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5月のデザインイベント・展覧会情報
デンマークの名作家具から、明日の社会とライフスタイルまで、今月も各地で、住まいや暮らしを考えるさまざまな展覧会が開催されています。ゴールデンウィークなどお休みの日にゆっくり出かけてみてはいかがでしょうか?
Houzz Japan
2017年5月1日
Houzz Japan 公式アカウント
【北海道】
デンマーク・デザインの魅力 織田コレクションと旭川
会場:北海道立旭川美術館
会期:6月25日まで
入場料:1000円
日本・デンマークの外交関係樹立150周年を記念するデンマークデザインの名品展。椅子の研究者である織田憲嗣氏が長年にわたり世界の名作椅子と日用品を収集した「織田コレクション」は、質、量ともに世界的に高く評価されている。
デンマーク・デザインの魅力 織田コレクションと旭川
会場:北海道立旭川美術館
会期:6月25日まで
入場料:1000円
日本・デンマークの外交関係樹立150周年を記念するデンマークデザインの名品展。椅子の研究者である織田憲嗣氏が長年にわたり世界の名作椅子と日用品を収集した「織田コレクション」は、質、量ともに世界的に高く評価されている。
写真:イェンス・クイストゴー〈キャンドル・ホルダー〉1960年
織田コレクションの中の名品の展示とともに、それらが地域のデザイン文化や教育に果たしてきた役割や、木製家具の一大産地であるデンマークと旭川に共通する高い技術やものづくりの精神を紹介する。会期中には東海大学名誉教授でもある織田氏によるギャラリーツアーも行われる。
また、旭川を訪れるなら、ぜひ隣の東川町も訪れてほしい。同会期中、東川町文化芸術交流センターでは織田氏が選んだ、美しいデンマークデザインの日用品を展示する「もうひとつのデンマーク展」も開催中だ。◆詳しくはこちら
織田コレクションの中の名品の展示とともに、それらが地域のデザイン文化や教育に果たしてきた役割や、木製家具の一大産地であるデンマークと旭川に共通する高い技術やものづくりの精神を紹介する。会期中には東海大学名誉教授でもある織田氏によるギャラリーツアーも行われる。
また、旭川を訪れるなら、ぜひ隣の東川町も訪れてほしい。同会期中、東川町文化芸術交流センターでは織田氏が選んだ、美しいデンマークデザインの日用品を展示する「もうひとつのデンマーク展」も開催中だ。◆詳しくはこちら
写真:ヤマハ発動機が開発したデザインコンセプトモデル「05GEN・06GEN」。背景に《シルバーハット》と《スティールハット》が見える © Ayumi Yoshino
【東京】
伊東豊雄展「新しいライフスタイルを大三島から考える」
会場:LIXILギャラリー
会期:6月18日まで開催中
入場料:無料
建築家・伊東豊雄は2011年の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」の開館をきっかけに、瀬戸内海の大三島に魅力的な暮らしをつくる取り組みを続けてきた。その活動から見えてきた、「新しいライフスタイル」を提示する展覧会が開催中だ。
島では、「みんなの家」の改修と活用、農業の再生と農産物の販売ネットワークづくりのサポート、空き家の再生利用、宿泊施設の整備、新しい交通手段の開発、大山祗神社の参道の活性化、農や食のスクールの実現など、さまざまな取り組みが進行している。いずれも、伊東が2020年以降に到来すると考える「経済によらない豊かさを求める社会」を見据えた島づくりの活動だ。
【東京】
伊東豊雄展「新しいライフスタイルを大三島から考える」
会場:LIXILギャラリー
会期:6月18日まで開催中
入場料:無料
建築家・伊東豊雄は2011年の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」の開館をきっかけに、瀬戸内海の大三島に魅力的な暮らしをつくる取り組みを続けてきた。その活動から見えてきた、「新しいライフスタイル」を提示する展覧会が開催中だ。
島では、「みんなの家」の改修と活用、農業の再生と農産物の販売ネットワークづくりのサポート、空き家の再生利用、宿泊施設の整備、新しい交通手段の開発、大山祗神社の参道の活性化、農や食のスクールの実現など、さまざまな取り組みが進行している。いずれも、伊東が2020年以降に到来すると考える「経済によらない豊かさを求める社会」を見据えた島づくりの活動だ。
会場写真:白石ちえこ
2017年度に行われる予定の10のプロジェクトを写真や模型、映像に加え、島づくりの鍵となる新しいトランスポーテーションシステムとして、ヤマハ発動機が開発したコンセプトモデル「05GEN」の実物も展示している。◆詳しくはこちら
2017年度に行われる予定の10のプロジェクトを写真や模型、映像に加え、島づくりの鍵となる新しいトランスポーテーションシステムとして、ヤマハ発動機が開発したコンセプトモデル「05GEN」の実物も展示している。◆詳しくはこちら
写真:妹島和世《梅林の家》撮影:ジェレミ・ステラ、2010年9月2日
【東京】
日本、家の列島――フランス人建築家が驚く日本の住宅デザイン
会場:パナソニック汐留ミュージアム
会期:6月25日まで
入場料:一般:800円、大学生:600円、中学生:200円
欧米とは異なる独自の家づくりの伝統や自然観のもと、斬新な発想や造形の住まいをつくりだし、世界を驚かせてきた日本の建築家たち。日本通のフランス人4名(写真家のジェレミ・ステラ、建築家のヴェロニック・ウルス、ファビアン・モデュイ、日本在住30年でみかんぐみを共同主宰するマニュエル・タルディッツ)が、巨匠だけでなく気鋭の若手の作品も含めてキュレーションした展覧会が4月から開催されている。
【東京】
日本、家の列島――フランス人建築家が驚く日本の住宅デザイン
会場:パナソニック汐留ミュージアム
会期:6月25日まで
入場料:一般:800円、大学生:600円、中学生:200円
欧米とは異なる独自の家づくりの伝統や自然観のもと、斬新な発想や造形の住まいをつくりだし、世界を驚かせてきた日本の建築家たち。日本通のフランス人4名(写真家のジェレミ・ステラ、建築家のヴェロニック・ウルス、ファビアン・モデュイ、日本在住30年でみかんぐみを共同主宰するマニュエル・タルディッツ)が、巨匠だけでなく気鋭の若手の作品も含めてキュレーションした展覧会が4月から開催されている。
写真:吉村靖孝《窓の家》2013年、撮影:ジェレミ・ステラ
魅力的な写真や映像、図面、建築家と施主へのインタビュー、模型やスケッチなどを「昨日の家」「東京の家」「今の家」の3部構成で展示。アントニン・レーモンドや伊東豊雄、安藤忠雄から五十嵐淳、吉村靖孝、長谷川豪まで約70点の作品を紹介する。2014年よりフランス、スイス、ベルギー、オランダを巡回し、各地で好評を博した展覧会の巡回展となる。会期中には、出展建築家たちによるギャラリートークも数多く開催される。◆詳しくはこちら
魅力的な写真や映像、図面、建築家と施主へのインタビュー、模型やスケッチなどを「昨日の家」「東京の家」「今の家」の3部構成で展示。アントニン・レーモンドや伊東豊雄、安藤忠雄から五十嵐淳、吉村靖孝、長谷川豪まで約70点の作品を紹介する。2014年よりフランス、スイス、ベルギー、オランダを巡回し、各地で好評を博した展覧会の巡回展となる。会期中には、出展建築家たちによるギャラリートークも数多く開催される。◆詳しくはこちら
【東京】
7×アントニン・レーモンド展覧会
会場:チェコセンター東京 展示室
会期:5月31日(土日・祝日をのぞく)まで
入場料:無料
日本の近代建築に多大な影響を与えたチェコ生まれの建築家、アントニン・レーモンドが、日本国内やフィリピンに残した多数の作品を紹介する展覧会が先月から開催されている。会期中には、レーモンドとともに働いた人々による連続トークセッション(要事前申し込み)が行われている。◆詳しくはこちら
7×アントニン・レーモンド展覧会
会場:チェコセンター東京 展示室
会期:5月31日(土日・祝日をのぞく)まで
入場料:無料
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写真:梶原敏英
【愛知】完成! 常滑ガウディ
会場:INAX ライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
会期:5月30日まで
入場料:一般:600円、高・大学生:400円、小・中学生:200円
「土とやきもの」をテーマに、展示だけでなく体験できるミュージアムとして、ものづくりの心を伝えてきたINAX ライブミュージアムが、10周年記念企画として、昨年10月末から今年3月末まで約5ヵ月間にわたって、「つくるガウディ」展を開催。アントニオ・ガウディの未完の建築作品〈コロニア・グエル教会〉にインスピレーションを得た作品の公開制作展示を続けた(制作過程はこちら)。
その作品が3月末に完成し、お披露目の展覧会として「完成! 常滑ガウディ!」が開かれている。今回制作にあたったのは、建築家日置拓人氏、と左官職人久住有生氏とタイル職人白石普氏の3人。3人で対話を重ね「人の手でつくる」を通して、ガウディの建築をあらたに読み解く試みにもなったという。展覧会では、偉大な建築家ガウディへのオマージュをこめた作品を、照明で美しく照らして展示している。◆詳しくはこちら
【愛知】完成! 常滑ガウディ
会場:INAX ライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
会期:5月30日まで
入場料:一般:600円、高・大学生:400円、小・中学生:200円
「土とやきもの」をテーマに、展示だけでなく体験できるミュージアムとして、ものづくりの心を伝えてきたINAX ライブミュージアムが、10周年記念企画として、昨年10月末から今年3月末まで約5ヵ月間にわたって、「つくるガウディ」展を開催。アントニオ・ガウディの未完の建築作品〈コロニア・グエル教会〉にインスピレーションを得た作品の公開制作展示を続けた(制作過程はこちら)。
その作品が3月末に完成し、お披露目の展覧会として「完成! 常滑ガウディ!」が開かれている。今回制作にあたったのは、建築家日置拓人氏、と左官職人久住有生氏とタイル職人白石普氏の3人。3人で対話を重ね「人の手でつくる」を通して、ガウディの建築をあらたに読み解く試みにもなったという。展覧会では、偉大な建築家ガウディへのオマージュをこめた作品を、照明で美しく照らして展示している。◆詳しくはこちら
重要文化財 青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆 中国・龍泉窯、南宋時代(12〜13世紀)東京国立博物館蔵
【東京】
特別展 茶の湯
会場:東京国立博物館
会期:6月4日まで
入場料:1600円
日本で独自の文化として発展した「茶の湯」。室町時代の足利将軍家の「唐物」から「高麗物」、千利休が見出した「和物」、小堀遠州の「きれいさび」、江戸後期の松平不昧による古典への回帰、そして近代の5人の数寄者(藤田香雪、増田鈍翁、平瀬露香、原三溪、畠山即翁)たちがそれぞれに集めた名品まで、茶の湯と茶道具の価値観の変遷を追う展覧会が開催されている。これほどの名品が一堂にそろう展覧会は1980年の「茶の美術」展以来、実に37年ぶりとなる。
名だたる武将や茶人が手にした名碗だけでなく、茶入や茶壺、掛物といった時代を象徴する茶道具が一堂に会する貴重な機会になっている。この機会にぜひ目にしてほしい。◆詳しくはこちら
【東京】
特別展 茶の湯
会場:東京国立博物館
会期:6月4日まで
入場料:1600円
日本で独自の文化として発展した「茶の湯」。室町時代の足利将軍家の「唐物」から「高麗物」、千利休が見出した「和物」、小堀遠州の「きれいさび」、江戸後期の松平不昧による古典への回帰、そして近代の5人の数寄者(藤田香雪、増田鈍翁、平瀬露香、原三溪、畠山即翁)たちがそれぞれに集めた名品まで、茶の湯と茶道具の価値観の変遷を追う展覧会が開催されている。これほどの名品が一堂にそろう展覧会は1980年の「茶の美術」展以来、実に37年ぶりとなる。
名だたる武将や茶人が手にした名碗だけでなく、茶入や茶壺、掛物といった時代を象徴する茶道具が一堂に会する貴重な機会になっている。この機会にぜひ目にしてほしい。◆詳しくはこちら
二十代堆朱楊成《彫漆硯箱 玄鶴》1944年 東京国立近代美術館蔵 撮影:斎城卓
【東京】
所蔵作品展 動物集合
会場:東京国立近代美術館工芸館
会期:5月21日まで
入場料:210円
東京国立近代美術館の工芸館では動物をモチーフにした染め織物や硯箱、花瓶といった工芸作品に着目した展覧会が開催されている。
昔から動物には、長寿や武運への願いや祈りがこめられてきた。近代に入ると、作家たちは動物のモチーフを用いながら、それまでのイメージによらない作品を制作し始めた。卵の殻のかけらを柔らかな毛並みにしたり、たたいた金属の硬質な輝きでタカの勇猛さを表したりと、素材と技法の特性を生かした表現を生み出してきた。展覧会には、約120点の作品が展示される。◆詳しくはこちら
教えてHouzz
これまでに見た展覧会やイベントで印象に残っているものがあれば教えてください。
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日本固有の建築要素を生かした、モダニズムの建築家、前川國男の自邸
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所蔵作品展 動物集合
会場:東京国立近代美術館工芸館
会期:5月21日まで
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