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快適な住空間をつくりだす、「整理収納のプロ」の仕事とは?
整理収納のプロに頼めること、頼むタイミングは? あるいは整理収納を仕事にしたい場合は? 「整理収納アドバイザー」プロとしても活動するライターの栗原さんが、「整理収納のプロ」の仕事について解説します!
栗原晶子|Akiko Kurihara
2017年6月19日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
整理収納のプロがが散らかった部屋をてきぱきと片付けていく姿は、テレビ番組や女性誌、ライフスタイル誌の「お片付け・収納企画」で見かけたことがあるかもしれません。でも、整理や収納は、得手不得手はあるにせよ、ほとんどの人が日常的にやっていること。ある意味、当たり前の、日常的な行為をプロの仕事にするって、どういうこと? と思う人もいるかもしれません。あるいは逆に、家の中を片付けるのに整理収納のプロの手を借りてみたいけど、どうしたらいいんだろう、と思っている人もいるのではないでしょうか。そこで、この記事では、整理収納のプロの仕事について、ご紹介したいと思います。
整理収納のプロの多くは、認定資格を持っています。もっとも数が多いのが、「整理収納アドバイザー」で、2級、1級を合わせて約10万人が資格を取得し、うち約7000名がプロとして活動できる1級資格を取得しています。「整理収納アドバイザー」とは、文字通り、整理収納をアドバイスするための理論や専門知識を有する資格取得者で、一般社団法人ハウスキーピング協会が2004年から資格の認定・発行を行い、プロを育成しています。他にも、いくつかの団体が、それぞれの理念・理論に基づき、収納や整理、片付けを中心とする暮らしのアドバイザーの育成を行っています。こうした資格はどれも、近年の片づけブームや家事の効率化を求めるニーズの高まりや、高齢化社会における生前整理などの重要性から、ますます注目を集めています。
整理収納のプロの多くは、認定資格を持っています。もっとも数が多いのが、「整理収納アドバイザー」で、2級、1級を合わせて約10万人が資格を取得し、うち約7000名がプロとして活動できる1級資格を取得しています。「整理収納アドバイザー」とは、文字通り、整理収納をアドバイスするための理論や専門知識を有する資格取得者で、一般社団法人ハウスキーピング協会が2004年から資格の認定・発行を行い、プロを育成しています。他にも、いくつかの団体が、それぞれの理念・理論に基づき、収納や整理、片付けを中心とする暮らしのアドバイザーの育成を行っています。こうした資格はどれも、近年の片づけブームや家事の効率化を求めるニーズの高まりや、高齢化社会における生前整理などの重要性から、ますます注目を集めています。
整理収納のプロにできること――勝手に片付けるわけじゃない
整理収納アドバイザーをはじめとするプロは、部屋を片付けてくれる人――そうイメージしている人が多いのではないでしょうか。しかし、本来アドバイザーがするのは、その人に代わって片付けることではなく、その人に合った片付け方、暮らし方やスペースに即した整理収納方法などを考え、ご提案したりアドバイスすることなのです。もちろん、時には一緒に手を動かすこともあります。しかし、アドバイザーはあくまでも伴走者。あなたが依頼者だとしたら、あなたの部屋をあなたの都合や希望を無視して片付けたり、モノを捨てたりすることはありません。
整理収納アドバイザーをはじめとするプロは、部屋を片付けてくれる人――そうイメージしている人が多いのではないでしょうか。しかし、本来アドバイザーがするのは、その人に代わって片付けることではなく、その人に合った片付け方、暮らし方やスペースに即した整理収納方法などを考え、ご提案したりアドバイスすることなのです。もちろん、時には一緒に手を動かすこともあります。しかし、アドバイザーはあくまでも伴走者。あなたが依頼者だとしたら、あなたの部屋をあなたの都合や希望を無視して片付けたり、モノを捨てたりすることはありません。
プロってどんな人?
私自身、整理収納アドバイザー1級という資格を持って活動していますが、よく「昔から片付けが得意だったの?」「家の中はやっぱりいつも雑誌のようにきれいに片付いているのでしょう?」と聞かれます。でも、必ずしもそうではありません。これはどの仕事や資格にも言えますが、個人によってさまざまです。整理収納アドバイザーの中には、以前から片付けが得意だった、好きだったという人が多いですが、実は苦手だった、片付けに悩んでいたからこそ、この資格を学んだという人も多いのです。そして、資格取得後も、自身で経験を重ねたり、学びを深めることで、お客様となる依頼者をアシストできるよう努めています。
私自身、整理収納アドバイザー1級という資格を持って活動していますが、よく「昔から片付けが得意だったの?」「家の中はやっぱりいつも雑誌のようにきれいに片付いているのでしょう?」と聞かれます。でも、必ずしもそうではありません。これはどの仕事や資格にも言えますが、個人によってさまざまです。整理収納アドバイザーの中には、以前から片付けが得意だった、好きだったという人が多いですが、実は苦手だった、片付けに悩んでいたからこそ、この資格を学んだという人も多いのです。そして、資格取得後も、自身で経験を重ねたり、学びを深めることで、お客様となる依頼者をアシストできるよう努めています。
家には整理収納の悩みのタネがいっぱい
おそらく、これまでの日本では、家事や育児など家の中の仕事は女性が主に担ってきたためでしょう。家の中のほとんどの部屋や空間は、主婦が日常的に管理してきました。でも、家全体の整理収納は、家族の誰かにまかせておけばよいというわけではありません。家族に片付けが苦手な人や、収納をうまく使いこなせていない人がいたりすると、日々の暮らしが快適に送れず、ストレスになることも。整理収納のプロは、そうした家族の事情も考慮に入れた上で依頼者にとって快適な暮らしを整理収納を通じてご提案します。
おそらく、これまでの日本では、家事や育児など家の中の仕事は女性が主に担ってきたためでしょう。家の中のほとんどの部屋や空間は、主婦が日常的に管理してきました。でも、家全体の整理収納は、家族の誰かにまかせておけばよいというわけではありません。家族に片付けが苦手な人や、収納をうまく使いこなせていない人がいたりすると、日々の暮らしが快適に送れず、ストレスになることも。整理収納のプロは、そうした家族の事情も考慮に入れた上で依頼者にとって快適な暮らしを整理収納を通じてご提案します。
整理収納のプロの探し方、仕事の頼み方
では実際に整理収納のプロに仕事を依頼したい場合はどうすればよいでしょう。また、どのようなタイミングで依頼するのがよいのでしょうか。
プロの探し方
プロに仕事を頼むタイミング
では実際に整理収納のプロに仕事を依頼したい場合はどうすればよいでしょう。また、どのようなタイミングで依頼するのがよいのでしょうか。
プロの探し方
- 企業または個人で開設しているホームページやブログ等を経由して依頼する
- セミナーや講座をきっかけに依頼する
プロに仕事を頼むタイミング
- 引っ越し前後に依頼する
- 雑誌やWebの記事を読んでもうまくいかないときに依頼する
片付けをプロに頼むのは引け目を感じる、という人もまだまだ多いようです。しかし、冒頭にも書いたように、整理収納のプロは代わりに片付けるのではなく、アドバイスをおくる役割を担いますので、心配はいりません。また、「今はあまりにも部屋が片付いていないので、もう少し呼べる段階になってから相談します」という方もいますが、悩んでいるとき、どうにもならないとき、そして、どうにかしたいと思い立ったときこそ、プロのアドバイスで一歩踏み出すタイミングです。
「劇的!」よりも「継続的」をめざす
整理収納のプロが来てくれれば、短時間で劇的に空間が生まれ変わるはず――そう期待を抱いている方も多いようです。もちろん、そういう事例もたくさんあります。しかし、「整理収納に終わりはない」というのもアドバイザーがよく口にする言葉です。日々の暮らしがある以上、モノは確実に増えていきます。成長や暮らしの変化によって、必要なモノ、不要なモノも変わっていきますので、一時的に片付いたとしても、それを継続していくには意識や具体的な労力が必要です。整理収納アドバイザーは、継続していくためのコツや方法もアドバイスしていきます。
整理収納のプロが来てくれれば、短時間で劇的に空間が生まれ変わるはず――そう期待を抱いている方も多いようです。もちろん、そういう事例もたくさんあります。しかし、「整理収納に終わりはない」というのもアドバイザーがよく口にする言葉です。日々の暮らしがある以上、モノは確実に増えていきます。成長や暮らしの変化によって、必要なモノ、不要なモノも変わっていきますので、一時的に片付いたとしても、それを継続していくには意識や具体的な労力が必要です。整理収納アドバイザーは、継続していくためのコツや方法もアドバイスしていきます。
整理や収納を仕事にしたいと思ったら?
整理や収納に関する資格が取りたい、仕事にしたいと思う方は、ハウスキーピング協会の「整理収納アドバイザー」を始め、整理整頓、収納、片付けのプロを要請する団体を調べ、自分にあった講座を受講しましょう。
暮らしを豊かにするためのスキルが、社会に役立つスキルとなる。資格取得者は、さまざまな分野で活躍しています。個人のお宅へのアドバイスはもちろん、オフィスや店舗、教育現場での整理収納、収納用品の開発や、住宅関連企業とのコラボレーションなど、活動は多岐にわたりますし、今後は生活や生活産業の多様化にともない、ますます専門性を備えたプロが増えていくことが予想されます。
教えてHouzz
整理整頓、収納の悩みはありますか?
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