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工芸からハイテクまで、ミラノ・サローネ2017に見る、日本企業と技術の挑戦
ミラノサローネに通い続ける住生活ジャーナリストの藤井繁子さんの特別報告第3弾! 今回は伝統工芸やハイテクなど、日本らしさを打ち出し、来場者の注目を集めた展示をめぐります!

藤井繁子|Fujii Vivien Shigeko
2017年5月29日
藤井繁子・住生活ジャーナリスト。
Journalist of House and Life
Consultant for Japanese housing market and industry
I have been working for 30years in Japanese housing industry as the editor in chief 「HOUSING」, the most popular monthly magazine for consumer, the chief researcher of RECRUIT Housing Laboratory and a journalist/consultant.
藤井繁子・住生活ジャーナリスト。
Journalist of House and Life
Consultant for Japanese housing market... もっと見る
「ミラノ・サローネ 2017」レポートの最後は、日本の伝統工芸からハイテク技術まで “デザイン” によって、その可能性をさらに広げている活動をご紹介します。
〈パナソニック〉
日本を代表するエレクトロニクス企業が、ミラノ・サローネに出展し続ける意味とは? 毎年、テーマやデザインパートナー、展示会場、主体となる社内組織も変えながら、パナソニック自体がそれを模索する姿を私は10年にわたって見てきました。
これまでの経験を集約したかのような今年の展示は、国立ブレラ美術アカデミーという歴史ある場所を会場に選んで行われました。「Electronics Meets Crafts:」をテーマに、展示の冒頭部分では、パナソニックの持つ映像・音響・照明のテクノロジーを駆使した、五感に訴える空間展示を見せてくれました(上写真)。
日本を代表するエレクトロニクス企業が、ミラノ・サローネに出展し続ける意味とは? 毎年、テーマやデザインパートナー、展示会場、主体となる社内組織も変えながら、パナソニック自体がそれを模索する姿を私は10年にわたって見てきました。
これまでの経験を集約したかのような今年の展示は、国立ブレラ美術アカデミーという歴史ある場所を会場に選んで行われました。「Electronics Meets Crafts:」をテーマに、展示の冒頭部分では、パナソニックの持つ映像・音響・照明のテクノロジーを駆使した、五感に訴える空間展示を見せてくれました(上写真)。
地下への回廊から、洞窟のような薄暗い空間に向かうと、ドラマチックに現れたのは長いテーブルに並ぶ日本の伝統工芸品の数々……。
京都の伝統工芸を受け継ぐ若手ユニット〈GO ON〉とのコラボレーションです。昨年、京都で発表した新しいクラフト家電のプロトタイプを、ここミラノではエンターテイメント性を高めた演出で展示しました。
京都の伝統工芸を受け継ぐ若手ユニット〈GO ON〉とのコラボレーションです。昨年、京都で発表した新しいクラフト家電のプロトタイプを、ここミラノではエンターテイメント性を高めた演出で展示しました。
竹工芸《竹コロ》〈公長齋小菅〉
竹を編んだ照明。〈公長齋小菅〉(こうちょうさい こすが)の “やたら編み” は、竹の幅がさまざまなので、陰影もランダム。直線的な光を放つLEDながら、竹を通って自然で柔らかな灯りで照らします。
竹を編んだ照明。〈公長齋小菅〉(こうちょうさい こすが)の “やたら編み” は、竹の幅がさまざまなので、陰影もランダム。直線的な光を放つLEDながら、竹を通って自然で柔らかな灯りで照らします。
茶筒《響筒》〈開花堂〉
日本最古の手作り茶筒の老舗〈開花堂〉は海外でも人気。その茶筒にスピーカーを内蔵し、蓋の開閉に合わせて音がON/OFFするプロダクトを開発。掌で音を感じる体験を演出しました。
日本最古の手作り茶筒の老舗〈開花堂〉は海外でも人気。その茶筒にスピーカーを内蔵し、蓋の開閉に合わせて音がON/OFFするプロダクトを開発。掌で音を感じる体験を演出しました。
京指物《水甬》〈中川木工芸〉
「なんて綺麗な木桶!」と、その滑らかな手触りに驚いていたら、桶の中の銀砂(金属粒)を、桶底のIHから非接触給電で冷やしていると聞き、最新テクノロジーとクラフトの見事なコラボに、また感動。突き刺し型のグラスボトルも斬新で、冷酒がいかにも美味しそうです。
「なんて綺麗な木桶!」と、その滑らかな手触りに驚いていたら、桶の中の銀砂(金属粒)を、桶底のIHから非接触給電で冷やしていると聞き、最新テクノロジーとクラフトの見事なコラボに、また感動。突き刺し型のグラスボトルも斬新で、冷酒がいかにも美味しそうです。
西陣織《織ノ響》〈細尾〉
金属板かと思ったら、銀箔の西陣織! 300年以上前から続く西陣織の老舗〈細尾〉とのコラボによる作品です。
生地に織り込まれた伝導性のある金銀糸に手が触れるとシンセサイザーのように音が流れるという、視覚と触覚、聴覚で楽しむハイテク工芸品!
このパナソニックの展示は『Milano Design Award 2017』(市内の展示・イベントから選出される賞)で「ベストストーリーテリング賞」を受賞。先の記事で紹介した吉岡徳仁の〈LG〉の展示の大賞に続いて、日本企業も世界から注目されました。
今まで日本の家電は “簡単・便利・生産性” を追求し、デザインも一方向へ進んでいましたが、今回パナソニックの「人のココロを動かすものづくりを目指した」というメッセージに、日本企業のこれからが楽しみになりました。
金属板かと思ったら、銀箔の西陣織! 300年以上前から続く西陣織の老舗〈細尾〉とのコラボによる作品です。
生地に織り込まれた伝導性のある金銀糸に手が触れるとシンセサイザーのように音が流れるという、視覚と触覚、聴覚で楽しむハイテク工芸品!
このパナソニックの展示は『Milano Design Award 2017』(市内の展示・イベントから選出される賞)で「ベストストーリーテリング賞」を受賞。先の記事で紹介した吉岡徳仁の〈LG〉の展示の大賞に続いて、日本企業も世界から注目されました。
今まで日本の家電は “簡単・便利・生産性” を追求し、デザインも一方向へ進んでいましたが、今回パナソニックの「人のココロを動かすものづくりを目指した」というメッセージに、日本企業のこれからが楽しみになりました。
〈AGC 旭硝子〉
〈AGC旭硝子〉は、建築・自動車用ガラスやスマホの画面など高機能材料を提供するグローバル企業。更にガラスの可能性を世界へアピールすべく、ミラノ・サローネへは3年目の出展です。
今年のテーマは「Touch」。 「ガラスに触れる」 ことで分かる高度なガラス加工技術を、2組のクリエイターが表現しました。
〈AGC旭硝子〉は、建築・自動車用ガラスやスマホの画面など高機能材料を提供するグローバル企業。更にガラスの可能性を世界へアピールすべく、ミラノ・サローネへは3年目の出展です。
今年のテーマは「Touch」。 「ガラスに触れる」 ことで分かる高度なガラス加工技術を、2組のクリエイターが表現しました。
今年のクリエーションパートーナーは、デザイナーの倉本仁(写真左端)と、ロンドンを拠点に活動するデザインスタジオ〈Raw-Edges〉(ロウ・エッジズ、Yael(ヤエル、写真中央)とShay(シェイ、写真右端)の2人組ユニット)です。
私が訪れたときには、こんな風にガラスのドラム演奏が即興で始まりました。ガラスを叩いて、素敵な音色を出すなんて初体験!
倉本仁の《DRUM》は天面部分に約1㎜の化学強化ガラスを用いた作品。カラーフィルムを挟んだガラスの影が綺麗。一方、《SEESAW》は、木目ガラスを曲げ加工し、揺れるシーソーにしたものでした。(先の全体写真内、緑のガラスオブジェ)
倉本仁の《DRUM》は天面部分に約1㎜の化学強化ガラスを用いた作品。カラーフィルムを挟んだガラスの影が綺麗。一方、《SEESAW》は、木目ガラスを曲げ加工し、揺れるシーソーにしたものでした。(先の全体写真内、緑のガラスオブジェ)
クルクルとガラス版が回転するので、ペンを上下に動かすだけでグラフィカルな模様が描ける〈Raw-Edges〉の作品《Glass Spinner》。ガラスが持つペンを滑らかに走らせる独特のテクスチャーを体感し楽しんでもらうことで、ガラスと人とも心理的な距離を縮めるきっかけを与えるプレゼンテーション。
写真は男性モデルですが、展示現場ではYaelのお子さんが、芸術家気取りでペンを持ち描く姿が愛らしかった!
そんな“楽しさ”“驚き”を、ガラスを通じて体験させてくれたAGCの展示。「世界から『ガラスと言えば』一番に声がかかる企業になりたい」とAGCの人たちは抱負を語ってくれました。
写真は男性モデルですが、展示現場ではYaelのお子さんが、芸術家気取りでペンを持ち描く姿が愛らしかった!
そんな“楽しさ”“驚き”を、ガラスを通じて体験させてくれたAGCの展示。「世界から『ガラスと言えば』一番に声がかかる企業になりたい」とAGCの人たちは抱負を語ってくれました。
〈YOKOHAMA MAKERS VILLAGE〉
ヨコハマメーカーズヴィレッジ(以下、YMV)は、横浜市近郊の金属加工会社10社(ミラノ出展時)が集まり、各社の技術を組み合わせたものづくりに挑戦するブランドです。
『FLOWER/METAL』と題して、金属製のフラワーベースのコレクションを12作品展示。花と金属という対照的な要素を、多様な金属加工技術で新たな関係性を表現していました。
15の器が重なった壺に見えるフラワーベース、実はバラバラにすると……下の写真のようになります!
ヨコハマメーカーズヴィレッジ(以下、YMV)は、横浜市近郊の金属加工会社10社(ミラノ出展時)が集まり、各社の技術を組み合わせたものづくりに挑戦するブランドです。
『FLOWER/METAL』と題して、金属製のフラワーベースのコレクションを12作品展示。花と金属という対照的な要素を、多様な金属加工技術で新たな関係性を表現していました。
15の器が重なった壺に見えるフラワーベース、実はバラバラにすると……下の写真のようになります!
《MIRAGE》
ステンレスのヘアライン仕上げ。絞りと機械加工を組み合わせた成形。15個重ねても、単体でも使える器&花器です。
ステンレスのヘアライン仕上げ。絞りと機械加工を組み合わせた成形。15個重ねても、単体でも使える器&花器です。
《TREE》
ステンレスを機械&曲げ加工し、金属の樹木のように花を挿せる素敵なデザイン。
ステンレスを機械&曲げ加工し、金属の樹木のように花を挿せる素敵なデザイン。
機械加工で樹皮のような柄を施してあり、その柄を潰さないように曲げる加工技術が難しいのだそうです。
《OBLIQUE LINE》
ステンレスを酸洗いでマットなグレーにし、白塗装仕上げ。交差する線だけの繊細な造形で、茎までを魅せるフラワーアレンジが楽しめそう。
世界に誇る技術を持つ各社、基本的には自動車や精密機器など大手企業の下請け会社として成長してきました。〈YMV〉のように、工場から製品を直接発信する取り組みは、エンドユーザーにとっても良いものを求めやすくなる嬉しい流れ。また、技術者にとっても、デザイナーの意外な要望に応えるために、更に技術を高める挑戦になっているようです。
今回のデザインをディレクションしたのは、デザインオフィス〈id〉(イド)。nendo出身の男性2人と聞き、確かにnendoのテイストを感じるスマートな作品たちだと思いました。
次は、同じく日本企業の技術や伝統工芸を世界に発信しようと奮闘するデザイナーを、もう一方紹介しましょう。
ステンレスを酸洗いでマットなグレーにし、白塗装仕上げ。交差する線だけの繊細な造形で、茎までを魅せるフラワーアレンジが楽しめそう。
世界に誇る技術を持つ各社、基本的には自動車や精密機器など大手企業の下請け会社として成長してきました。〈YMV〉のように、工場から製品を直接発信する取り組みは、エンドユーザーにとっても良いものを求めやすくなる嬉しい流れ。また、技術者にとっても、デザイナーの意外な要望に応えるために、更に技術を高める挑戦になっているようです。
今回のデザインをディレクションしたのは、デザインオフィス〈id〉(イド)。nendo出身の男性2人と聞き、確かにnendoのテイストを感じるスマートな作品たちだと思いました。
次は、同じく日本企業の技術や伝統工芸を世界に発信しようと奮闘するデザイナーを、もう一方紹介しましょう。
喜多俊之はイタリア・日本はじめ世界で、50年近く活動し続ける日本を代表するデザイナー。
近年は日本の伝統工芸や地場産業の継承に寄与するべく、各地で教育活動にも力を注いでいます。今年のミラノ・サローネでも、その一端を世界にお披露目しました。
近年は日本の伝統工芸や地場産業の継承に寄与するべく、各地で教育活動にも力を注いでいます。今年のミラノ・サローネでも、その一端を世界にお披露目しました。
JAPAN DESIGN WEEK『匠』展
トリエンナーレ美術館で日本のプロダクトやクリエイターが集合出展した『匠』展。喜多はここで、青森・津軽塗のデザインプロジェクトに参加。津軽塗のテーブル、器や茶道具、棗(なつめ)そして津軽のりんごをモチーフにした置物などを発表し、新たな需要を開拓するプロジェクトです。
トリエンナーレ美術館で日本のプロダクトやクリエイターが集合出展した『匠』展。喜多はここで、青森・津軽塗のデザインプロジェクトに参加。津軽塗のテーブル、器や茶道具、棗(なつめ)そして津軽のりんごをモチーフにした置物などを発表し、新たな需要を開拓するプロジェクトです。
津軽塗は青森県弘前市を中心に製作販売される伝統的工芸品。“津軽のバカ塗り”と呼ばれるくらい、四十数回の工程と2カ月余の長い工程を経て完成されるのが特徴。約300年前、江戸時代からの「唐塗」「七々子塗」「紋紗塗」「錦塗」4つの技法が現在まで受け継がれています。
世界に誇れる日本の伝統工芸は、さらに300年先、どのような姿になっているのだろうか、と考える機会になりました。
世界に誇れる日本の伝統工芸は、さらに300年先、どのような姿になっているのだろうか、と考える機会になりました。
「NEEL」〈盛光SCM〉
同じく喜多が東大阪市の町工場とコラボした照明が、セレブ御用達のバッグブランド〈RODO〉の目に止まり、ミラノ店のショーウィンドウを飾りました。
喜多がデザインした左の竹細工のスタンド《BONBO》が、町工場の手でアルミ製の《ALED》として製品化されたのです。
このアルミ成形の技術は、見れば見るほど高度な技。それが職人気質なイタリア人の好奇心をそそり、街ゆく人の関心を引いていました。
同じく喜多が東大阪市の町工場とコラボした照明が、セレブ御用達のバッグブランド〈RODO〉の目に止まり、ミラノ店のショーウィンドウを飾りました。
喜多がデザインした左の竹細工のスタンド《BONBO》が、町工場の手でアルミ製の《ALED》として製品化されたのです。
このアルミ成形の技術は、見れば見るほど高度な技。それが職人気質なイタリア人の好奇心をそそり、街ゆく人の関心を引いていました。
東大阪で50年以上、金属加工工場を営み、大手の下請けとしてものづくりを続けてきた〈盛光SMC〉。その自社ブランドとして立ち上げたのが『NEEL(ニール)』の照明シリーズです。
“ヘラ絞り加工(写真)” から始まった会社ということで「自社ブランドの初回製品は、ヘラ絞り職人の技術を主役にしたものと決めていました」ミラノでそう語ってくれたのは、町工場のイメージとは程遠い女性の草場寛子社長。喜多との出会いを通じて東大阪から世界へデビューした「NEEL」は、女性社長の情熱と職人の技によって世界への挑戦を続けます。
“ヘラ絞り加工(写真)” から始まった会社ということで「自社ブランドの初回製品は、ヘラ絞り職人の技術を主役にしたものと決めていました」ミラノでそう語ってくれたのは、町工場のイメージとは程遠い女性の草場寛子社長。喜多との出会いを通じて東大阪から世界へデビューした「NEEL」は、女性社長の情熱と職人の技によって世界への挑戦を続けます。
〈慶應義塾SDM〉(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科)
日本発では、伝統工芸や町工場の技術に加えて、ハイテク先端技術のプレゼンテーションも見られました。〈慶應義塾SDM〉です。大学のミラノ・サローネ出展は珍しく興味津々で見学してみました。未来的なデザインが印象的な展示空間は慶應大学でも教鞭をとる田子學のディレクションによるものです。
日本発では、伝統工芸や町工場の技術に加えて、ハイテク先端技術のプレゼンテーションも見られました。〈慶應義塾SDM〉です。大学のミラノ・サローネ出展は珍しく興味津々で見学してみました。未来的なデザインが印象的な展示空間は慶應大学でも教鞭をとる田子學のディレクションによるものです。
《Design Beyond Awareness》と名付けられた展示は、カメラ位置に立つと、洋服の色を自動的に判別して似合う指輪の色をリコメンドしてくれるというもの。私へのリコメンドは「黒」でした。
こうしたAI(人工知能)技術が、今後、私たちの生活にどのように入り込んでくるのでしょうか。展示タイトルのように「Beyond Awareness = 気づかない」うちに装備されてゆくということなのでしょう。
こうしたAI(人工知能)技術が、今後、私たちの生活にどのように入り込んでくるのでしょうか。展示タイトルのように「Beyond Awareness = 気づかない」うちに装備されてゆくということなのでしょう。
リコメンドされた色の指輪をプレゼントでもらえるはずが……なんと、「毎日1万人以上が来場頂き、用意していた数が無くなってしまいました」と、慶應大学SDMの広瀬毅さん。大盛況で、訪問者からは「入学を検討したい」という声もあったとか。大学のブランド・イメージアップにも貢献したようです。
さて、3回にわたってレポートしてきた、2017年のミラノ・サローネ。日本人デザイナーや日本企業は益々注目されていますが、今年は同じアジアからの中国人デザイナーの活躍やバイヤーのパワーを大変感じた年でもありました。来年2018年は4月17日~22日開催予定のミラノ・サローネ。また素敵なデザインに出会い、読者のみなさんにお届けできるのを楽しみにしています。
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