海外インテリアに学ぶ、カッパーを取り入れる15のアイデア
メタル素材のなかでも暖かみのある色味が美しいカッパー(コッパー)やローズゴールド。今回は手軽に取り入れられる雑貨類に注目しました。今すぐ真似できるアイデアばかりです。
カッパー(またはコッパー・銅)は、加工もしやすく、日常生活のさまざまな場で利用されている金属です。銅そのものは赤色、合金のブラス(黄銅・真鍮)は黄金色、同じく合金のローズゴールドは暖かみのある優しい淡赤色というように、ニュアンスの異なる美しい光沢と豊富な色のバリエーションが生まれます。インテリアアイテムとしても効果的で、色彩や光沢、質感は空間のよいアクセントになってくれます。選び方しだいで暖かく重厚にも、クールでモダンにもなる奥深さのある素材。そんな銅を活用するアイデアをご紹介します。
水道管を利用したアンティーク風のデスクランプは、シンプルなデザインにカッパーの質感がシックさと存在感を加えています。ありきたりなデスクランプでは物足りない、という人にぜひ挑戦してほしいアイテム。器用な人ならばDIYで制作してもいいでしょう。
ピンクがかった色みでフェミニンな印象のローズゴールドを使うと、渋みが抑えられて柔らかい印象になります。こちらは、アート作品を中心にしたモノトーンにアクセントの植物が美しい、北欧モダンなリビングの例。ローズゴールドのワイヤーフレームをデザインした照明器具は浮遊感もあって個性的ですが、その色や繊細な質感によって周囲にしっくりとなじんでいます。
2. 置くだけで存在感のあるデザイン
ベッドサイドには、置くだけで存在感のあるアイテムを。手作業による鎚目(つちめ)模様のデザインが、カッパーの落ち着いたトーンや質感と相まって幅広いインテリアのテイストにマッチします。この写真では、重みのあるキャンドルを数本まとめ、光や香りを楽しむくつろぎのスペースとして利用しています。銅製なので水を浮かべてフローティングキャンドルを楽しんだり、お香を置いたりと受け皿としても安全です。
ベッドサイドには、置くだけで存在感のあるアイテムを。手作業による鎚目(つちめ)模様のデザインが、カッパーの落ち着いたトーンや質感と相まって幅広いインテリアのテイストにマッチします。この写真では、重みのあるキャンドルを数本まとめ、光や香りを楽しむくつろぎのスペースとして利用しています。銅製なので水を浮かべてフローティングキャンドルを楽しんだり、お香を置いたりと受け皿としても安全です。
3. 日常風景のフックに
緑青を思わせる色の壁に、何気なくディスプレイされたレリーフや鍋。グリーンとトーンの違うカッパーのコントラストは、まるで一枚の絵画のようです。こんなふうに飾るだけ、物を入れて置くだけでそれなりに成り立ってしまうのがカッパーの雑貨の強み。壁をニュアンスカラーにペイントする計画があるなら、きっとよいアクセントになるはずです。
緑青を思わせる色の壁に、何気なくディスプレイされたレリーフや鍋。グリーンとトーンの違うカッパーのコントラストは、まるで一枚の絵画のようです。こんなふうに飾るだけ、物を入れて置くだけでそれなりに成り立ってしまうのがカッパーの雑貨の強み。壁をニュアンスカラーにペイントする計画があるなら、きっとよいアクセントになるはずです。
グリーンやテラコッタなどのガーデンアイテムとの相性もいいカッパー。植木鉢の受け皿になっているクグロフ型や光沢ある小さなじょうろ、シンクなどのアイテムが、多肉植物を楽しむスペースのアクセントとして存在感を放っています。水に濡れても問題なく、錆びても次第に味となるので、キッチンはカッパーの小物を飾りやすい場所と言えます。
色味の異なるカッパーを組み合わせているキッチン。白を基調に清潔さを優先しながらも、年季の入ったミラーや個性的なデザインのガス台などに迫力がたっぷりの空間です。このキッチンでは銅鍋が活躍中。フックにざっくり引っかけておくだけでもディスプレイの一部として形になるところが、サイズ違いの鍋の心憎いところです。
カッパーの配管、水栓金具をスタイリッシュにとりいれよう
カッパーの配管、水栓金具をスタイリッシュにとりいれよう
素材違いの消火器や天秤、小物入れなどアンティークのアイテムを並べてディスプレイしています。アンティークの雑貨はもの自体が持つ歴史や背景の影響で重々しい印象や暗い雰囲気になりがちですが、ここはカッパーの派手すぎない明るさが空間全体に軽やかさを加えています。
4. いくつも並べてボリュームを出す
同じ形のもの、似た形のものをたくさん置くのも存在感が出ておすすめです。
例えば、この壁面であればどこでも好きな場所に取りつけられる〈ブルーミングヴィル〉の《カッパー・ヘキサゴン・シェルフ》。六角形を2つに区切ったデザインは一つでも充分存在感がありますが、複数使うと面白さがより強調できます。壁の色を活かして、棚枠との色のコントラストを楽しむのもいいでしょう。ワイヤーハンガーやキャンドルスタンドなど、ほかの雑貨もカッパーで揃えれば完璧です。
同じ形のもの、似た形のものをたくさん置くのも存在感が出ておすすめです。
例えば、この壁面であればどこでも好きな場所に取りつけられる〈ブルーミングヴィル〉の《カッパー・ヘキサゴン・シェルフ》。六角形を2つに区切ったデザインは一つでも充分存在感がありますが、複数使うと面白さがより強調できます。壁の色を活かして、棚枠との色のコントラストを楽しむのもいいでしょう。ワイヤーハンガーやキャンドルスタンドなど、ほかの雑貨もカッパーで揃えれば完璧です。
こちらは色やデザイン、サイズなどが異なるカッパー系の器を集めてディスプレイした例。同じ素材でも光沢や加工、形状によって幅広い個性が楽しめます。写真は籠や器の形ですが、食器やグラス、皿などのように複数必要なアイテムにも応用できるアイデアです。
クッションも立派なインテリアのアクセント。金属ではシックさから重厚さまで幅広い表情を見せるカッパーですが、この写真では、光沢が美しいクッションファブリックがベッドルームをゴージャスに仕上げています。布の質感を変えれば、シックにもポップにも印象を変えられます。
インテリアのアクセント、トレンドのメタル素材を取り入れるには?
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5. モチーフや質感をリンクさせる
ニュアンスカラーでまとめた北欧モダンなリビングにも、上品なカッパーのアイテムはぴったり。シンプルな円柱型の花瓶、同じ円のテーブルトップに細い脚がシックなローテーブル、テーブルの脚に近いデザインのマガジンラックと、要素を少しずつリンクさせているのもおしゃれです。
ニュアンスカラーでまとめた北欧モダンなリビングにも、上品なカッパーのアイテムはぴったり。シンプルな円柱型の花瓶、同じ円のテーブルトップに細い脚がシックなローテーブル、テーブルの脚に近いデザインのマガジンラックと、要素を少しずつリンクさせているのもおしゃれです。
ダイニングテーブルの上にカッパーとブラックのランプを交互に吊し、ディスプレイにはこの2色と素材を利用したオブジェを配置。ダイニングテーブルやチェア、梁など木を使っているやわらかな空間に、金属ならではの硬質さやモダンさが加わり、すっきりとした印象に仕上げています。
旬のゴールドやカッパーをシンプルにさりげなく取り入れる8つの方法
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6. ダイニングで楽しむ椅子あれこれ
最後はダイニング × カッパーチェアの例をご紹介しましょう。こちらは〈ブル・ドット〉の《カッパー・リアル・グッド・チェア》4脚。素材そのままの面白い質感がポイントです。折り紙のように折りたたんで配送できる形が、無駄のないシンプルな空間に面白さを加えています。
最後はダイニング × カッパーチェアの例をご紹介しましょう。こちらは〈ブル・ドット〉の《カッパー・リアル・グッド・チェア》4脚。素材そのままの面白い質感がポイントです。折り紙のように折りたたんで配送できる形が、無駄のないシンプルな空間に面白さを加えています。
2つ目はカッパーのワイヤーを溶接した繊細なスツール。こちらは2脚づかいです。キッチン上方の照明を絡ませるバーやシステムキッチンの引き出しの取っ手にリンクする細身のデザイン、またローズ系のカラーリングが照明やアイランドキッチンのモダンさをより引き立てます。
最後はローズゴールドのスツール3脚の例です。スツールと同じローズゴールドのカップがディスプレイされているなど、すっきりとした白ベースのインテリアにアクセントとして軽やかさを加えています。
Houzzでインテリアの専門家を探す
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インテリアにカッパーを取り入れるなら、まずは器をいくつか集めて置いてみましょう。背が高め、浅めと高低差のある器を並べれば、自然なリズムが出ます。また、ブラウンベースのシックな空間に、カッパーの光沢がよいアクセントとなっています。写真のように花器をひとつ加えておくと花の色でも印象を変えられるほか、季節感も出せるのでお薦めです。