インダストリアルなトラックレールのドアをもっと自由にインテリアに取り入れよう
好評連載「インダストリアルスタイル」第6回では、トラックレールを使った納屋のような扉に注目します。
ヒジュン カスヤ|Hijung Kasuya
2017年10月24日
「壁さえあればどこでも掛かる扉」インダストリアルスタイル入門6回目のアイテムは吊り扉です。引戸式(スライドドア)の吊り扉にはさまざまなデザイン(レール)の選択肢がありますが、このスタイルで選ぶのはもちろんトラックレール(納屋扉)のタイプです。今回は便利でインダストリアルなインテリアイメージの効果を上げるトラックレールのアイデアを解説します。
扉(戸板)のデザインや素材の選択次第で、武骨なインダストリアルスタイルのインテリアを多彩に演出できることが最大の魅力です。その上、開け放つことも閉め切ることも、あるいはそのどちらでもない曖昧な開閉状態で使うことも可能なスライドドアは、取付位置や利用範囲も豊富な自由度の高い演出を楽しめるエレメントでもあります。この「壁さえあればどこでも掛かる扉」という発想の使い方は大きく分けて、抜けのある大空間を大きく仕切る間仕切り扉、各個室を仕切るゾーニング扉、ニッチな小スペースや飾りとして掛けるニッチ扉の3つがあります。
Houzzに掲載されているさまざまな例から、インダストリアルスタイルらしい吊り扉の使い方を見ていきましょう。
ヒジュン カスヤさんの「インダストリアルスタイル入門」シリーズ記事はこちら
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インダストリアルな吊り扉
トラックレールドア(納屋戸)は、納屋で使われているものをそのまま住宅用として採用したもので、戸板に鉄の滑車を取り付け、鉄製のレール上をスライドさせて開閉する方式です。「壁さえあればどこでも掛かる扉」は、武骨で実用的を旨とするインダストリアルなインテリアのプランやDIYには最適といえるでしょう。
トラックレールドア(納屋戸)は、納屋で使われているものをそのまま住宅用として採用したもので、戸板に鉄の滑車を取り付け、鉄製のレール上をスライドさせて開閉する方式です。「壁さえあればどこでも掛かる扉」は、武骨で実用的を旨とするインダストリアルなインテリアのプランやDIYには最適といえるでしょう。
1.大きく仕切る
- 間仕切り扉/プライベートゾーンへの入口に
- 間仕切り扉/曖昧なドアに
2.個室を仕切るゾーニング扉に
- ゾーニング扉/居室・クローゼット
- ゾーニング扉/バスルーム
- ゾーニング扉/パウダールーム
- ゾーニング扉/ダイニングとリビングに見える仕切りを
ニッチ扉
壁面のデッドスペースを利用したパントリーや、パウダールームとバスルームの仕切り、可動ブラックボード、収納棚の扉など、トラックレールを使えば、吊り扉の使い方が広がります。レールの取付下地の強度次第で、壁の位置を自在に選ぶことができます。以下に4つの具体例を見ていきましょう。
壁面のデッドスペースを利用したパントリーや、パウダールームとバスルームの仕切り、可動ブラックボード、収納棚の扉など、トラックレールを使えば、吊り扉の使い方が広がります。レールの取付下地の強度次第で、壁の位置を自在に選ぶことができます。以下に4つの具体例を見ていきましょう。
- ニッチ扉/収納の扉
- ニッチ扉/パウダールームとバスタブの仕切り
- ニッチ扉/可動ボード
- ニッチ扉/複数の戸板を吊るす
このように、壁さえあればどこでも掛けられるトラックレールの面白さを実用編から装飾までのアイデアを参考にしてリノベーションやDIYにも取り入れてみましょう。
教えてHouzz
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ミズタニ デザイン スタジオ様
貴重なコメントをありがとうございます!
確かにトラックレールの自由度は日本の襖や障子の使い方の原点に近いですね。
近年の固定化された既成のドアと違い「less is more」の空間哲学があります。
水谷さんの疑問視される点に深く共鳴いたします。
開口部の設計やデザイン次第で、ライフスタイルを自在に柔軟に演出できる機能は、大胆に納屋扉のレールを用いるインダストリアルスタイルに限らず、スタイルを選ばないエレメントとして、特に注目しています。
水谷さんのM-プロジェクトでもバスルームに採用されていらっしゃいますね。大変に参考になりました!
株式会社ハーフェレジャパン様
これはいいですね!
このレールの仕様ですと、インダストリアルスタイルのデザインにもトラックレールを控えめに仕上げるのに最適です。木の扉も対応可能ですと選択の幅も広がりますね。多彩なスタイルにも採用できるので参考になります。
インテリア金物の豊富な貴社の製品から改めて発見です!このようにご紹介いただけると今後の参考になります。ありがとうございました。