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おしゃれな人はもう知っている!? 目をひく個性的な植物
変わった形をした植物たちが今人気です。庭に植えることができる多肉植物やサボテンなど、不思議な姿の植物をご紹介します。
舩村佳織
2017年5月21日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
街を歩いていると気になる、ちょっと変わった形をした植物。みなさんも最近そんな植物を見たことはありませんか? 一見奇妙にも思える個性的な植物が最近流行しています。彼らは独特の存在感で、見るものを引き付ける不思議な魅力を持っています。でも耐寒性は? 育て方は? 変わった植物だからこそわからないことだらけ! 今回は、外でも育てられる不思議な植物をご紹介します。一味違うおしゃれな庭になること間違いなしです!
私たち日本人にとって、珍しく感じる植物は、日本とは気候が異なる国が原産地のものが多いです。となると、やはりどこでも育つというわけではありません。一番の問題は冬の寒さ。まずはご自宅のある地域の年間最低気温を調べてみましょう。耐寒性がそれなりにある植物ならば、マイナス5度程度まで耐えられることが多いです。
また、日本の気候の特徴として夏の高温多湿が挙げられます。乾燥を好むタイプの植物には、日本の夏はじめじめしていて辛い時期になります。植える場所はなるべく水はけが良い場所を選びましょう。花壇の場合、地面よりも高いレイズドベッドにすれば、地面に直接植えるよりも水はけは大幅に改善されます。
また、日本の気候の特徴として夏の高温多湿が挙げられます。乾燥を好むタイプの植物には、日本の夏はじめじめしていて辛い時期になります。植える場所はなるべく水はけが良い場所を選びましょう。花壇の場合、地面よりも高いレイズドベッドにすれば、地面に直接植えるよりも水はけは大幅に改善されます。
アガベ
メキシコ原産の植物で、テキーラの材料でもあります。銀灰色で硬く厚みのある葉は、異国を思わせる風貌です。耐寒性のある種類なら、関東以西では露地植えでも生育可能です。秩序正しく並ぶ葉は花びらのようにも見えて華やかさもあり、庭の主役になること間違いなしの植物です。
メキシコ原産の植物で、テキーラの材料でもあります。銀灰色で硬く厚みのある葉は、異国を思わせる風貌です。耐寒性のある種類なら、関東以西では露地植えでも生育可能です。秩序正しく並ぶ葉は花びらのようにも見えて華やかさもあり、庭の主役になること間違いなしの植物です。
庭に植えるならばアオノリュウゼツランという品種が寒さに強く、おすすめです。植えて一年目の冬は寒さに傷む可能性がありますが、うまく育てばとても大きく育ちます。数十年に一度花を咲かせ、開花後に残念ながら枯れてしまいますが、花を見られるまで育てられれば大成功でしょう。
個性が強いですが、意外とどんな植物とも相性が良いので、コーディネートがしやすいのもポイントです。
個性が強いですが、意外とどんな植物とも相性が良いので、コーディネートがしやすいのもポイントです。
鉢植えにすれば、耐寒性が弱い品種でも冬に室内に移動させることで、楽しむことができます。アガペは無機質な印象の鉢に合わせると都会的で洗練された印象に。土は砂利でマルチングするとすっきりしてアガベの美しさが引き立ちます。他の植物と寄せ植えにしても良いですが、せっかくのアガベの風変わりなフォルムは、単品で植えて楽しむのがおすすめです。
DIY:多肉植物と流木で簡単につくるインテリア小物
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ユーフォルビア
最近園芸店で取り扱いが増えている植物です。乾燥には強いですが、多湿は苦手なので水はけと風通しの良い場所に植えるようにしましょう。アガベと同じく、こちらもたくさんの品種があります。品種によって耐寒温度は変わるので、購入の際は一度ご確認を。奇妙な見た目をしていますが、よく見ていると花の愛らしさに気づくはずです。
常緑の葉は冬に重宝するカラーリーフのひとつです。赤みを帯びたものや、青みがかったもの、斑の入ったものなど、たくさんの葉色があります。また、気温によって葉色に変化が生じるものもあり、常緑でありながら季節の変化も感じさせてくれます。庭にも寄せ植えにもさまざまな楽しみ方が考えられます。
最近園芸店で取り扱いが増えている植物です。乾燥には強いですが、多湿は苦手なので水はけと風通しの良い場所に植えるようにしましょう。アガベと同じく、こちらもたくさんの品種があります。品種によって耐寒温度は変わるので、購入の際は一度ご確認を。奇妙な見た目をしていますが、よく見ていると花の愛らしさに気づくはずです。
常緑の葉は冬に重宝するカラーリーフのひとつです。赤みを帯びたものや、青みがかったもの、斑の入ったものなど、たくさんの葉色があります。また、気温によって葉色に変化が生じるものもあり、常緑でありながら季節の変化も感じさせてくれます。庭にも寄せ植えにもさまざまな楽しみ方が考えられます。
ユーフォルビアはまとめて植えると良さが引き立つ植物です。ユーフォルビアとは形状が異なるグラス系の植物等と組み合わせると、メリハリが生まれて良いでしょう。グラスもやはりある程度まとめて植えましょう。それぞれの特徴が引き立ち、リズミカルな庭になります。
ユーフォルビアは葉や茎を切ると白い液体が出てきます。肌が弱い人はかぶれることもあるので、注意が必要。
多肉植物でインテリアをもっと素敵にする9の方法
ユーフォルビアは葉や茎を切ると白い液体が出てきます。肌が弱い人はかぶれることもあるので、注意が必要。
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セダム
鉢植えにして、インテリアとして楽しむことが多い多肉植物ですが、庭に露地植えすることもできます。乾燥に強く、放っておいてもどんどん増える強さがあり、少しの隙間でも生育することができます。他の植物では出来ないような色々な楽しみ方ができますよ。葉の色も豊富なので、セダムだけの組み合わせでも華やかな植栽がつくれます。
おすすめは育てやすいセンペルピュームやベンケイソウ。水のやりすぎにだけ気を付ければ、まず枯れることはないでしょう。露地植えの場合は雨だけでも十分です。
鉢植えにして、インテリアとして楽しむことが多い多肉植物ですが、庭に露地植えすることもできます。乾燥に強く、放っておいてもどんどん増える強さがあり、少しの隙間でも生育することができます。他の植物では出来ないような色々な楽しみ方ができますよ。葉の色も豊富なので、セダムだけの組み合わせでも華やかな植栽がつくれます。
おすすめは育てやすいセンペルピュームやベンケイソウ。水のやりすぎにだけ気を付ければ、まず枯れることはないでしょう。露地植えの場合は雨だけでも十分です。
サボテン
サボテンというと小さな鉢で育てるものだと思っている方が多いかもしれませんが、意外にも庭に植えて大丈夫なものがあります。庭におすすめなのは独特なシルエットは見た人が驚くほどの存在感を持っています。耐寒性が強いおすすめのものは、ウチワサボテン類と柱サボテン類です。どちらもトゲには気を付けてください。
サボテンというと小さな鉢で育てるものだと思っている方が多いかもしれませんが、意外にも庭に植えて大丈夫なものがあります。庭におすすめなのは独特なシルエットは見た人が驚くほどの存在感を持っています。耐寒性が強いおすすめのものは、ウチワサボテン類と柱サボテン類です。どちらもトゲには気を付けてください。
グレビリア
オーストラリア原産の高木です。近年オーストラリアンプランツは人気が高まっています。エキゾチックな見た目とは裏腹に、日本の環境に適応できるものも多いです。日本原産の常緑樹は重たい印象のものが多いですが、グレビリアは常緑でありながら、細い葉が軽やかな印象で、冬も緑を保つ点も好まれます。しかし、一番印象深いのはその花でしょう。花火のような咲き方をする明るい花は一度見たら忘れられません。
また、多湿を嫌うので、水はけには注意が必要です。
オーストラリア原産の高木です。近年オーストラリアンプランツは人気が高まっています。エキゾチックな見た目とは裏腹に、日本の環境に適応できるものも多いです。日本原産の常緑樹は重たい印象のものが多いですが、グレビリアは常緑でありながら、細い葉が軽やかな印象で、冬も緑を保つ点も好まれます。しかし、一番印象深いのはその花でしょう。花火のような咲き方をする明るい花は一度見たら忘れられません。
また、多湿を嫌うので、水はけには注意が必要です。
ドライガーデンの演出
今回ご紹介した植物達はどれも乾燥を好む植物です。砂利やごろた石で地面をマルチング(地面を覆うこと)をしてドライガーデンのような演出をすると、植物たちの魅力が一層引き立ちます。マルチングは泥ハネ防止や冬の保温にも効果があるので、乾燥を好む植物の健全な生育にもつながります。
砂利のマルチングは同じサイズの石だけを使わずに、大小混ぜてメリハリをつけるとのっぺりとせずに見栄えが良くなります。
今回ご紹介した植物達はどれも乾燥を好む植物です。砂利やごろた石で地面をマルチング(地面を覆うこと)をしてドライガーデンのような演出をすると、植物たちの魅力が一層引き立ちます。マルチングは泥ハネ防止や冬の保温にも効果があるので、乾燥を好む植物の健全な生育にもつながります。
砂利のマルチングは同じサイズの石だけを使わずに、大小混ぜてメリハリをつけるとのっぺりとせずに見栄えが良くなります。
シンプルなデザインで
姿が個性的な植物を引き立たせるのはシンプルなデザインの建物やランドスケープです。主張が強い建築に個性的な植物を合わせると非常にまとめにくい庭になってしまいますし、ヨーロピアンな建物だとなんだかちぐはぐな印象に。個性的な植物を植えるなら、植物以外はシンプルを心がけましょう。
姿が個性的な植物を引き立たせるのはシンプルなデザインの建物やランドスケープです。主張が強い建築に個性的な植物を合わせると非常にまとめにくい庭になってしまいますし、ヨーロピアンな建物だとなんだかちぐはぐな印象に。個性的な植物を植えるなら、植物以外はシンプルを心がけましょう。
好き嫌いがわかれそうな、ちょっと変わった植物をご紹介しました。お好みのものはありましたか?
どれも寒さはあまり得意ではないものなので、地域によっては難しいものあります。寒い地域の方は鉢植えでも楽しめますので、ぜひチャレンジしてみてください!
ガーデニング・植物の記事をもっと読む
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