2018年のトレンド色「ウルトラバイオレット」の上手な使い方とは?
2018年の色に選ばれた「ウルトラバイオレット」は、深遠で神秘的な紫。革新性や創造性など多彩なイメージをもつ、未来を切り開く色です。
パントン社から、2018年のカラー・オブ・ザ・イヤーが発表されました。来年のトレンドカラーは、「ウルトラバイオレット」。そこで今回は、この色のキャラクターのご紹介と、ウルトラバイオレットを含めた紫系のカラーをインテリアに取り入れる際のコツを解説します。
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神秘的な、青みの強いすみれ色
「ウルトラバイオレット」という色名の中にあるViolet(バイオレット)は、色名としてはもともとすみれ色のことで「青紫」にあたる色を指します。それに対し、Purple(パープル)は同じ紫でも赤み寄りの色とされています。紫は、アクティブでパワフルな印象の赤と、静けさや信頼性を感じさせる青という対照的な2色が混ざった、謎めいた不思議な魅力をもつ色ですが、バイオレットは青みが強い分、より厳かな精神性を感じさせ、スピリチュアルな色として扱われることもあります。
「ウルトラバイオレット」という色名の中にあるViolet(バイオレット)は、色名としてはもともとすみれ色のことで「青紫」にあたる色を指します。それに対し、Purple(パープル)は同じ紫でも赤み寄りの色とされています。紫は、アクティブでパワフルな印象の赤と、静けさや信頼性を感じさせる青という対照的な2色が混ざった、謎めいた不思議な魅力をもつ色ですが、バイオレットは青みが強い分、より厳かな精神性を感じさせ、スピリチュアルな色として扱われることもあります。
強くて静かで知的な雰囲気
2017年のカラー・オブ・ザ・イヤーは「グリーナリー」という力強くフレッシュな黄緑。自然界の緑ともスムーズにつながる色で、大胆に取り入れてもインテリアになじみやすいのが特徴でした。
対照的に、やや人工的な印象も強い2018年のウルトラバイオレットは、少量でもしっかりとした色味を感じさせ、主役にも、よい脇役ともなる色です。写真はとても上手な取り入れ方で、植栽とグレイッシュなタイルの空間を、バイオレットを中心とした、色相環では両隣となる青と紫の3つの色系統でまとめ、静かでいて強さと知性のある雰囲気を醸し出しています。
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アソートカラーでポップなアクセントを引き立てる
こちらのキッチンでは、バイオレットをアソートカラーとして使い、ポップなトーンのキッチン雑貨を何色か揃えています。このキッチンキャビネットがもし、ベースカラーに合わせた木材やシンプルな白だったら、キュートなキッチン雑貨がここまで引き立つことはなかったでしょう。小物の色づかいをアシストすることで、にぎやかでオリジナリティのある空間となっています。
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+アースカラーで大胆かつドラマチックに
こちらの部屋では、バイオレットと豊かでエレガントなアースカラーを合わせ、刺激的でいてドラマチックな雰囲気を演出。どちらかの色だけならおとなしい印象になったかもしれませんが、意外性のある2色を組み合わせることで、大胆な雰囲気と特別感のあるスペースに仕上がっています。
こちらの部屋では、バイオレットと豊かでエレガントなアースカラーを合わせ、刺激的でいてドラマチックな雰囲気を演出。どちらかの色だけならおとなしい印象になったかもしれませんが、意外性のある2色を組み合わせることで、大胆な雰囲気と特別感のあるスペースに仕上がっています。
+ピンクでスイート&ガーリーに
ピンク、バイオレット、パープルの組み合わせは、海外のガーリーなキッズルームでしばしば見られます。ピンクは、赤みのあるパープルを薄めていってもつくれる色なので、この構成は言わば親戚どうしの色を集めたようなもの。遊び心を感じさせつつ、失敗なく簡単にコーディネートできます。写真のようなニュートラルカラーの壁に使えば、スイートな印象だけでなく、ナチュラルな穏やかさをプラスできます。
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穏やかなトーンなら広い面積にも
ここからは、ウルトラバイオレットのようなはっきりとした鮮やかな紫からさらに幅を広げて、よりインテリアに取り入れやすいトーンの事例をご紹介します。
干し始めの牧草のような穏やかな緑と合わせたのは、紫をワントーン暗くくすませたような、シックなパープル。鮮やかすぎないパープルは、熟れた果実や野菜にも見られるので、実はインテリアに使うとなじみのよい色です。グリーンとの組み合わせは意外性がありますが、穏やかなトーンどうしなら、このように部分的に使うだけでも印象的な空間となるでしょう。
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暗めのトーンにメタリックを合わせる
パープルをさらに暗くしていくと、黒に近い紫になります。紫は有彩色の中でも暗いトーンをもつ色で、独特の高貴な雰囲気を醸し出します。写真のように、真鍮やカッパー素材のインテリア雑貨や照明をコーディネートすると、旬な雰囲気に仕上がります。
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ベッドルームの紫の使い方
寝室に使うと質のよい睡眠がとれるとされる紫系。枕側の壁に、ベッドヘッドの形にこの色を塗ってみるのもおすすめです。トーン選びももちろん重要で、鮮やかで刺激のある紫ではなく、落ち着いたトーンのパープルが最適です。
この色をベースに、すっきりと目覚める効果ももたせたいなら、配色にある程度めりはりをつけるとよいでしょう。他の壁面に明るめのグレーや黄色、グリーン、ブルーなどのソフトなパステルカラーを合わせると、さわやかな空気感がプラスされます。
紫を使った寝室の写真をもっと見る
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トレンドカラーを取り入れる賢い方法
その年の色や流行の色をインテリアに取り入れるなら、まずは目につきやすく、すぐ変えられるものや場所と決めておくのもいいでしょう。大好きな色ならもちろん積極的に使っていただきたいですが、基本的にはチェンジしやすいアイテムを選ぶと安心です。
とはいえ、新しい年のインテリア計画を考えるときに、トレンドカラーをプラスするのは楽しいもの。2018年のウルトラバイオレットのような個性的な色ならなおさらです。ぜひ、ご自分らしい取り入れ方を考えてみてください。
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2018年のトレンドカラー、ウルトラバイオレットを使うとしたら、家のどこがいいですか?
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2018年のトレンドカラー、ウルトラバイオレットを使うとしたら、家のどこがいいですか?
毎年、世界のトレンドを踏まえた流行色を発表しているパントン・カラー研究所ですが、今年はトレンドというよりも、今日私たちの世界が必要としている色を反映させたそうです。複雑で神秘的なウルトラバイオレットは、オリジナリティと先見性をもって、新しいテクノロジーの探求から宇宙の謎に至るまで、未来を切り開き導いていくイメージの色として選ばれました。