涼をとるために手軽にできる10のアイデア
いよいよ夏本番。暑い夏を快適に過ごすために試してみたいアイデアをご紹介します。
高温多湿な日本の夏を心地よく暮らす秘訣は、温度と湿度のコントロールが鍵。実際の体感温度を下げたら今度は五感の涼をとり入れて、身も心も心地よく過ごしましょう。
帰宅してすぐの、閉め切った室内に充満した蒸し暑い空気を室外へ追い出すのに、扇風機が役立ちます。開け放った窓のほうに向けて扇風機を稼働させれば、内から外へ向けて空気が流れます。部屋の空気をある程度外へ追い出したら、冷房のスイッチをオン。扇風機をエアコンの下あたりに移動させて部屋の中心に向けて回せば、冷気が室内を循環します。エアコンの設定温度を高めにしても、涼しく感じられます。
扇風機とサーキュレーター、いずれもファンを回して風を起こすという原理は同じですが、風の性質に大きな違いがあります。扇風機が生み出すのは、届く距離が短くやさしい風。人の体に直接宛てて涼をとることを目的としているからです。一方、サーキュレーターが生む風は、真っ直ぐに遠くまで届く強い風。空気を攪拌するのを目的としています。
通常、冷たい空気は下、暖かい空気は上に移動します。温度の違いで上下2層に分かれた空気を均一にするには、サーキュレーターを使うといいでしょう。天井の高い家や、吹き抜けのような上下に広がりのある空間で使えば、上部にこもりがちな熱気が攪拌され、より一層効果を実感できるはずです。
寝苦しい夏の夜を快適にする、住宅と暮らしの知恵
通常、冷たい空気は下、暖かい空気は上に移動します。温度の違いで上下2層に分かれた空気を均一にするには、サーキュレーターを使うといいでしょう。天井の高い家や、吹き抜けのような上下に広がりのある空間で使えば、上部にこもりがちな熱気が攪拌され、より一層効果を実感できるはずです。
寝苦しい夏の夜を快適にする、住宅と暮らしの知恵
葦簾(よしず)や簾(すだれ)を活用する
日本では昔から使われてきた葦簾や簾。どちらも直射日光を避けながら風を通すという特徴があります。違いは、素材と設置方法。葦簾は葦、簾は細く割った竹を使って作られています。葦簾は家の外側の窓のある部分に立てかけて使用しますが、簾は窓辺に吊るして使用します。
立てかけて使う葦簾は、窓の高さの2〜3割ほど長いものを選びます。家の外側に設置するので、部屋の中に熱がこもりづらいというメリットがあります。葦簾に水をかければ、室内に入ってくる風の温度が2℃ほど下がり、涼をとれることができるのも大きな魅力といえるでしょう。
日本では昔から使われてきた葦簾や簾。どちらも直射日光を避けながら風を通すという特徴があります。違いは、素材と設置方法。葦簾は葦、簾は細く割った竹を使って作られています。葦簾は家の外側の窓のある部分に立てかけて使用しますが、簾は窓辺に吊るして使用します。
立てかけて使う葦簾は、窓の高さの2〜3割ほど長いものを選びます。家の外側に設置するので、部屋の中に熱がこもりづらいというメリットがあります。葦簾に水をかければ、室内に入ってくる風の温度が2℃ほど下がり、涼をとれることができるのも大きな魅力といえるでしょう。
簾は、軒先に吊るす外掛け、窓の内側に吊るす内掛けのいずれかの方法で取り付けます。伝統的な方法は外掛けですが、カーテンレールや突っ張り棒を利用すれば容易に取り付けることができる内掛けが手軽でオススメ。インテリアに和の落ち着いた雰囲気を取り入れることもでき、見た目にも涼しげです。
涼しさを呼ぶ、日本の夏の風物詩17選
涼しさを呼ぶ、日本の夏の風物詩17選
洋風の家なら、オーニングを選んでみてはいかがでしょう。オーニングは葦簾や簾と同じように、窓の外で日差しを遮ります。テント生地なので、バリエーション豊富な色や柄の中から家の外観に合うものを選べる楽しみがあります。庇は、日差しの角度に合わせて長さを変えることができます。
窓のほか、ウッドデッキに取り付けるのもおすすめ。ウッドデッキに日光が直接当たると、素足をつけるのがためらわれるほど表面の温度が上昇することも。オーニングで日差しをコントロールすることは、ウッドデッキの居心地の良さにも繋がるのです。
オーニングの写真をもっと見る
窓のほか、ウッドデッキに取り付けるのもおすすめ。ウッドデッキに日光が直接当たると、素足をつけるのがためらわれるほど表面の温度が上昇することも。オーニングで日差しをコントロールすることは、ウッドデッキの居心地の良さにも繋がるのです。
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水回りから湿度を除去する
不快指数が気温と湿度で導き出されていることをご存知ですか? 日本の夏が不快なのは、単に暑さのせいではありません。湿度の高さも大きく影響しています。
空間の湿度を上げる原因となる湿気が多く生じる場所は、キッチンとバスルームが挙げられます。2つの場所から湿気をスピーディに取り除けば、家の中の湿度の軽減に繋がります。キッチンなら、煮炊きの際にはしっかり換気を。入浴後には浴槽内や壁の水滴を拭き取って、湿気を減らすように心がけると快適に保てます。
不快指数が気温と湿度で導き出されていることをご存知ですか? 日本の夏が不快なのは、単に暑さのせいではありません。湿度の高さも大きく影響しています。
空間の湿度を上げる原因となる湿気が多く生じる場所は、キッチンとバスルームが挙げられます。2つの場所から湿気をスピーディに取り除けば、家の中の湿度の軽減に繋がります。キッチンなら、煮炊きの際にはしっかり換気を。入浴後には浴槽内や壁の水滴を拭き取って、湿気を減らすように心がけると快適に保てます。
グリーンを育てる
庭やベランダでグリーンを育てるのも効果的。植木を植えれば木陰ができて、家の中に入ってくる日光の量を減らすことができるので涼しくなります。庭に木を植えるのなら、落葉樹がおすすめ。夏は青々と茂る葉が日差しを適度に遮り、落葉する冬は太陽の温もりを家のなかに導いてくれます。
暑さ対策の定番、グリーンカーテンとつる植物の基礎知識
庭やベランダでグリーンを育てるのも効果的。植木を植えれば木陰ができて、家の中に入ってくる日光の量を減らすことができるので涼しくなります。庭に木を植えるのなら、落葉樹がおすすめ。夏は青々と茂る葉が日差しを適度に遮り、落葉する冬は太陽の温もりを家のなかに導いてくれます。
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インテリアにブルーを取り入れる
色が人間の体感温度に影響することをご存知ですか? 冷たさを感じさせる寒色系の色は、体感温度を3℃ほど下げると言われています。暑い夏こそ、利用しない手はありません。涼しさや爽やかさをイメージさせるブルーが部屋の中にあるだけでとても涼しげです。
インテリアの専門家を探す
色が人間の体感温度に影響することをご存知ですか? 冷たさを感じさせる寒色系の色は、体感温度を3℃ほど下げると言われています。暑い夏こそ、利用しない手はありません。涼しさや爽やかさをイメージさせるブルーが部屋の中にあるだけでとても涼しげです。
インテリアの専門家を探す
ガラス雑貨をディスプレイ
陶器の花瓶をガラス製に変えるなど、インテリアにガラス素材のアイテムをプラスして涼を感じさせる演出しましょう。
肝心なのは、ガラスの持つ透明感。埃がついたり曇ったときには、手入れを欠かさずに。中性洗剤を使ってスポンジで洗ったらしっかりすすいで、毛羽立ちの少ないリネンやマイクロファイバー素材のクロスでしっかり水分を拭き取ります。色をブルーやグリーン、クリアーでまとめると、さらに涼しげに映ります。
透明のガラス花瓶で楽しむ、アレンジ27選
陶器の花瓶をガラス製に変えるなど、インテリアにガラス素材のアイテムをプラスして涼を感じさせる演出しましょう。
肝心なのは、ガラスの持つ透明感。埃がついたり曇ったときには、手入れを欠かさずに。中性洗剤を使ってスポンジで洗ったらしっかりすすいで、毛羽立ちの少ないリネンやマイクロファイバー素材のクロスでしっかり水分を拭き取ります。色をブルーやグリーン、クリアーでまとめると、さらに涼しげに映ります。
透明のガラス花瓶で楽しむ、アレンジ27選
ファブリックを変える
カーテンやソファカバー、ベッドカバーなど、面積の広いファブリックの色を寒色系に衣替えしてみましょう。カーテンを薄手の素材に。白や青といった寒色系の色を選ぶとより涼感を感じられます。
遮熱性能のある生地で作られているカーテンもあります。レースタイプなら、光を透過しながら遮熱をすることができます。機能を重視するなら、厚地タイプの遮熱カーテンを選んでもいいでしょう。ただし、光もシャットダウンしてしまうので、日中部屋の中が真っ暗になってしまいます。
カーテンやソファカバー、ベッドカバーなど、面積の広いファブリックの色を寒色系に衣替えしてみましょう。カーテンを薄手の素材に。白や青といった寒色系の色を選ぶとより涼感を感じられます。
遮熱性能のある生地で作られているカーテンもあります。レースタイプなら、光を透過しながら遮熱をすることができます。機能を重視するなら、厚地タイプの遮熱カーテンを選んでもいいでしょう。ただし、光もシャットダウンしてしまうので、日中部屋の中が真っ暗になってしまいます。
ソファーカバーなど肌に直接触れるカバー類は、吸湿、発散性に優れた麻や綿を選ぶと気持ちよく過ごせます。クッションカバーやテーブルセンターなどインテリアのアクセントとなる小物を寒色系の色でコーディネートするといいでしょう。
ファブリックづかいで実現する、夏の涼しいインテリア
ファブリックづかいで実現する、夏の涼しいインテリア
高森畳工店|横綱 国産(熊本)
ラグやマットを、い草で作られている花ござやマット、置き畳に替えてみては? 多湿のときには湿気を吸収し、乾燥すると発散するい草は、高温多湿な日本の夏にぴったりの素材。い草の独特の香りには、フィトンチッドのほか、バニラエッセンスに含まれる香り成分であるバニリンが含まれており、高いリラックス効果が得られます。
庭に水辺を作って涼感を演出
庭に水辺があると、涼感がアップします。本格的な池を作るとなると大がかりですが、水を張った大きめの鉢の中にメダカや水草を入れて育て、自然環境を再現するビオトープなら比較的手軽に始めることができます。
生態系ができあがった後は、さほど手を加えなくても維持できます。といっても、暑さが厳しい夏は水温管理をしっかりとすることが鉄則。風通しのいい場所に設置し、日中は葦簾や簾をかけるなどの配慮を欠かさずに。
涼しさ満点。水を庭に取り入れる
庭に水辺があると、涼感がアップします。本格的な池を作るとなると大がかりですが、水を張った大きめの鉢の中にメダカや水草を入れて育て、自然環境を再現するビオトープなら比較的手軽に始めることができます。
生態系ができあがった後は、さほど手を加えなくても維持できます。といっても、暑さが厳しい夏は水温管理をしっかりとすることが鉄則。風通しのいい場所に設置し、日中は葦簾や簾をかけるなどの配慮を欠かさずに。
涼しさ満点。水を庭に取り入れる
風鈴の音で涼を感じる
音で涼を感じさせてくれる風鈴は、日本の夏を象徴する存在のひとつ。蒸し暑い日に聴こえてくる風鈴の、チリンチリンという音の自然にゆらぐリズムが、暑さを心地よくやわらげてくれます。
江戸時代以前は青銅製だった風鈴ですが、江戸時代に入るとガラス製のものが誕生。現在では、陶磁器や鉄、竹炭で作られているものもあります。どれも美しい音を奏でますが、見た目からの涼も求めるのなら、ガラスや陶磁器のものを選ぶといいでしょう。
音で涼を感じさせてくれる風鈴は、日本の夏を象徴する存在のひとつ。蒸し暑い日に聴こえてくる風鈴の、チリンチリンという音の自然にゆらぐリズムが、暑さを心地よくやわらげてくれます。
江戸時代以前は青銅製だった風鈴ですが、江戸時代に入るとガラス製のものが誕生。現在では、陶磁器や鉄、竹炭で作られているものもあります。どれも美しい音を奏でますが、見た目からの涼も求めるのなら、ガラスや陶磁器のものを選ぶといいでしょう。
打ち水をする
夏の夕立のあとの涼しさは格別。これと同じ現象を起こすのが、打ち水です。太陽の熱で熱くなった地面に水を撒くと、その水が蒸発するときに地面から熱を奪います。また、温度が下がると気圧の差が生まれるので風が生まれ、涼をとることができます。
風の入り口となる玄関や庭先に水をまくのが効果的。マンションならベランダにまくといいでしょう。気温が高くなる日中は、まいた水があっという間に蒸発してしまうため、さほど気温が下がらないうえ、湿気が上がってしまいます。水をまくなら、朝と夕方が効果的。特に夕方の打ち水をしておくと、夜、家の中に入ってくる風の涼しさが違います。
京町家や坪庭に学ぶ、夏を涼しく過ごすための工夫
夏の夕立のあとの涼しさは格別。これと同じ現象を起こすのが、打ち水です。太陽の熱で熱くなった地面に水を撒くと、その水が蒸発するときに地面から熱を奪います。また、温度が下がると気圧の差が生まれるので風が生まれ、涼をとることができます。
風の入り口となる玄関や庭先に水をまくのが効果的。マンションならベランダにまくといいでしょう。気温が高くなる日中は、まいた水があっという間に蒸発してしまうため、さほど気温が下がらないうえ、湿気が上がってしまいます。水をまくなら、朝と夕方が効果的。特に夕方の打ち水をしておくと、夜、家の中に入ってくる風の涼しさが違います。
京町家や坪庭に学ぶ、夏を涼しく過ごすための工夫
朝や夕方など、比較的気温が低い時間帯に、窓や扉を開けて外の空気を取り入れてみましょう。できるだけ対面する窓や扉を2ヵ所以上開ければ風の通り道ができて、空気の流れを実感できます。
風が体に当たると体感温度が下がり、涼しく感じられます。また、湿度が高いと実際の気温よりも暑く感じられますが、空気が流れることにより湿度が下がるため、快適さを取り戻せます。