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インダストリアルスタイル入門:カーテンロッド編
「インダストリアルスタイル入門」シリーズ、第2回の今回は、カーテンや窓まわりのスタイリングのポイントを、「ロッド(レール)」と「ファブリック」の2つのパートにわけて、詳しく解説します。
ヒジュン カスヤ|Hijung Kasuya
2017年3月29日
「インダストリアルスタイル入門」シリーズ、第2回はウィンドウトリートメント(カーテン)作りのアイデアを探ります。第1回の収納スペースの記事で、インダストリアルスタイルを探る極意を「住宅でない場所からアイテムをみつけること」とご紹介しました。
カーテンのスタイリングについても、やはり学校、オフィス、工場などで見かけるような、無造作なつくりがスタイルを盛り上げるコツです。「既存の利用法の境界線を取り払う発想」で住宅用の定型に縛られず、テキスタイルとそれを吊るす装置で、シンプルに仕上げましょう。この記事ではカーテンレール(ロッド)選びをまとめます。ファブリック使いのアイデアは次の記事へと続きます。
カーテンのスタイリングについても、やはり学校、オフィス、工場などで見かけるような、無造作なつくりがスタイルを盛り上げるコツです。「既存の利用法の境界線を取り払う発想」で住宅用の定型に縛られず、テキスタイルとそれを吊るす装置で、シンプルに仕上げましょう。この記事ではカーテンレール(ロッド)選びをまとめます。ファブリック使いのアイデアは次の記事へと続きます。
インダストリアルスタイルのエッセンスを強調する基本の装置選び
インダストリアルな窓まわりを目指すなら、配管パイプを始めとするメタル系の装置を選びましょう。カーテンレール(ロッド)として、配管パイプ、シンプルなメタル(アイアン、塗装スチール、真鍮)系の装置、ワイヤー、フックなどを使うのがおすすめです。また木製も、古材などのエイジングのものをシンボリックに使いましょう。
インダストリアルな窓まわりを目指すなら、配管パイプを始めとするメタル系の装置を選びましょう。カーテンレール(ロッド)として、配管パイプ、シンプルなメタル(アイアン、塗装スチール、真鍮)系の装置、ワイヤー、フックなどを使うのがおすすめです。また木製も、古材などのエイジングのものをシンボリックに使いましょう。
1.配管パイプ
配管パイプ✕ハトメのランナー
むき出しのコンクリートの天井に配管パイプを露出し、窓際のカーテンロッドも配管パイプで統一した写真の部屋は、きれいめインダストリアルスタイルのお手本型。羽目板のアート、黒い鉄格子のミラー、スチールフレームのガラステーブルのセンスも冴えている空間です。カーテンは、配管パイプをロッドにし、ファブリックにハトメランナーを取り付けて吊るしています。ソフトでシアーなファブリックが、ハードな空間の窓辺に優しさをもたらし、心地よい空間に仕上げています。カーテンの布地は淡いグレイのソファとカラーコーディネートし、イエローのクッションやヌガーホワイトのスローなどをさし色にするなど、ファブリックマジックの効果も計算されています。
配管パイプ✕ハトメのランナー
むき出しのコンクリートの天井に配管パイプを露出し、窓際のカーテンロッドも配管パイプで統一した写真の部屋は、きれいめインダストリアルスタイルのお手本型。羽目板のアート、黒い鉄格子のミラー、スチールフレームのガラステーブルのセンスも冴えている空間です。カーテンは、配管パイプをロッドにし、ファブリックにハトメランナーを取り付けて吊るしています。ソフトでシアーなファブリックが、ハードな空間の窓辺に優しさをもたらし、心地よい空間に仕上げています。カーテンの布地は淡いグレイのソファとカラーコーディネートし、イエローのクッションやヌガーホワイトのスローなどをさし色にするなど、ファブリックマジックの効果も計算されています。
配管パイプ✕ロープ
既存の配管をそのままに、ハトメの付いたフラットな布をロープで吊るした無造作なカーテン。こうしたカーテンの取り付けには、細いロープ、ヒモ、リボンがおすすめ。揃いのロープでタッセル使いにも試してみたいもの。シアーな布地が日差しをさりげなく調節し、グリーンと調和した窓辺をつくりだしています。
既存の配管をそのままに、ハトメの付いたフラットな布をロープで吊るした無造作なカーテン。こうしたカーテンの取り付けには、細いロープ、ヒモ、リボンがおすすめ。揃いのロープでタッセル使いにも試してみたいもの。シアーな布地が日差しをさりげなく調節し、グリーンと調和した窓辺をつくりだしています。
配管パイプ✕ロッドポケット
白い壁と天井の部屋の開口部に黒い配管パイプが映えるインテリア。フローリングの床面や家具類のダークトーンの色彩に対して、明るい部屋の上方に一本の黒いラインを引くように配管パイプを設置。床置や壁に設えた黒い照明器具とあわせて、白を背景にくっきりと全体を引き締めています。布地の吊り方は、配管パイプをロッドにロッドポケットを通す方法を採用。ロッドポケット式は生地をフラットでもギャザーでも吊るせる点が魅力です。
シアーなファブリックでも使う生地のボリュームによって採光や明暗を調節できます。生地幅を広く取れば日差しを押さえられますし、生地幅を減らせば透け感が増します。
白い壁と天井の部屋の開口部に黒い配管パイプが映えるインテリア。フローリングの床面や家具類のダークトーンの色彩に対して、明るい部屋の上方に一本の黒いラインを引くように配管パイプを設置。床置や壁に設えた黒い照明器具とあわせて、白を背景にくっきりと全体を引き締めています。布地の吊り方は、配管パイプをロッドにロッドポケットを通す方法を採用。ロッドポケット式は生地をフラットでもギャザーでも吊るせる点が魅力です。
シアーなファブリックでも使う生地のボリュームによって採光や明暗を調節できます。生地幅を広く取れば日差しを押さえられますし、生地幅を減らせば透け感が増します。
2. ロッド
ロッド✕ハトメランナー
一般的に手に入りやすく取り付けやすいのがロッドレールです。スチール製や木製の市販品のうち、最小限のシンプルなものを選びましょう。
写真は、黒のロッドとハトメに麻のレース生地をあわせています。ロッドとハトメは色を揃えるのがポイント。ファブリックについては、濃い色目のロッドには淡い色のファブリックを、白や淡色のロッドには濃色のファブリックがマッチします。装置と相反する色と素材のファブリックを組合わせるのが成功するテクニックです。
ロッド✕ハトメランナー
一般的に手に入りやすく取り付けやすいのがロッドレールです。スチール製や木製の市販品のうち、最小限のシンプルなものを選びましょう。
写真は、黒のロッドとハトメに麻のレース生地をあわせています。ロッドとハトメは色を揃えるのがポイント。ファブリックについては、濃い色目のロッドには淡い色のファブリックを、白や淡色のロッドには濃色のファブリックがマッチします。装置と相反する色と素材のファブリックを組合わせるのが成功するテクニックです。
ロッド✕リボン
ホワイト一色で統一された清潔感と温もりのあるベッドルーム。黒のスチール製ロッドにファブリックを繊細なリボンで吊るすというコントラストにセンスが光ります。
ホワイト一色で統一された清潔感と温もりのあるベッドルーム。黒のスチール製ロッドにファブリックを繊細なリボンで吊るすというコントラストにセンスが光ります。
ロッド✕ロッドポケット
スチールのロッドにロッドポケットを通した例。生地をたっぷり取るほどボリューム感のあるギャザーになります。ギャザーの寄せ具合で採光や断熱を調節しましょう。
スチールのロッドにロッドポケットを通した例。生地をたっぷり取るほどボリューム感のあるギャザーになります。ギャザーの寄せ具合で採光や断熱を調節しましょう。
ロッド✕タブランナー
スチールのロッドに、共布のタブのランナーでカーテンを吊るしています。ハトメやクリップ同様、タブは均一に縫い付けてロッドに通します。生地巾やタブの本数によって、膨らむギャザーのボリュームを調節します。
スチールのロッドに、共布のタブのランナーでカーテンを吊るしています。ハトメやクリップ同様、タブは均一に縫い付けてロッドに通します。生地巾やタブの本数によって、膨らむギャザーのボリュームを調節します。
ロッド✕リボン
小窓にアイアンロッドをかけ、リボンで吊るした例。こうした掛け方なら、視線や日差しを適度に遮ったり、透け感を調節して窓辺に軽やかさを演出したり、窓の一部をインテリアのアクセントにしたりすることができます。生地巾、リボンの本数で、布にボリュームを出したり、のれんのようにフラットにもできます。
小窓にアイアンロッドをかけ、リボンで吊るした例。こうした掛け方なら、視線や日差しを適度に遮ったり、透け感を調節して窓辺に軽やかさを演出したり、窓の一部をインテリアのアクセントにしたりすることができます。生地巾、リボンの本数で、布にボリュームを出したり、のれんのようにフラットにもできます。
ロッド✕クリップランナー
写真は真鍮のロッドとクリップ付きリングランナーを使った例。等間隔にヒダを取ったリネンのクロスにリング付クリップランナーで吊るしています。ラフな間隔を取って、さりげなさもプラスして。
写真は真鍮のロッドとクリップ付きリングランナーを使った例。等間隔にヒダを取ったリネンのクロスにリング付クリップランナーで吊るしています。ラフな間隔を取って、さりげなさもプラスして。
アートなクリップランナーで遊ぶ
無造作なカーテンに遊び心が少しほしいと思ったら、このようなクリップランナーを一味加える手もあります。デコラティブなクリップランナーはインテリアのセレクトショップやカーテンの専門店で探せます。
無造作なカーテンに遊び心が少しほしいと思ったら、このようなクリップランナーを一味加える手もあります。デコラティブなクリップランナーはインテリアのセレクトショップやカーテンの専門店で探せます。
アイアンワークのロッド✕ランナー
シア―ファブリックのプレーンさが物足りなく感じたら、写真のようなアイアンワークの存在感あるレールを使ってみましょう。ヴィンテージ家具とも相性がよく、相反する手作り感がインダストリアルな気分を盛り上げてくれます。
シア―ファブリックのプレーンさが物足りなく感じたら、写真のようなアイアンワークの存在感あるレールを使ってみましょう。ヴィンテージ家具とも相性がよく、相反する手作り感がインダストリアルな気分を盛り上げてくれます。
3. フック
ロッドなしにフックを壁に固定して、自由にカーテンをかけるテクを楽しみましょう。布の好きな位置に、ランダムに付けたハトメやクリップをフックに直接かけると、均一でないリズミカルなファブリックの波が生まれるアバンギャルドなカーテンの出来上がりです。
ロッドなしにフックを壁に固定して、自由にカーテンをかけるテクを楽しみましょう。布の好きな位置に、ランダムに付けたハトメやクリップをフックに直接かけると、均一でないリズミカルなファブリックの波が生まれるアバンギャルドなカーテンの出来上がりです。
フック✕ロッド
写真のように、固定したフックに木の枝をロッド代わりに、リボンで吊るすだけでも、無造作な窓まわりをつくれます。木の枝の他、アイアンやスチールなどインテリアとマッチさせる色、素材を選びましょう。
写真のように、固定したフックに木の枝をロッド代わりに、リボンで吊るすだけでも、無造作な窓まわりをつくれます。木の枝の他、アイアンやスチールなどインテリアとマッチさせる色、素材を選びましょう。
フック✕クリップ
フックとクリップだけでつくった窓まわりです。1枚の布にクリップを付け、壁に固定したフックにかけるだけの簡単カーテン。ファブリックを取り替えるのが簡単なので、季節や気分に合わせて窓まわりを気軽に模様替えできます。シーツやテーブルクロス、端切れなどを使っても素敵になります。
フックとクリップだけでつくった窓まわりです。1枚の布にクリップを付け、壁に固定したフックにかけるだけの簡単カーテン。ファブリックを取り替えるのが簡単なので、季節や気分に合わせて窓まわりを気軽に模様替えできます。シーツやテーブルクロス、端切れなどを使っても素敵になります。
4.ワイヤー
ワイヤー✕クリップランナー
「ロッド✕クリップランナー」と同様に、布にタックを取りながらクリップランナーで摘まみ、ワイヤーに通して吊るした例。できるだけ小ぶりのランナーを選びます。ワイヤーはパイプやロッドよりも、壁面の取り付け位置を自由に決められるという利点があります。天井ぎりぎりにつけたり、壁の端から端を結んでも素敵です。縦横に自由に設置して軽やかなカーテンをデザインしましょう。
ワイヤー✕クリップランナー
「ロッド✕クリップランナー」と同様に、布にタックを取りながらクリップランナーで摘まみ、ワイヤーに通して吊るした例。できるだけ小ぶりのランナーを選びます。ワイヤーはパイプやロッドよりも、壁面の取り付け位置を自由に決められるという利点があります。天井ぎりぎりにつけたり、壁の端から端を結んでも素敵です。縦横に自由に設置して軽やかなカーテンをデザインしましょう。
インダストリアルはDIYとも相性のいいスタイルです。カーテンもDIYで、自由にデザインしてみまましょう。イメージを固めたら、必要な器具とファブリックの吊るし方によって、すべてDIYとするかプロの手を借りるか、判断しましょう。
ハトメ加工されたカーテン生地やロッド、ワイヤーなど市販のものを上手く活用するのもありですが、ハトメ、プリーツ、タブ縫製などは、プロの手を借りた方が完成度は高くなります。配管パイプなど特殊なアイテムなどを使うなら、〈toolbox〉のような専門のショップで取付までを相談した方が確かな場合もあります。
こちらもあわせて
インダストリアルなアートシーンの作り方
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ハトメ加工されたカーテン生地やロッド、ワイヤーなど市販のものを上手く活用するのもありですが、ハトメ、プリーツ、タブ縫製などは、プロの手を借りた方が完成度は高くなります。配管パイプなど特殊なアイテムなどを使うなら、〈toolbox〉のような専門のショップで取付までを相談した方が確かな場合もあります。
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