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シンガポールの国際家具デザインコンペ、12名の最終候補発表!
ハウズも公式パートナーとして参加するシンガポール国際家具見本市で開催される家具デザイン賞(FDA)。安積伸氏をはじめ国際的に著名なデザイナーが審査員を務めるコンペの最終選考に残った8カ国12人の新進デザイナーの作品をご紹介します。
Singapore Furniture Industries Council
2017年3月6日
2016年8月にハウズ日本版でも紹介したシンガポールの国際家具デザインコンペの最終候補が発表された。パトリック・チア(シンガポール)、カンブンキル(韓国)、コリン・シェイ(シンガポール)、ユルゲン・ベイ(オランダ)、安積伸(日本)、トニー・K・M・チャン(台湾)という、いずれも世界的なデザイナー6名が審査員をつとめ、2017年3月8日に受賞者が決定に。優勝者には賞金20,000シンガポールドルのほか、2018年に開催されるシンガポール/ASEAN国際家具フェアで12平方メートルの特別展示スペースが与えられる。
この記事では、「シンガポール・デザイン・ウィーク」(3月9日〜12日)で展示される最終候補12作品をご紹介する。
この記事では、「シンガポール・デザイン・ウィーク」(3月9日〜12日)で展示される最終候補12作品をご紹介する。
作品名:N-S スツール
デザイナー:シェン・ユーハオ
出身国:台湾
《N-S スツール》は合板加工技術の研究から生まれた作品だ。種類の異なるベニアやプライウッド曲木を使い、ベニアの間にマグネットをはさみ、新しい構造をつくりげた。「N-S」とは、「北と南」あるいは磁石のN極とS極を指す。同形の木のパーツ3枚をマグネットの磁力でくっつけて、スツールとして使うことができる。使わないときにはバラバラにして、簡単に運べるので、省スペース家具でもある。
デザイナー:シェン・ユーハオ
出身国:台湾
《N-S スツール》は合板加工技術の研究から生まれた作品だ。種類の異なるベニアやプライウッド曲木を使い、ベニアの間にマグネットをはさみ、新しい構造をつくりげた。「N-S」とは、「北と南」あるいは磁石のN極とS極を指す。同形の木のパーツ3枚をマグネットの磁力でくっつけて、スツールとして使うことができる。使わないときにはバラバラにして、簡単に運べるので、省スペース家具でもある。
作品名: ようかんチェア
デザイナー:坂本浩気
出身国:日本
日本の伝統的な和菓子である羊羹。空気がぎゅっと集まって色がついたような、神秘的な羊羹の佇まいから着想してつくられたのが《ようかんチェア》だ。羊羹のもつ色や模様をモチーフとしてデザインした作品である。
詳しくはこちら
シンガポール家具デザイン賞(FDA)ファイナリスト:坂本浩気、マイク・ヘ・レン・ウェイ
デザイナー:坂本浩気
出身国:日本
日本の伝統的な和菓子である羊羹。空気がぎゅっと集まって色がついたような、神秘的な羊羹の佇まいから着想してつくられたのが《ようかんチェア》だ。羊羹のもつ色や模様をモチーフとしてデザインした作品である。
詳しくはこちら
シンガポール家具デザイン賞(FDA)ファイナリスト:坂本浩気、マイク・ヘ・レン・ウェイ
作品名:ホロウ(中空)・チェア
デザイナー:ニルス・フェルバー
出身国:スイス
従来の布張りの家具は、フォームのコアとテキスタイルのカバーでできている。しかし、〈ホロウ・チェア〉は、CNCでカットした一枚のフェルトのシェルを組み立てるという1ステップの作業で、布張り椅子が出来あがる。フェルトは再生PET繊維製で、モジュラー式のスチールフレームは道具の要らないコネクターで組み立てられる。美しさや座り心地にも妥協がないうえ、従来の布張りの椅子に比べてローコストで効率的に精算できる。ユーザーが簡単に組み立てられるし、簡単に巻いて運搬することができる。
デザイナー:ニルス・フェルバー
出身国:スイス
従来の布張りの家具は、フォームのコアとテキスタイルのカバーでできている。しかし、〈ホロウ・チェア〉は、CNCでカットした一枚のフェルトのシェルを組み立てるという1ステップの作業で、布張り椅子が出来あがる。フェルトは再生PET繊維製で、モジュラー式のスチールフレームは道具の要らないコネクターで組み立てられる。美しさや座り心地にも妥協がないうえ、従来の布張りの椅子に比べてローコストで効率的に精算できる。ユーザーが簡単に組み立てられるし、簡単に巻いて運搬することができる。
作品名:コンマ・スツール/チェア
デザイナー:マイケル・ヘ・レン・ウェイ
出身国:台湾
公共空間における人のふるまいの研究から、公共空間にある彫刻は機能性をもちうるという気付きから生まれたデザイン。視覚的な魅力があり、近づいていくと、その高さやくつろいだデザインに、ふと寄りかかりたくなる椅子だ。非常に重い素材でつくられているため、動かされにくい。一方、成形フォームでできたシート部分は簡単に取り外せるので、取り替えれば長く使える。どちらの素材もメンテナンスがほとんど不要なため、パブリックファニチャーに向いた素材である。
デザイナー:マイケル・ヘ・レン・ウェイ
出身国:台湾
公共空間における人のふるまいの研究から、公共空間にある彫刻は機能性をもちうるという気付きから生まれたデザイン。視覚的な魅力があり、近づいていくと、その高さやくつろいだデザインに、ふと寄りかかりたくなる椅子だ。非常に重い素材でつくられているため、動かされにくい。一方、成形フォームでできたシート部分は簡単に取り外せるので、取り替えれば長く使える。どちらの素材もメンテナンスがほとんど不要なため、パブリックファニチャーに向いた素材である。
作品名:ストート
デザイナー:ミルコ・ダネルッツォ
出身国:イタリア
《ストート》はマッスとヴォイドのコントラストを駆使した作品だ。連続する表面が折れ曲がりながらつくりだす形は、後ろから見るとマッス(塊)に見えるが、実は内側のヴォイドをとりまくようにしてできた、中空の彫刻的な形を持っている。表面のフォルムを操作して、座面やフットレストといった機能を持つ部分を形成している。積み重ね可能で、ひねりやサイドの隙間によりしっかりとホールドされる。バイオプラスチックをつかった回転成形、またはヘンプ繊維や天然樹脂を使ったRTMで生産可能。
デザイナー:ミルコ・ダネルッツォ
出身国:イタリア
《ストート》はマッスとヴォイドのコントラストを駆使した作品だ。連続する表面が折れ曲がりながらつくりだす形は、後ろから見るとマッス(塊)に見えるが、実は内側のヴォイドをとりまくようにしてできた、中空の彫刻的な形を持っている。表面のフォルムを操作して、座面やフットレストといった機能を持つ部分を形成している。積み重ね可能で、ひねりやサイドの隙間によりしっかりとホールドされる。バイオプラスチックをつかった回転成形、またはヘンプ繊維や天然樹脂を使ったRTMで生産可能。
作品名:スポット・コーヒーテーブル
デザイナー:ジャッタモン・ブッダーリー
出身国:タイ
飲み物を置くのが本来の目的でありながら、インテリア小物や本が置かれるのがコーヒーテーブルだ。置かれたものにはそれぞれ役割をもたせ、テーブルも含めてコーディネートすることが多い。それが、家具と小物の関係をつくりだす《スポット》のアイデアの出発点になった。さまざまな機能を果たせる万能性を実現するため、テーブルトップの一部に木製の可動トレーをはめこんであり、ドリンクを運んだり小さなものを置いておくことができる。トレイを外せば、下の棚に繋がる穴があいて、ボトルや背の高い花瓶を安全に置くことができる。
デザイナー:ジャッタモン・ブッダーリー
出身国:タイ
飲み物を置くのが本来の目的でありながら、インテリア小物や本が置かれるのがコーヒーテーブルだ。置かれたものにはそれぞれ役割をもたせ、テーブルも含めてコーディネートすることが多い。それが、家具と小物の関係をつくりだす《スポット》のアイデアの出発点になった。さまざまな機能を果たせる万能性を実現するため、テーブルトップの一部に木製の可動トレーをはめこんであり、ドリンクを運んだり小さなものを置いておくことができる。トレイを外せば、下の棚に繋がる穴があいて、ボトルや背の高い花瓶を安全に置くことができる。
作品名:アイレス・チェア
デザイナー:ディエゴ・リー
出身国:台湾
エキスパンドメタルはありふれた建築素材だ。経済的でクリーンで耐久性があり、既存の技術でさまざまに成形することができる。そのひし形グリッドが《アイレス・チェア》におもしろいテクスチャーを与えている。軽快にしてエレガントな椅子であり、シースルー素材であるため、構造が一目瞭然だ。ステンレス製のエキスパンドメタルなら耐水性もあり、掃除も簡単なので、アウトドアでの使用にも向いている。メッシュ素材なので、雨が座面に溜まることもない。
デザイナー:ディエゴ・リー
出身国:台湾
エキスパンドメタルはありふれた建築素材だ。経済的でクリーンで耐久性があり、既存の技術でさまざまに成形することができる。そのひし形グリッドが《アイレス・チェア》におもしろいテクスチャーを与えている。軽快にしてエレガントな椅子であり、シースルー素材であるため、構造が一目瞭然だ。ステンレス製のエキスパンドメタルなら耐水性もあり、掃除も簡単なので、アウトドアでの使用にも向いている。メッシュ素材なので、雨が座面に溜まることもない。
作品名:スリー・イージー・ピーシーズ
デザイナー:チャールズ・O・ジョブ
出身国:スイス
オンラインの家具市場の広がりが、家具の新しいソリューションを要請する時代だが、スリー・イージー・ピーシーズはユーザーが簡単に組み立てられる3つの軽量パーツでできた、コンテンポラリーな家具である。家庭でもオフィスでも使える椅子であり、家具が製造、販売、運搬、組み立てられるプロセスを再考する作品だ。3つのシンプルなパーツでフレームを組み立てて、立体的に編まれた非常に強靭なファブリックをストッキングのように引っ張りながらかぶせていく。ファブリックはしなやかで、エルゴノミックに身体を支える。パーツは2ヵ所を簡単にスクリューでとめるだけで完成する。ファブリックは透過性があり、椅子には透明感が生まれるので、どんなインテリアにも似合う。
デザイナー:チャールズ・O・ジョブ
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オンラインの家具市場の広がりが、家具の新しいソリューションを要請する時代だが、スリー・イージー・ピーシーズはユーザーが簡単に組み立てられる3つの軽量パーツでできた、コンテンポラリーな家具である。家庭でもオフィスでも使える椅子であり、家具が製造、販売、運搬、組み立てられるプロセスを再考する作品だ。3つのシンプルなパーツでフレームを組み立てて、立体的に編まれた非常に強靭なファブリックをストッキングのように引っ張りながらかぶせていく。ファブリックはしなやかで、エルゴノミックに身体を支える。パーツは2ヵ所を簡単にスクリューでとめるだけで完成する。ファブリックは透過性があり、椅子には透明感が生まれるので、どんなインテリアにも似合う。
作品名:ベンチ・スクリーン
デザイナー:ジュン・ポール・F・ラスコ
出身国:フィリピン
機能を融合し、単純化することで、伝統的な竹のスクリーンと複数の人が腰掛けられる椅子の新しい形をつくりだしたのが《ベンチ・スクリーン》だ。背の部分は1.7mあり、仕切りや目隠しの役割を兼ねているので、パブリックな空間でもプライバシーのある場をつくりだすことができる。つまり、仕切りと目隠しの両方を置かずにすむという利点がある。
デザイナー:ジュン・ポール・F・ラスコ
出身国:フィリピン
機能を融合し、単純化することで、伝統的な竹のスクリーンと複数の人が腰掛けられる椅子の新しい形をつくりだしたのが《ベンチ・スクリーン》だ。背の部分は1.7mあり、仕切りや目隠しの役割を兼ねているので、パブリックな空間でもプライバシーのある場をつくりだすことができる。つまり、仕切りと目隠しの両方を置かずにすむという利点がある。
作品名:アーバンスケープ
デザイナー:エン・ウィン・イン
出身国:香港
黒く染めた木製ロッドと曲げたアクリルシートでできた、モジュラー式のシェルフユニット兼パーティション。香港でよく見る竹製の足場からヒントを得てデザインがつくられた。モダンな都会の風景を抽象的にインテリアにとりいれることができる。足場で行われる肉体労働と完成した高機能ビルがもつインダストリアルな鏡面仕上げのコントラストにデザイナーは心を惹かれたという。コントラストをもつ2つの要素が関わりながらプロセスがうまれていく。香港の近代的建築文化を象徴的に表現した作品だ。
デザイナー:エン・ウィン・イン
出身国:香港
黒く染めた木製ロッドと曲げたアクリルシートでできた、モジュラー式のシェルフユニット兼パーティション。香港でよく見る竹製の足場からヒントを得てデザインがつくられた。モダンな都会の風景を抽象的にインテリアにとりいれることができる。足場で行われる肉体労働と完成した高機能ビルがもつインダストリアルな鏡面仕上げのコントラストにデザイナーは心を惹かれたという。コントラストをもつ2つの要素が関わりながらプロセスがうまれていく。香港の近代的建築文化を象徴的に表現した作品だ。
作品名:キリ
デザイナー:アット・スポーンチャイ
出身国:タイ
「キリ」とは山という意味。三角形のクッションを生み出した、タイ東北部の山の風景からインスピレーションを得た作品で、床に座る生活のためのモジュラー式のシステムソファである。三角形のクッションはさまざまな使い方ができるし、システムソファはリビングにもダイニングにも使える。クッションは2サイズあるので、向きを変えればさまざまな姿勢に合わせることができる。張地にもさまざまな密度のものがあり、さざなみのようにかすかに波打つ質感が心地よい。「カポック」と呼ばれる古くからの張地の技術により、軽量でしかも肌に優しい質感を生み出している。
デザイナー:アット・スポーンチャイ
出身国:タイ
「キリ」とは山という意味。三角形のクッションを生み出した、タイ東北部の山の風景からインスピレーションを得た作品で、床に座る生活のためのモジュラー式のシステムソファである。三角形のクッションはさまざまな使い方ができるし、システムソファはリビングにもダイニングにも使える。クッションは2サイズあるので、向きを変えればさまざまな姿勢に合わせることができる。張地にもさまざまな密度のものがあり、さざなみのようにかすかに波打つ質感が心地よい。「カポック」と呼ばれる古くからの張地の技術により、軽量でしかも肌に優しい質感を生み出している。
作品名:ワークスペース
デザイナー:ジョーイ・レイドメーカーズ
出身国:オランダ
OSBボードで製造されたオフィス用家具シリーズ。オフィススペースが頻繁に移転・変化する時代、仕事のための環境も不変ではない。デザイナー本人のオフィスも定期的に移転しているため、そうした状況に対応できるオフィス家具を考えた。組み立て・解体が簡単にできるうえ、道具なども必要がない。OSBボードのもつ特徴を最大限に活かした作品である。プライウッド(合板)より安価な木製素材であり、製造工程においてほとんど材を無駄にしないため、この素材がもつサステナブルな特徴を存分に活用している。
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シンガポール家具デザイン賞(FDA)ファイナリスト:坂本浩気、マイク・ヘ・レン・ウェイ
コメント欄で、ご感想をおきかせください。
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