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夏の元気をつくる、スパイス活用レシピと使い切り方法
クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンヌペッパー……夏の料理をおいしくするスパイスを使った簡単レシピをお届けします。
エリオットゆかり
2017年7月6日
暑い季節、落ち込みがちな食欲を増進してくれる頼もしい味方、スパイス。料理に少し加えるだけで、劇的に味と香りが変化します。スパイスには体によい効果がたくさんあるので、ぜひ使い方をマスターして積極的に日常の食卓に取り入れましょう。今回はスパイスを使った簡単な料理と、料理以外にも使えるアイデアや使い切りのコツも含めてご紹介します。
一目瞭然、見渡せるスパイスラック
料理研究家のお仕事は、日々おいしい料理を考えること。食材の組み合わせ、味つけ、食感、すべてのバランスを考えて、頭の中で組み合わせていきます。海外在住のためか和食を食べたいと思うことも多く、実際よく作りますが、同時にイギリスのお店で見かける種類豊富なスパイスにも興味津々。家には一目で何が入っているかわかるスパイスラックを、戸棚の内側に造り付けています。扉を開いた瞬間、目に入るこのカラフルなシーンが、ワクワクと料理を楽しむための私のスイッチです。
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にんにくとコリアンダーのパウダーを日常使い
スパイス名が並ぶパッケージは、見ているだけでなんとなく心浮き立つものがあります。よく使うのは左の2つ、「パクチー」と「にんにく」のパウダー。
パクチーは英語でコリアンダー。コリアンダーパウダーにはデトックス作用(解毒効果)があるといわれています。コリアンダーシードをパウダー状にしたこのスパイスは、生のパクチーの葉とはまったく違う香りで驚きます。パクチーが苦手な人でも抵抗なく食べられる味なのです。カレーに加えたり、普通の野菜スープに加えたりするだけで、さわやかな味になります。
にんにくパウダーは、炒め物や唐揚げの漬け込みだれなどに使うのに手軽で便利です。生のにんにくの香りが強すぎて苦手という方にもおすすめです。
右は今年の春に日本で、ある方からいただいた桜風味の砂糖。日本らしいパッケージがとても可愛くて、見るたびににっこりしています。
スパイス名が並ぶパッケージは、見ているだけでなんとなく心浮き立つものがあります。よく使うのは左の2つ、「パクチー」と「にんにく」のパウダー。
パクチーは英語でコリアンダー。コリアンダーパウダーにはデトックス作用(解毒効果)があるといわれています。コリアンダーシードをパウダー状にしたこのスパイスは、生のパクチーの葉とはまったく違う香りで驚きます。パクチーが苦手な人でも抵抗なく食べられる味なのです。カレーに加えたり、普通の野菜スープに加えたりするだけで、さわやかな味になります。
にんにくパウダーは、炒め物や唐揚げの漬け込みだれなどに使うのに手軽で便利です。生のにんにくの香りが強すぎて苦手という方にもおすすめです。
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詰め替えパッケージからもどんどん使う
写真は詰め替え用のスパイスですが、箱が意外に素敵で、瓶に移さずこのまま使ったりもします。ただし香りが飛びやすいので、瓶に移し替えない場合は早く使い切ることがお約束です。
こちらはイギリスの〈ウェイトローズ〉という高級スーパーの自社ブランドのスパイス。すべてオーガニックです。パッケージのフォントやスタイリッシュな雰囲気が最近のイギリスの食文化の変化を象徴しています。
写真は詰め替え用のスパイスですが、箱が意外に素敵で、瓶に移さずこのまま使ったりもします。ただし香りが飛びやすいので、瓶に移し替えない場合は早く使い切ることがお約束です。
こちらはイギリスの〈ウェイトローズ〉という高級スーパーの自社ブランドのスパイス。すべてオーガニックです。パッケージのフォントやスタイリッシュな雰囲気が最近のイギリスの食文化の変化を象徴しています。
「スタータースパイス」、クミンシードの使い方
クミンシードというスパイスを使って、簡単な料理を作ってみました。パウダー状のものもありますが、種の状態で売っているクミンシードは特におすすめです。乾煎りしたり、油で炒めたりすると、とてもよい香りが立ってきます。ミネラルも豊富で抗酸化物質も含まれているので、アンチエイジング効果があるそうです。
クミンは基本的に「スタータースパイス」と呼ばれ、料理の最初の香りづけに使います。油にクミンを入れて香りを立たせ、その後、野菜や肉などの食材を加えて一緒に炒めます。これに塩やこしょうで味をつけるだけで、異国の味に変身です。
クミンシードというスパイスを使って、簡単な料理を作ってみました。パウダー状のものもありますが、種の状態で売っているクミンシードは特におすすめです。乾煎りしたり、油で炒めたりすると、とてもよい香りが立ってきます。ミネラルも豊富で抗酸化物質も含まれているので、アンチエイジング効果があるそうです。
クミンは基本的に「スタータースパイス」と呼ばれ、料理の最初の香りづけに使います。油にクミンを入れて香りを立たせ、その後、野菜や肉などの食材を加えて一緒に炒めます。これに塩やこしょうで味をつけるだけで、異国の味に変身です。
海老とにんにくの芽のクミン塩炒め
シンプルな材料だけに、クミンの香りが引き立ちます。ビールにぴったりです。
材料(2人分)
小海老 50g
にんにくの芽 100g
ごま油 大さじ2
クミンシード 小さじ1/2
塩 3つまみ(好みで調節)
作り方
1. 小海老は殻と背わたを取り除き、大きければ適度な大きさに切る。にんにくの芽は4〜5cmほどの長さに切る。
2. フライパンにごま油を熱し、クミンシードを加えて中火で香りを立たせ、その中に小海老、にんにくの芽を加えて炒める。
3. 塩で味をととのえて器に盛り付ける。
シンプルな材料だけに、クミンの香りが引き立ちます。ビールにぴったりです。
材料(2人分)
小海老 50g
にんにくの芽 100g
ごま油 大さじ2
クミンシード 小さじ1/2
塩 3つまみ(好みで調節)
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3. 塩で味をととのえて器に盛り付ける。
乾燥ハーブミックスとカイエンヌペッパーは重宝
夏といえばバーベキュー! スパイスで味をつけたチキンは、きっとその日のテーブルの主役になるはずです。
この料理の風味付けのキモになるのは、乾燥ハーブミックス、コリアンダーパウダー、カイエンヌペッパーです。スパイスをうまく組み合わせると、さらにオリジナリティの高い仕上がりになります。お好みの味を見つけてください。
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スパイシー・バーベキューチキン
簡単でおいしいマリネ液を揉み込んで焼き上げます。鶏肉のほか、豚肉や牛肉にも使えるので、ぜひご活用ください。
材料(2人分)
鶏骨付きもも肉 2本
マリネ液
レモン汁 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2
にんにくのすりおろし 10g
乾燥ハーブミックス 小さじ1
パプリカパウダー 小さじ1
コリアンダーパウダー 小さじ1 砂糖 小さじ1
塩 小さじ1
カイエンヌペッパー 小さじ1/2
作り方
1. 鶏もも肉の骨に沿って包丁で切り込みを入れ、肉を広げる。表面のももの皮の広い部分にも、3か所ほど切り込みを入れる。
2. マリネ液の材料をよく混ぜ合わせ、鶏肉に手でよく揉み込む。切り込みの部分にもしっかりスパイスが入るようにする。
3. バーベキューグリルの上にのせて焼く。中まで火が通ったら、好みの付け合わせ野菜と一緒にお皿に盛る。
マリネ液を手でしっかり揉み込めば、時間をそれほどおかないで焼き始めても大丈夫です。お肉に切り込みを入れているので、予想以上に早く味がつき、火も比較的通りやすいです。様子をみながら焼き上げましょう。
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材料(2人分)
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にんにくのすりおろし 10g
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コリアンダーパウダー 小さじ1 砂糖 小さじ1
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カイエンヌペッパー 小さじ1/2
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1. 鶏もも肉の骨に沿って包丁で切り込みを入れ、肉を広げる。表面のももの皮の広い部分にも、3か所ほど切り込みを入れる。
2. マリネ液の材料をよく混ぜ合わせ、鶏肉に手でよく揉み込む。切り込みの部分にもしっかりスパイスが入るようにする。
3. バーベキューグリルの上にのせて焼く。中まで火が通ったら、好みの付け合わせ野菜と一緒にお皿に盛る。
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残ったスパイスを使い切るおすすめの方法
スパイスが使い切れず、残ってしまって処分に困ったことはありませんか? そんなときは、気軽に市販のカレールーにプラスしたり、スープや炒め物に入れたりすると、また違うおいしさが味わえます。特に、カレーを作るときにスパイスから配合すると、とても簡単でおいしいのです。
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パキスタン風ミックススパイスカレー
パキスタン人の友達に教えてもらったカレーのレシピです。ぜひこの夏作って召し上がってみてください。冷やしたビールもお忘れなく!
材料(4人分)
鶏むね肉 3枚
(またはラム肉250~300g)
玉ねぎ 中2個
パクチー 刻んで軽くひとつかみ
トマトの水煮缶 2缶
にんにく 2片
しょうが 2片
サラダ油 150ml
塩 小さじ2
ミックススパイス
チリパウダー 小さじ2(好みで調節)
コリアンダーパウダー 小さじ4
ターメリックパウダー 小さじ4
配合は上記が基本ですが、他にもいろいろなスパイスを使って楽しんでみてください。たとえば、シナモン、クミンシード、マスタードシード、クローブ、ベイリーフ(月桂樹の葉)などをミックスしてもいいと思います。
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玉ねぎ 中2個
パクチー 刻んで軽くひとつかみ
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サラダ油 150ml
塩 小さじ2
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チリパウダー 小さじ2(好みで調節)
コリアンダーパウダー 小さじ4
ターメリックパウダー 小さじ4
配合は上記が基本ですが、他にもいろいろなスパイスを使って楽しんでみてください。たとえば、シナモン、クミンシード、マスタードシード、クローブ、ベイリーフ(月桂樹の葉)などをミックスしてもいいと思います。
下準備
1. 玉ねぎをみじん切りにする。
2. にんにくとしょうがをみじん切りにする。
3. 鶏肉を手でひと口大にちぎる。
4. 塩とスパイスをひとつのボウルに混ぜ合わせておく。
作り方
1. 油を大きな鍋に入れて温める。
2. 玉ねぎを中火で飴色になるまでよく炒める。
3. 鶏肉と、しょうがとにんにくのみじん切りを加えて、中火で1分炒める。
4. 混ぜ合わせたスパイスを加えて、さらに中火で1分炒める。
5. トマトの水煮を入れて、弱火で15分煮込む。
6. パクチーを加えてでき上がり。ライスとともに器に盛る。
1. 玉ねぎをみじん切りにする。
2. にんにくとしょうがをみじん切りにする。
3. 鶏肉を手でひと口大にちぎる。
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作り方
1. 油を大きな鍋に入れて温める。
2. 玉ねぎを中火で飴色になるまでよく炒める。
3. 鶏肉と、しょうがとにんにくのみじん切りを加えて、中火で1分炒める。
4. 混ぜ合わせたスパイスを加えて、さらに中火で1分炒める。
5. トマトの水煮を入れて、弱火で15分煮込む。
6. パクチーを加えてでき上がり。ライスとともに器に盛る。
フレーバーティーやテーブル小道具に使えるスターアニス
最後に、食べ物以外にも使えるスパイスをひとつご紹介します。写真の八角は英語で「スターアニス」という愛らしい名前。可愛い星型の「スター」と、アニスというスパイスの香りに似ていることからこの名前がついたようです。アジア料理の香りづけに使うことが多いですが、私はほのかに香るスターアニスを、ストレートの紅茶に浮かべて楽しむこともあります。
テーブルでも、この可愛い形を活かさない手はありません。天然素材のラフィアを使ってナプキンリングを作りました。ラフィアの太い部分に接着剤でスターアニスをとめて乾かし、ワンポイントにします。長めのラフィアを使ってぐるぐるとナプキンに巻きつけても、好みの長さに切って結んでもOKです。
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