支出をコントロールする、家計の棚卸とシンプルな家計簿のつけ方
家計簿が続かない? そんな人は自分に合ったつけ方を探しましょう。月々の収入と支出、そして家計の資産と負債を知れば、家計の改善につながります。
tmkknk0419
2017年12月7日
Houzzコントリビューターの金子とも子です。フリーランスライター / コンサルタント&不動産投資家。現在は投資用に購入した不動産の経営をしながら、WEBマーケティングのコンサルティングや不動産のジャンルでフリーランスライターとして活動しています。
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貯蓄はしたいけれど、もう少し収入が増えないとお金は捻出できないという人もいれば、収入は多いのにどんぶり勘定で浪費しがちのため、お金に余裕がない人もいます。逆に、収入の大小に関わらず、問題なくお金を貯められている人もいます。
この違いは、しっかりと家計の状況を把握できているかどうかです。家計の状況を理解できていれば、改善策を考えて行動にうつせます。貯蓄をしたり、お金の不安が軽減したり、お金に振り回されなくなります。この記事では、家計の状況を理解するための家計の棚卸しとシンプルな家計簿のつけ方、支出をコントロールして家計を改善するための考え方をご紹介します。
この違いは、しっかりと家計の状況を把握できているかどうかです。家計の状況を理解できていれば、改善策を考えて行動にうつせます。貯蓄をしたり、お金の不安が軽減したり、お金に振り回されなくなります。この記事では、家計の状況を理解するための家計の棚卸しとシンプルな家計簿のつけ方、支出をコントロールして家計を改善するための考え方をご紹介します。
1. 家計の棚卸し
家計簿をつける前に、まずは家計の棚卸しをしましょう。企業のように貸借対照表(バランスシート)を作る必要はありませんが、すべての銀行や証券会社の口座、保険の契約などを洗い出して、収入、支出、資産、負債それぞれの一覧表を作成していきます。
家計簿をつける前に、まずは家計の棚卸しをしましょう。企業のように貸借対照表(バランスシート)を作る必要はありませんが、すべての銀行や証券会社の口座、保険の契約などを洗い出して、収入、支出、資産、負債それぞれの一覧表を作成していきます。
- 収入の把握
- 支出の把握
- 資産の把握
- 負債の把握
金融資産をすべて把握する作業は手間がかかりますが、一度やればあとは月一度、四半期ごと、もしくは年に一度のチェックでOKです。棚卸しをすると、無駄な部分が見えてきて、家計の見直しに役立ちます。また、家計の金融資産を大まかに把握しておくと、出費が重なったときに焦らず対応できるようになります。
2. 年単位の把握を
次に、1年単位で発生するさまざまな出費の一覧を作成しましょう。毎月支払うものではないものの、まとまった金額が発生するこの「特別費」をきちんと把握しましょう。家計簿をつけてみると、月々の生活費(食費、日用品費、光熱費など)には意外と大きな変動はありません。「特別費」がいつ、どのくらいかかっているかをしっかりと理解し、お金を確保しておくと、赤字になるのを防げます。
次に、1年単位で発生するさまざまな出費の一覧を作成しましょう。毎月支払うものではないものの、まとまった金額が発生するこの「特別費」をきちんと把握しましょう。家計簿をつけてみると、月々の生活費(食費、日用品費、光熱費など)には意外と大きな変動はありません。「特別費」がいつ、どのくらいかかっているかをしっかりと理解し、お金を確保しておくと、赤字になるのを防げます。
まずは、カレンダーや手帳を見ながら月別、季節別に発生するお金について考えてみましょう。例えば、誕生日、記念日、母の日や父の日、クリスマスなどのイベント、お中元やお歳暮などのおつきあい関連費、旅行や帰省時の出費、趣味にかかるお金、各種保険料、車や固定資産税などの税金、年金などがあります。
次に、これから起こりそうなシチュエーションと出費を予測しながら洗い出してみましょう。一度きりのものや年に一度だけ、数年に一度だけ発生するものを考えてみましょう。例えば、親戚や友人へのお祝いなどの冠婚葬祭関連費用、引越し費用、家電や家具の購入、自分のライフステージごとのさまざまな出費(就職、結婚、出産・育児、退職・セカンドライフ)などがあります。ライフプランを作って将来必要になるお金も把握しておくとよりよいでしょう。
3. 月単位で家計簿をつけてみる
続いて、家計簿をつけて、1ヵ月のお金の流れを把握してみましょう。
「家計簿をつけるのは面倒で続かない」「家計簿をつけているのにお金が貯まらない」そんな人は家計簿をつける意図を勘違いしているかもしれません。家計簿の目的は、つけることではなく、家計の状況を把握して改善することです。把握さえできれば、どんなやり方でもOK! 簡単で継続できる方法を見つけましょう。
家計簿をつける期間についてですが、まずは1ヵ月から3ヵ月で始めてみましょう。続けられそうであれば、1年くらいつけてみると、季節的なトレンドが見えてきます。数ヵ月記録を続けると、月々の生活費はあまり変わらないことがわかるはずです。ある程度続けて流れがつかめれば、そのあとはかなり大ざっぱに把握する程度で大丈夫です。
続いて、家計簿をつけて、1ヵ月のお金の流れを把握してみましょう。
「家計簿をつけるのは面倒で続かない」「家計簿をつけているのにお金が貯まらない」そんな人は家計簿をつける意図を勘違いしているかもしれません。家計簿の目的は、つけることではなく、家計の状況を把握して改善することです。把握さえできれば、どんなやり方でもOK! 簡単で継続できる方法を見つけましょう。
家計簿をつける期間についてですが、まずは1ヵ月から3ヵ月で始めてみましょう。続けられそうであれば、1年くらいつけてみると、季節的なトレンドが見えてきます。数ヵ月記録を続けると、月々の生活費はあまり変わらないことがわかるはずです。ある程度続けて流れがつかめれば、そのあとはかなり大ざっぱに把握する程度で大丈夫です。
家計簿を続けるためのポイントは、細かくしすぎないようにすること。項目(費目)も金額もすべて記入します。例えば、項目は住居費、光熱費、食費&日用品費、保険&貯蓄額、交際費、雑費、特別費だけにする。金額も、756円であれば800円、4,867円であれば5,000円と端数を切り上げても特に支障はありません。自分の性格や状況にいちばん合うマイルールを決めましょう。
記録するタイミングについては、こまめにできる人は毎日でもいいですが、面倒なら、週1や月1でも問題ありません。私の場合、領収書を1ヵ月間ためておいて、毎月月初に大まかに分類して記録しています。また、クレジットカード払いは、利用した月の支出として記載するというマイルールがあります。
記録するタイミングについては、こまめにできる人は毎日でもいいですが、面倒なら、週1や月1でも問題ありません。私の場合、領収書を1ヵ月間ためておいて、毎月月初に大まかに分類して記録しています。また、クレジットカード払いは、利用した月の支出として記載するというマイルールがあります。
市販の家計簿やノート、手帳に書き込む方法で管理するのもいいですし、Excel で管理するのも手です。最近では、スマホのアプリでレシートを読み込んでくれるものや、銀行や証券会社の口座、クレジットカード、ポイントカード、電子マネーを連携させ、現金を含めた資産全体を把握できるサービスもたくさん出ています。PCとスマホでアクセスできるので便利です。ただし、SNSと連動させず、セキュリティーソフトをいれたり、パスワードを定期的に見直すなど、個人情報はしっかり守りましょう。
家計簿はつけっぱなしでは意味がない
家計簿をつけただけでは意味がありません。集まったデータを見てみると、傾向や自分の癖が見えてきます。きちんと家計の状況と向き合ってみましょう。項目ごとのグラフを作ってみたり、一覧にして前月と比較するだけでも無駄や改善点がわかってきます。項目別に予算内に収まっているか? 月ごとの目標貯蓄額に今月は到達したか? とチェックするだけでも、次の月に意識できるようになります。
家計簿をつけただけでは意味がありません。集まったデータを見てみると、傾向や自分の癖が見えてきます。きちんと家計の状況と向き合ってみましょう。項目ごとのグラフを作ってみたり、一覧にして前月と比較するだけでも無駄や改善点がわかってきます。項目別に予算内に収まっているか? 月ごとの目標貯蓄額に今月は到達したか? とチェックするだけでも、次の月に意識できるようになります。
「消・浪・投」に分類して無駄を省く
最後に、家計簿で集まったデータを使って無駄をあぶり出し、家計を見直すためのヒントとして、支出を「消費・浪費・投資」に分類して考えてみてはいかがでしょう。
最後に、家計簿で集まったデータを使って無駄をあぶり出し、家計を見直すためのヒントとして、支出を「消費・浪費・投資」に分類して考えてみてはいかがでしょう。
- 消費:生活をするために必要な出費です。住宅費、光熱費、食費、日用品費、通信費、被服費などがここに入ります。
- 浪費:生活に必要ではない出費です。例えば、無駄遣い、衝動買い、ギャンブル、購入して後悔したもの、購入したものの使っていないもの、安売りしていてまとめ買いしたのに、腐らせてしまった食べ物などです。
- 投資:生活に絶対必要ではないけれど、将来に役立つ出費です。スキルアップや資格取得、習い事、書籍の購入、投資、貯蓄などがあります。
一般的に、消費:浪費:投資 は 70%:5%:25% になるのが理想と言われています。この割合に近づくように支出をコントロールし、お金に振り回されない生活を目指しましょう。
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