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子どもの絵本やアート作品をすっきり賢く片付ける方法は？

本は本棚にしまうもの、絵や工作はとりあえず押入れにーーこれを繰り返していると物が増えていくばかりで、のちのち苦労することに。子どもの成長にあわせて収納を見直しましょう。

nananohana 2017年10月24日

キッチン、ダイニング、リビングなどの生活空間をトータルプロデュースしています。生活にちょっとした幸せを届けられるようなサポーターを目指してます。使いやすいキッチンや落ち着けるダイニング作りのお手伝いから、楽しい食事やテーブルコーディネートのアイデアをご提案します。キッチン整理の際の、まだ使えるあまり食材を、持ち寄ってみんなで作って食べるといったサルベージ・パーティの企画開催も行っています。

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整理収納のアドバイスをしていると、「増えていく子どもの絵本をなんとかしたい」「学校から持って帰ってきた作品どうしたらいい？」という声をよく耳にします。そこで、この記事では年齢別本の収納の仕方から、アート作品の飾り方、収納方法までご紹介します。ポイントは子どもの成長にあわせて、しまい方を変えていくこと。そうすることで、子どもの「できた！」が増え、大人が片付ける回数も減るはずです。

Holly Marder

子どもの絵本について
子どもの絵本は、それぞれに大きさや厚みが違っていて、種類もたくさんあるため、どう片付けたらよいのだろうと悩みがちなアイテムです。

トラディショナル Battersea, Victorian Terraced House

まずは、年齢別の絵本の収納についてご紹介します。

乳児期（生後1ヵ月〜1歳半位）
1日のうち、多くの時間を寝て過ごす乳児期は、子どものまわりにいる大人が、読み聞かせに使う絵本を選ぶ時期。読む場所が決まっていないことも多いため、絵本をかごに入れて、持ち運びができると便利です。絵本専用のかごを用意すれば、買い過ぎ防止にもなります。

House of Jade Interiors

幼児期（前半：1歳半頃〜4歳位）
幼児期の前半は、ヨチヨチ歩きを始め、好きな絵本を選び始めます。この時期は、絵本の表紙が見えるように収納します。写真のように壁の低い位置に絵本用の棚を設け、目で見て自分の好きな絵本を取れるようにしてあげましょう。また、絵本をあまり重ねずに簡単に取れるようにしてあげるのがポイントです。

BuildSense

幼児期（後半：4歳頃〜6歳位）
幼児期の後半は、幼稚園や保育園が始まり、自分で絵本を読み始める子もいます。この時期には、遊びの延長に絵本があるとよいです。例えば、おもちゃコーナーの一角に絵本コーナーを設けると、おもちゃと同じ目線に絵本があり、視界にも入りやすいので、自然に絵本をとって読んでくれます。

North Fork Design Co.

子どもが自分で絵本を取り出すようになったら収納のルールについても考える必要があります。そのポイントは次の3つです。

1. 出し入れを簡単に
小さな子どもの場合、隣にある本を手で支えたり、重みのある絵本を出し入れすることが、難しかったりします。私が活用しているのは、本の端と端を支えることができる仕切りスタンド。絵本の間隔をあけ、出し入れが簡単にできるようにしています。

North Fork Design Co.

2. 絵本の分類はわかりやすく
リビングのように家族で過ごす場所に絵本がある場合は、目で見てわかる、分類をお勧めします。例えば、色分けしたり、大きさで分けて収納すると、見た目がスッキリして、インテリアにもよく馴染みます。

子どもが分類に慣れてきたら、種類別や人別など、より使いやすい分類にしていくことをおすすめします。

Laura Garner

3. 絵本専用の思い出ボックスを用意
年齢とともに増えていく絵本、本棚がいっぱいになった場合はどうしていますか？

絵本が好きな子どもにとって、読んできた絵本は大切な宝物のひとつです。私の子どもたちのように、小さい頃を思い出して、「また読みたい」と言い出す子もいるでしょう。そんなときのために、私は絵本専用の思い出ボックスを用意しています。

このボックスをベッドの下や押入れの中に用意して、本棚がいっぱいになったときや、新しい絵本を購入したタイミングで、子どもと一緒に見直します。そして、本棚にはそのときに読みたい絵本だけを常に収納し、それ以外の絵本は、ボックスの中でお休みをしてもらうのです。こうすれば、思い出ボックスの中も成長とともに少しずつ変化して、整理できます。

Nicole Gibbons Studio LLC

アート作品の収納
子どもが、学校や家で作る作品の数々。大人が思いつかない個性や想像力にハッとさせられることもあるでしょう。ぜひ、インテリアに合わせて、素敵なギャラリー空間にしませんか？

Alexander White

まずは、飾り方からご紹介します。

プロのアーティストの作品と一緒に
子どもの作品だけでなく、家にある素敵な美術品と一緒に配置します。このとき、色のトーンを合わせたり、質感を合わせると、統一感が出てすっきりとします。

写真のように、配置のバランスを考えながら小さな棚板を取り付ければ、立体作品も飾ることができます。

ArchitectureWorks

大きなアート作品に
大きな額縁のような枠を、壁一面に取り付け、そのなかに子どもの作品を飾ると、全体でひとつの大きな作品のようになり、ごちゃつき感がなくなります。

Maison Design+Build

自分でできるように
子どもが毎日のように絵を描くなら、上の写真のように、クリップで留める方法が便利です。飾る位置も子どもの背丈にあわせると、自分で挟むことができます。絵を描く用紙を統一すると、飾ったときにすっきりと見えて、大きさが揃っているので保管もしやすいです。

スタジオ桜の木

次に、保管のコツをご紹介します。

1. 家族が過ごす場所に
子どもの作品は大切に保管したくても案外大変なもの。とりあえず収納に押し込んでしまい、気づいたら壊れていた、破れていたといったこともあるでしょう。子どもががんばって作った作品ですから、しまい込むのではなく、すぐ取り出せる場所に保管スペースを作り、祖父母が遊びに来たときに、すぐに見せることができるようにしましょう。

例えば、いつも家族が過ごす場所であるリビングの一角に作品を保管するスペースを決めます。そこに収まる分だけにアイテムを絞ることが大切です。目の届く場所にあると、定期的に整理する意識も働きやすくなります。

ななのはな（nananohana)

2. 作品をまとめてアートブックに
大きな絵をひろげたまま保管できればよいですが、私はA4サイズ以上の大きさの場合、絵を内側にして半分に折り、ほかの絵に重ねます。上下の絵の端をマスキングテープやホチキスでとめます。用紙のサイズが違っても、これを重ねていくと本のように開いてみることができます。表紙をつけたら、子どもに絵を描いてもらってもよいでしょう。