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子どもに家事を進んで手伝ってもらう11の方法
子どもがすすんで家事を手伝ってくれる方法をご紹介。小さなうちから始めれば成長したときに家族の一員として立派に活躍してくれます。
Liz Durnan
2017年5月21日
メアリー・ポピンズ風に乗って現れて、子ども部屋をさっと片づけてくれたらどんなにいいでしょう? 現実はそうはいかないわけですが、大人が子どもたちに家事の奥義をさずけることは可能です。そもそも、魔法のように親が何もかやってしまえば、子どもが自分で学ぶ機会はありません。家族の一員として、子どもが暮らし方を身につけると、さまざまなメリットが生まれます。親は家事が減って時間にゆとりが生まれますし、子どもたちには生活力の基礎が身につきます。子どもが成長して10代になるころには、親はゆっくりソファに座ってくつろいでいられるようになるかもしれません。
小さなうちから始める
親なら誰でも、子どもには自立した、信頼できる、能力のある大人になってほしいと願うはず。甘やかして世話を焼き、お弁当作りから宿題まで何でもやってあげてしまえば、その願いは叶いません。子どもの労働を推奨するわけでは決してありませんが、家族みんなができる範囲で家事を協力できるのはいいことです。
親なら誰でも、子どもには自立した、信頼できる、能力のある大人になってほしいと願うはず。甘やかして世話を焼き、お弁当作りから宿題まで何でもやってあげてしまえば、その願いは叶いません。子どもの労働を推奨するわけでは決してありませんが、家族みんなができる範囲で家事を協力できるのはいいことです。
まずは自分の身のまわりから
まず、子どもに自分の後片づけを自分でしてもらうところから始めましょう。まずは自室から。うちの子ども部屋はこの写真とは大違いで、床が見えないくらい散らかっている――そんな場合はどうしたら子どもが自分のものを片づけられるようになるかを考えてみましょう。
まず、子どもに自分の後片づけを自分でしてもらうところから始めましょう。まずは自室から。うちの子ども部屋はこの写真とは大違いで、床が見えないくらい散らかっている――そんな場合はどうしたら子どもが自分のものを片づけられるようになるかを考えてみましょう。
すべてのものに定位置を決める
私もみなさんも、これまで何度、朝出かける前になってあわてたかわかりませんよね。学校指定の帽子がない、靴下が一足しかない、すねあての片方が見あたらない、水泳のゴーグルはどこだっけ、などなど、思い当たる例は次々に浮かんできます。
私もみなさんも、これまで何度、朝出かける前になってあわてたかわかりませんよね。学校指定の帽子がない、靴下が一足しかない、すねあての片方が見あたらない、水泳のゴーグルはどこだっけ、などなど、思い当たる例は次々に浮かんできます。
片づけのプロが口をそろえて言うように、すべてのものに定位置をつくっておくと整理整頓はぐんと楽になります。これをしまう場所はここ、とはっきり決めておかないと、子どもにきちんとお片づけをしてもらうのは難しいものです。子どもが自分で片づけられる環境をつくるべく、大人が手を尽くしましょう。
ごほうびでやる気を引き出す
一種の脅迫ととらえる人もいるかもしれません。私は良識だと思っています。子どもが小さいうちは、ごほうびは形ある物でなくても構いません。タブレットなどの端末で遊んでいい時間、公園へのお出かけ、寝る前に好きな絵本の読み聞かせなど、交換条件になる約束ごとから初めてみても良いでしょう。身につけたい習慣やお手伝いの項目を表にし、できたらシールを貼るといった子どものやる気を引き出す作戦を実行している家庭もあります。
一種の脅迫ととらえる人もいるかもしれません。私は良識だと思っています。子どもが小さいうちは、ごほうびは形ある物でなくても構いません。タブレットなどの端末で遊んでいい時間、公園へのお出かけ、寝る前に好きな絵本の読み聞かせなど、交換条件になる約束ごとから初めてみても良いでしょう。身につけたい習慣やお手伝いの項目を表にし、できたらシールを貼るといった子どものやる気を引き出す作戦を実行している家庭もあります。
記録する
子どもが2人以上いる場合、誰がいつ何をやったかをめぐるケンカはつきもの。これを避けるには、誰がいつ何をやったかを記録するのがおすすめです。
子どもが2人以上いる場合、誰がいつ何をやったかをめぐるケンカはつきもの。これを避けるには、誰がいつ何をやったかを記録するのがおすすめです。
楽しませる
本来、子どもにとって家のお手伝いは楽しいことのはず。そうでなければおもちゃのキッチンセットやアイロン、掃除機などを買ってあげるはずがありませんよね? 子どもは大人になったつもりのごっこ遊びが大好きで、親が家事をする様子を自然にまねて遊ぶものです。であれば、早いうちから生活のなかで本物のお手伝いをしてもらいましょう。楽しんでできるよう配慮するのを忘れずに。
手はじめはキッチンから。家事のなかでも台所仕事はいちばん創造力が発揮できる場で、ごっこ遊びではない本物の体験を子どもたちも楽しめます。音楽をかけ、楽しみながら、甘いおやつでも料理でも、少なくとも最初は子どもが食べたいというものを作らせてあげましょう。
本来、子どもにとって家のお手伝いは楽しいことのはず。そうでなければおもちゃのキッチンセットやアイロン、掃除機などを買ってあげるはずがありませんよね? 子どもは大人になったつもりのごっこ遊びが大好きで、親が家事をする様子を自然にまねて遊ぶものです。であれば、早いうちから生活のなかで本物のお手伝いをしてもらいましょう。楽しんでできるよう配慮するのを忘れずに。
手はじめはキッチンから。家事のなかでも台所仕事はいちばん創造力が発揮できる場で、ごっこ遊びではない本物の体験を子どもたちも楽しめます。音楽をかけ、楽しみながら、甘いおやつでも料理でも、少なくとも最初は子どもが食べたいというものを作らせてあげましょう。
私の知るかぎり、家族の人数が多いお家では、小さな子も夕食の準備のお手伝い要員に入っているケースが多いようです。家族が大勢いる場合、それぞれが自分の分担をこなすことで家がきちんとまわる、という必然性があるのでしょう。まずは下ごしらえなどの準備を一部手伝ってもらい、次にあまり包丁を使わずにできる簡単なものを作ってもらいます。そのうち、より手のこんだレシピに挑戦しようとする幼い子どもの意欲に驚かされるかもしれません。
もちろん、キッチンでの作業は安全に注意しなくてはいけませんが、小さいうちから学ぶのはいいことです。鋭利なナイフや電化製品、熱湯などの危険性や、熱いものの扱いかた、電子レンジに入れていいものと悪いものの区別など、子どもは教えられて学んでいきます。
もちろん、キッチンでの作業は安全に注意しなくてはいけませんが、小さいうちから学ぶのはいいことです。鋭利なナイフや電化製品、熱湯などの危険性や、熱いものの扱いかた、電子レンジに入れていいものと悪いものの区別など、子どもは教えられて学んでいきます。
辛抱づよく
と、言うのは簡単だけど実際なかなかそうはいかない――はい、わかります。子どもが料理を手伝いたがるけれど、自分でやったほうが早い、ということはままあるもの。できばえがイマイチの夕食を何度か食べるはめになったとしても、子どもたちがある程度のレベルに達するまで、と思えば我慢する価値はあります。誰にだってはじめの一歩が必要ですから。
と、言うのは簡単だけど実際なかなかそうはいかない――はい、わかります。子どもが料理を手伝いたがるけれど、自分でやったほうが早い、ということはままあるもの。できばえがイマイチの夕食を何度か食べるはめになったとしても、子どもたちがある程度のレベルに達するまで、と思えば我慢する価値はあります。誰にだってはじめの一歩が必要ですから。
お弁当づくりのアシスタントになってもらう
両親とも働いていたり、ひとり親だったりすると、朝はあわただしくて大変です。制服を用意して着せ、朝食を作り、お弁当の用意もしなくてはいけません。そこでお弁当の用意を子どもにまかせて、仕事を分担してもらいましょう。簡単で身体にいい食材を冷蔵庫やパントリーにそろえておけば、それほど難しくないはずです。
両親とも働いていたり、ひとり親だったりすると、朝はあわただしくて大変です。制服を用意して着せ、朝食を作り、お弁当の用意もしなくてはいけません。そこでお弁当の用意を子どもにまかせて、仕事を分担してもらいましょう。簡単で身体にいい食材を冷蔵庫やパントリーにそろえておけば、それほど難しくないはずです。
まかせる作業を多様化する
家にはさまざまな仕事があり、子どもが大きくなるにつれて好みの作業が出てくるのを心にとめておきましょう。料理が好きな子もいれば庭仕事が好きな子もいます。子どもの得意なこと、好きなことをつかんでおき、それを中心にまかせていけば口喧嘩も減らせそうです。
家にはさまざまな仕事があり、子どもが大きくなるにつれて好みの作業が出てくるのを心にとめておきましょう。料理が好きな子もいれば庭仕事が好きな子もいます。子どもの得意なこと、好きなことをつかんでおき、それを中心にまかせていけば口喧嘩も減らせそうです。
とはいえ、好きでなくてもやらなくてはいけない家事もあります。そんなときは当番表を作ってしまいましょう。例えばトイレの掃除は家族の誰にとってもいちばん気が進まない家事かもしれませんが、全員が使う場所ですし、誰かがきれいにしなくてはいけませんよね。みんなが平等に順番に担当するには、当番制にするのが手っ取り早い方法です。
乾いた洗濯物を仕分けしてたたむのが家事のなかでも面倒で苦手、という人はいませんか? 私自身、この作業をいつも誰かにお願いしようとしているのですが、単純だけれど避けられないこうした作業を子どもたちができるようになれば、自立心のある子に近づける気がします。
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年齢に合わせた仕事をまかせる
家で生じるさまざまな家事や作業をすべて書き出して、まかせたい項目をリストアップします。そのなかで子どもにできそうなものはどれでしょうか。例えば3~4歳くらいなら、自分が使ったものを片づける、着終わって洗濯する服をかごに入れる、簡単な拭き掃除をする、などはできそうです。小学校に上がったら、ペットにえさをやる、食器洗浄機に食器を入れる、洗い終わった食器をしまう、植物に水をやる、ベッドメイクをするなどができるかもしれません。大きくなるにつれて、掃除、庭の世話、料理といった難易度の高い仕事に移行していきます。
家で生じるさまざまな家事や作業をすべて書き出して、まかせたい項目をリストアップします。そのなかで子どもにできそうなものはどれでしょうか。例えば3~4歳くらいなら、自分が使ったものを片づける、着終わって洗濯する服をかごに入れる、簡単な拭き掃除をする、などはできそうです。小学校に上がったら、ペットにえさをやる、食器洗浄機に食器を入れる、洗い終わった食器をしまう、植物に水をやる、ベッドメイクをするなどができるかもしれません。大きくなるにつれて、掃除、庭の世話、料理といった難易度の高い仕事に移行していきます。
そのほかのスキルを身につける機会をつくる
家で仕事をしている人、あるいは自営でなくてもいいのですが、仕事をしている人なら、子どもがある年齢になったら仕事の一部をお願いしてみると、自分が助かるのと同時に、子どもにとってもお小遣い稼ぎのいい機会になります。10代なら書類のファイリングのようなシンプルな作業を手伝ってもらうのもいいでしょう。やってもらう方としてはずいぶん助かりますし、子どもにとっても簡単な事務処理能力を身につける機会になります。箱にためたままになっている領収書があったりすればぴったりかもしれません。もっと成長すれば簡単な経理の処理やデータ入力などもまかせられるかも。もちろん、お願いするのは学校の宿題を終わらせてから、ですが。
家で仕事をしている人、あるいは自営でなくてもいいのですが、仕事をしている人なら、子どもがある年齢になったら仕事の一部をお願いしてみると、自分が助かるのと同時に、子どもにとってもお小遣い稼ぎのいい機会になります。10代なら書類のファイリングのようなシンプルな作業を手伝ってもらうのもいいでしょう。やってもらう方としてはずいぶん助かりますし、子どもにとっても簡単な事務処理能力を身につける機会になります。箱にためたままになっている領収書があったりすればぴったりかもしれません。もっと成長すれば簡単な経理の処理やデータ入力などもまかせられるかも。もちろん、お願いするのは学校の宿題を終わらせてから、ですが。
善意で受けとめる
何より簡単で最高のごほうびは、頼んだ仕事をほめることかもしれません。と言うのは簡単ですが、建設的な言い方でないかぎり、批判的になりすぎないよう注意しましょう。辛抱づよく、気持ちよく受け止め、子どもがうまくできなくてもいらいらしないこと。そうでないと、子どもはせっかくやったのにと怒りや悲しみの気持ちを抱いてしまいます。
何より簡単で最高のごほうびは、頼んだ仕事をほめることかもしれません。と言うのは簡単ですが、建設的な言い方でないかぎり、批判的になりすぎないよう注意しましょう。辛抱づよく、気持ちよく受け止め、子どもがうまくできなくてもいらいらしないこと。そうでないと、子どもはせっかくやったのにと怒りや悲しみの気持ちを抱いてしまいます。
お子さんが10代の若者に成長するころ、あなたの取り組みが実って、家族にとって大切な戦力に育ってくれることを願っています!
教えてHouzz
子どもに手伝ってもらっている家事と、手伝ってもらえるようにするコツを教えてください。
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