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猫と人の幸せな暮らし:ファッションデザイナー・鷺森アグリさんが、愛猫と暮らす家
ファッションブランド〈agris〉デザイナーの鷺森アグリさんと一緒に暮らす、マンチカンのguriちゃん。クリエイティブな世界に身を置く彼女が、猫を飼うようになってから芽生えた変化とは?
Yu Ebihara
2017年2月17日
Houzz Japan editorial team staff. / ハウズ ジャパンのエディトリアルスタッフです。
2月22日は「ニャン(2)ニャンニャン(22)」で猫の日です。Houzzでは、「猫と暮らし」をテーマに4軒の愛猫家のお宅を訪ねました。個性豊かな猫ちゃんたちのさまざまな表情をお楽しみください。今回は、ファッションブランド〈agris(アグリス)〉デザイナー・アートディレクターの鷺森(さぎもり)アグリさんと、マンチカンのguri(グリ)ちゃん。
この家の猫ちゃん
名前:guriちゃん
年齢:1歳6カ月
種類:マンチカン(ブリティッシュショートヘア)
好きなもの:黒い輪ゴム、水遊び、液状のおやつ
おうち:鷺森アグリさんが暮らす、東京都内のマンション(1LDK)
この家の猫ちゃん
名前:guriちゃん
年齢:1歳6カ月
種類:マンチカン(ブリティッシュショートヘア)
好きなもの:黒い輪ゴム、水遊び、液状のおやつ
おうち:鷺森アグリさんが暮らす、東京都内のマンション(1LDK)
「guriが来てから、生活がguri中心になりました。guriのグレーの毛との相性を考えてインテリアを選ぶようになったくらい!」
そう話すのは、ファッションブランド〈agris〉デザイナーでアートディレクターの鷺森アグリさん。一緒に暮らしているguriちゃんは、1歳半のメスのマンチカン。ブリティッシュショートヘアーの血も入っていて、丸くて骨太なフォルムに、しなやかな灰色の毛と、トパーズのように黄色くて大きな瞳が美しい。性格は人好きで愛嬌があり、喜怒哀楽の表情が豊かなのだと鷺森さんは話す。
そう話すのは、ファッションブランド〈agris〉デザイナーでアートディレクターの鷺森アグリさん。一緒に暮らしているguriちゃんは、1歳半のメスのマンチカン。ブリティッシュショートヘアーの血も入っていて、丸くて骨太なフォルムに、しなやかな灰色の毛と、トパーズのように黄色くて大きな瞳が美しい。性格は人好きで愛嬌があり、喜怒哀楽の表情が豊かなのだと鷺森さんは話す。
名前の「guri」は、フランス語でグレーを指す「Gris/グリ」と、鷺森アグリさんの名前から取ってつけた。まさに鷺森さんの片割れのようなguriちゃんだが、気が強いところや、好奇心が強いところ、今やるべきと思ったらすぐに行動に移すところなどは、鷺森さんも「私と似ているのかも」と思うところがあるのだと言う。
鷺森さんは幼少期から、野良猫を保護したり、ペキニーズやチワワ、文鳥にみみずく、さらには猿まで、たくさんの動物に囲まれて育ってきた。そのなかでも特に猫とは気が合っていたと鷺森さんは話す。「猫はフラットなんです。上下関係も主従関係もないし、気ままで、甘えたいときには甘える。そこが一緒にいて居心地のよさを感じるのかもしれません。自分が納得しないことは『バカバカしいぞ』って顔をして絶対にやらないし、美意識も高くて、自立している。こういう風に生きたいな、というお手本でもあります」。
大阪から上京し、ファッションブランドを立ち上げ、数々の賞を受賞し、コレクションの準備にブランドの経営に駆け抜けた20代。「急にふと立ち止まって、仕事じゃない生活を手に入れたくなったんです」。こうして20代最後の誕生日に当時生後2か月のguriちゃんを迎え入れ、自身のブランドの名前も〈AGURI SAGIMORI〉から〈agris〉へと変更した。guriちゃんもブランドの一員となったのだ。
大阪から上京し、ファッションブランドを立ち上げ、数々の賞を受賞し、コレクションの準備にブランドの経営に駆け抜けた20代。「急にふと立ち止まって、仕事じゃない生活を手に入れたくなったんです」。こうして20代最後の誕生日に当時生後2か月のguriちゃんを迎え入れ、自身のブランドの名前も〈AGURI SAGIMORI〉から〈agris〉へと変更した。guriちゃんもブランドの一員となったのだ。
この日のguriちゃんは、大歓迎モード。玄関までお出迎えしてくれたと思ったら、クレムリン型のキャットハウスで撮影スタンバイ! このダンボール製のキャットハウスは、イギリスの〈Poopy Cat(プーピーキャット)〉社が販売する〈THE LANDMARKS(ランドマークス)〉シリーズで日本未発売。わざわざ個人で取り寄せたのだという。
組み立ては友人たちにも協力してもらって一日がかりで完成。そんな鷺森さんの苦労と、惜しみなく注がれた愛情を知ってか知らでか、guriちゃんはすっかり新居が気に入ったよう。クレムリンから顔をのぞかせる愛らしいguriちゃんの姿に鷺森さんもご満悦の様子だった。
元々、植物をたくさん部屋に置いていたが、guriちゃんが草を食べてしまうため、観葉植物や花器を置けない鷺森家。代わりに多肉植物や花をデザインしたクッション〈たにくっしょん®〉を置いている。guriちゃんの寝床としても活躍中だ。今までの花器はグリちゃんのおもちゃ入れにし、植物の写真や絵を飾ることで、部屋に彩りを添えている。
中央左の猫クッションは、右半分が目の青い白猫、左半分はguriちゃんがモデルとなっている。「次は、この白い猫を家族として迎え入れたいんです」と鷺森さん。
中央左の猫クッションは、右半分が目の青い白猫、左半分はguriちゃんがモデルとなっている。「次は、この白い猫を家族として迎え入れたいんです」と鷺森さん。
リビングとベッドルームの2か所に敷かれたカーペットは、guriちゃんの毛色とマッチするように、グレーをチョイスした。水遊び用の大きなボウルは深緑色で、これもguriちゃんの毛色とカーペットに合う色をということで鷺森さんが選んだ。
guriちゃんのトイレを隠すために、ツメ研ぎ置き場とキャットタワーを集成材で自作。体の重いguriちゃんは、キャットタワーに昇るのも鷺森さんの手を借りてひと苦労だが、降りるときは「ドスン」と豪快な音を立てて飛び降りてくる。「猫ってもっと身のこなしが軽やかなはずなんですけどね(笑)」と鷺森さん。
気ままで欲望を素直に表現するguriちゃんに、鷺森さんの創作活動も影響を受けている。昔は無機質なテクスチャーを好んで使っていた鷺森さんも、guriちゃんを迎えたのちに、コレクション《求愛ダンス》を発表し、動物の欲求や衝動に駆られて生きるさまをファッションで表現した。さらに次のコレクションでは、guriちゃんの顔を刺繍したアイテムを発表する予定があるのだと話す。
さらに、活動の幅をファッション以外にも広げる鷺森さん。2016年の12月に新宿で行われたイベント「CAT面舞踏会(きゃめんぶとうかい)」では、アートディレクターを務めた。写真は、“猫界入国ビザ”とも言えるCAT面を手にする鷺森さん。
「猫さまの集会に人間がこっそりお邪魔するとしたら……」というテーマ設定で、猫の社交界を表現したこのイベント。参加者は、猫のお面(CAT面/きゃめん)をかぶるか、猫がモチーフのファッションを身にまとって参加し、参加中は会話の語尾に「ニャ」をつけ、猫になりきらなければいけないというルールが……! 多くのアーティストが参加し、猫一色となったこのイベントは、猫による猫のための空間やコミュニケーションというコンセプトが愛猫家の心をくすぐった。
「猫さまの集会に人間がこっそりお邪魔するとしたら……」というテーマ設定で、猫の社交界を表現したこのイベント。参加者は、猫のお面(CAT面/きゃめん)をかぶるか、猫がモチーフのファッションを身にまとって参加し、参加中は会話の語尾に「ニャ」をつけ、猫になりきらなければいけないというルールが……! 多くのアーティストが参加し、猫一色となったこのイベントは、猫による猫のための空間やコミュニケーションというコンセプトが愛猫家の心をくすぐった。
「動きが予測不可能な猫と一緒に暮らすことで、毎日クリエイティビティが刺激されています。人間が丁寧に暮らすということだけでは得られない刺激を得ることができるのが、猫との共同生活だと思います」と鷺森さん。しかし、ペットOKな物件がなかなか見つからないことも懸念している。今後は保護猫たちと一緒に暮らす住居やシェアオフィスを、周りの愛猫家やクリエイターたちと企画していけたら、と話してくれた。
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