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月に見立てた「丸い料理」で楽しむ、秋のお月見テーブル
中秋の名月、十五夜のお月見には、お月様を意識した丸い形のデコレーションと料理を楽しんでみませんか。
エリオットゆかり
2017年9月20日
月がいっそう美しく見えるという中秋の名月。今年は10月4日だそうですが、この時期になると気温が下がり空気が澄んでくるからか、秋の夜空に浮かぶ月はいつ見てもきれいに見えませんか? お月見は、豊作を月に感謝して、お供えものをする日本の古くから伝わる習慣。美しい日本文化を忘れず、私はこの時期になると海外にいてすすきやお団子がなくても、お月見気分を味わえるテーブルを用意して楽しんでいます。
お月見のしつらえとテーブルの楽しみ
日本の秋の風物詩、十五夜、中秋の名月。夜空に輝く月を鑑賞しながら、秋の収穫に感謝する行事、お月見では、すすきや芋などの収穫物をお供えするのが習わし。私の住んでいるイギリスではすすきは手に入らないので、似ている植物で代用しつつ、お月見の風情を楽しんでいます。
お団子は15個お供えするのが一般的で、大きさにも縁起がよいとされるサイズがありますが、私は食べやすいように小さなひと口サイズで作りました。こうしたところは自分流にアレンジして楽しめばいいのではないかと思っています。並べ方にも習わしがあるようで、いろいろと調べてみると、日本文化の奥深さを実感します。
日本の秋の風物詩、十五夜、中秋の名月。夜空に輝く月を鑑賞しながら、秋の収穫に感謝する行事、お月見では、すすきや芋などの収穫物をお供えするのが習わし。私の住んでいるイギリスではすすきは手に入らないので、似ている植物で代用しつつ、お月見の風情を楽しんでいます。
お団子は15個お供えするのが一般的で、大きさにも縁起がよいとされるサイズがありますが、私は食べやすいように小さなひと口サイズで作りました。こうしたところは自分流にアレンジして楽しめばいいのではないかと思っています。並べ方にも習わしがあるようで、いろいろと調べてみると、日本文化の奥深さを実感します。
食欲の秋もたけなわです。秋の夜長に日本酒を囲みながら、気のおけない仲間と過ごすのは、幸せだなと感じる瞬間。おもてなしをする機会は一年を通じて多いですが、テーマが決まるとメニューやテーブルコーディネートのアイデアは広がりやすいです。日本のお月見伝統の小道具はなくても、月というキーワードでテーブルをしつらえることができます。
真ん丸の月のような花を活けて
イギリスでは、9月に入ると窓を開けて外の月を鑑賞するにはちょっと肌寒い季節になります。そこで、月に見立てた真ん丸い黄色の花「ゴールドスティック」を活けました。月をイメージさせるにはぴったりのきれいな円形で、色も形も月そのもの。これで部屋の主役のお月様の準備が整いました。
イギリスでは、9月に入ると窓を開けて外の月を鑑賞するにはちょっと肌寒い季節になります。そこで、月に見立てた真ん丸い黄色の花「ゴールドスティック」を活けました。月をイメージさせるにはぴったりのきれいな円形で、色も形も月そのもの。これで部屋の主役のお月様の準備が整いました。
丸いキャンドルとお椀でテーブルを飾る
日が短くなる秋、夕方から丸いキャンドルを灯すのはいかがでしょうか。光る丸いキャンドルが月のモチーフになります。
予備のお椀があればそれを逆さにすると和風キャンドルスタンドに早変わり。落ち葉を添えるとアクセントになります。いろいろな形のキャンドルをシーンに合わせて使い分けてみてください。
日が短くなる秋、夕方から丸いキャンドルを灯すのはいかがでしょうか。光る丸いキャンドルが月のモチーフになります。
予備のお椀があればそれを逆さにすると和風キャンドルスタンドに早変わり。落ち葉を添えるとアクセントになります。いろいろな形のキャンドルをシーンに合わせて使い分けてみてください。
秋は華やかなものより、ちょっと哀愁漂うような控えめな草花が、日本の秋を思い出させます。こんな可憐な赤い実ならぴったり。テーブルの上を和ませてくれます。
シンプルな秋の味覚、栗のロースト
秋が深まると食べごろの栗もごろごろ見つかります。これは森で拾ってきました。まだグリーンのいがぐりですが、落ち葉と組み合わせると、一気に日本の秋の空気を運んできてくれます。
栗はオーブンでローストして食べるのが我が家のスタイル。栗の平たい部分に十字で切り込みを入れて、200℃のオーブンでローストします。切り込みがしっかり開いたら食べごろ。手でローストしたての殻を剥きながらいただきます。
秋が深まると食べごろの栗もごろごろ見つかります。これは森で拾ってきました。まだグリーンのいがぐりですが、落ち葉と組み合わせると、一気に日本の秋の空気を運んできてくれます。
栗はオーブンでローストして食べるのが我が家のスタイル。栗の平たい部分に十字で切り込みを入れて、200℃のオーブンでローストします。切り込みがしっかり開いたら食べごろ。手でローストしたての殻を剥きながらいただきます。
丸いものいろいろ、お月見パーティ
お月様を意識した丸い料理で、名月を愛でるパーティはいかがでしょう。オードブルは一口で食べられて、見た目も華やかなものが好まれます。
こちらは、丸く焼いた甘くないパンケーキの上にスモークサーモンのパテをのせて、小さく切ったミニトマトとハーブのタラゴンの若葉部分でデコレーションしたもの。タラゴンはちょっとクセのあるハーブですが、量に気をつけて使えば上品な香りが料理をグレードアップさせてくれます。魚介類やチキンに合うので、スモークサーモンのパテとも好相性。ハーブをちょっと添えるだけで格段におしゃれになります。
お月様を意識した丸い料理で、名月を愛でるパーティはいかがでしょう。オードブルは一口で食べられて、見た目も華やかなものが好まれます。
こちらは、丸く焼いた甘くないパンケーキの上にスモークサーモンのパテをのせて、小さく切ったミニトマトとハーブのタラゴンの若葉部分でデコレーションしたもの。タラゴンはちょっとクセのあるハーブですが、量に気をつけて使えば上品な香りが料理をグレードアップさせてくれます。魚介類やチキンに合うので、スモークサーモンのパテとも好相性。ハーブをちょっと添えるだけで格段におしゃれになります。
丸いおつまみではもうひとつ、オリーブのオイル漬けを選びました。ブラックとグリーンのオリーブを混ぜて、ちょっと変わった形の器に盛り付けると、どことなく和風のイメージになります。おもてなしでは、種なしのほうがお客様に気をつかわせずにすみます。口から出した種をどうしていいか、戸惑うことがありません。
月見だんご風豚つくね
月見だんご風に見立てた「豚つくね」と可愛いうずらの卵で作る、お月さま風のおかずです。混ぜて丸めて焼くだけの簡単レシピ。ぜひお試しください。
材料(15個分)
A
豚ひき肉 250g
長ねぎ 30g
乾燥パン粉 大さじ2
塩 小さじ1/4
ごま油 大さじ1
しょうが(すりおろし) 15g
B
柚子胡椒 大さじ1
溶き卵 1個分
C
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ2
酒 大さじ2
サラダ油 大さじ2
酒 大さじ2
あさつきまたは万能ねぎ 適量
うずらの卵 5、6個
月見だんご風に見立てた「豚つくね」と可愛いうずらの卵で作る、お月さま風のおかずです。混ぜて丸めて焼くだけの簡単レシピ。ぜひお試しください。
材料(15個分)
A
豚ひき肉 250g
長ねぎ 30g
乾燥パン粉 大さじ2
塩 小さじ1/4
ごま油 大さじ1
しょうが(すりおろし) 15g
B
柚子胡椒 大さじ1
溶き卵 1個分
C
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ2
酒 大さじ2
サラダ油 大さじ2
酒 大さじ2
あさつきまたは万能ねぎ 適量
うずらの卵 5、6個
作り方
1. ボウルにAを入れ、よく混ぜ合わせたBを加えて混ぜる(柚子胡椒が固まらないようにするため)。
2. 1を15等分にして丸める。
3. フライパンにサラダ油を熱し、2を並べ、フライパンを振って転がしながら焼き、酒を加えて弱火にし、蓋をして(なければアルミ箔をかぶせて)、5分ほど蒸し焼きにする。途中で時々フライパンを振って転がす。
4. よく混ぜ合わせたCを加え、中火にかけてなじませ、火を止めて器に盛り付ける。
5. あさつきまたは万能ねぎを細く切り、水にさらしてカールさせ、水気を切って器に散らす。うずらの卵の目玉焼きを作り、まわりに飾る。
仕上がったとき、つくねの大きさが揃っていると、きれいに見えますね。ちょっとしたことですが、たくさんの数を作る場合は、最初に合計を測り、それを必要な数で割り算して個数を出すのがおすすめです。最初は面倒だなと思うかもしれませんが、これを習慣化すると仕上がりに大きな違いが出て、自信が生まれます。
1. ボウルにAを入れ、よく混ぜ合わせたBを加えて混ぜる(柚子胡椒が固まらないようにするため)。
2. 1を15等分にして丸める。
3. フライパンにサラダ油を熱し、2を並べ、フライパンを振って転がしながら焼き、酒を加えて弱火にし、蓋をして(なければアルミ箔をかぶせて)、5分ほど蒸し焼きにする。途中で時々フライパンを振って転がす。
4. よく混ぜ合わせたCを加え、中火にかけてなじませ、火を止めて器に盛り付ける。
5. あさつきまたは万能ねぎを細く切り、水にさらしてカールさせ、水気を切って器に散らす。うずらの卵の目玉焼きを作り、まわりに飾る。
仕上がったとき、つくねの大きさが揃っていると、きれいに見えますね。ちょっとしたことですが、たくさんの数を作る場合は、最初に合計を測り、それを必要な数で割り算して個数を出すのがおすすめです。最初は面倒だなと思うかもしれませんが、これを習慣化すると仕上がりに大きな違いが出て、自信が生まれます。
うずらの卵を目玉焼きにしたら、可愛いお月さまに。フライパンに油を熱し、中火弱でゆっくり焼くと半熟のとろりとしたうずらの目玉焼きができ上がります。サラダにのせたり、カナッペにのせたりと、いろいろな料理に華を添えてくれます。
手まり寿司2種
優しくて温かみを感じさせる丸い形。ころころした手まり寿司もお月見のテーブルを和ませます。
写真の手まり寿司は、ラップフィルムの上に生ハム、ルッコラ、酢飯の順にのせてまとめ、最後をきゅっとねじって形を整えたもの。ラップを外して逆さに盛り付けるとこのようになります。。塩気のある生ハムと、ほんのりゴマのような風味と苦味のルッコラがとてもよく合います。生魚が食べられない方のために作ったのが最初で、今では外国人の方のおもてなしには欠かせない、我が家のお寿司のひとつです。
優しくて温かみを感じさせる丸い形。ころころした手まり寿司もお月見のテーブルを和ませます。
写真の手まり寿司は、ラップフィルムの上に生ハム、ルッコラ、酢飯の順にのせてまとめ、最後をきゅっとねじって形を整えたもの。ラップを外して逆さに盛り付けるとこのようになります。。塩気のある生ハムと、ほんのりゴマのような風味と苦味のルッコラがとてもよく合います。生魚が食べられない方のために作ったのが最初で、今では外国人の方のおもてなしには欠かせない、我が家のお寿司のひとつです。
もうひとつは、しっとりふりかけを炊きたてご飯に混ぜて、同じようにラップフィルムの上に適量のせてくるっとまとめて丸くしたもの。ふりかけが茶色っぽい色の場合は、大きな葉物野菜にのせるとよりおいしそうに見えます。ひと手間加えるだけで、おもてなし料理に変身です。
スコッチエッグ
イギリスでおなじみのスコッチエッグ。最近はこのような、黄身が半熟のスコッチエッグが人気です。これもお月見料理にぴったりではないでしょうか。
イギリスでおなじみのスコッチエッグ。最近はこのような、黄身が半熟のスコッチエッグが人気です。これもお月見料理にぴったりではないでしょうか。
丸い料理やテーブルの小道具はほかにもありそうです。料理もテーブルコーディネートもイマジネーションを働かせて、みなさんのオリジナルのお月見スタイルを楽しんでください。
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