コメント
リビング・ダイニングの「座卓」が新鮮な現代住宅6選
座卓は古きよき和室にあるものとは限りません。フローリングに似合う座卓のおしゃれなインテリアを楽しんでいる、日本の住まいをご覧ください。
小川のぞみ
2017年3月30日
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む。
ライター/コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)にて企画から携わる。担当分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。スタイリストの経験も多数。
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む... もっと見る
日本の食卓が一人用の「お膳」から、家族みんなで囲む「座卓」に変化したのは、明治時代といわれています。座卓は、西洋の文化が日本の日常生活に取り入れられた時期に普及した、いわば和洋折衷の食卓の必需品でした。昭和まではちゃぶ台に象徴される座卓での食事や団欒が残っていましたが、現代はダイニングテーブル&チェアやソファでの暮らしが標準に。今では座卓は、畳のある和室にあるものというイメージでしょう。
しかしながら最近は、和室に取り入れるのではなく、あえてフローリングのリビングやダイニングで座卓を選択する人が増えつつあります。そこでこの記事では、コンテンポラリーな日本の住まいに馴染む、座卓の新しい魅力に迫っていきたいと思います。
しかしながら最近は、和室に取り入れるのではなく、あえてフローリングのリビングやダイニングで座卓を選択する人が増えつつあります。そこでこの記事では、コンテンポラリーな日本の住まいに馴染む、座卓の新しい魅力に迫っていきたいと思います。
ダイニングの座卓が美しいモダンな家3選
〈arbol〉設計の《House in Nishimikuni》は、ビルが立ち並ぶ場所に現れたオアシスのような印象の家。木で囲んだデザインとグリーンの存在感が、中への期待感を高めます。
〈arbol〉設計の《House in Nishimikuni》は、ビルが立ち並ぶ場所に現れたオアシスのような印象の家。木で囲んだデザインとグリーンの存在感が、中への期待感を高めます。
こちらがダイニングです。座卓ならではの目線の低さが、フローリングやエクステリアの木材の美しさをダイレクトに感じさせてくれます。
また、掘りごたつとの組み合わせは、テーブル&チェアのように足を下ろして食事ができるため、椅子での生活に慣れた人には使いやすいスタイルです。
また、掘りごたつとの組み合わせは、テーブル&チェアのように足を下ろして食事ができるため、椅子での生活に慣れた人には使いやすいスタイルです。
〈澤村昌彦建築設計事務所〉が手がけた《大亀谷の家》は、シックな色合いで落ち着きのある外観。内装も大人っぽい雰囲気で統一されています。
なかでもダイニングの一枚板の座卓は大迫力。高級感をかもし出しており、スタイリッシュな空間へと格上げしています。
また空間を遮らない座卓という選択が、掃き出し窓を開け放ったときの大開口をより開放的に演出してくれています。内外の繋がりも感じやすいことでしょう。
また空間を遮らない座卓という選択が、掃き出し窓を開け放ったときの大開口をより開放的に演出してくれています。内外の繋がりも感じやすいことでしょう。
そんな平屋のダイニングは、優しい色合いで整えられた爽やかなイメージ。風通しが良く清々しい空間となっているのは、ダイニングテーブルが背の低い座卓であるからこそだと感じます。
ロータイプのインテリアで統一し、掃き出し窓の先のテラスまでトーンを揃えたことで、空間をより広く見せています。
ロータイプのインテリアで統一し、掃き出し窓の先のテラスまでトーンを揃えたことで、空間をより広く見せています。
リビングの座卓が心地よい住まい3選
美術館のようなファサードが個性的な〈アトリエテッラ〉施工の《庇のある家》。中はどのようなコーディネートになっているのか、想像が膨らむデザインです。
美術館のようなファサードが個性的な〈アトリエテッラ〉施工の《庇のある家》。中はどのようなコーディネートになっているのか、想像が膨らむデザインです。
リビングは掘りごたつ式の座卓という、外装からすると意表を突かれたほっこり感です。このように、座卓のあるくつろぎスペースは、ときに立派なソファよりも安らぎのムードとなることが分かります。
また、インナーテラスの存在感、その先の外との親しみも、座卓からだと身近に感じられるでしょう。
また、インナーテラスの存在感、その先の外との親しみも、座卓からだと身近に感じられるでしょう。
見晴らしを重視した二階リビングにも関わらず、ちゃぶ台風のローテーブルと座布団、という潔ぎよい空間になっています。ハイタイプのソファを合わせてしまいがちなところを、あえて座卓にしたところに新鮮味があります。
さらに、テラスと目線が合いやすい工夫にもなっていることが想像できます。
さらに、テラスと目線が合いやすい工夫にもなっていることが想像できます。
片流れの屋根ですっきりとした印象の〈アーキレーベル|鈴木組〉が手がけた《お互いの時間を思いやる床座スタイルの家》。こちらは床座がテーマとなっている住宅です。
リビングと和室が一体になっているだけでなく、座卓をとりいれたことで、よりまとまった広がりある空間に仕上がっています。こちらは、古き良き和室の続き間の現代版、といえるのではないでしょうか。
家具を低く作りつけているところからも、とことん床座スタイルにこだわっていることが分かります。
フローリングの和の空間の写真を見る
和モダンのおしゃれな部屋の写真を見る
コメント募集中
座卓をインテリアにとりいれてみたいと思いますか?
家具を低く作りつけているところからも、とことん床座スタイルにこだわっていることが分かります。
フローリングの和の空間の写真を見る
和モダンのおしゃれな部屋の写真を見る
コメント募集中
座卓をインテリアにとりいれてみたいと思いますか?
おすすめの記事
リビングの記事
ソファのサイズ選びの基本とバランスのよいレイアウトとは?
壁に寄せる? 部屋の真ん中に置く? 2人掛けと3人掛けのどちらがいいの? 1人掛けやアームチェア、オットマンとの組み合わせは? ソファのベストな配置について考えてみましょう。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
床と家具の木の色を揃えずに、バランスよく見せる7つの方法
ナチュラルな木目を活かした家具をフローリングの部屋に置くとき、木の色を同じに揃えなければと思い込んでいませんか? 濃さや質感が違っても、素敵にまとめる方法はいろいろあります。
続きを読む
インテリア
造作家具と置き家具、どちらを選ぶ?それぞれのメリット・デメリットとは
壁に固定し、空間と一体にするかたちで造り付ける「造作家具」と、そのまま空間に置いて使う「置き家具」。それぞれの特徴とメリット・デメリットを、インテリアのプロが解説します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
世界に一つだけのお気に入り、プロに作ってもらうオーダーメイドアイテム
自分にぴったりのものが見つからないなら、希望を伝えてオーダーメイドで作ってもらう手があります。専門家が親身に相談にのってくれるでしょう。
続きを読む
インテリア
ソファライフが快適になる!サイドテーブルのアイデア
ソファで過ごす時間をもっと快適にしたいなら、サイドテーブルをプラスするのがおすすめ。インテリアコーディネーターが、サイドテーブルの選び方や組み合わせ方のコツもご紹介します。
続きを読む