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キリムの温かな質感、エキゾチックなパターンを楽しもう
トルコ原産の織物「キリム」は、数あるエスニックラグのなかでも特に人気があります。味わい深い豊富な柄をもつ平織りのテキスタイルは、生活のさまざまなシーンで活躍します。
Miki Nakajima
2017年10月15日
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く。現在は、知識と経験を活かした豊かなライフスタイルの情報発信、依頼があれば結婚式などのディスプレイを行う。
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く... もっと見る
手織りのざっくりとしたテクスチャー、温かみのある落ち着いたトーンで織られた幾何学模様が魅力のキリム。生地もしっかりしたウール素材なので、肌寒くなるこれからの季節にぴったりです。目立つ存在ではありませんが、温かく上品なエスニックテイストをインテリアにプラスするキリム。その歴史は長く、奥深い味わいのある織物です。幅広いテイストに合うキリムを活用したコーディネートの例を見ていきましょう。
キリムの産地と種類
キリムは、平織りの織物のこと。主に、トルコのアナトリア高原から中央アジアに広がる地域に住むチュルク族や遊牧民たちが織っているものです。また、高級なペルシャンラグで知られるイラン(ペルシャ)でもキリムは織られています。
彼らにとってキリムは日用品であり、「豊かな暮らし」や「幸せ」といった願いを込めたものでした。たとえば鳥は「良い知らせの予感」、星は「幸せへの願い」など、それぞれの幾何学模様に意味が込められています。
キリムは、平織りの織物のこと。主に、トルコのアナトリア高原から中央アジアに広がる地域に住むチュルク族や遊牧民たちが織っているものです。また、高級なペルシャンラグで知られるイラン(ペルシャ)でもキリムは織られています。
彼らにとってキリムは日用品であり、「豊かな暮らし」や「幸せ」といった願いを込めたものでした。たとえば鳥は「良い知らせの予感」、星は「幸せへの願い」など、それぞれの幾何学模様に意味が込められています。
キリムの歴史はとても長く、現在市場に出回っているものの中には、100年以上経過した貴重なアンティークのキリムもあります。
織られてから100年未満のものはオールドキリムと呼ばれます。高価ですが、暮らしのなかで使われていたものなので、使い込まれた独特の風合いや今では見られない柄を楽しむことができます。それに対し、ニューキリムは織られてから歴史が浅く、手頃な価格で手に入れやすいのが特徴です。
織られてから100年未満のものはオールドキリムと呼ばれます。高価ですが、暮らしのなかで使われていたものなので、使い込まれた独特の風合いや今では見られない柄を楽しむことができます。それに対し、ニューキリムは織られてから歴史が浅く、手頃な価格で手に入れやすいのが特徴です。
キリムは手織りのため、同じものはひとつとなく、色や柄など作り手の個性が出るので、とても味わいがあります。
遊牧民の彼らの生活に彩りを与えるアイテムなので、テントや家具、クッションなど、暮らしまわりの道具として幅広く使われています。そのため、インテリアとして豊富な取り入れ方があるのもキリムの魅力です。
素材は基本的にウールなので、湿気が溜まらないよう、定期的に天日干しをするようにしましょう。
遊牧民の彼らの生活に彩りを与えるアイテムなので、テントや家具、クッションなど、暮らしまわりの道具として幅広く使われています。そのため、インテリアとして豊富な取り入れ方があるのもキリムの魅力です。
素材は基本的にウールなので、湿気が溜まらないよう、定期的に天日干しをするようにしましょう。
さまざまな空間で敷物として
キリムと聞いてぱっとイメージするのは、やはり敷物ではないでしょうか。サイズも幅広く揃っているので、リビングやダイニングのラグに、玄関のマットに、さまざまなスペースで活用できます。
キリムと聞いてぱっとイメージするのは、やはり敷物ではないでしょうか。サイズも幅広く揃っているので、リビングやダイニングのラグに、玄関のマットに、さまざまなスペースで活用できます。
- ソファスペースのセンターに
キリムは落ち着いたトーンの原色カラーの組み合わせが多いので、ナチュラルやミッドセンチュリーテイストと相性がいいです。キリムのクッション、もしくは同じトーンのカラーのソファやクッションと組み合わせましょう。
- ダイニングコーナーのゾーニングに
テーブルとチェアはやはり木製のものが合います。写真ではさわやかな色のアートや壁に合わせ、明るいカラーのキリムを使っています。
- 寝室のラグとして
ホワイトを基調にしたナチュラルテイストにも合わせやすいですが、ブラウンや暖色の多いエスニック調とも調和します。
さらに小さいサイズのキリムもあり、玄関マットやキッチンマットとして、気軽に取り入れられるのでおすすめです。
タペストリーとして壁を飾る
キリムは、タペストリーとして壁に掛けても素敵です。アクセントウォールやアートのように楽しめ、キリムの特徴的な幾何学模様や素材感を堪能できます。
部屋に入って最初に目に入る壁や、寝室ならベッドのヘッド側に取り付けると魅力が活かせます。キリム自体が目立つ使い方なので、特に同じカラー、同じトーンを合わせるなど、配色には気をつかいましょう。
キリムは、タペストリーとして壁に掛けても素敵です。アクセントウォールやアートのように楽しめ、キリムの特徴的な幾何学模様や素材感を堪能できます。
部屋に入って最初に目に入る壁や、寝室ならベッドのヘッド側に取り付けると魅力が活かせます。キリム自体が目立つ使い方なので、特に同じカラー、同じトーンを合わせるなど、配色には気をつかいましょう。
家具の張地として
キリムはソファやオットマンの張り地にも使われます。オリエンタルでエキゾチックなテイストのアイテムですが、家具の張地に使われるとアンティークのような品が出ます。
ナチュラルテイストだけでなく、アンティークを使ったインテリアやトラディショナルスタイルとも相性抜群。アクセントとしても映えますし、個性の強い柄どうしの組み合わせにも調和します。
キリムはソファやオットマンの張り地にも使われます。オリエンタルでエキゾチックなテイストのアイテムですが、家具の張地に使われるとアンティークのような品が出ます。
ナチュラルテイストだけでなく、アンティークを使ったインテリアやトラディショナルスタイルとも相性抜群。アクセントとしても映えますし、個性の強い柄どうしの組み合わせにも調和します。
写真のようにオットマンをセンターテーブルとして使うのもコーディネートの応用としておすすめです。センターテーブルは木製のものが一般的ですが、これをキリム柄のオットマンの替えるだけで、小技の効いたワンランク上の空間にすることができます。
インテリア小物としても活躍
気軽に取り入れやすいのは、クッションやブランケットといった小物です。小さなアイテムで取り入れる際は、ひとつの柄だけでなく、さまざまな柄のキリムを組み合わせてみましょう。キリムは目立つ柄ではありませんが、たとえば多彩な柄のキリムクッションを何種類も使えば、空間に対してそのエッセンスをアクセントとして十分に効かせることができます。
気軽に取り入れやすいのは、クッションやブランケットといった小物です。小さなアイテムで取り入れる際は、ひとつの柄だけでなく、さまざまな柄のキリムを組み合わせてみましょう。キリムは目立つ柄ではありませんが、たとえば多彩な柄のキリムクッションを何種類も使えば、空間に対してそのエッセンスをアクセントとして十分に効かせることができます。
キリムに改めて注目してみると、手織りの質感やそれぞれの柄やカラーの組み合わせに個性があってとても味があり、その奥深さに引き込まれます。コーディネートのひとつの手段としてだけでなく、キリム自体を楽しみ、そしてそれを織る遊牧民に思いを馳せてみるのも、情緒のある楽しみ方です。
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