ダイニング・キッチンでセンスよく機能的にダウンライトを配灯するコツは?
ダウンライトを使った一室多灯の照明計画。ダイニング・キッチンまわりで使うときの「数、位置、明るさ、どうしたらいいの?」にお答えします!
本田綾子|Ayako Honda
2017年8月17日
フリーランスのライター。ドイツ・ライプツィヒ在住。
宅地建物取引主任者、照明コンサルタント、リビングスタイリスト2級取得。
まちづくり設計事務所、住宅設備メーカーの経験を経て、建物だけでなくその奥にある人の暮らしにも興味を持つ。執筆分野は、インテリア、住宅、不動産、移住、まちづくり、旅など様々。人、モノ、場所など、暮らしに入り込んだ取材・執筆が得意。
取材先で出会った人と、元々の建築好きの影響から、国内だけでなく海外で暮らしてみたいと思うようになり数ヶ国のまちや家に住まう。現在は大好きなまち、ヨーロッパをメインに活動。
■サービス内容
● 雑誌やウェブサイトでのライティング、取材、翻訳(英→日)
● 留学・移住サポート、コンサルティング
●日本文化や生産物の海外PR、SNS発信
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宅地建物取引主任者、照明コンサルタント、リビングスタイリスト2級取得。
まちづくり設計事務所、住宅設備メーカーの経験を経て、建物だけでなくその奥にある人の暮らしにも興味を持つ。執筆分野は、インテリア、住宅、不動産、移住、まちづくり、旅など様々。人、モノ、場所など、暮らしに入り込んだ取材・執筆が得意。
取材先で出会った人と、元々の建築好きの影響から、国内だけでなく海外で暮らしてみたいと思うようになり数ヶ国のまちや家に住まう。現在は大好きなまち、ヨーロッパをメインに活動。
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ダウンライトで照明をコーディネートすると、天井面がすっきりとして空間全体がモダンに見えますが、いっぽうで、どこに何灯を配灯すればいいのだろうかと悩みがちです。そこで、今回はダイニング・キッチンスペースにフォーカスして解説したいと思います。料理をしたり食事をしたりはもちろん、ときには勉強や仕事をしたりと、たくさん作業をする場所なので、きちんとした照明計画で機能的な空間をつくりましょう。
照明をダウンライトのみとしたダイニング・キッチンスペースは、写真のようにスタイリッシュでとてもモダンな雰囲気となります。リビングと一体になっている場合も多く、トータルでコーディネートしたいという希望から、ダウンライトの要望も多い空間でもあります。では複数のダウンライトを使うときにはどんなことに注意すればよいでしょうか。
手元にあかりを届けよう
ダイニング・キッチンスペースは、手元の作業が多い場所になります。おしゃれなペンダントライトを使ったコーディネート例も多く見かけるのではないでしょうか。天井から吊り下げるペンダントライトは光源の位置が低くなるので、その分手元が明るくなります。デザイン性だけでなく、明るさのから見ても、正しい選択です。でも、これと同じ照明効果を、ダウンライトでも作ることができます。
ダイニング・キッチンスペースは、手元の作業が多い場所になります。おしゃれなペンダントライトを使ったコーディネート例も多く見かけるのではないでしょうか。天井から吊り下げるペンダントライトは光源の位置が低くなるので、その分手元が明るくなります。デザイン性だけでなく、明るさのから見ても、正しい選択です。でも、これと同じ照明効果を、ダウンライトでも作ることができます。
ダウンライトで手元を照らしたい場合、おすすめは、光を集めて遠くまで届ける集光タイプのダウンライトか、100W相当の光量の多いダウンライトを使うこと。手元にしっかりあかりが届きます。例えば、写真のキッチンも、きちんと作業スペースが照らされているのが確認できます。
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100Wワット拡散タイプを使うと、作業スペース全体がふんわりと明るくなります。光量が多いため、周りも明るくしながら、作業面やテーブルの上もきちんと照らしています
キッチンはベース照明+手元照明の組み合わせ
作業スペース以外の通路スペースの照明は、通常のリビングと同じように考えます。60W相当のダウンライトで、広さに合わせた灯数を配置するのが一般的です。
作業スペース以外の通路スペースの照明は、通常のリビングと同じように考えます。60W相当のダウンライトで、広さに合わせた灯数を配置するのが一般的です。
システムキッチンの組み合わせに注意
システムキッチンによっては、備え付け照明がついているものもあるので、その場合は、照明を別に用意する必要はありませんし、実際、別のものに交換するのも簡単ではありません。キッチンを選ぶときには、あかりについても確認し、付属の照明器具のオプションをチェックしましょう。備え付け照明がないタイプなら、手元灯をどうするか考える必要があります。
システムキッチンによっては、備え付け照明がついているものもあるので、その場合は、照明を別に用意する必要はありませんし、実際、別のものに交換するのも簡単ではありません。キッチンを選ぶときには、あかりについても確認し、付属の照明器具のオプションをチェックしましょう。備え付け照明がないタイプなら、手元灯をどうするか考える必要があります。
昼白色のキッチン
キッチンは食べ物を扱う場所なので、色味をしっかり見るために以前は昼白色を使うのが基本でした。電球色の空間は、ものの色が本来より赤っぽく見えます。
キッチンは食べ物を扱う場所なので、色味をしっかり見るために以前は昼白色を使うのが基本でした。電球色の空間は、ものの色が本来より赤っぽく見えます。
電球色のキッチン
しかし、最近ではリビングとひと続きでダイニング・キッチンがあることが多く、そのためリビングと同じ電球色でコーティネートする場合も多くなりました。システムキッチンの手元灯は昼白色が多いので、作業する手元だけ昼白色、空間全体の照明は電球色という組み合わせも可能です。
しかし、最近ではリビングとひと続きでダイニング・キッチンがあることが多く、そのためリビングと同じ電球色でコーティネートする場合も多くなりました。システムキッチンの手元灯は昼白色が多いので、作業する手元だけ昼白色、空間全体の照明は電球色という組み合わせも可能です。
キッチン&ダイニングの複合スペース
カウンターキッチンとダイニングテーブルを一緒にしたカフェスタイルも、最近はよく見かけるようになりました。この場合、キッチンの作業スペースと食事スペースは同じ照明を兼用とすることができます。
カウンターキッチンとダイニングテーブルを一緒にしたカフェスタイルも、最近はよく見かけるようになりました。この場合、キッチンの作業スペースと食事スペースは同じ照明を兼用とすることができます。
吹き抜けのダイニング
白熱灯の時代、電球交換やメンテナンスの関係上、吹き抜けにはペンダント照明しか選択できませんでした。しかし現在はLEDの登場で、ほぼメンテナンスフリーになった上、技術の進歩によりLEDの照明としての実力も上がってきたため、吹き抜けでもダウンライトの照明をコーディネートすることが可能になりました。100W相当か、ハイビームタイプのダインライトで、格好いい吹き抜け空間をつくってみてください。
白熱灯の時代、電球交換やメンテナンスの関係上、吹き抜けにはペンダント照明しか選択できませんでした。しかし現在はLEDの登場で、ほぼメンテナンスフリーになった上、技術の進歩によりLEDの照明としての実力も上がってきたため、吹き抜けでもダウンライトの照明をコーディネートすることが可能になりました。100W相当か、ハイビームタイプのダインライトで、格好いい吹き抜け空間をつくってみてください。
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