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Houzzツアー:ボヘミアンシックなモバイルハウスのリノベーション
世界中を旅するホームオーナーのゲスト用トレーラーハウスのリノベーション。トライバルテキスタイルやモロッカンタイルを取り入れて異国情緒を楽しめる空間に仕上げました。
Becky Harris
2017年2月28日
女性のクライアントのひとりと仲良くなったインテリアデザイナーのクリステン・マリーさん。クライアントの子どもたちがすでに独立していると聞くと、ならば今住んでいる広い家は売ってカリフォルニア州マリブのパラダイスコーブに所有するトレーラーハウスに移っては、と助言した。女性は当初、半信半疑だったが、やがて大きな家を手放したのは人生で最高の決断だったと考えるようになった。ただし問題が1つあった。ゲストにゆっくり泊まってもらえるスペースがなかったことだ。
成人した子どもたちや友人が訪ねてくることを考え、女性は隣の56平方メートルのトレーラーハウスが売りに出るとすぐに購入。それをマリーさんとマリーさんの兄弟で施工業を営むジェンス・ホルトさんの手に委ねた。すべてを任されたふたりは、リノベーションの重要な事項からタオルや石けん選びに至るまですべてを担当。くつろぎを感じるシックなバケーションホームを目指す一方で、将来的必要になればきちんと生活ができる住まいとしても機能するように設計を考えた。
成人した子どもたちや友人が訪ねてくることを考え、女性は隣の56平方メートルのトレーラーハウスが売りに出るとすぐに購入。それをマリーさんとマリーさんの兄弟で施工業を営むジェンス・ホルトさんの手に委ねた。すべてを任されたふたりは、リノベーションの重要な事項からタオルや石けん選びに至るまですべてを担当。くつろぎを感じるシックなバケーションホームを目指す一方で、将来的必要になればきちんと生活ができる住まいとしても機能するように設計を考えた。
“After” photos by Amy Bartlam
どんなHouzz?
住まい手:ホームオーナーの女性(ゲスト滞在用の家)
所在地:アメリカ、カリフォルニア州マリブ
規模:ベッドルームx1、バスルームx1、56平方メートル
インテリアデザイン:〈クリステン・マリーInc.〉
ビフォー:引き戸がパラダイスコーブの眺めを十分に生かせていないうえ、大型のテレビとテレビ台が場所をとっていた。
どんなHouzz?
住まい手:ホームオーナーの女性(ゲスト滞在用の家)
所在地:アメリカ、カリフォルニア州マリブ
規模:ベッドルームx1、バスルームx1、56平方メートル
インテリアデザイン:〈クリステン・マリーInc.〉
ビフォー:引き戸がパラダイスコーブの眺めを十分に生かせていないうえ、大型のテレビとテレビ台が場所をとっていた。
アフター:開口部をコーナーに寄せ、〈フリートウッド〉のドアを新たに入れて、丘と湾の眺望を見渡せるようになった。窓とドアはすべて一新して入れ替えた。
テレビは場所に移して壁にかけ、ソファセットの前。キッチンからも見えるし、ゲストが人気シェフの番組を見ることもできる。
テレビは場所に移して壁にかけ、ソファセットの前。キッチンからも見えるし、ゲストが人気シェフの番組を見ることもできる。
「リラックスしたビーチらしい雰囲気にしつつ、シックで静かな隠れ家のようにもしたかったんです」とマリーさんは言う。大きなテレビが占領していたコーナーは、大部分を白でまとめた家具と、見通しのよい風景に変えた。床から天井まで、明るく軽やかな印象だ。白く仕上げた床は木に見えるが、ラミネート素材製。
外のデッキには手すりのそばにバースツールを並べている。手すりの上の段は幅が30センチ以上あり、飲みものや皿を置ける。「泊まったゲストはここで朝のコーヒーを楽しんでいます」。
外のデッキには手すりのそばにバースツールを並べている。手すりの上の段は幅が30センチ以上あり、飲みものや皿を置ける。「泊まったゲストはここで朝のコーヒーを楽しんでいます」。
アフター:くつろげるソファセットがリビングコーナーを最高に心地よくしている。「住まい手は世界のあちこちを旅しているので、ゲストハウスにもエレガントなボーホースタイルを反映させたいと考えました」。
フロア、壁、家具を明るいトーンにしたので、豊かな色づかいの小物で空間にアクセントをつけることができた。タイのモン族のヴィンテージ生地を使ったクッション、インドのブランケット、モロッコのラグで世界の国々の豊かなテクスチャーを重ねた。休日を過ごすゲストはちょっとした異国情緒を味わうことができる。
フロア、壁、家具を明るいトーンにしたので、豊かな色づかいの小物で空間にアクセントをつけることができた。タイのモン族のヴィンテージ生地を使ったクッション、インドのブランケット、モロッコのラグで世界の国々の豊かなテクスチャーを重ねた。休日を過ごすゲストはちょっとした異国情緒を味わうことができる。
横長の造作キャビネットはフローティングデザイン。メディア機器をすべてここに収めるほか、収納としても活用し、リビングルームをすっきり片づいた状態に。
真鍮をアクセントに取り入れ、インテリア全体にぬくもりある輝きが加わった。
パントリーのキャビネットをキッチン右手に天井の高さまで設けた。(この壁面のパネル扉のなかに冷蔵庫も収納している。)オープンシェルフでキッチンが開放的な印象になり、大理石の美しいモザイクタイルを貼った壁が天井まで広がる。
キリム織りのラグと真鍮金具のアクセントが、明るい白とライトグレーの空間にあたたかみを添えている。
キリム織りのラグと真鍮金具のアクセントが、明るい白とライトグレーの空間にあたたかみを添えている。
マリーさんがオープンシェルフを選んだのは、滞在するゲストのことを考えたからでもある。「ゲストが、必要なものがどこにあるかわからなくてキャビネットをあちこち開けて探さなくてはいけないのが嫌なんです」と話す。オープンシェルフならグラスや皿、ボウルなどが見えているので簡単に見つけられる。
ベッドルームも同じく多国籍な雰囲気。こちらはヴィンテージのインディゴのファブリックが主役だ。ヘッドボードにかけた布はインド製。
ゲストハウスとして使われる予定と承知していたものの、いつか住まいとして暮らす可能性も考え、できるだけ機能的にしたいとマリーさんは考え、コンパクトで収納量たっぷりな収納を設置した。造りつけのキャビネットには、バーが2本あるクローゼット、引き出し、洗濯乾燥機が組み込んである。
カウンターと壁紙が壁面キャビネットのフォーカルポイントになっている。
ダークブルーのキャビネット、〈シーザーストーン〉の化粧台カウンター、真鍮のアクセントで、バスルームをエレガントな雰囲気に作り上げた。
バスルームの床に敷き詰めたハンドメイドのセメントタイルは、存在感のある名脇役。船内をイメージさせる奇をてらわないスタイルに、モロッコ風のひねりを利かせた。
シャワーブースは透明ガラスで、バスルームを広く感じさせる。
モロッコのタイルはシャワーブースのなかまで敷きつめている。
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