを大切にしつつも、最小限の区別をつけるのが良いと思いました」とDuscheone。新しいシェルフは、マホガニーの板を細い真鍮のポールで繋げてデザインされています。
汚れ止めタイルにもこのスタイルを踏襲し、ホワイトカッラーラの大理石に、真鍮のびょうと細いアウトラインをあしらいました。
汚れ止めタイルにもこのスタイルを踏襲し、ホワイトカッラーラの大理石に、真鍮のびょうと細いアウトラインをあしらいました。
ベッドルームは、一階の階段脇に位置しています。「小さな空間なので、ベッドルームとリビングの連続性を保つデザインを心がけました」とDuscheoneは説明します。キッチンにも使われているBenjamin Mooreプロデュースの深いグリーンを、ベット背後の壁にも使用して連続性を保ちました。
ここでも真鍮は重要な役割を果たしています。テーブルランプ、ミラー、鉄のボックスでできたペンダントシャンデリアはHouzzで購入し、温かみのあるメタルの感覚を付け加えています。
ここでも真鍮は重要な役割を果たしています。テーブルランプ、ミラー、鉄のボックスでできたペンダントシャンデリアはHouzzで購入し、温かみのあるメタルの感覚を付け加えています。
石膏ボードを剥がして鉄骨の構造を露わにしたことも、ベッドルームとリビングに連続性を持たせるのに役立ちました。ベルベットのカーテンも、全体の統一感を演出しています。
「サンフランシスコの街中にあるブティックのような空間をイメージしました。」とデザイナーは説明しています。
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「サンフランシスコの街中にあるブティックのような空間をイメージしました。」とデザイナーは説明しています。
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