色とアートがいっぱい、イタリア人女性建築家の自邸を拝見!
「私にとって、建築はアート」と話す、イタリア人女性建築家、テレザ・サペイさん。スペイン、マドリードに暮らす彼女の、アーティスティックな美しい家を取材しました。
Tachy Mora
2017年6月26日
「私自身と同じように、私の家も完ぺきではありません。私の世界へようこそ」と、建築家のテレサ・サペイさんは言う。さまざまなアイデアについて、言葉少なながら、ユーモアとアイロニーを交えて語るサペイさん。そのアプローチは、彼女の生活やデザインにも通じているようだ。彼女の個性は、名作家具や選りすぐりのアートが詰まった住まいのすみずみにまで表れている。サペイさんにとって、このアパートメントはインテリアデザインのプロジェクトではなく、生きることについてのプロジェクトなのだ。
Photos by Javier Bravo
どんなHouzz?
住まい手:建築家のテレザ・サペイさん
所在地:スペイン、マドリッド都心
規模:延床面積142平方メートル
注目ポイント:Houzzスペイン版で制作したビデオ(スペイン語)でも、この住まいについて紹介しています。
自分はノマドだ、と言うサペイさん。マドリッドで暮らして25年になるが、その間に5回引っ越しており、6回目の引っ越しがないとも限らないと言う。現在は、マドリッドの真ん中に広がる緑の空間、レティーロ公園を見下ろすアパートメントの上階に暮らしている。
「マドリッドじゅうでいちばん眺めの良い木のてっぺんに巣をつくったような気分ですね。周囲にはレティーロ公園が海のように広がっています。木のこずえが波のように移り変わって、緑色のときもあれば、オレンジ、濃い赤、茶色になったり。1日のうちでも、光の加減によって変化します。魔法みたいですね」と、イタリア生まれの建築家、サペイさんは言う。写真は、チャールズ&レイ・イームズのデザインで〈ヴィトラ〉から販売されているラウンジチェア《ラ・シェーズ》に座るサペイさん。
どんなHouzz?
住まい手:建築家のテレザ・サペイさん
所在地:スペイン、マドリッド都心
規模:延床面積142平方メートル
注目ポイント:Houzzスペイン版で制作したビデオ(スペイン語)でも、この住まいについて紹介しています。
自分はノマドだ、と言うサペイさん。マドリッドで暮らして25年になるが、その間に5回引っ越しており、6回目の引っ越しがないとも限らないと言う。現在は、マドリッドの真ん中に広がる緑の空間、レティーロ公園を見下ろすアパートメントの上階に暮らしている。
「マドリッドじゅうでいちばん眺めの良い木のてっぺんに巣をつくったような気分ですね。周囲にはレティーロ公園が海のように広がっています。木のこずえが波のように移り変わって、緑色のときもあれば、オレンジ、濃い赤、茶色になったり。1日のうちでも、光の加減によって変化します。魔法みたいですね」と、イタリア生まれの建築家、サペイさんは言う。写真は、チャールズ&レイ・イームズのデザインで〈ヴィトラ〉から販売されているラウンジチェア《ラ・シェーズ》に座るサペイさん。
アパートメントに入って最初に見えるのはダイニングエリア。この家のエクレクティックなスタイルがよく表れており、パントンチェアやフォルナセッティの花瓶、アート作品(サペイさんが制作したものもある)などが彩っている。建設中のビルの写真はアイトール・オルティスの作品で、壁のネオンサインはサペイさん自身によるもの。「この家のスタイルは、建築家でもデコレーターでもインテリアデザイナーでもない、テレザ・サペイ個人のスタイルです。『これは私の家ではなく、私の世界』というネオンのメッセージには、その意味が込められているんです」とサペイさんは語る。
「私の出身地は、カルロ・モリーノやフォルナセッティの町、トリノです。トリノのものがなくては生きていけません。私が小さいころ、トリノの両親の家に、当時はまだ有名になっていなかったフォルナセッティがときどきディナーに来ていました。自分が描いた作品をお土産に持ってきてくれましたね」とサペイさんは言う。こちらが、テーブルの上に置かれているフォルナセッティの花瓶。
「ラグやテーブル、絵画など、家族から受け継いだものがたくさんあります。返品アイテムもありますね。クライアントが気に入らなかったものが戻ってきたのを、私が使っているんです。そのほかは、長年のあいだに私が買い集めたもの。ここは、デザインしてつくった家というよりも、私が持っている好きなものを置いた、寄せ集めの家といったところです」。
「ラグやテーブル、絵画など、家族から受け継いだものがたくさんあります。返品アイテムもありますね。クライアントが気に入らなかったものが戻ってきたのを、私が使っているんです。そのほかは、長年のあいだに私が買い集めたもの。ここは、デザインしてつくった家というよりも、私が持っている好きなものを置いた、寄せ集めの家といったところです」。
「アートが大好き。アートはエネルギーをくれます。私をバッテリーのように充電してくれるんです。何かデザインするときには、まずアーティスティックな観点から取り組むことが多いですね」とサペイさんは言う。ダイニングテーブル(上の写真)には手のデザインを取り入れ、センターピースには花を飾っている。花も、サペイさんの大好きなもののひとつだ。
「この家と出会ったのは、たまたまこの建物に住んでいる友人から、だれか引っ越していったという話を聞いて、管理人に電話したのがきっかけでした。初めてアパートメントの中を見たときは、最高の状態とは言えませんでしたが、眺めとロケーションの良さにひと目ぼれしたんです。そこで、リノベーションの許可を取ることにしました」とサペイさんは言う。
「エレガントでかなりブルジョワ風で、マスキュリンな部屋でしたね。前に住んでいたのは、奥さんを亡くしたひとり身の男性で、たくさんの古いアートに囲まれて暮らしていたんです。アパートメント全体がグレーに塗られ、モールディングやカーペットが使われていましたが、それをフェミニンでセクシーな雰囲気のインテリアに変身させました」とサペイさんは言う。「私がつくったのは、白い箱。眺めのいい部屋だから、中ではなく外に目が行かなくてはね。前の住人が残していったものはすべて処分して、私の思い入れのあるアイテムを詰め込みました」。
リビング内のこちらのエリアには、ミース・ファン・デル・ローエがデザインした《バルセロナ・チェア》と、アッキーレ・カスティリオーニがデザインした名作ランプ《アルコ》が置かれている。壁のライトボックスにはジュリアン・オピーのビデオアートが流れ、ソファに置かれた空気で膨らませるカラフルなヘビはニキ・ド・サンファルの作品だ。
リビング内のこちらのエリアには、ミース・ファン・デル・ローエがデザインした《バルセロナ・チェア》と、アッキーレ・カスティリオーニがデザインした名作ランプ《アルコ》が置かれている。壁のライトボックスにはジュリアン・オピーのビデオアートが流れ、ソファに置かれた空気で膨らませるカラフルなヘビはニキ・ド・サンファルの作品だ。
こちらはプランターで、サペイさんがスペインのメーカー〈ボンドム〉のためにデザインしたコレクション《アダン》のひとつ。ダイニングテーブルに置いて、ペン立てとして使っている。
リビングのこちらのコーナーにあるサイドテーブルとラグは、家族に受け継がれてきたもの。ステレオの上の壁に飾られたアートは宮島達男の作品。フラワーアレンジメントが、ナチュラルな質感を空間にプラスしている。
「25歳までトリノに住んでいて、それからフランス、スペインに移り、スペインに27年間住んでいます。自分は地中海人だ、と感じますね。私はスペイン人でもイタリア人でもなく、もともと家族はフランスのコートダジュール出身で、私はパリで学校に通っていたこともあるので、フランス人という意識が強いんです。ときどき文化的に、ちょっと自分が場違いに思えることもあるんですが、とくに気になりません」とサペイさんは言う。
「私の創造活動には、こういった影響がすべて含まれています。私のプロジェクトは、フランス的に洗練されているし、目に見えないディテールにまでとことんこだわるのはまさにイタリア的。そしてパワフルなところはとてもスペイン的です」とサペイさんは語る。「エネルギッシュに、大胆な実験精神で大きなオブジェを扱うことも、スペインで暮らしていたころに吸収したものです」。
「25歳までトリノに住んでいて、それからフランス、スペインに移り、スペインに27年間住んでいます。自分は地中海人だ、と感じますね。私はスペイン人でもイタリア人でもなく、もともと家族はフランスのコートダジュール出身で、私はパリで学校に通っていたこともあるので、フランス人という意識が強いんです。ときどき文化的に、ちょっと自分が場違いに思えることもあるんですが、とくに気になりません」とサペイさんは言う。
「私の創造活動には、こういった影響がすべて含まれています。私のプロジェクトは、フランス的に洗練されているし、目に見えないディテールにまでとことんこだわるのはまさにイタリア的。そしてパワフルなところはとてもスペイン的です」とサペイさんは語る。「エネルギッシュに、大胆な実験精神で大きなオブジェを扱うことも、スペインで暮らしていたころに吸収したものです」。
この部屋のもうひとつのコーナーには、アンディ・ウォーホルによるマリリン・モンローのシルクスクリーン版画が飾られている。クラシカルなチェストの上には〈リヤドロ〉の白い花瓶。チェストの隣には、《アダン》コレクションのスツールの上に、ジャスパー・モリソンが〈フロス〉のためにデザインした《グローボール》ランプが載っている。
「空調の吹き出し口はごく普通のものだったんですが、私の美意識と空間ヴィジョンは空調ダクトにまで及びます。倉庫を思わせるような格子の吹き出し口なんて耐えられません。私にとってはソファや絵画などと同じくらい重要なところですから、取り替えました。」その結果が、宇宙時代的なデザインのこちら。
こちらのコーナーも、エクレクティックなディスプレイになっている。クラシカルな書き物机にエジプト産のアラバスターの花瓶、そして壁には家族から受け継いだ絵画とピエモンテ産のバロック様式の燭台が飾られている。
引き戸を閉めれば、左のリビングエリアと、廊下につながる小さなデスクスペースとを仕切ることができる。
サペイさんがこの小さなデスクを使うことはあまりない。「住まいは変化してきました。もう仕事場や書斎は必要とされていないんです。家のどこにいてもタブレットで仕事ができますからね。私も、ソファに横になって仕事をすることがよくあります」。
サペイさんがこの小さなデスクを使うことはあまりない。「住まいは変化してきました。もう仕事場や書斎は必要とされていないんです。家のどこにいてもタブレットで仕事ができますからね。私も、ソファに横になって仕事をすることがよくあります」。
「エントランスホールも、いまでは無用なスペースになっています」とサペイさんは言う。「エントランスホールに床面積を使うよりも、リビングルームなどの部屋に直接入るスタイルのほうが好まれていますね。同じように、私が現在デザインしている家では、大半のホームオーナーがキッチンとリビングルームのあいだをまったく仕切らないスタイルを選んでいます。300平方メートルのアパートメントでもそうなんですから、単に面積の問題だけではありません。」
この小部屋の反対側、レティーロ公園を望むバルコニーの近くには、サペイさんが〈ボンドム〉のためにデザインした花瓶《ケミスチューブズ》が飾られている。「大胆な実験精神で大きなオブジェを扱う」というのは、まさにこのような作品のことだろう。背の高い花瓶の後ろにあるのは、バウハウスの図形からインスピレーションを受けたサペイさんのアート作品だ。
この小部屋の反対側、レティーロ公園を望むバルコニーの近くには、サペイさんが〈ボンドム〉のためにデザインした花瓶《ケミスチューブズ》が飾られている。「大胆な実験精神で大きなオブジェを扱う」というのは、まさにこのような作品のことだろう。背の高い花瓶の後ろにあるのは、バウハウスの図形からインスピレーションを受けたサペイさんのアート作品だ。
テレザ・サペイのデザインの特徴を、彼女自身の言葉で表現してくれた。「オリジナリティ、アイロニー、色彩。常に、時代にとらわれないこと。私は自分のことを、典型的なアヴァンギャルドなデザイナーだと思っています。いつももっと遠くへ、時代の先へと向かっていますが、完成するのは、良いスーツみたいに決して時代遅れにならないものです。」
昔のシャンデリアをアップデートしたようなベネチアングラスのシャンデリアは、家族に受け継がれているもの。
昔のシャンデリアをアップデートしたようなベネチアングラスのシャンデリアは、家族に受け継がれているもの。
エントランスから、廊下が中庭に面した部屋のほうへと伸びている。地球儀のようなオブジェには、土台の内部にバーキャビネットが造り付けられている。これもサペイさんの作品だ。
「私は建築家ですが、アーティストとしての意識があり、だから創造するんです。クリエイティビティと創作活動は、私にとってなくてはならないもの。発明し、解決し、創り、見て、さらに前進し、それを楽しむこと。その過程で、発見するものもあります。それらすべてが、オブジェや空間、プロジェクト、あるいは人生そのものに表れてきます」とサペイさんは語る。
「私は建築家ですが、アーティストとしての意識があり、だから創造するんです。クリエイティビティと創作活動は、私にとってなくてはならないもの。発明し、解決し、創り、見て、さらに前進し、それを楽しむこと。その過程で、発見するものもあります。それらすべてが、オブジェや空間、プロジェクト、あるいは人生そのものに表れてきます」とサペイさんは語る。
廊下に沿って進むと、最初の部屋はキッチン。機能性を重視してデザインされた空間だ。黄色いバックスプラッシュ、ジオメトリックなパターンが描かれた天井、オーバーサイズのレンジフードで楽しさも演出している。
こちらも遊び心が感じられるのが、マドリッドのエル・ラストロ(フリーマーケット)で手に入れたドアストッパー人形。トイレのふたを押さえているように見える。
バスルームは家の中でもとくに明るいところにあるので、サペイさんはここをミニショールームのようにデコレーションしている。本や、古いブラシや香水のコレクションが棚に並ぶ。
「バッグと靴には目がないんです」と言うサペイさん。「プラダの靴が大好き。伝統的な美しさのなかに、モダンさを絶妙に取り入れた、決して古くなることのないデザインです。それから、お花と香水も大好きです。お気に入りの香水は〈フレデリック・マル〉の〈ノワール・エピス〉。仕事をしているときの私と同じで、ユニセックスな香水です。」実際、靴はたくさん持っているようだ。「ちょっと変わった癖がいろいろあって、たとえば、なぜだか分からないけどストッキングをたくさん買ってしまうんです。それからチョコレートを毎日食べるのと、シャンパンは中毒と言ってもいいですね!」
ベッドルームへの廊下には、オブジェがたくさん飾られている。かなりの数のクリスタルのコレクションや、アート本がいっぱいに並んだ棚。ジョナサン・アドラーのセラミックボウルのうしろにある2点は、ミゲル・シュヴァリエの作品だ。
「インスピレーションを受けるアーティストは、数えきれません。ダニエル・ビュラン、ソル・ルウィット、アニッシュ・カプーア、マウリツィオ・カテラン、アリギエロ・ボエッティ、ダミアン・ハースト、ジェフ・クーンズなどが私の崇拝するアーティストですが、彼らの作品がうちにあるとも限りません。でも、間違いなく私の頭の中には入っているから、私の解釈をとおして、デザインする空間に彼らの作品が反映されることはあり得るでしょうね」。
「インスピレーションを受けるアーティストは、数えきれません。ダニエル・ビュラン、ソル・ルウィット、アニッシュ・カプーア、マウリツィオ・カテラン、アリギエロ・ボエッティ、ダミアン・ハースト、ジェフ・クーンズなどが私の崇拝するアーティストですが、彼らの作品がうちにあるとも限りません。でも、間違いなく私の頭の中には入っているから、私の解釈をとおして、デザインする空間に彼らの作品が反映されることはあり得るでしょうね」。
「同時代の建築家として尊敬する人たちといえば、ノーマン・フォスター、ジャン・ヌーヴェル、ヘルツォーク&ド・ムーロン、アルヴァロ・シザ。それから、ソウト・デ・モウラはとてもエレガントだと思います。エレガントでありながら肉感的な魅力もあるポルトガル派の建築には強く惹かれます。同時に、古典派の建築も大好きですね。たとえばアンドレア・パラディオ。伝統的な建築を知らなければモダンな建築もつくれない、というのが私の考えです」。
廊下の突き当たりにあるのは、こちらの読書スポット。ここから残る一室、サペイさんの寝室に入る。明るく居心地のよい空間に、アルネ・ヤコブセンの《エッグチェア》と、サペイさんが〈マスターズ・オブ・リネン〉とコラボレーション制作したインパクトのあるオレンジの特大ペンダントランプがあしらわれている。棚にはアートやデザイン関連の本が並ぶ。
廊下の突き当たりにあるのは、こちらの読書スポット。ここから残る一室、サペイさんの寝室に入る。明るく居心地のよい空間に、アルネ・ヤコブセンの《エッグチェア》と、サペイさんが〈マスターズ・オブ・リネン〉とコラボレーション制作したインパクトのあるオレンジの特大ペンダントランプがあしらわれている。棚にはアートやデザイン関連の本が並ぶ。
寝室は、シンプルで機能的だ。名前のイニシャルを刺繍したシーツ、サペイさんがデザインしたイエローの折り畳み式スクリーンなど、特別なディテールがたくさんある。そして、ミロのリトグラフはこの家のなかでもいちばんの宝物かもしれない。
手掛けた仕事はみんなと共有したいと考えるサペイさん。「私がいちばん知られているは、マドリッドのホテル〈プエルタ・アメリカ〉のパーキングガレージのプロジェクトでしょうね。私にとっても、デザイン界にとっても、これは転換点だったと思っています。でも、私は住宅の設計やデザインもしているのですが、そういった仕事ではあまり知られていません。守秘義務があって、あまり外に見せられないということもあるのですが・・・。それから、セラーノ通りのクリスマスイルミネーションのような、だれも私が担当したとは気づかないごく小規模なプロジェクトもありますね」。
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手掛けた仕事はみんなと共有したいと考えるサペイさん。「私がいちばん知られているは、マドリッドのホテル〈プエルタ・アメリカ〉のパーキングガレージのプロジェクトでしょうね。私にとっても、デザイン界にとっても、これは転換点だったと思っています。でも、私は住宅の設計やデザインもしているのですが、そういった仕事ではあまり知られていません。守秘義務があって、あまり外に見せられないということもあるのですが・・・。それから、セラーノ通りのクリスマスイルミネーションのような、だれも私が担当したとは気づかないごく小規模なプロジェクトもありますね」。
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「私にとって、建築はアート」とお話になるテレサ・サペイさんの考え方に共感します。
私もインテリアデザイナーという職業をしておりますが、「私にとって、人生はアート」です。
私の信条は全てのモノは「ディテールとバランスと色」で物事の好き嫌いを判断基準にしております。
特にモノ以外で一番デザインすることが「ボディーデザイン」。
古来、日本には「健全な肉体に健全な精神が宿る」と言われるように万物霊長の生き物で個体をデザインできるのは人間だけですからね!
今回のテレサ・サペイ氏の住宅の感性はイタリア人ならではのバランス感覚です。日本人でもこのような感性を持っている方は数人いるかいないか・・・感性とは環境から作られるものですから決して勉強をして得られるものではないと思います。
余談になりますが、日本という国は古来より「舶来意識」が強く~外国で修業したとか勉強をしたとかと言うと特に「特別な人」扱いをする国民ではないかと思います。
例えば、目に余る業界と言えば「食」の世界では、たかだか5年とか10年とかフレンチのお店で修業をして帰国後、高級な給料を得て得意になっている輩の多いことか・・・
ちなみに、本来のフレンチのシェフというものはその国の食事を最低でも30年以上経験しなくては理解できないものなんです。
その意味をお分かりになるシェフは殆どおりませんね?
答えは簡単なことです・・・・「舌、本来の味覚を変える事なんです」
味噌、醤油で育った日本人が、異国のバターソースの国民食を理解できるには「舌」全体の味覚を変えなければと言うことです!!!