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読書が健康や暮らしの質を高めてくれる9つの理由
最近の科学的研究によれば、ときにはインターネットやテレビから離れてゆっくりと活字に向かうことが、健康を増進し、心の豊かさを育んでくれることが明らかになっています。
Liz Durnan
2017年5月20日
読書は、あらゆる面で健康に役立ちますし、寿命まで延びるとの調査結果もあります。エール大学の研究(英語)では、本を読む人はまったく読まない人より平均して約2年も長生きしていました。さらに、人生のより早い段階で読書を生涯の趣味にすると、より健康になれます。幸福度も増し、ストレスが減り、思いやり深くなれるとの研究結果もあります。これほどすばらしい理由が揃っていれば、家族そろってテクノロジーと距離をとり、よい本を読むべきだと思えるはずです。
そこで、手始めに家の中の手近なところに素敵に本を並べる場所をつくり、次に、読みかけの本を片手に落ち着きたくなる、心地よい場所を作りましょう。
そこで、手始めに家の中の手近なところに素敵に本を並べる場所をつくり、次に、読みかけの本を片手に落ち着きたくなる、心地よい場所を作りましょう。
読書は記憶力の衰えを防ぐ
読書とは、脳の視覚、言語、相関学習に関連する部分を使う活動であり、神経生物学的に見ても、テレビの映像や音声言語を処理したり、ネット上のテキストを読むよりも集中力を要する活動です。「読書するとき、私たちは否応なく、読んだ内容を組み立て、物語をつくりだし、想像力を働かせているのです」と米国タフツ大学読字・言語研究センター所長のメアリーアン・ウルフさんは言います。本を読むとき、脳はより複雑に働き、それが加齢に伴う記憶力の低下を遅らせます。
読書とは、脳の視覚、言語、相関学習に関連する部分を使う活動であり、神経生物学的に見ても、テレビの映像や音声言語を処理したり、ネット上のテキストを読むよりも集中力を要する活動です。「読書するとき、私たちは否応なく、読んだ内容を組み立て、物語をつくりだし、想像力を働かせているのです」と米国タフツ大学読字・言語研究センター所長のメアリーアン・ウルフさんは言います。本を読むとき、脳はより複雑に働き、それが加齢に伴う記憶力の低下を遅らせます。
読書を始めるために、心地よく座って本を読める場所を作れば、大人も子どももネット漬けの生活をやめて本を読みたくなるでしょう。
本には読者にインスピレーションや知識、感動を与える力がある
こんなふうに気分が良くなる効果があるのですから、余暇は読書に没頭して過ごしませんか? 本を読むことで、ほかの人になったような経験をし、その頭の中にもぐり込み、ほかの人の視点から世界を見ることができます。テレビ番組や映画を見ても、そうした深い体験は得られません。
読書スペースづくりのヒント
こんな本棚があれば、本が生活の中心になるでしょう。建築としても素敵です。
こんなふうに気分が良くなる効果があるのですから、余暇は読書に没頭して過ごしませんか? 本を読むことで、ほかの人になったような経験をし、その頭の中にもぐり込み、ほかの人の視点から世界を見ることができます。テレビ番組や映画を見ても、そうした深い体験は得られません。
読書スペースづくりのヒント
こんな本棚があれば、本が生活の中心になるでしょう。建築としても素敵です。
床から天井まで壁一面に作り付けられた本棚を見れば、この家で本が大事な存在であることがわかります。また自然と注意が向くため、本を手に取る機会も増えるでしょう。
本は子どもを成功に導く
子どもの頃によく読んだ本や、現実を忘れるほど素晴らしいその物語の世界のことは、忘れないもの。逆に、電子機器を見ている時間が長すぎると、脳、特に前頭葉の構造や機能が損なわれることが分かっています。「前頭葉の発達は、幸福感から学業や仕事での成功、対人関係まで、人生のあらゆる面での成功に大いに関わっています」と児童精神科医で『Reset Your Child’s Brain』の作者であるヴィクトリア・L・ダンクリーさんが、心理学専門誌『サイコロジー・トゥデイ』(英語)のサイトに書いています。
こんな隠れ家があれば、どんな子どもでもスマホやタブレットから離れて本の世界に遊びたくなるはず!
子どもの頃によく読んだ本や、現実を忘れるほど素晴らしいその物語の世界のことは、忘れないもの。逆に、電子機器を見ている時間が長すぎると、脳、特に前頭葉の構造や機能が損なわれることが分かっています。「前頭葉の発達は、幸福感から学業や仕事での成功、対人関係まで、人生のあらゆる面での成功に大いに関わっています」と児童精神科医で『Reset Your Child’s Brain』の作者であるヴィクトリア・L・ダンクリーさんが、心理学専門誌『サイコロジー・トゥデイ』(英語)のサイトに書いています。
こんな隠れ家があれば、どんな子どもでもスマホやタブレットから離れて本の世界に遊びたくなるはず!
子どものために魔法の世界を作るのはさほど難しいことではありません。テントを組み立て、クッションを無造作に並べ、カゴいっぱいの物語の本を用意したら、あとは本を準備するだけ。
もちろん、子どもがタブレットなどを持ち込んでは台無しなので、ここでは電子機器の使用を禁止する必要があります。あるいは、電子機器を使ってもよい時間を決めるのも効果的です。そして寝る前の1時間は、大人も子どもも読書をする時間にしましょう。
もちろん、子どもがタブレットなどを持ち込んでは台無しなので、ここでは電子機器の使用を禁止する必要があります。あるいは、電子機器を使ってもよい時間を決めるのも効果的です。そして寝る前の1時間は、大人も子どもも読書をする時間にしましょう。
読書が思いやりの心を育てる
小説を読む習慣のある人は、ほかの人をよりよく理解でき、共感し、ほかの人の視点で世界を見ることができる、とトロント大学のキース・オートレーさんとニューヨーク大学のレイモンド・マーさんは述べています。もともと感情移入しがちな人が小説を読むことが多いのかもしれないということを考慮しても、ふたりの結論に変わりはありません。子どもでも同じです。マーさんによれば、小さい子どもはお話をたくさん読み聞かせてもらうほど、ほかの人の気持ちを正しく理解できるようになります。
読書スペースづくりのヒント
読書を通してファンタジーの世界に逃避するのは、子どもだけではありません。読書によさそうな場所を見つけたら、気持ちよい光(字を読むのに十分で、リラックスもできる穏やかな光)を確保しましょう。
小説を読む習慣のある人は、ほかの人をよりよく理解でき、共感し、ほかの人の視点で世界を見ることができる、とトロント大学のキース・オートレーさんとニューヨーク大学のレイモンド・マーさんは述べています。もともと感情移入しがちな人が小説を読むことが多いのかもしれないということを考慮しても、ふたりの結論に変わりはありません。子どもでも同じです。マーさんによれば、小さい子どもはお話をたくさん読み聞かせてもらうほど、ほかの人の気持ちを正しく理解できるようになります。
読書スペースづくりのヒント
読書を通してファンタジーの世界に逃避するのは、子どもだけではありません。読書によさそうな場所を見つけたら、気持ちよい光(字を読むのに十分で、リラックスもできる穏やかな光)を確保しましょう。
十分な自然光がさしこむ場所が家の中にあれば、読書スペースとして理想的です。きっとその光(冬には暖かさも)に引きつけられることでしょう。
読書は脳の健康を保つますます多くの研究によって、私たちがそうではないかと思っていたあることが裏付けられています。それは、クロスワードパズル、数独、読書などの脳に刺激を与える活動は、脳の健康を維持し、年を取ってもアルツハイマー病の症状を寄せ付けないために役立つということ。最近の研究(英語)では、このような活動を定年後に始めるのではなく、生涯を通じて行うことが、高齢になってからの脳の健康によい影響を与えることも分かりました。言い換えれば、今たくさん本を読むほど、後々の脳の状態がよくなるのです。
読書スペースづくりのヒント
読書スペースは、こぢんまりと居心地がよくしつらえましょう。たくさんの気持ちよいクッションなどがぜひとも欲しいところですが、眠ってしまわないように、背筋を伸ばして座ることもできるようにするとよいでしょう。
読書スペースづくりのヒント
読書スペースは、こぢんまりと居心地がよくしつらえましょう。たくさんの気持ちよいクッションなどがぜひとも欲しいところですが、眠ってしまわないように、背筋を伸ばして座ることもできるようにするとよいでしょう。
クッション、ブランケット、スローなどを使って、誘い込まれるような魅力的なスペースを作りましょう。
読書は頭を休めてのんびりするのに役立つ
英国サセックス大学の研究によれば、たった6分間読書をするだけで、最大68パーセントもストレスレベルを低下させることができます。この研究では、さまざまなテストと運動によってボランティアのストレスレベルと心拍数を上げた後に、さまざまな昔ながらのリラックス方法を試しました。
その結果、読書が最も効果が高く、音楽を聴く、お茶を飲む、あるいは散歩をするよりも、効果的にストレスを緩和したと神経心理学者のデヴィッド・ルイス博士は述べています。
「本に夢中になることは、究極のリラクゼーションです」とルイス博士は言います。「面白くてたまらない本を読んで我を忘れることで、日常の心配事やストレスを離れ、しばしの間作者の想像の世界を冒険することができます」。
読書スペースづくりのヒント
本をしまう場所を確保するのに苦労しているなら、窓や暖炉などの周りに本棚を作り付け、そこにクッションを置いて読書コーナーにできないか検討してみましょう。
英国サセックス大学の研究によれば、たった6分間読書をするだけで、最大68パーセントもストレスレベルを低下させることができます。この研究では、さまざまなテストと運動によってボランティアのストレスレベルと心拍数を上げた後に、さまざまな昔ながらのリラックス方法を試しました。
その結果、読書が最も効果が高く、音楽を聴く、お茶を飲む、あるいは散歩をするよりも、効果的にストレスを緩和したと神経心理学者のデヴィッド・ルイス博士は述べています。
「本に夢中になることは、究極のリラクゼーションです」とルイス博士は言います。「面白くてたまらない本を読んで我を忘れることで、日常の心配事やストレスを離れ、しばしの間作者の想像の世界を冒険することができます」。
読書スペースづくりのヒント
本をしまう場所を確保するのに苦労しているなら、窓や暖炉などの周りに本棚を作り付け、そこにクッションを置いて読書コーナーにできないか検討してみましょう。
ソファコーナーを囲むように本棚を作り付ける方法なら、家のどこかに欲しかった場所を作れるかもしれません。
電子書籍リーダーやKindleで読書をするのが好きなら、もちろん使いましょう。ただし、紙の本の方が目を休めことができます。これは毎日オフィスでコンピューターの画面を見つめている人にとっては重要です。
本棚がないか、すでにいっぱいになっている場合は、本を高く積み上げて、おしゃれなブックタワーにしてはいかがでしょうか?
ティーンエイジャーは、楽しむ読書を通して自分自身を理解する
カナダのダルハウジー大学の調査研究で、楽しむための読書が、学業成績の向上、社会参加、自己啓発に役立つことがわかりました。「楽しく読書をする中で、ティーンエイジャーは成熟した関係、個人の価値観、文化的アイデンティティー、身の安全、美的な好み、現実の世界の理解などについて、重要な洞察を得ることができます。これらはいずれも子どもから大人になっていく10代の読者の助けになります」と研究員のヴィヴィアン・ハワードさんは述べています。
読書スペースづくりのヒント
スペースが足りないなら、階段の周りの壁や階段の下を使って本を収納できないか考えてみましょう。スペースを有効活用できる上、堂々として印象的なインテリアのポイントにもなります。
カナダのダルハウジー大学の調査研究で、楽しむための読書が、学業成績の向上、社会参加、自己啓発に役立つことがわかりました。「楽しく読書をする中で、ティーンエイジャーは成熟した関係、個人の価値観、文化的アイデンティティー、身の安全、美的な好み、現実の世界の理解などについて、重要な洞察を得ることができます。これらはいずれも子どもから大人になっていく10代の読者の助けになります」と研究員のヴィヴィアン・ハワードさんは述べています。
読書スペースづくりのヒント
スペースが足りないなら、階段の周りの壁や階段の下を使って本を収納できないか考えてみましょう。スペースを有効活用できる上、堂々として印象的なインテリアのポイントにもなります。
本を読む人の方が幸せで健康
カナダのレポートによれば、本を読まない人に比べて本を読む人は、健康状態がよいまたは非常によい、メンタルヘルスが良好または非常に良好と回答する比率が高いとのこと。また、本を読む人は、日課に縛られていると感じる比率が低く、生活に大いに満足していると答える比率が高いそうです。
読書スペースづくりのヒント
素敵な座り心地のよい椅子がないと、のんびり読書をする気にはなれませんから、まずはそんな椅子を手に入れます。そこにずっと座っていたくなるような椅子を奮発して買いましょう。足を乗せるオットマンもあれば完璧です。
カナダのレポートによれば、本を読まない人に比べて本を読む人は、健康状態がよいまたは非常によい、メンタルヘルスが良好または非常に良好と回答する比率が高いとのこと。また、本を読む人は、日課に縛られていると感じる比率が低く、生活に大いに満足していると答える比率が高いそうです。
読書スペースづくりのヒント
素敵な座り心地のよい椅子がないと、のんびり読書をする気にはなれませんから、まずはそんな椅子を手に入れます。そこにずっと座っていたくなるような椅子を奮発して買いましょう。足を乗せるオットマンもあれば完璧です。
もちろん、本を楽しむのに、家全体をライブラリーにする必要はありません。シンプルな本棚がひとつと思わず座りたくなるような肘掛け椅子さえあれば、数時間本を読み、リラックスして過ごしたくなることでしょう。
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