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色と柄で魅せるモロッコスタイルのインテリア
複数の文化の影響を受けたモロッコのインテリアは、色や柄も、その組み合わせ方も豊富です。トレンドのモロッコスタイルを色と柄で実現するポイントをご紹介します。
アフリカ北西部にあるモロッコ王国。その特徴はいろいろありますが、中でも面白いのはエスニックやトライバル、オリエンタル、ヨーロッパなど多地域から影響を受けた建築や工芸製品、食をめぐる文化です。
特に色彩や柄の捉え方は興味深く、釉薬タイルで幾何学文様を描く伝統装飾技術ゼッリージュをはじめとするカラフルなタイルワーク、トレリス(格子)文様や植物文様などに見るテキスタイルづかい、そして原色に塗り上げた壁面など、注目すべき要素がたくさんあります。そこで、このインパクトの強い色や柄を取り入れて楽しむモロッカンインテリアのアイデアをご紹介します。
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小物づかいで楽しむカラフルなモロッカンインテリア
特に色彩や柄の捉え方は興味深く、釉薬タイルで幾何学文様を描く伝統装飾技術ゼッリージュをはじめとするカラフルなタイルワーク、トレリス(格子)文様や植物文様などに見るテキスタイルづかい、そして原色に塗り上げた壁面など、注目すべき要素がたくさんあります。そこで、このインパクトの強い色や柄を取り入れて楽しむモロッカンインテリアのアイデアをご紹介します。
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1. タイルをモザイク的に
モロッコには、釉薬タイルを組み合わせてつくるゼッリージュという伝統的な手法があります。依頼主の要望に沿って白、黒、青、緑、赤、黄など各タイルの色が持つ意味から柄をつくるもので、地方ごとの伝統柄も含めると数えられないほどのデザインがあると言われています。それだけにタイルのモチーフや色も豊富で、写真のうろこ柄タイルもその一つ。バックスプラッシュに貼れば、シンプルでナチュラルなキッチンに暖かみとリズム感が加わります。写真ではブルー系と白を混ぜていますが、白やグレーなどの一色でまとめればよりシンプルに仕上がります。
モロッコには、釉薬タイルを組み合わせてつくるゼッリージュという伝統的な手法があります。依頼主の要望に沿って白、黒、青、緑、赤、黄など各タイルの色が持つ意味から柄をつくるもので、地方ごとの伝統柄も含めると数えられないほどのデザインがあると言われています。それだけにタイルのモチーフや色も豊富で、写真のうろこ柄タイルもその一つ。バックスプラッシュに貼れば、シンプルでナチュラルなキッチンに暖かみとリズム感が加わります。写真ではブルー系と白を混ぜていますが、白やグレーなどの一色でまとめればよりシンプルに仕上がります。
階段の蹴込み板にモロッコテイストの正方形タイルを貼った例。壁のベージュ、床のレンガなどシックなイメージに沿って派手すぎない柄を4段ごとに繰り返して仕上げています。大げさすぎない装飾ですが、見る角度によって印象が変わる楽しさがあります。
2. モロッコ柄をラグで取り入れる
白にネイビーのトレリス(格子垣)柄が一番に目に飛び込んでくるリビング。パンチある柄のラグに、太陽や土、水と自然を感じさせるオレンジやこげ茶、ネイビーのシックな配色が、直球ではないにも関わらず絶妙なモロッカンテイストを感じさせます。面積の大きいラグはそれ一枚でも印象を大きく変えられるので、気軽に取り入れやすいアイテムです。
白にネイビーのトレリス(格子垣)柄が一番に目に飛び込んでくるリビング。パンチある柄のラグに、太陽や土、水と自然を感じさせるオレンジやこげ茶、ネイビーのシックな配色が、直球ではないにも関わらず絶妙なモロッカンテイストを感じさせます。面積の大きいラグはそれ一枚でも印象を大きく変えられるので、気軽に取り入れやすいアイテムです。
3. モロッコ柄テキスタイルでオリジナルに
大ぶりの紋章が印象的なターコイズブルーのファブリックと黄緑の壁紙をメインにした子ども部屋です。ソファの背もたれ部分やクッション、カーテンと上飾りを同じテキスタイルなのでまとまりができています。どこか土臭さや褪せた落ち着きがあるモロッカンテイストですが、色のトーンと素材を変えればこんなにポップに仕上がります。
大ぶりの紋章が印象的なターコイズブルーのファブリックと黄緑の壁紙をメインにした子ども部屋です。ソファの背もたれ部分やクッション、カーテンと上飾りを同じテキスタイルなのでまとまりができています。どこか土臭さや褪せた落ち着きがあるモロッカンテイストですが、色のトーンと素材を変えればこんなにポップに仕上がります。
4. 壁をモロッカンテイストに変える
ここからは壁に注目してみましょう。例えばマラケシュはピンク、フェズは黄、シャウエンは青のようにモロッコは街ごとに建物の塗装色が決まっていたり、ゼッリージュのタイル色に意味があったりするなど、モロッコは色への想いが強い国です。デザイン的な楽しさはもちろんですが、せっかくなら現地での色の解釈を考えてみてもいいでしょう。
赤い壁にメタル雑貨や植物文様の細工窓を組み合わせたモロッカンインテリア。モロッコでの赤は、招福駆邪、または女性の幸せな生活を指すという説があります。
ここからは壁に注目してみましょう。例えばマラケシュはピンク、フェズは黄、シャウエンは青のようにモロッコは街ごとに建物の塗装色が決まっていたり、ゼッリージュのタイル色に意味があったりするなど、モロッコは色への想いが強い国です。デザイン的な楽しさはもちろんですが、せっかくなら現地での色の解釈を考えてみてもいいでしょう。
赤い壁にメタル雑貨や植物文様の細工窓を組み合わせたモロッカンインテリア。モロッコでの赤は、招福駆邪、または女性の幸せな生活を指すという説があります。
紫の壁面にメタリックタイル、植物文様のくりぬき窓とアイアンワークの衝立、メタル細工のオブジェとラグジュアリーなバスルーム。モロッカンインテリアも極めればここまで豪華になります。ちなみに紫は、モロッコの色分類では、同じく赤系になるそうです。
マスタードイエローの壁やオレンジのプーフ、タイルを思わせるラグやメタル細工の壁掛けやランタンと、伝統的なアイテムを暖色系でまとめたモロッカンデザイン。快活さがあり、元気になりそうな空間です。この壁のイエローは、モロッコでは富や財産などを害悪から守ってくれると言われています。
ゴールドメタリックな照明、赤、青、黒、白、ゴールドで描かれたゼリージュのようなアラベスク柄天井、ゴールドの縁が印象的な大小さまざまの鏡にターコイズブルーの壁、そしてクッションとゴールドがアクセントになったインパクト大のインテリア。このブルーは悪魔から身を守り、心身ともに落ち着けてくれる色です。
5. モロッコ・ミーツ・モダン
最後は、モロッカンモチーフは現代的な空間にも相性がいいと言える例を2つご紹介します。例えば、ウエッジウッドブルーのような青い壁に〈ウィリアムズ・ソノマ〉のベッドファブリックと一見するとモダンなインテリアですが、実はベッドのヘッドボードがアラベスク柄、またサイドテーブルやランプなどの木製家具もモロッカンテイストが感じられます。色を白に変えると幾何学のみが強調されて印象が変わるため、モダンやコンテンポラリーなインテリアにも取り入れやすくなるのです。
最後は、モロッカンモチーフは現代的な空間にも相性がいいと言える例を2つご紹介します。例えば、ウエッジウッドブルーのような青い壁に〈ウィリアムズ・ソノマ〉のベッドファブリックと一見するとモダンなインテリアですが、実はベッドのヘッドボードがアラベスク柄、またサイドテーブルやランプなどの木製家具もモロッカンテイストが感じられます。色を白に変えると幾何学のみが強調されて印象が変わるため、モダンやコンテンポラリーなインテリアにも取り入れやすくなるのです。
こちらは〈シューマーカー〉のゼリージュ風壁紙を利用した壁やメタル&ガラスの照明に、アンディ・ウォーホルの現代アートを融合させたインテリア。壁一面の大柄が落ち着いた印象にまとまった理由は、柄がモザイク的な幾何学文様であること、一方で家具などの色がアートの白や黒、深緑、マスタードという配色と揃っていることにあります。そのため、伝統的な要素もありながら非常にモダンな仕上がりになっています。
空間や規模によってさまざまな取り入れ方ができるモロッカンインテリアのアイデアをご紹介しました。雑貨で気軽に取り入れるもよし、DIYで壁面などを大きく変えてみるのもよし、ぜひ参考にしてみてください。
ダマスク柄の写真をもっと見る
教えてHouzz
ご感想をおきかせください。
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