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ストック食材を楽しみながら整理する方法
非常食や備蓄品、気づいたら期限切れになっていませんか? 食材を無駄にしない「ローリングストック」の方法を解説します。
栗原晶子|Akiko Kurihara
2017年11月30日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
「年末」――この言葉を聞くだけで、気ぜわしくなりますが、そんな季節がやってきました。大掃除、クリスマス、年賀の準備など、やることは山積ですが、そんなときこそ実行したいのが、片付けの中にほんの少しの愉しみを加えること。今回は、この時期だからこそのストック食材の見直しについてご提案します。
1. 年末にストック食材を見直そう
近年、災害対策の一つとして、食料品の備蓄についてさまざまな提案がなされています。暮らし方や家族構成によって、その実践方法はさまざまですが、毎年、防災の日などに見直している方も多いことでしょう。災害食としての提案のみならず、買い物の無駄をなくし、収納の点からも提案されていることとして、「ローリングストック」という方法があります。これは、普段食べているものを買い置きし、消費しながら補充していくという方法です。パスタ、調理済みの缶詰、レトルト、ジュース類などがローリングストックとしてよく紹介されています。
とはいえ、このローリングストックを意識して購入・備蓄しているご家庭でも、予定通りに消費できないこと、ありますよね。無意識のうちに、忘れていたり、溜めてしまっているかもしれません。そんな方にぜひおすすめしたいのが、年末にストック食材の見直しをすること。理由は簡単、年の変わり目は、賞味期限、消費期限の目安がつけやすいからです。
そこで、以下に具体的な方法をご紹介します。
近年、災害対策の一つとして、食料品の備蓄についてさまざまな提案がなされています。暮らし方や家族構成によって、その実践方法はさまざまですが、毎年、防災の日などに見直している方も多いことでしょう。災害食としての提案のみならず、買い物の無駄をなくし、収納の点からも提案されていることとして、「ローリングストック」という方法があります。これは、普段食べているものを買い置きし、消費しながら補充していくという方法です。パスタ、調理済みの缶詰、レトルト、ジュース類などがローリングストックとしてよく紹介されています。
とはいえ、このローリングストックを意識して購入・備蓄しているご家庭でも、予定通りに消費できないこと、ありますよね。無意識のうちに、忘れていたり、溜めてしまっているかもしれません。そんな方にぜひおすすめしたいのが、年末にストック食材の見直しをすること。理由は簡単、年の変わり目は、賞味期限、消費期限の目安がつけやすいからです。
そこで、以下に具体的な方法をご紹介します。
2. 賞味期限をチェックする
ではさっそく整理手順を考えていきましょう。ストックしている食材は、同じ種類のものが1か所にまとめられていますか? 万が一、多めに購入してパントリーやキッチン周り以外の場所に保管している場合は、このタイミングで一度1か所に集めて賞味期限を確認しましょう。まだ期限に余裕があると思っていたものも、年が明けると一気にその期限が短く感じられるのではないでしょうか。ケースで購入したものは普通、中身の賞味期限が同じですから、日常的に消費していなかったものは一気にその期限が訪れるということを再認識しましょう。
ではさっそく整理手順を考えていきましょう。ストックしている食材は、同じ種類のものが1か所にまとめられていますか? 万が一、多めに購入してパントリーやキッチン周り以外の場所に保管している場合は、このタイミングで一度1か所に集めて賞味期限を確認しましょう。まだ期限に余裕があると思っていたものも、年が明けると一気にその期限が短く感じられるのではないでしょうか。ケースで購入したものは普通、中身の賞味期限が同じですから、日常的に消費していなかったものは一気にその期限が訪れるということを再認識しましょう。
3. 期限ごとにマーキングする
食品にはそれぞれ賞味期限、消費期限が明記されていますが、印字されている場所はマチマチですし、見づらいものもあるでしょう。ここで行いたいのは、わかりやすい印をつけるという方法です。マスキングテープやシールラベルなどを使って、大きくわかりやすく日付を書くのが一般的です。改めて書くという行為は、意識にも働きかけてくれるので効果的です。
数が多い場合はシールでマーキングするのがおすすめです。例えば、年明けから3カ月以内の期限は赤いシール、3~6カ月は黄色いシール、それ以降は青いシール、というように目安を色分けします。お子さんのいるご家庭では、シール貼りを一緒に手伝ってもらうのもいいかもしれません。赤は3月まで、黄色は6月まで、というように期限がわかるように記入したメモを日常で目に入りやすい場所に掲示しておけば、忘れずに消費することができるでしょう。
半年後あたりを目安にこの見直し作業をするのがおすすめです。12月に実行すれば、次は5月頃。ちょうど梅雨時期前あたりですから、見直しのタイミングとしてもぴったりです。
食品にはそれぞれ賞味期限、消費期限が明記されていますが、印字されている場所はマチマチですし、見づらいものもあるでしょう。ここで行いたいのは、わかりやすい印をつけるという方法です。マスキングテープやシールラベルなどを使って、大きくわかりやすく日付を書くのが一般的です。改めて書くという行為は、意識にも働きかけてくれるので効果的です。
数が多い場合はシールでマーキングするのがおすすめです。例えば、年明けから3カ月以内の期限は赤いシール、3~6カ月は黄色いシール、それ以降は青いシール、というように目安を色分けします。お子さんのいるご家庭では、シール貼りを一緒に手伝ってもらうのもいいかもしれません。赤は3月まで、黄色は6月まで、というように期限がわかるように記入したメモを日常で目に入りやすい場所に掲示しておけば、忘れずに消費することができるでしょう。
半年後あたりを目安にこの見直し作業をするのがおすすめです。12月に実行すれば、次は5月頃。ちょうど梅雨時期前あたりですから、見直しのタイミングとしてもぴったりです。
4. 消費方法をブックマークする
期限の短いものは、積極的に消費する方法を合わせて考えましょう。昨今はインターネットのレシピ紹介サイトで食材を検索すればたくさんのレシピを知ることができます。それらをブックマークしたり、献立を書き出しておくと、調理の際に買い足したい食材のチェックもできます。ストック食材どうしを使ったレシピを考えるのもいいですね。
期限の短いものは、積極的に消費する方法を合わせて考えましょう。昨今はインターネットのレシピ紹介サイトで食材を検索すればたくさんのレシピを知ることができます。それらをブックマークしたり、献立を書き出しておくと、調理の際に買い足したい食材のチェックもできます。ストック食材どうしを使ったレシピを考えるのもいいですね。
5. 溜め込んだ理由に向き合う
あることが分かっていながら消費していなかった食材もあるかもしれません。これらについてはその理由にしっかり向き合っていくことも必要です。
あることが分かっていながら消費していなかった食材もあるかもしれません。これらについてはその理由にしっかり向き合っていくことも必要です。
- 味つけが好みではなかった
- 調理法がわからない
- 量が多すぎる
6. 収納方法を工夫する
最後に収納のポイントです。消費期限の短いもの、ご提案したマーキング方法でいえば赤いシールを貼ったものはケースの手前に置いたり、赤いシール専用の容れ物を期間限定で作るなど、目につきやすい場所に収納しましょう。カレンダーにマーキングし、「赤いシールの食材を食べる日」と決めて、ちょっぴりゲーム感覚で消費するのもいいですね。毎日の献立に悩んでいる人には、むしろ好材料になるかも。
最後に収納のポイントです。消費期限の短いもの、ご提案したマーキング方法でいえば赤いシールを貼ったものはケースの手前に置いたり、赤いシール専用の容れ物を期間限定で作るなど、目につきやすい場所に収納しましょう。カレンダーにマーキングし、「赤いシールの食材を食べる日」と決めて、ちょっぴりゲーム感覚で消費するのもいいですね。毎日の献立に悩んでいる人には、むしろ好材料になるかも。
このストック食材の見直し方法は、冷蔵庫や冷凍庫の中の整理でも役立ちます。開封済みの瓶詰や、長期間冷凍したままにしている食材など、このタイミングでしっかり見直しましょう。
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