コメント
ダイニングが雑多な「食器以外のアイテム」で散らからない収納プランとは?
ダイニングに収納するものは、食器以外にもいろいろ。雑多な生活アイテムがあふれるダイニングエリアの収納プランのヒントを、Q&A形式でご紹介します。
ブラッキン・ヘザー
2020年4月30日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
... もっと見る
ダイニング収納といえば、従来は食器棚やサイドボードなどの収納のことを指しましたが、今では食器以外のアイテムのための収納も重要になっています。ダイニングはたいてい、家の中でいちばん人が集まる場所。食事やお茶の時間以外にも、PC作業や書類整理作業、手作りなどの趣味に使われることもありますし、家族構成やライフスタイルによっては、仕事場になったり、子供が勉強をしたりする場所にもなります。用途が多様で人の出入りも多く、物も自然と集まるため、ごちゃごちゃと散らかる悩みはつきものです。
ダイニングテーブルの上やダイニング空間全体をすっきりさせるためのポイントは、第一にものを出しっぱなしにしないこと。そのためには、ダイニング収納を充実させ、使い方を工夫することが必要です。この記事では、ダイニング周辺の「食器以外の収納」について、収納アドバイスの仕事でよく相談を受ける悩みと、その解決法をご紹介します。
Q. 文房具や電池、リモコン、薬やサプリなど細かいものが片付かきません
A. 雑多な生活用品の収納には引き出しがベストです
雑多な小物も出し入れが最も向くのが引き出し。テーブルやカウンターの上が散らからないようにするには、近くに引き出しを何段分か確保しましょう。まずは何でもざっくり入れてしまえる場所があるだけでまったく違います。慣れてきたら、分類用のトレイや小さなアイテムを仕分けできる収納用品を使って、さらに使いやすく工夫してみましょう。
A. 雑多な生活用品の収納には引き出しがベストです
雑多な小物も出し入れが最も向くのが引き出し。テーブルやカウンターの上が散らからないようにするには、近くに引き出しを何段分か確保しましょう。まずは何でもざっくり入れてしまえる場所があるだけでまったく違います。慣れてきたら、分類用のトレイや小さなアイテムを仕分けできる収納用品を使って、さらに使いやすく工夫してみましょう。
Q. テーブルに郵便物や書類がいつも置きっ放しになってしまいます
A. 書類の一時置き場をつくりましょう
帰宅した家族が、ポストに入っていた郵便物や学校のプリントをポイ、とテーブルへ。あっという間にテーブルは書類だらけに……。これから処理する書類の一時置き場をダイニングエリアにつくれば、この問題は簡単に解決します。写真では、デスクの両側にファイルボックスをいくつか取り付けています。内容によって分類しておくと、管理もしやすくなります。
A. 書類の一時置き場をつくりましょう
帰宅した家族が、ポストに入っていた郵便物や学校のプリントをポイ、とテーブルへ。あっという間にテーブルは書類だらけに……。これから処理する書類の一時置き場をダイニングエリアにつくれば、この問題は簡単に解決します。写真では、デスクの両側にファイルボックスをいくつか取り付けています。内容によって分類しておくと、管理もしやすくなります。
写真のニッチ収納は廊下にありますが、ダイニングテーブル近くにこんなコーナーをつくると便利なので、参考にしてみては。縦に仕切られている部分には、郵便物やプリントを分けて一時置き。下の段には充電スペースもあり、引き出しには印鑑や筆記用具なども収納できます。
Q. デジタル機器の充電コードがごちゃごちゃになって困っています
A. カウンターの上や収納の内部を「充電ステーション」に決めましょう
携帯やデジカメ、携帯式充電器など、充電するアイテムが多い今の時代。まとめて充電できるコーナーをダイニングエリアにつくっておくと、料理や家事の合間に見える状態で充電できて理想的です。たとえば写真のようなカウンター収納の上などは最適。コンセントを設置し、市販のコード隠しグッズなども利用して、充電ステーションにできます。
A. カウンターの上や収納の内部を「充電ステーション」に決めましょう
携帯やデジカメ、携帯式充電器など、充電するアイテムが多い今の時代。まとめて充電できるコーナーをダイニングエリアにつくっておくと、料理や家事の合間に見える状態で充電できて理想的です。たとえば写真のようなカウンター収納の上などは最適。コンセントを設置し、市販のコード隠しグッズなども利用して、充電ステーションにできます。
こちらでは、カウンターの中を充電スペースとして確保。家族が多くても、全員分のスペースがしっかりとれそうです。
Q. 子供のランドセルや家族のバッグが置きっ放しになりがちです
A. 日常使いのものを少数だけ、ダイニング周辺の棚に
ランドセルが置きっ放し、という悩みは意外に多く聞きます。もちろん、子供部屋に置いてもいいのですが、ダイニング収納の一部にランドセルが入るくらいのオープン棚をつくるのも一案。ランドセル以外にも家族のバッグや、バッグやポケットの中身もかごの中にまとめて収納。写真のような壁面収納なら、棚の下の段をバッグやランドセル置き場として活用できます。家族一人一人の専用かごを置き、その中に荷物を入れれば、見た目もすっきり片付きます。
A. 日常使いのものを少数だけ、ダイニング周辺の棚に
ランドセルが置きっ放し、という悩みは意外に多く聞きます。もちろん、子供部屋に置いてもいいのですが、ダイニング収納の一部にランドセルが入るくらいのオープン棚をつくるのも一案。ランドセル以外にも家族のバッグや、バッグやポケットの中身もかごの中にまとめて収納。写真のような壁面収納なら、棚の下の段をバッグやランドセル置き場として活用できます。家族一人一人の専用かごを置き、その中に荷物を入れれば、見た目もすっきり片付きます。
Q. ダイニング収納の「見せる」と「隠す」のよいバランスを教えてください
A. 上はオープン、下はクローズの収納がおすすめ。細かく仕切れれば理想的
コレクションや写真などを飾りながらしっかり収納したいなら、写真のような壁面収納はいかがでしょう。上半分は飾る場所としてオープンに。その下に引き出しが10個もあり、最下部に広めの扉付き収納が。これなら、食器とその他の雑貨が共存しても整理しやすそう。オープン棚の仕切りにも工夫があり、自然に目線の向かうフォーカルポイントになっています。
A. 上はオープン、下はクローズの収納がおすすめ。細かく仕切れれば理想的
コレクションや写真などを飾りながらしっかり収納したいなら、写真のような壁面収納はいかがでしょう。上半分は飾る場所としてオープンに。その下に引き出しが10個もあり、最下部に広めの扉付き収納が。これなら、食器とその他の雑貨が共存しても整理しやすそう。オープン棚の仕切りにも工夫があり、自然に目線の向かうフォーカルポイントになっています。
ダイニングが狭くて壁面収納のスペースがとれないなら、キッチンカウンター下収納のダイニングに向いた側を活用しましょう。こちらのカウンターは、上の部分がオープン。日常使いの食器やよく使うレシピ本を置くのに最適です。下は引き戸の付いた収納。近くにテーブルや椅子がある狭い空間では、引き戸の方が開閉や物の出し入れが楽です。
こちらもあわせて
キッチンの「見せる収納」成功のポイント
こちらもあわせて
キッチンの「見せる収納」成功のポイント
Q. キッチンカウンター下を食器以外の収納にも使いたい場合の注意点は?
A. 収納するアイテムの種類、サイズに合わせてプランしましょう
カウンター下収納をプランする際には、入れたいアイテムの寸法を測って、無駄のない収納を目指しましょう。たとえばA4サイズのファイルや大きめの本を入れたいなら、カウンターの高さを考慮する必要があります。こちらは、手元が隠れるタイプのキッチンカウンターですが、ひとつ前の写真のようなフルフラットのキッチンカウンターよりも高さがあるので、収納スペースがより多くとれ、書類が2段分おさまります。この高さの差は意外に大きいので、例としてご紹介しました。
A. 収納するアイテムの種類、サイズに合わせてプランしましょう
カウンター下収納をプランする際には、入れたいアイテムの寸法を測って、無駄のない収納を目指しましょう。たとえばA4サイズのファイルや大きめの本を入れたいなら、カウンターの高さを考慮する必要があります。こちらは、手元が隠れるタイプのキッチンカウンターですが、ひとつ前の写真のようなフルフラットのキッチンカウンターよりも高さがあるので、収納スペースがより多くとれ、書類が2段分おさまります。この高さの差は意外に大きいので、例としてご紹介しました。
こちらのカウンター下収納は、ダイニングテーブルをぴったりと置くことを前提にデザインされたのでしょう。収納が両サイドにつき、高さもあるのでテーブルの上の部分にテーブルの幅分の引き出しをつけることも可能に。引き出しの下の収納スペースはテーブルで隠れてしまいますが、取扱説明書や見る頻度の少ない書類、普段は使わない季節用品を保管しておく場所にできます。
こちらもあわせて
LDKの主役になる、キッチンの表情豊かな「背中」に注目!
キッチンアイランドの設計について、考えるべき6つのポイントは?
こちらもあわせて
LDKの主役になる、キッチンの表情豊かな「背中」に注目!
キッチンアイランドの設計について、考えるべき6つのポイントは?
食事ができるスペースと収納キャビネットを組み合わせたカウンター。カウンター下にある、ノートパソコンを収めることのできる細い隙間にご注目。コーナーには書類などの収納もでき、カウンター上の一部がガラスケースになっていて、食器などのディスプレイもできます。
次の記事では、ダイニングにPCコーナーや子供の勉強コーナー、書類の置き場所をつくる場合についての収納のヒントをご紹介します。あわせて、ダイニング収納をプランする際の参考にしてください。
こちらもあわせて
ダイニングエリアにPCや勉強のコーナー、書類収納をつくるには?
家族が自然に集う、+αが魅力の「多機能LDK」
コメント募集中
ご感想をお聞かせください。
次の記事では、ダイニングにPCコーナーや子供の勉強コーナー、書類の置き場所をつくる場合についての収納のヒントをご紹介します。あわせて、ダイニング収納をプランする際の参考にしてください。
こちらもあわせて
ダイニングエリアにPCや勉強のコーナー、書類収納をつくるには?
家族が自然に集う、+αが魅力の「多機能LDK」
コメント募集中
ご感想をお聞かせください。
おすすめの記事
ライフスタイル
知っておきたい器づかいのコツ:料理をおいしく見せる器の色
文/進藤由美子
料理をおいしそうに見せる器って、どんな器でしょう? 家での食事をおいしく、楽しくする器の揃え方、使い方のコツを2回に分けてご紹介します。前編は、器の色について。
続きを読む
照明
住まいの印象を大きく変える、ダウンライトの使い方まとめ
文/藤間紗花
複数使うことで空間に陰影をつくり、スタイリッシュな印象を与えてくれるダウンライト。これまでご紹介した、ダウンライトの活用法についての記事を、まとめてお届けします。
続きを読む
ライフスタイル
秋から冬へ、人が集まる季節のおもてなしテーブルコーディネート30選
暖かい部屋で過ごすひとときがうれしい季節の到来です。仲間や家族と集まり語らう時間、楽しいホームパーティーの参考に、晩秋から冬にかけてのテーブルセッティングシーンをどうぞ!
続きを読む
片付け・収納・家事
ダイニングテーブルをモノ溜まりにしないための6つの改善策
ちょい置きしやすいダイニングテーブルの上。気がつくとモノが増えていませんか?モノが溜まってしまう理由と、すっきり使うための改善策をご紹介します!
続きを読む
インテリア
デスク周りに"見せ場"をつくり、お部屋をおしゃれに見せるコツ
リビングやダイニングでテレワークをしていると、仕事の資料でごちゃつくことも。デスクの壁の一部に視線を集める「フォーカルポイント」を作り、お部屋をすっきり見せましょう。
続きを読む
事例写真撮影のコツ
テーブルやダイニングのシーンを撮影するコツとは?
文/澤﨑信孝
初心者もすぐに上達するポイントがあるとしたら?そんな視点で解説した「テーブルコーディネートの撮影のコツ」をお届けします。
続きを読む
書斎・ホームオフィスの記事
ダイニングにパソコンや勉強のコーナー、書類収納をつくるには?
ダイニングテーブルでパソコン作業をする場合のスペースプラン、収納プランについての悩みと解決策をご紹介します。
続きを読む