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小さな子どもがいてもすっきり暮らす。心地よいミニマリストのインテリア
仕事で色をたくさん扱っているグラフィックデザイナーからこそ、家では白を基調とした北欧スタイルの部屋が安らぎに。小さな子どもがいても散らからず、すっきりと暮らせるヒントがたくさんあります。
Holly Marder
2017年2月14日
オランダのグラフィックデザイナーのカーリン・デ・ヨングさんは、仕事柄、1日じゅう色彩に囲まれて過ごしている。そのため家に帰ってくつろぐときには、鮮やかな色はお断り。求めていたのは「刺激の少ない穏やかな環境」だったと言う。
デ・ヨングさんが夫のピーテル・ホルバースさんとともに暮らすのは、オランダの高層賃貸アパートメント。スカンジナビアンスタイルからの強い影響と、黒・白・グレーというモノクロームの色調を基本にして、ゆったり休息できる空間を作り出している。2人がこの部屋を見つけたのは、息子さんが生まれるわずか6週間前のこと。そんな状況のなかで、フローリングを敷いたり壁にペンキを塗ったりと着実に作業を進めていくには、気持ちを穏やかに保って集中できることが必須だった。とことん厳選した色づかいの鎮静効果にも助けられ、たった2週間で住まいを完成させることができたそうだ。
住まい手:カーリン・デ・ヨングさん、ピーテル・ホルバースさん、息子のフィンくん
所在地:オランダ、ティルバーグ
規模:延床面積110平方メートル、ベッドルーム×2、バスルーム(トイレ含む)×1
デ・ヨングさんが夫のピーテル・ホルバースさんとともに暮らすのは、オランダの高層賃貸アパートメント。スカンジナビアンスタイルからの強い影響と、黒・白・グレーというモノクロームの色調を基本にして、ゆったり休息できる空間を作り出している。2人がこの部屋を見つけたのは、息子さんが生まれるわずか6週間前のこと。そんな状況のなかで、フローリングを敷いたり壁にペンキを塗ったりと着実に作業を進めていくには、気持ちを穏やかに保って集中できることが必須だった。とことん厳選した色づかいの鎮静効果にも助けられ、たった2週間で住まいを完成させることができたそうだ。
住まい手:カーリン・デ・ヨングさん、ピーテル・ホルバースさん、息子のフィンくん
所在地:オランダ、ティルバーグ
規模:延床面積110平方メートル、ベッドルーム×2、バスルーム(トイレ含む)×1
大好きな北欧ブランド「ハウス・ドクター」「ムート」「HKリビング」などの雑貨と、手軽に取り入れやすい「IKEA」の家具を組み合わせるのがデ・ヨングさんのお気に入りのスタイル。すっきり片付いた部屋のなかは、白とグレーというクールな色味がほとんどだが、クッションやキャンドル、ブランケットが暖かみを添えている。
「光の具合や微妙なニュアンスを大切にする、スカンジナビアンスタイルに強く惹かれるんです」とデ・ヨングさんは言う。「白とグレーのなかに木材のアクセント、という取り合わせがとくに好きですね」
「光の具合や微妙なニュアンスを大切にする、スカンジナビアンスタイルに強く惹かれるんです」とデ・ヨングさんは言う。「白とグレーのなかに木材のアクセント、という取り合わせがとくに好きですね」
ダイニングエリアの中心となるのは、現代的なすっきりとしたラインのオーク無垢材テーブルと、レプリカのイームズチェアたち。隅にあるオリーブの鉢植えで自然をプラスしている。
黒いカウンタートップと白いキャビネットはアパートメントに付いてきたもの。ラッキーなことに、目指すカラーコーディネートにぴったりだった。
こちらのロッカーキャビネットは、デ・ヨングさんのお気に入りの1つで、ホームオフィスに欠かせない収納になっている。「ちょっと武骨でインダストリアルな感じですが、行き過ぎず、ちょうどいいですね。それに白ですから」とデ・ヨングさんは言う。「白がとにかく大好きなんです。すがすがしくクリーンな色だし、少し自然光が当たるだけでも部屋の雰囲気がぱっと明るくなります。」
デ・ヨングさんのホームオフィスは、リビングエリアの裏手、キッチンの隣に位置する。ここでグラフィックデザインや、友人のフェムケ・ブルックスさんと運営しているオンラインショップ〈パグイス〉の作業をしている。額に入っている落ち着いたピンクのカレンダーが、いつもの色使いのなかにもフェミニンさを感じさせる。
アパートメント全体に通じるモノトーンなインテリアを予感させる、エントランスの風景。
夫妻のベッドルームも、やすらぎを感じるミニマルな色調でまとめられている。ベッドの後ろの壁に使ったグレーのペンキは、デ・ヨングさんが近所のホームセンターで色を混ぜて作ってもらった。
デ・ヨングさんは、常にインテリアを見直しながら、散らからないように注意していると言う。「しょっちゅう部屋を片付け、習慣的に空間を整理することで、落ち着ける部屋を作っています。気に入らないものは処分するか、どんどん収納してしまい、目につかないようにしています」
フィンくんの子ども部屋をデザインするときには、「ほかの部屋とマッチするように白とグレーのトーンにしましたが、落ち着いたなかにも、かわいらしい雰囲気を出したいと思いました」とデ・ヨングさん。
おむつ替え台を兼ねたチェストは、デ・ヨングさんが取っ手にグレーのレザーストラップを付けてカスタマイズした。
おむつ替え台を兼ねたチェストは、デ・ヨングさんが取っ手にグレーのレザーストラップを付けてカスタマイズした。
おむつ替えコーナーの上にある棚も、ミニマルな雑貨で飾り付け。
フィンくんの部屋も、ほかの部屋と同じくらい抑制のきいたインテリアにまとめている。壁の1つには柔らかなグレーの色味を使い、広い空間に暖かみを与えている。
ミニマリストな色・家具・雑貨使いで、すっきりと片付いた部屋を維持。これから大きくなるフィンくんが、自由に動き回って遊ぶスペースもじゅうぶんだ。
ミニマリストな色・家具・雑貨使いで、すっきりと片付いた部屋を維持。これから大きくなるフィンくんが、自由に動き回って遊ぶスペースもじゅうぶんだ。
デ・ヨングさんのホームオフィスにあるものとよく似たロッカーキャビネットは、フィンくんのワードローブ。お気に入りのセーターを大きなボタン型のフックに掛けてディスプレイしている。キャビネットの上にあるのは、フィンくんがもう少し大きくなったときのための、街並みをかたどった木のおもちゃ。デ・ヨングさんが色を塗って仕上げている。
フィンくんを抱くデ・ヨングさん。「まだ手直ししたいところもありますが、今のところはこれで満足しています。一生けんめい作り上げた空間で、本当に我が家という感じがします」と語る。
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